ネットにあったあるドラマ批評で「原作クラッシャー」という言葉を目にして、いろいろ調べてみました。
この記事では、その関連で脚本家・相沢友子さんについて扱いますが、「相沢友子さんが原作クラッシャーである」と批判することが目的ではありません。
純粋に「原作クラッシャーってなんだろう?」という切り口で、相沢友子さんの脚本作品を軸に考えてみたいということでまとめました。
なお、本サイトでは、相沢友子さん脚本作品についての紹介記事も書いています。
↓ ↓ ↓
「原作クラッシャー」とは?
原作クラッシャーとは、小説やマンガなどの原作をドラマや映画に脚本化する際に、原作の世界観や設定を大きく改変してしまう制作者のことを指します。
そして、この言葉には、肯定・否定の2つの意味合いがあります。
肯定的な意味 / 作品の新しい魅力を引き出すという称賛的な意味
- メディアの特性に合わせた大胆な再構築をする制作者
- 原作者との合意のもとでの創造的な改変をする制作者 etc.
否定的な意味 / 原作の本質を損なうという批判的な意味
- 原作の重要なシーンを削除したりする制作者
- キャラクターの性格を変更したりする制作者
- 不必要な恋愛要素を追加したりするする制作者 etc.
近年では、SNSの普及により原作ファンからの批判が可視化されやすくなったため、「原作クラッシャー」という表現は否定的な文脈で使用されることが多くなっています。
肯定的な「原作クラッシャー」の事例を調べると…
肯定的に評価された「原作クラッシャー」の代表的な事例を調べてみました。
喰いタン(2006)
- 原作とドラマで設定・物語が全く異なる
- 原作者の寺沢大介が改変を公に認め、むしろ支持
- 脚本家の伴一彦と原作者が良好な関係を築いた
DEATH NOTE 映画版(2006)
- 原作と異なるラストを採用
- 「L」と「夜神月」の決着という、ファンの願望を実現
- 「原作を超えた実写映画」と高い評価を獲得
幽☆遊☆白書 Netflix版(2023)
- 13巻分の内容を4時間に再構成
- 「暗黒武術会編」を中心にストーリーを再構築
- 大胆な改変ながら好評を博す
否定的な「原作クラッシャー」の主な要因をまとめてみた
実は、本記事を書くにあたって、自分の感情の偏りを廃する目的で(つまり公平という意味です)、複数のAIで情報収集しました。使ったAIは、有料版がChatGPTとPerplexity、無料版がFelo、Gemini、Claude、CoPilotです。
で、「否定的な原作クラッシャーと言えば?」と訪ねたら、「相沢友子さん」の名前を挙げた回答が散見されました。もちろん、出てきたのは相沢友子さんだけではありません。少し、相沢さん多かったかなという程度です。
そんなこともあり、「原作クラッシャーについて考えるという本記事において、相沢友子さんの脚本作品」を題材にさせていただいたという次第。
冒頭にも書きましたが、最近見た作品は、相沢さん脚本の映画『ミステリと言う勿れ』です。とても気に入った作品で、本サイトにも紹介記事を書いたというわけです。調べたら、この作品についても、批判的意見がいろいろあるようですが、むしろ、私は感じ入る点が多かった、だから紹介しました。
ちなみに、筆者 taoは、『ミステリと言う勿れ』の原作漫画については5巻まで読んでいます。しかし、原作ファンを名乗るほどには原作に愛着はありません。つまり、原作ファンではありません。
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ということで、まずは、「否定的な意味合いで原作クラッシャーが使われる場合の要因分析」をしてみました。これには、先に書いた6つのAIをフル活用しました。詳細なコメントはつけません。
否定的に「原作クラッシャー」と批判される作品の要因分析
[1] 世界観・設定の改変
- 時代設定・文化的背景の無視や改変
- 重要な要素の改変や省略
- 原作世界観と合わない設定の追加 etc.
[2] 核となるテーマの改変
- 原作テーマの軽視や置き換え etc.
[3] 登場キャラクターの改変
- 重要なキャラクターの省略・追加
- キャラクター同士の関係性の改変
- キャラクターの性格の大幅改変 etc.
[4] ストーリーの改変
- 展開の強引な改変
- 原作ファン期待の名シーンのカット
- テーマや結末の改変 etc.
[5] 商業主義への傾倒
[6] 原作ファンへの配慮不足
[7] ビジュアルイメージの大きな翻案
否定的に「原作クラッシャー」と批判される要因を5分類で載せました。しかし、これは、同じ方向性でも肯定的に「原作クラッシャー」として評価される可能性がある分類でもあるということです。
以上を念頭に次に進みます。
脚本家・相沢友子さんのプロフィール
以降は、「原作クラッシャー」と揶揄されることがある脚本家・相沢友子さんと、彼女が脚本家として手掛けた作品の紹介です。
まずは、相沢友子さんのプロフィールから。
基本情報
- 誕生日:1971年5月10日(53歳)
- 出身地:東京都
- 血液型:B型
- 職 業:脚本家(元シンガーソングライター・女優)
経 歴
- 1991年:シングル「Discolor days」で歌手デビュー
- 1995年:ドラマ「僕らに愛を!」で女優デビュー
- 1999年:小説『COVER』が第15回太宰治賞最終候補にノミネート
- 2000年:『世にも奇妙な物語』「記憶リセット」で脚本家デビュー
代表作
- ドラマ
- 恋ノチカラ(2002)
- 鹿男あをによし(2008)
- ビブリア古書堂の事件手帖(2013)
- ミステリと言う勿れ(2022)
- セクシー田中さん(2023)
- 映 画
- 重力ピエロ(2009)
- さんかく窓の外側は夜 (2021)
- ミステリと言う勿れ(2023)
特 徴
- 原作のある作品では大胆な脚本改変が特徴
- ヒューマンドラマでの人物描写に定評
- 詳細なト書きを書くことで知られる
受賞歴
- 1999年:第15回太宰治賞最終候補
前述した「代表作」のうち、斜め太文字で表した作品は、「否定的な意味合いで原作クラッシャー」という向きの批判があるものです。
今回は、この7作品のどこがどのように批判されているのか、一方、どのような高評価があるかを調べてまとめました。
相沢友子さん脚本の7作品を調べてみた…
以下、ネット情報から、前述の7作品を調べてみました。
ドラマ、鹿男あをによし(2008)
玉木宏が運び屋をやらされるお話😎 #ブラックバイト🤔
— としあと@としまえん跡地情報など (@VDAtitkgeWXDaKT) November 8, 2024
「お前さんは何も考えなくていい。渡されるものを持ってくればいいだけだ🦌」
鹿男あをによし 第2話(2008年)https://t.co/lYUKQt1RpA
- タイトル:『鹿男あをによし』
- 放送時期:2008年1月17日~3月20日(フジテレビ系)・全10話
- 演 出:鈴木雅之、村上正典、土方政人、村田嘉則
- 脚 本:相沢友子(他に脚本家はいない)
- 原 作:万城目学、同名小説
- 出 演:玉木宏(主役)、綾瀬はるか、多部未華子、佐々木蔵之介ほか
- あらすじ:
- 奈良にある女子高に臨時教員として赴任した小川孝信(玉木宏)が、奈良の鹿から謎めいた指示を受け、日本全体の危機に関わる重大な役割を担うことになる物語。歴史や神話を背景に、謎とファンタジーが融合したストーリーが展開される。
- 肯定的評価:
- 奈良の歴史や文化、神話を取り入れたユニークな設定が高く評価されている。また、自然豊かな奈良の風景や神秘的な雰囲気を美しく映し出した映像美も、視聴者から好意的に受け取られている。
- 原作クラッシャー批判要因:
- [1] 世界観・設定の改変、
- [2] 核となるテーマの改変
- [3] 登場キャラクターの改変
- [4] ストーリーの改変
- [6] 原作ファンへの配慮不足
- 原作クラッシャーの具体的な批判内容:
- 原作にはない恋愛要素が登場キャラクター間で追加され、原作の持つ神秘的なファンタジーの世界観が変わったと批判された。また、キャラクターの性格が大きく改変されている点も否定的に捉えられた。小説の独特の雰囲気や、ストーリーの緻密な構成がドラマでは希薄になり、結果として原作の良さを損なっていると感じた原作ファンから「原作クラッシャー」との指摘を受けている。
- 一般的評価:
- Filmarks:3.7点(5.0点満点)
- 平均視聴率:9.9%
ドラマ、ビブリア古書堂の事件手帖(2013)
ビブリア古書堂の事件手帖…剛力彩芽が何故か短髪のままヒロインやったヤツじゃん。
— ズン (@zunzun_dokover2) January 27, 2024
懐かし過ぎる。
あの頃の剛力彩芽の推され方なんだったんだろうな。 pic.twitter.com/hlJtOuQXf4
- タイトル:『ビブリア古書堂の事件手帖』
- 放送時期:2013年1月14日~3月25日(フジテレビ系)・全11話
- 演 出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸、阿部博行
- 脚 本:相沢友子(他に脚本家はいない)
- 原 作:田村由美、同名漫画
- 出 演:剛力彩芽(主役)、AKIRA、田中圭、安田成美ほか
- あらすじ:
- 鎌倉にある「ビブリア古書堂」を舞台に、古書店の店主でありながら本に秘められた謎を解く力を持つ篠川栞子が、訪れる客の依頼に応えながら事件の真相に迫るミステリードラマ。古書を通じて浮かび上がる過去と人間模様が描かれる。
- 肯定的評価:
- 原作にはないオリジナル要素を交えながら、古書の持つ魅力や知識が視聴者に伝わりやすく、ミステリーとして楽しめる作品に仕上がっているとの評価がある。また、鎌倉の風景や古書店の雰囲気が丁寧に表現されている点が高く評価されました。
- 原作クラッシャー批判要因:
- [1] 世界観・設定の改変、
- [3] 登場キャラクターの改変
- [6] 原作ファンへの配慮不足
- [7] ビジュアルイメージの大きな翻案
- 原作クラッシャーの具体的な批判内容:
- 主人公・篠川栞子(演・剛力彩芽)のキャスティングにより、原作のイメージと大きく異なるビジュアルと性格が視聴者に違和感を与えた。また、原作では落ち着いた知的な女性である栞子が、ドラマでは演技やキャラクターの描写により、やや異なる印象を持たせてしまい、原作ファンからの不満が寄せられました。さらに、原作の持つ静かなミステリーの雰囲気が軽視され、キャラクターの外見や性格が変わったことで「原作の良さが損なわれた」と批判されました。
- 一般的評価:
- Filmarks:3.2点(5.0点満点)
- 平均視聴率:11.3%
ドラマ、ミステリと言う勿れ(2022)
宅配レンタルでドラマ『ミステリと言う勿れ』を借りてみた💿
— 幕末ゴルファー🏌️ときどき映画🎥 (@hummer5656) October 27, 2024
こういう謎解きの形は初めてやな🙄
全然格好良くない謎解きやけど…そこが面白い🤣
独特な世界観の原作やから、役作り大変やったろうな🤔
たまに出るウンチクや台詞に関心させられる🙄イジメや虐待に関する、日本と欧米の違いなんて❗❗ pic.twitter.com/qbN3UAoRif
- タイトル:『ミステリと言う勿れ』
- 放送時期:2022年1月10日~3月28日(フジテレビ系)・全12話
- 演 出:松山博昭、品田俊介、相沢秀幸、阿部博行
- 脚 本:相沢友子(他に脚本家はいない)
- 原 作:田村由美、同名漫画
- 出 演:菅田将暉(主役)、伊藤沙莉、尾上松也、筒井道隆ほか
- あらすじ:
- 主人公の久能整は、膨大な知識を持ち、独自の視点で世の中を洞察する大学生。彼が巻き込まれる事件を通じて、彼の論理的な会話や推理で謎が解かれ、登場人物の心理や社会の問題が浮かび上がるミステリードラマ。知識と会話が中心となり進む斬新な構成が特徴。
- 肯定的評価:
- 菅田将暉による主人公・久能整の演技が高く評価され、原作ファンからも一定の支持を得ました。また、日常生活に関する深い洞察や哲学的なテーマが視聴者に新鮮な印象を与え、ドラマとしての独自性を評価する声がありました。
- 原作クラッシャー批判要因:
- [2] 核となるテーマの改変
- [4] ストーリーの改変
- [6] 原作ファンへの配慮不足
- 原作クラッシャーの具体的な批判内容:
- 原作の持つ哲学的な深みやキャラクターの心理描写が薄まり、会話劇に集中する構成が視覚的には単調に感じられるという批判がありました。また、一部のエピソードや登場人物のエピソードが簡略化されたことで、原作ファンからは「物足りない」との不満が寄せられました。特に、原作の繊細な心理描写が省略され、ドラマが持つ社会的テーマが深く掘り下げられなかったことが、原作ファンにとって「原作クラッシャー」との批判につながった要因とされています。
- 一般的評価:
- Filmarks:4.0点(5.0点満点)
- 平均視聴率:11.8%
ドラマ、セクシー田中さん(2023)
- タイトル:『セクシー田中さん』
- 放送時期:2023年10月22日~12月24日(日本テレビ系)・全10話
- 演 出:猪俣隆一、伊藤彰記、宮下直之
- 脚 本:相沢友子 第1-8話、芦原妃名子 第9-10話
- 原 作:芦原妃名子、同名漫画
- 出 演:木南晴夏(主役)、なえなの、高橋メアリージュンほか
- あらすじ:
- 主人公の田中さんは普段は地味なOLだが、夜にはセクシーダンスのインストラクターとして活躍するという二重生活を送っている。外見や生き方にとらわれず、自分らしく生きる彼女の姿を通じて、他人と違うことの大切さや自信を持つことの意味が描かれる。
- 肯定的評価:
- 主人公の田中さんを演じる木南晴夏の熱演や、キャラクターの魅力を引き出すことで視聴者から好評を得た。また、「自分らしさ」をテーマにしたポジティブなメッセージが視聴者に支持され、コメディ要素も取り入れられた楽しい作品との評価がありました。
- 原作クラッシャー批判要因:
- [1] 世界観・設定の改変
- [3] 登場キャラクターの改変
- [6] 原作ファンへの配慮不足
- [7] ビジュアルイメージの大きな翻案
- 原作クラッシャーの具体的な批判内容:
- 主人公の田中さんのキャラクター設定や外見が原作と異なり、原作ファンから違和感を抱かれました。また、原作が持つ静かな深みや心理描写がドラマ版では明るく軽いトーンに変わっており、ヒューマンドラマとしての原作の要素が薄まってしまったと指摘されています。特に、主人公が持つ「地味な外見と内面的な強さ」という要素が描かれず、視覚的なイメージや設定の大幅な翻案により「原作の本質が失われた」と批判されました。
- その他:
- ドラマ終了後の翌年1月に原作者が死去。
- 一般的評価:
- Filmarks:3.8点(5.0点満点)
- 平均視聴率:6.1%
映画、重力ピエロ(2009)
岡田将生を初めて知った映画「重力ピエロ」(2009) pic.twitter.com/0x2extimVO
— ラプコ🐯 (@andy055183) July 18, 2024
- タイトル:『重力ピエロ』
- 放送時期:2009年5月23日・119分
- 監 督:森淳一
- 脚 本:相沢友子(他に脚本家はいない)
- 原 作:伊坂幸太郎、同名小説
- 出 演:加瀬亮(主役)、岡田将生、吉高由里子、小日向文世ほか
- あらすじ:
- 主人公の兄弟、泉水と春は、仙台を舞台に起こる連続放火事件に関わる謎を追い、家族の絆や過去の事件と向き合う物語。愛する家族の守るべきものや、命の重さといった深いテーマが描かれています。
- 肯定的評価:
- 伊坂幸太郎の小説を基に、キャラクターの心情や家族愛が美しい映像で描かれており、兄弟役の加瀬亮と岡田将生の演技が評価されました。また、仙台の街並みを背景にした映像美や重厚な雰囲気が作品全体に高い芸術性を与えていると好意的に受け止められました。
- 原作クラッシャー批判要因:
- [2] 核となるテーマの改変
- [4] ストーリーの改変
- [6] 原作ファンへの配慮不足
- 原作クラッシャーの具体的な批判内容:
- 原作の持つ哲学的で深いテーマや、登場人物たちの心理描写が映画版では簡略化されており、原作が持つ独特の緊張感やミステリアスな雰囲気が薄れたと批判されました。また、原作ファンが期待した細かいストーリー展開や登場人物の背景が十分に描かれず、物語の核心部分が伝わりにくい構成となった点が不満を招きました。
- 一般的評価:
- Filmarks:3.6点(5.0点満点)
映画、さんかく窓の外側は夜 (2021)
岡田将生
— ち子 (@chiko_mark6) October 12, 2024
「今は清掃業だけど、どうせなら汚して…片付ける。両方出来たらいいな、って」
(映画『映画『さんかく窓の外側は夜』より)
つまり呪いを作って、それを祓うというマッチポンプビジネス。 pic.twitter.com/Nr1nVg1o4M
- タイトル:『さんかく窓の外側は夜』
- 放送時期:2021年10月23日・102分
- 監 督:森ガキ侑大
- 脚 本:相沢友子(他に脚本家はいない)
- 原 作:ヤマシタトモコ、同名漫画
- 出 演:岡田将生(主役)、志尊淳(主役)、平手友梨奈、滝藤賢一ほか
- あらすじ:
- 特殊な力で幽霊が見える書店員・三角康介が、冷川理人と共にさまざまな霊的事件に巻き込まれ、謎の少女・非浦英莉可に関わる事件を追うホラーサスペンス。物語はミステリーとスリラー要素が絡み合い、登場人物の心の闇が描かれる。
- 肯定的評価:
- 主役を務める志尊淳と岡田将生のコンビネーションや、ホラー映画としてのビジュアル面が評価されました。また、幽霊やオカルトをテーマにした視覚的な演出やサウンドデザインが雰囲気を盛り上げており、一部の観客からは「新鮮な視点のホラー映画」として好意的に受け止められました。
- 原作クラッシャー批判要因:
- [2] 核となるテーマの改変
- [4] ストーリーの改変
- [6] 原作ファンへの配慮不足
- [7] ビジュアルイメージの大きな翻案
- 原作クラッシャーの具体的な批判内容:
- 原作の持つ繊細で複雑な心理描写や、登場人物同士の微妙な関係性が映画版では十分に再現されず、キャラクターの深みが薄まったとの批判がありました。また、ホラー要素やサスペンスの雰囲気が強調される一方で、原作が持つミステリアスで感情的なテーマが簡略化されたことが、原作ファンから不満を招きました。
- 一般的評価:
- Filmarks:3.0点(5.0点満点)
- 興行収入:3億8300万円
映画、ミステリと言う勿れ(2023)
映画「ミステリと言う勿れ」観ました。
— カルロスあきお (@a_karurosu) November 3, 2024
Netflixで鑑賞。
一族の遺産相続争い、、、犬神家のような流れなのかと観てましたが、2点3点していく所はさすがでした。
「子供って乾く前のセメントみたいなんですって。」
序盤に出てくるセリフですが、最後までずっと効いてくるセリフ。素晴らしい。 pic.twitter.com/2klQ1eylLZ
- タイトル:『ミステリと言う勿れ』
- 放送時期:2023年9月15日・119分
- 監 督:松山博昭
- 脚 本:相沢友子(他に脚本家はいない)
- 原 作:田村由美、同名漫画
- 出 演:菅田将暉(主役)、原菜乃華、松下洸平、町田啓太、柴咲コウほか
- あらすじ:
- 独特の論理力と観察眼を持つ大学生の久能整が、事件の真相に迫る一風変わった探偵役としてさまざまな事件に挑むミステリー。会話による推理と哲学的なテーマが特徴の物語で、登場人物の心情や社会問題を浮き彫りにするドラマチックな展開が描かれる。
- 肯定的評価:
- 菅田将暉が演じる主人公の知的で独特なキャラクター表現や、巧妙な会話劇が評価されている。また、映像美や細やかなセットデザインも好評で、独特の雰囲気が作品を引き立てている。
- 原作クラッシャー批判要因:
- [1] 世界観・設定の改変
- [2] 核となるテーマの改変
- [4] ストーリーの改変
- [6] 原作ファンへの配慮不足
- 原作クラッシャーの具体的な批判内容:
- 原作にある繊細な心理描写や、登場人物同士の関係性の複雑さが映画版では簡略化されており、原作ファンからは「作品の本質が損なわれた」と批判された。また、映画化にあたりエンタメ要素が強調されたことで、原作の深いテーマ性が軽視されたと感じられる点も不満の声が多かった。
- 一般的評価:
- Filmarks:3.8点(5.0点満点)
- 興行収入:48億円
相沢友子さん脚本7作品の総合評価は…
ここまで調べた情報に基づき、相沢友子さん脚本の7作品についての筆者 tao独自の総合評価です。
「原作クラッシャーの批判要因」と「原作クラッシャーの具体的な批判内容」は前述の6つのAIを総動員して情報を集め、情報元などをチェックしました。
これらの作品に少なからず、否定的な批判があることは確かです。
一方、映画やドラマの評価サイトとして有名なFilmarksの評価(5点満点)では、どれも平均以上の評価を得ています。
また、ドラマの平均視聴率や、興行収入を見る限り、「原作クラッシャー」のために著しく評価を下げている作品は見受けられません。
つまり、ここに掲げた7作品に限っては、それなりに評価をされた作品であり、「原作クラッシャー」作品との烙印を押していい作品とは思えません。
さらに言えば、ドラマや映画は、脚本家一人で作っているわけではなく、当然、物語の展開などは脚本家主導ということもないハズです。
したがって、仮に、典型的な「原作クラッシャー」だと烙印が押される作品であったとしても、その責任を一人脚本家に科してしまうのは適切ではありません。
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以上の結論ですが、「脚本家・相沢友子さんは原作クラッシャーである」と断じることはできないというのが、筆者 taoの結論です。
話変わりますが、ラストに掲げた作品「映画 ミステリと言う勿れ」の興行収入は48億円。これはヒット作品と言っていいでしょう。そのヒットに相沢友子さんも大きく貢献しているということです。
まとめ
ネットサーフィンをしていて「原作クラッシャー」という強烈な言葉が目に入り、AI軍団でいろいろ情報検索していたら、「原作クラッシャー・脚本家相沢友子」みたな情報に出くわしました。
実は、1ヶ月くらい前に、相沢友子さん脚本、菅田将暉さん主演映画『ミステリと言う勿れ』を視聴して、いたく感激。そして、その作品の紹介記事をこのサイトに書きました。そういうことがあって、相沢友子さんのお名前は頭に残っていました。
だからこそ、「原作クラッシャー・脚本家相沢友子」みたな情報には違和感がありました。
それでも、AI軍団で情報検索したら、やはり「原作クラッシャー・脚本家相沢友子」みたな情報が出てくる。そこで、それでは、実際にどうなのか調べよう…それがこの記事のきっかけ、目的です。
調べた結果の評価については、前項で書きました。
相沢友子さんはいろいろな作品を手掛けており、活躍し続けている著名な脚本家の一人であることに間違いありません。
相沢友子さんには、これからもドラマ、映画作品で楽しませてくれることを期待しています。
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★本記事ではドラマ『セクシー田中さん』の原作者がお亡くなりになったことについては言及いたしません。
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