花の都パリに、31年ぶりに大相撲の熱狂が戻ってきます。
2026年6月13日と14日の両日、フランス・パリのアコー・アリーナで開催される「大相撲パリ公演2026」は、日本国内でも大きな注目を集めています。
しかし、華やかなニュースの裏側で、相撲ファンの間には隠しきれない不安が広がっています。
直近の5月場所において、本来土俵を牽引すべき横綱・大関陣が次々と怪我に倒れ、番付上位が「ほぼ総崩れ」となる異常事態が発生したからです。
東西の両横綱が休場し、期待の若手大関が角番で関脇陥落が決定。
現在の相撲界はまさに構造的な危機に直面していると言っても過言ではありません。
そんな中で強行される形となったパリ公演。
ファンは力士たちの豪華な着物姿に喜びつつも、「この体調で本当に大丈夫なのか?」「名古屋場所への影響はないのか?」と、固唾を呑んで見守っています。
この記事では、パリ公演に参加する以下に示す注目6力士の最新の負傷状況と体調を徹底レビューし、その裏側にある大相撲の危機の本質に迫ります。
- 横綱・豊昇龍、同・大の里
- 大関・霧島、同・琴櫻、同(関脇陥落決定)・安青錦
- 小結(関脇再昇進ほぼ決定)・若隆景
これとは別に、この上位陣の危機に際して、注目の若手5関取についても、パリ公演の内容は注目していますが、こちらについては、別記事にて書く予定です。
また、本記事で言及する6関取については、パリ公演の状況を踏まえて、続報を書く予定です。
- 大相撲パリ公演2026の開催日程や会場などの基本情報
- 豊昇龍や大の里ら、主要6力士の具体的な負傷部位と現在の体調、名古屋場所への見通し
- 5月場所に休場者が続出した背景と、現在の大相撲が抱える構造的な危機の実態
大相撲パリ公演2026とは〜開催の概要
31年ぶりの開催となるパリ公演は、日本文化の象徴である大相撲を世界に発信する絶好の機会です。
まずは公演の枠組みと出発前の様子を整理しておきましょう。
6月13日・14日開催、会場と公演(本場所ではない興行)という位置づけ
今回のパリ公演は、2026年6月13日(土)と14日(日)の2日間にわたって、パリ最大の屋内競技場の一つである「アコー・アリーナ」で開催されます。
この公演は、日本国内で行われる15日間の「本場所」とは異なり、あくまで海外での普及と親善を目的とした「興行(花相撲)」という位置づけです。
そのため、パリ公演での勝敗が直接的に次の場所の番付に影響することはありません。
しかし、31年ぶりという節目の興行であり、現地のファンや観光客に「これが大相撲だ」という姿を見せるため、約65名の力士や関係者がフランスへと飛び立ちました。
会場のアコー・アリーナは大規模なイベントが数多く行われる殿堂です。
そこに土俵が築かれ、力士たちが四股を踏む光景は、圧巻の一言に尽きるでしょう。
両横綱が意気込みを語った
豊昇龍は「素晴らしい国に来た。これが大相撲だというところを全部見せたい」と力強く語り、大の里も「やっとフランスに来たという実感が湧いた。しっかり観光も楽しみながら相撲を頑張りたい」と笑顔を見せました。
エッフェル塔を背景にした記念撮影では、浴衣姿の両横綱の周りに観光客の人だかりができるなど、早くも現地での人気の高さが伺えます。
豊昇龍が「パリのパンを食べるのが楽しみ」と語るなど、リラックスした表情も見られました。
でも、その内面には怪我に対する複雑な思いが交錯していることは間違いありません。
笑顔と不安が同居する、今回のパリ公演を象徴するような光景だとも云えるでしょう。
今、大相撲は危機にある〜5月場所、番付上位総崩れの異常事態
華やかなパリの話題とは対照的に、国内の大相撲はかつてないほどの危機的な状況にあります。
5月場所で起きた「上位陣の壊滅」は、単なる偶然では片付けられない深刻さを物語っています。
以下、5月場所の結果を受けて、筆者 TOPIOが公開した7月場所の幕内上位番付予想を付けますね。


なお、この洋装番付を掲載した記事はこちらです。


東西両横綱が休場、5年ぶりの異常事態
2026年5月場所は、大相撲の歴史に刻まれる「不運な場所」、言葉を替えると「異常な場所」となりました。
まず、怪我からの完全復帰が期待されていた西横綱・大の里が、以前から抱えていた左肩の負傷が深刻で、場所前の稽古でも状態が上がらず、初日から休場を決断。
一人横綱として責任を背負った東横綱・豊昇龍でしたが、初日の小結・高安戦で悲劇に見舞われます。
投げを打たれた際に右太もも裏を負傷し、自力で立ち上がることができず、車いすで診療所へ向かうという衝撃的な光景が国技館に広がりました。
翌日から豊昇龍も休場を届け出し、これにより「東西両横綱の不在」という、2021年春場所以来5年ぶりの異常事態が、場所の序盤で確定してしまったのです。
国技館の空気が一気に変わった、あの瞬間をリアルタイムで見ていた方は、今でも忘れられないのではないでしょうか。
大関も安青錦が陥落、琴櫻が壊滅
横綱不在の土俵を守るべき大関陣も、惨憺たる状況でした。
特に、安青錦は3月場所で連続優勝での横綱昇進が期待されていましたが、この場所で負け越し。
5月場所は角番で8勝以上を期待されていましたが、初日から休場で、7月場所の関脇陥落が決定です。
安青錦は、5月場所直前の出稽古で左足首付近を負傷し、こちらも全休を余儀なくされてしまったのです。
ご存じの通り、大関から関脇に陥落した場合、翌場所で10勝以上を挙げれば、特例で大関復活が出来ますが、それも怪我次第。
また、もう一人の看板大関である琴櫻も、中盤から負けが込み、最終的には3勝9敗3休という、大関としては壊滅的とも言える成績で場所を終えました。
これで、名古屋場所を大関として二度目のカド番で迎えることになり、進退をかける崖っぷちに立たされています。
かつては「3大関時代再び」と期待されましたが、現在の大関陣は事実上、機能不全に陥っているのです。
一方、横綱・大関陣で唯一5月場所で好成績(幕内優勝同点)を残した大関・霧島ですが、彼にしても、怪我のリスクはあるので、7月場所は楽観視できない状況です。
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以上から、現状の横綱・大関(陥落した安青錦も含め)は、絶望的&危機的な状況にあります。
この状況でのパリ公演に、ファンが抱く本音
このような「満身創痍」の状態でパリ公演が強行されることに対し、長年の相撲ファンからは戸惑いの声が上がっています。
SNSやネットの掲示板では、「休場して治療に専念すべきではないか」「パリで無理をして名古屋場所でまた怪我をしたらどうするのか」といった、力士たちの体調を最優先に考える本音が漏れています。
大手メディアは「花の都に力士集結」と華やかに報じますが、ファンの目はもっとシビアです。
「行くな」とは言えない。でも「心配」が止まらない——それが正直なところではないでしょうか。
華やかなイベントの裏で力士たちの肉体が限界を超えていること、そして日本が誇る伝統文化の担い手たちが「怪我が怪我を呼ぶ悪循環」に陥っていることを、多くのファンが肌で感じているからです。
注目6力士の怪我と体調〜パリの土俵で何を見るか
怪我人だらけのパリ公演において、我々大相撲ファンは土俵の何に注目すべきでしょうか。
答えは勝敗そのものではなく、力士たちの「動き」と「踏ん張り」から読み取れる真の体調です。
ここでは、注目される6人の関取それぞれの具体的な負傷状況を詳しくレビューします。
以下、豊昇龍と大の里が怪我をしたとされる取組動画を載せますね。
安青錦については、3月場所後の春巡業を休むに至った際に「春場所で痛めた(左小指骨折)」としており、3月場所のどの取組で痛めたのかは不明なので動画は載せていません。
横綱・豊昇龍〜右ハムストリングス損傷、場所前には左脚蜂窩織炎も:
豊昇龍の状態は、6人の中でも最も心配されています。
5月場所初日に負った怪我の診断名は「右ハムストリングス(太もも裏)損傷」。
師匠の立浪親方が「足を引きずっていて相撲を取れる状態ではない」と判断するほどの重症でした。
さらに不運なことに、彼は場所前にも「左脚の蜂窩織炎(ほうかしきえん)」を患っており、両脚ともに万全とは程遠い状態でした。
パリ出発時には「大丈夫です」と笑顔を見せていますが、その一方で「とにかく怪我が悪化しないようにやっていきたい」と警戒心を露わにしています。
パリの土俵では、彼の代名詞である鋭い投げが打てるかどうかを見るよりも、立ち合いの一歩目でしっかり右脚に体重が乗せられているかどうかを確認することが、真の体調を読み解く鍵になります。
横綱・大の里〜左肩痛で全休、押し相撲の生命線:
大の里の負傷部位は「左肩腱板(けんばん)損傷」です。これは彼のような突き押しを主体とする力士にとって、致命的とも言える怪我です。師匠の二所ノ関親方が、弟子の悔しさを代弁して「地獄だと思う」と語るほど、状態は深刻でした。
左肩の痛みは昨年11月の九州場所から続いており、慢性化の兆しを見せているのが懸念点です。パリではエッフェル塔観光で人だかりを作るなど元気な姿を見せていますが、土俵の上で相手の圧力を左肩で受け止められるかどうかは、まったく別の話です。押し相撲の生命線である肩の可動域がどこまで戻っているか——名古屋場所での「綱の責任」を果たせるかどうかの試金石となるでしょう。
大関・霧島〜12勝3敗・優勝決定戦の激闘、しかし古傷を抱えての戦い:
現在の番付上位陣で、5月場所、唯一、安定した強さを見せていたのが霧島です。
5月場所では12勝3敗の好成績を挙げ、惜しくも優勝は逃したものの、大関再昇進を確実なものにしました。
しかし、彼もまた決して無傷ではありません。
霧島には、かつて大関陥落の原因となった「頸椎症神経根症」という首の古傷があります。
この古傷は一度悪化すると腕のしびれや力が入らないといった症状を引き起こすため、常に爆弾を抱えているような状態です。
すでに引退した湊川親方(元大関・貴景勝)が苦しんだ首の怪我ですね。
5月場所、霧島は押し相撲に活路を見出し、首への負担を減らす戦い方で結果を出していますが、パリでの激しいぶつかり合いでそのバランスが崩れないかどうかが焦点です。
安定しているように見える霧島でさえ、常にリスクと隣り合わせで土俵に上がっているのです。
とくに、5月場所、12勝の同星同士の優勝決定戦。
本割では白星の霧島が、決定戦ではあっさりと若隆景に負けてしまったところが、心配の種になっています。
大関・琴櫻〜3勝9敗3休、懸賞集中の重圧の中で壊滅:
琴櫻は今、精神的にも肉体的にも最大の試練に立たされています。
5月場所では新大関としての期待、そして一戦ごとに100本近い懸賞が集中する異常なまでの注目度という重圧の中で、自らの相撲を見失ってしまいました。
結果は負け越しによる途中休場。具体的な負傷部位以上に、膝や足首などの全身に蓄積した「勤続疲労」が限界に達しているように見受けられます。
名古屋場所は2度目のカド番という崖っぷちで迎えることになります。
パリ公演は彼にとって、失った自信を取り戻すリハビリの場となるのか、それともさらなる疲労を蓄積させる場所となるのか。
土俵入りでの足の運び、そして表情の明るさに注目したいところです。
関脇・安青錦〜全休で大関陥落、かど番からの転落:
ウクライナ出身として史上最速の出世を遂げた安青錦ですが、春場所で左足小指を骨折し、春巡業を休み、さらに、5月場所直前の出稽古で「左足首付近」を負傷し、5月場所は、初日から無念の全休となりました。
これにより、大関の座からわずか3場所で転落することが決まってしまいました。
パリ公演では、安治川親方から贈られた「紫色」の新化粧まわしをお披露目する予定です。
名古屋場所では陥落によりこのまわしを封印しなければならないため、パリでの姿はまさに「再起への決意」の象徴となります。
まずは怪我を悪化させず、無事に土俵を踏めるかどうかが、ファンにとっての安心材料になるでしょう。
もちろん、7月場所では10勝以上で、特例大関復帰を果たしてもらいたいというのがファンの願いです。
関脇・若隆景〜2度目の優勝で関脇昇進、奈落からの復活:
6人の中で、今もっとも「希望」を感じさせてくれるのが若隆景です。
2023年に「右前十字靱帯断裂」という、力士生命を脅かす大怪我を負い、一時は幕下まで転落しました。
しかし、そこから不屈のリハビリを経て、今場所で見事に25場所ぶり2度目の幕内優勝を果たしたのです。
かつては膝の緩さを隠すために大量のテーピングをしていましたが、今ではそれも外せるほどに回復しています。
怪我によって一度は「奈落」を見たことで、より強固な下半身と粘り強い相撲を身につけた。
その証明が、5場所における二度目の幕内優勝でした。
パリ公演では、怪我に苦しむ他の5人に対し、彼自身の姿が何よりの励ましとなるはずです。
言葉ではなく、土俵上の動きがそのままメッセージになる——それが若隆景という力士の凄さです。
倒れた者と、這い上がった者〜名古屋場所への展望
今回のパリ公演に参加する上位6人を俯瞰すると、奇妙な対比が浮かび上がります。
それは「今まさに怪我に倒れている者」と「かつて地獄を見て這い上がってきた者」という、まるで一枚の絵のような構図です。
今まさに怪我に倒れている4人(豊昇龍・大の里・安青錦・琴櫻)
豊昇龍、大の里、安青錦、琴櫻の4人は、現在進行形で負傷と戦い、あるいはその影響による不調の真っ只中にいます。
彼らに共通しているのは、驚異的なスピードで番付を駆け上がってきたという点です。
若くして上位の地位を掴んだがゆえに、休むことへの恐怖や責任感からくる無理な出場が、結果として大きな代償となって跳ね返ってきているようにも見えます。
名古屋場所において、彼らがどこまで本来の力を戻せるかは不透明です。
豊昇龍の脚、大の里の肩、安青錦の足首、そして琴櫻の気力——どれか一つでも欠ければ、再び休場者の山を築くことになりかねません。
パリ公演という「エキシビション」を、いかに無理のない範囲で名古屋への試運転として活用できるかが、彼らの運命を左右します。
奈落を見て這い上がってきた2人(霧島・若隆景)が今いちばん元気という皮肉
一方で、皮肉にも今最も安定した内容を見せているのが、かつて怪我で番付を大きく落とし「奈落」を経験した霧島と若隆景の二人です。
彼らは大関陥落や幕下転落という屈辱を味わいながらも、焦らずにリハビリを重ね、今の地位を取り戻しました。
一度どん底を経験した者は、自分の体の限界を正確に把握し、無理をすべき場面とそうでない場面を熟知しています。
このことは、強さとは単純な「力」ではなく「自己理解」でもあることを教えてくれます。
この二人が今、最も勢いよくパリの土俵に上がっているという事実は、怪我に苦しむ若手たちへの無言のメッセージとなるでしょう。
「倒れたとしても、また這い上がることができる」という希望こそが、現在の不透明な大相撲界に必要な光なのです。
今回のパリ公演、そしてその先の名古屋場所では、若手力士たちの台頭も予想されます。
上位陣が総崩れとなった隙を突き、次の時代を担う新たな「希望」がパリの空の下で芽吹くかもしれません。
大相撲の歴史は常に、そうやって更新されてきました。
大相撲パリ公演に関するFAQ(よくある質問)
- Q1. 大相撲パリ公演2026はいつ、どこで開催されますか?
- A1. 2026年6月13日(土)と14日(日)の2日間、フランス・パリの「アコー・アリーナ」で開催されます。
- Q2. パリ公演は本場所ですか?勝敗は番付に影響しますか?
- A2. 本場所ではなく「興行(花相撲)」です。したがって、ここでの勝敗が直接的に名古屋場所の番付に反映されることはありません。
- Q3. なぜ5月場所はこれほど休場力士が多かったのですか?
- A3. 両横綱の負傷(太もも裏、肩)に加え、上位陣に慢性的な怪我の蓄積や、場所前の負傷が重なったことが原因です。2003年の公傷制度廃止以降、力士が十分に怪我を治す時間を持てない構造的問題も指摘されています。
- Q4. 豊昇龍はどこを怪我したのですか?名古屋場所に出られますか?
- A4. 右太もも裏(ハムストリングス)の損傷です。パリ出発時には「大丈夫」と語っていますが、名古屋場所への出場はパリ公演での動きを見た上での慎重な判断となるでしょう。
- Q5. 大の里の怪我の状態は?復帰の見通しは?
- A5. 左肩腱板損傷です。押し相撲に不可欠な部位であり、手術をせず保存療法で名古屋場所を目指すとされていますが、痛みとの戦いが続いています。
- Q6. 安青錦はなぜ大関から陥落せざるを得なくなったのですか?
- A6. 大関カド番で迎えた5月場所を、左足首付近の負傷により全休したため、規定により関脇への陥落が決定しました。
- Q7. 琴櫻は名古屋場所は角番ですか?陥落の可能性は?
- A7. 5月場所を負け越して途中休場したため、名古屋場所はカド番となります。ここで負け越すと大関から陥落します。
- Q8. 霧島は怪我を抱えているのに、なぜ好成績を残せるのですか?
- A8. 首の古傷などを抱えていますが、一度陥落を経験したことで、より緻密な体調管理と、体に負担の少ない効率的な相撲(押し相撲へのモデルチェンジ等)を身につけたからだと言えます。
- Q9. 若隆景は過去にどこまで番付を落としたのですか?
- A9. 右膝の大怪我による長期休場のため、最高位関脇から一時は「幕下6枚目」まで番付を落としました。そこからの復活優勝は驚異的な記録です。
- Q10. パリ公演の取組はガチンコ(真剣勝負)ですか?
- A10. 海外公演は伝統的にエキシビション色が強く、本場所のような極限の勝負よりもファンサービスや伝統文化の披露に重きが置かれます。ただし、怪我の回復具合を確認する「試運転」としての役割は非常に重要です。
- Q11. 7月名古屋場所はいつ、どこで開催されますか?
- A11. 2026年7月12日から26日まで、愛知県名古屋市の「ドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)」で開催されます。
まとめ
31年ぶりの大相撲パリ公演は、伝統文化の華やかさと、現在の大相撲が抱える構造的な危機の両面を浮き彫りにしています。
豊昇龍や大の里ら上位陣が満身創痍の状態でフランスへ渡った事実は、ファンに大きな不安を与えています。
しかし同時に、若隆景のような「奈落からの復活劇」は、この暗雲立ち込める状況に一筋の希望を投げかけています。
パリの土俵で我々が見るべきは、勝敗の数字ではありません。
力士たちが名古屋場所という「真剣勝負の場」に向けて、どれだけ自らの体と向き合い、調整できているかという姿です。
そして願わくば、パリの観衆と同じように、私たちファンも純粋にこの伝統文化の美しさに、もう一度心を動かされたいと思っています。
- パリ公演は6月13・14日にアコー・アリーナで開催される31年ぶりの興行。
- 豊昇龍(右ハム損傷)や大の里(左肩損傷)ら、4人の上位力士が深刻な負傷を抱えている。
- 対照的に、霧島や若隆景ら一度「奈落」を経験した力士が現在の大相撲を支えている。
- 名古屋場所は琴櫻の進退や両横綱の復帰など、まさに「大相撲の今後」を占う極めて重要な場所になる。


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