双子格闘家がRIZINで明暗?スダリオ剛の強さの理由と貴賢神の戦績

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スダリオ剛(兄)と貴賢神(弟)は一卵性双生児。伴に大相撲出身の双子格闘家です

大相撲で史上初の“双子関取”として話題を呼んだ兄弟ですが、諸事情によりそれぞれ引退。

その後、総合格闘技の舞台「RIZIN」で明暗を分けています。

かつて大相撲時代には「兄の方が弱い」と見られていた二人ですが、総合格闘家に転向した現在は兄・スダリオ剛が安定した強さを発揮し、弟・貴賢神は苦戦が続く状況です。

本記事では双子ならではの対比やそれぞれの歩みを振り返り、兄・スダリオ剛の強さの理由と弟・貴賢神の戦績に迫っていきます。

目次

大相撲時代:“兄の方が弱い”と言われた双子力士?

画像引用元:デイリー

前掲の写真、向かって左が兄の貴公俊(右の口元にホクロあり)、右が弟の貴源治です。

まずは2人の大相撲時代から見てみましょう。

スダリオ剛(総合格闘技のリングネーム)と貴賢神(同)は、1997年生まれの一卵性双生児で、ともに、2013年3月場所から貴乃花部屋(後に千賀ノ浦部屋)に入門しました。

貴公俊(兄)と貴源治(弟)という四股名で土俵に上がり、まず、2017年5月場所に弟・貴源治が十両昇進(つまり関取に!)を果たします。

兄・貴公俊は、弟から遅れること5場所、2018年3月場所には十両昇進を果たしました。これで、史上初となる双子の関取が実現したのです。

しかし、二人のその後の相撲人生は残念なものになりました。

弟・貴源治が順調に番付を上げて幕内昇進まで果たしたのに対し、兄・貴公俊は十両止まりで度重なる不祥事により、弟・貴源治よりも早く土俵(引退)を去ることになります。

そして、兄・貴公俊の引退から約2年後、弟・貴源治も土俵を去ることになりました。しかも、解雇だったのです…。

  • 兄・貴公俊(スダリオ剛) – 最高位は西十両5枚目で、2019年に付け人への暴行事件など不祥事が重なり自主引退。当時は弟と比べ「兄の方が弱い」「素行にも問題あり」と評価される苦しい相撲人生でした。
  • 弟・貴源治(貴賢神) – 十両優勝を経験し新入幕も果たすなど将来を嘱望されたが、2021年7月場所中に大麻使用が発覚し日本相撲協会を解雇処分に。兄とは異なる形で土俵を去り、そのキャリアは失意の終幕となりました。
  • 双子ならではの注目 – 史上初の双子関取誕生は当時大きな話題で、兄弟で巡業の初切(取り口の実演役)を務める異例の機会もありました。しかし兄弟揃って相撲界を去った後は、それぞれ総合格闘家への転身という新たな道を歩み始めたのです。

このように大相撲時代、兄・貴公俊(スダリオ剛)は弟・貴源治(貴賢神)に遅れを取っていました。

しかし、総合格闘技の世界に転向したことで、兄弟の立場は大きく様変わりします。

次に、総合格闘家としての二人の明暗を見ていきましょう。

RIZINで輝く兄・スダリオ剛の強さの理由

画像院長元:RIZIN公式サイト

兄のスダリオ剛は、大相撲引退から1年も経たない2020年9月に総合格闘技デビューを果たしました。

持ち前の体格と闘志を武器に、デビュー戦となったRIZIN.24では開始早々TKO勝利を収め上々のスタートを切ります。

以降もRIZINヘビー級戦線で次々と勝利を重ね、2023年にはヘビー級トップ戦線に食い込むまでに成長しました。

2025年5月時点で通算13戦9勝4敗(8KO勝ち)という戦績を誇り、日本人ヘビー級ファイターの中でも突出した存在感を示しています。

では、なぜスダリオ剛はこれほどまでに強さを発揮できているのでしょうか。その理由として以下のポイントが挙げられます。

  • 圧倒的なパワーとKO能力 – 190cm・115kg級の恵まれた体格から繰り出す打撃は破壊力抜群です。実際、2021年3月のRIZINでは開始8秒でKO勝利を飾っており、その驚異的なスピードKOはファンの度肝を抜きました。総合格闘技戦績9勝のうち実に8勝がKOという数字が、彼の打撃力の凄まじさを物語っています。
  • 相撲仕込みのフィジカルと適応力 – 元力士らしい強靭な足腰と当たりの強さは、総合格闘技でも大きな武器となっています。組み技の攻防でも簡単に倒されにくい体幹の強さがあり、逆に自らの重い一撃で試合の主導権を握ってきました。また引退後すぐ総合格闘技に挑戦したことで、若いうちに新競技への適応を進められた点も大きいでしょう。
  • 揺るがぬモチベーション – スダリオ剛は「もともとチャンスがあれば総合格闘技をしたい」と現役力士時代から考えていたほど格闘技志向が強かったといいます。相撲界での挫折を糧に「這い上がってやる」という強い意志を持ってMMA転向に臨んだことで、精神面の切り替えも早く結果につながっているのでしょう。勝利を重ねた現在も慢心せず、着実に実力を伸ばし続けています。

このように兄・スダリオ剛は、持ち前のフィジカルと早期転向による順応の速さ、そして高いモチベーションによってヘビー級戦線で頭角を現しました。

その安定感ある強さが“相撲仕込み”であることは、ファンにとっても興味深いポイントでしょう。

実際にRIZINでは2022年以降トップクラスの外国人選手とも渡り合い、2024年11月には加藤久輝をTKOで下すなど日本人ヘビー級エースとしての期待も高まっています。

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弟・貴賢神の戦績と課題:勝利に恵まれない理由

画像引用元:RIZIN公式サイト

一方、弟の貴賢神は2021年末に総合格闘家転向を表明し、兄より遅れて2022年4月にMMAデビューしました。

RIZIN初戦ではベテランの関根“シュレック”秀樹を相手に洗礼を浴び、2戦目もカルリ・ギブレインにTKO負け、3戦目も荒東“怪獣キラー”英貴に逆転TKO負けとデビューからまさかの3連敗を喫します。

大型ヘビー級ながら打撃戦で後手に回る場面が目立ち、総合格闘技の厳しさに苦しむ形となりました。それでも決して実力がないわけではなく、2024年3月の試合でコーディー・ジェラベックにTKO勝利を収めて待望の初白星を獲得しています。

この勝利でようやく戦績は1勝4敗とし、長いトンネルを抜け出したのです。

貴賢神がここまで勝ち星に恵まれなかった背景には、いくつかの要因が考えられます。

  • 経験不足と技術面の課題 – デビュー当初は打撃処理や寝技対応など総合格闘技ならではの局面で後手に回り、関根秀樹をはじめ経験豊富な相手に押し切られる試合が続きました。相撲出身ゆえのパワーはあるものの、それを生かす技術が整う前に競技レベルの高い相手と当たったことが3連敗の一因でしょう。
  • メンタルと環境の不安定さ – 大相撲での不祥事による突然の解雇は、貴賢神にとって大きな精神的ショックだったはずです。兄と違い心の準備が整う前に格闘家に転向せざるを得なかったことで、当初はモチベーションや集中力の面で難しさもあったかもしれません。さらに兄弟仲の不和も噂される中で孤独な戦いを強いられた点も、精神面に影を落とした可能性があります。
  • 初勝利による今後の伸びしろ – それでも前述のように4戦目でTKO勝利を掴んだことで、自信と課題の両方が見えたはずです。打撃戦での積極性も増し、課題だったスタンドの攻防で成長の跡を示しました。戦績こそ1勝4敗と見栄えはしませんが、裏を返せば伸びしろは十分。環境面でも兄との関係改善が伝えられる今、ここから巻き返していく可能性は大いにあるでしょう。

総合すると、弟・貴賢神の戦績不振は技術習熟の遅れとメンタル面の課題が重なった結果と言えます。

しかし初勝利を機に着実に経験を積み始めており、今後戦績を挽回していく下地は整いつつあります。

ヘビー級としてのポテンシャルは高いだけに、引き続き実戦を重ねる中で兄に匹敵する活躍を見せてほしいところです。

双子ならではのドラマ:対照的な道のりと今後の展望

兄はRIZINで勝ち星を重ね、弟は遅れてようやく初勝利――このように対照的な歩みを見せる双子のストーリーは、格闘技ファンにとって興味深いドラマとなっています。

特に大相撲での評価が逆転した構図はユニークで、「弱いと言われた兄が総合では強く、将来有望だった弟が苦戦」という意外性が人々の関心を引きつけているのです。

実際、両者とも相撲界を去ってから長らく互いに言及することもなく、“不仲”と噂される時期もありました。しかし2024年にはスダリオ剛が「6年ぶり」と題して弟との2ショット写真を公開し、貴賢神も「初練習ありがとう」と応じる場面が見られています。

ファンからは「胸熱!」「雪解けしたんだ!」といった感動の声が上がり、双子ならではの確執と和解も含め、その物語性に注目が集まりました。

今後の展望として、やはり気になるのは兄弟対決の可能性です。

もし実現すれば史上初の双子対決として大きな話題となるでしょう。貴賢神自身、デビュー前のインタビューで「お互いが成績を上げていかないとそうならない」と前置きしつつ兄弟対決にも意欲を覗かせていました。

現状では兄が一歩リードするものの、弟もトレーニング環境の改善や経験の蓄積で着実に力を付けています。

まずは弟・貴賢神が勝ち星を重ねて兄に追いつき、対戦が現実味を帯びる展開に期待したいところです。

まとめ 〜 大相撲から総合格闘技へ

この記事では、大相撲初の一卵性双生児関取として話題となった貴公俊(兄)と貴源治(弟)についてのその後をまとめました。

2人は、それぞれ不祥事により、まず兄が大相撲界を去り、そして、弟も去ることになりました。

それぞれ違うタイミングで総合格闘技 RIZINの世界に足を踏み入れます。

大相撲時代は「兄は弱い」と言われていた兄・スダリオ剛は、RIZINの世界で確実に力を露わにしてきました。

一方、「兄より強い」と言われていた弟・貴賢神は、RIZINでは兄ほどのスタートダッシュが出来ず。黒星を重ねました。しかし、ポテンシャルが高いのは確か。

この一卵性双生児兄弟が、今後、総合格闘技の世界で活躍し続けることを、いち大相撲ファンとしても期待しています。

そして、大相撲の世界では同部屋故に、直接対決が実現しませんでしたが、RIZINの世界で対戦が実現することも期待しています!

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