大相撲界で注目を集める豊昇龍。2025年1月場所で見事2回目の優勝を果たし、場所後に第74代横綱・豊昇龍の誕生がほぼほぼ決まっている状態です。
そんな豊昇龍の叔父であり、かつて大相撲界を席巻した名横綱・朝青龍との関係性にも関心が寄せられています。
二人は外見や取り口が「似ている」と評されることが多く、豊昇龍にとって朝青龍の存在がどのような影響を与えているのかが気になるところです。
本記事では、豊昇龍と朝青龍の関係性を詳しく解説し、さらに豊昇龍にとって叔父の存在が吉と出るのか、それとも凶と出るのかを考察します。
- 豊昇龍と朝青龍の関係性は?
- 二人の現在の関係は良好?
- 豊昇龍にとって朝青龍の存在は吉凶どちら?
豊昇龍のプロフィールと横綱昇進までの経緯
<豊昇龍優勝!>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) January 26, 2025
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まずは、注目する豊昇龍関の概要から。
豊昇龍のプロフィール
豊昇龍(ほうしょうりゅう)は、モンゴル出身の大相撲力士で、本名はスガラグチャー・ビャンバスレン。1999年生まれで、朝青龍の兄(長兄)であるスガラグチャーの次男として誕生。以下は彼の主なプロフィールです。
- 四股名 :豊昇龍 智勝
- 生年月日:1999年5月22日(25歳)
- 出身地 :モンゴル・ウランバートル市
- 所属部屋:立浪部屋
- 身長体重:188cm、146kg
- 初土俵 :2018年3月場所
- 得意技 :右四つ、寄り、投げ
- 主な実績:
- 幕内優勝:2023年7月場所で初優勝、2025年1月場所で2回目の優勝
- 三 賞:技能賞2回、敢闘賞1回
若手ながらも冷静な取り口と勝負強さが特徴で、今後の活躍が期待されています。
横綱昇進(見込み)までの経緯
大相撲の力士のなかにはレスリング経験者が多いことで知られています。現在の幕内力士のなかでも4人が有名。それは、宇良、千代翔馬、欧勝馬の3人。そして、残る1人が豊昇龍です。
レスリング経験をしている大相撲力士の特徴は、その身体能力の高さや柔軟性などにあります。豊昇龍はなかでもその「良さ」が特出している力士であることは間違いありません。
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さて、昔を振り返ります。
豊昇龍ことビャンバスレン少年は、5歳から柔道を始めて、11歳頃にはレスリングを始めました。モンゴルの中等教育を終えた後、日本体育大学柏高校にレスリングの選手としてスカウトを受けて来日。来日当時、体重66kgのビャンバスレン少年は、叔父・朝青龍のように相撲をすることに自信がなかったのです。
この柏高校には授業の一環として大相撲見学をするという行事があり、ビャンバスレン少年もこの行事で大相撲を目の当たりにします。2016年5月の大相撲見学なので、叔父・朝書閏はとっくの昔に引退(2010年3月場所で引退)。しかし、ビャンバスレン少年が見学したであろう2016年5月場所は、横綱・白鵬が37回目の優勝、しかも全勝優勝を果たした場所です。想像ですが、白鵬の力強い相撲を見て、何か思うところがあったのかもしれません。
その後、ビャンバスレン少年は叔父・朝青龍に相談の上、レスリングを辞めて、朝青龍の後押しもあって、柏高校のレスリング部から相撲部へと転部しました。レスリングで身体が鍛えられ、身体能力が磨かれていたビャンバスレン少年は、相撲未経験ながらアマチュア大会で結果を残します。
どうやら、相撲部屋入門にあたっては一悶着あったみたいです。それはビャンバスレン少年が、あの「暴れん坊朝青龍の甥」ということで、引取先がなかった模様、つまり、体よく敬遠されたのです。そんななか立浪部屋だけがウェルカム。それで立浪部屋に入門に至ったということです。
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豊昇龍は2018年に初土俵を踏み、序ノ口から順調に番付を上げていきました。2020年9月場所には幕内に昇進し、2023年には大関の地位を獲得。その後も安定した成績を残し、2023年名古屋場所で初優勝を果たしました。
そして、2025年1月場所では2回目の優勝を達成。この優勝により、3場所後に横審が開かれて、横綱に推挙されるものと思われます。
<#豊昇龍 一夜明け会見>
— 日本相撲協会公式 (@sumokyokai) January 27, 2025
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横綱・豊昇龍に期待するのは叔父の朝青龍のような力強い相撲です。朝青龍のように活躍して、優勝回数を10回、20回と重ねられる「強い横綱」。
豊昇龍と朝青龍の関係性
豊昇龍と叔父である大横綱・豊昇龍は、いろいろな点が「そっくり」、似ています。まずは、そのことから。
二人の「似ている点」
冒頭のほうでも書いた通り、朝青龍の兄の次男として生まれたのが豊昇龍。叔父・甥の関係ですから、二人は、外見や取り口、さらにはその存在感において「似ている」と評されることが多いです。
具体的には以下の点が挙げられます。
- 外 見:顔立ちや体格が似ており、ファンの間では「まるで若い頃の朝青龍」と言われることも。
- 取り口:スピード感のある相撲や、土俵際での粘り強さが共通しています。
- 闘 志:土俵上で見せる闘志あふれる表情や、勝負に対する真剣さも叔父譲りと言えるでしょう。
二人の関係性
豊昇龍と朝青龍は叔父と甥の関係にあります。朝青龍はモンゴル出身の元横綱で、2000年代に大相撲界を席巻した存在。
豊昇龍が相撲を始めたきっかけの一つには、叔父である朝青龍の影響があったと言われています。幼少期から朝青龍の活躍を間近で見ていた豊昇龍にとって、叔父の存在は大きな刺激となったことでしょう。
また、二人の関係は単なる親戚関係にとどまらず、親交も深いと言われています。この前の項でも書きましたが、レスリングをやっていた豊昇龍が、レスリングを辞めて相撲に転向する際にも、朝青龍に相談して、アドバイスを受け、また、転向・転部の後押しもしてもらっています。
また、大相撲界に入ってからも、朝青龍は豊昇龍に具体的なアドバイスを様々しています。
豊昇龍が大関昇進や優勝を果たした際には、朝青龍がSNSで祝福のメッセージを送るなど、現在も良好な関係を保っていることが伺えます。
豊昇龍の取り口や表情が朝青龍に似ていると評されることも多く、ファンの間では「第二の朝青龍」として期待される声も少なくありません。
ただし、豊昇龍自身は「自分は自分」と語り、叔父と比較されることに対して冷静な姿勢を見せています。彼は朝青龍の影響を受けつつも、自分自身の相撲道を追求しているのです。
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関係性と言えば…この二人の関係性も「いいね!」。これから大相撲界を背負って立つ二人です。
王鵬と豊昇龍って入門同期で新弟子時代とても仲良かったので出世がちょっと出遅れてた王鵬がようやく地力を出して今場所活躍&巴戦だけど優勝決定戦で2人が戦うことになったの胸アツすぎるな😭 pic.twitter.com/6AMlQcDiBo
— riri (@ririOMY) January 26, 2025
新横綱にとって朝青龍の存在は吉凶どっち?
「そっくり」「似ている」と評される豊昇龍と朝青龍。この「そっくり」であることは新横綱・豊昇龍にとって吉凶どっちなのか、考察してみました。
「凶」としての側面
朝青龍は現役時代、数々のトラブルや横綱らしからぬ言動で批判を浴びることが多い力士でした。
それが豊昇龍が入門する相撲部屋を選ぶ際の障害になったことはすでに書きました。それくら、大相撲ファンだけでなく、角界でも「朝青龍はそれなりの嫌われ者」だったのかもしれません。
そのため、豊昇龍が「朝青龍の甥」という肩書きで見られることは、時に精神的プレッシャーを超えて、なんらかの問題の種となる可能性があります。
また、叔父と比較されることで、豊昇龍自身の個性が埋もれてしまうリスクも考えられます。
「吉」としての側面
一方で、朝青龍はその圧倒的な強さで大相撲界を支えた名横綱でもあります。
彼の経験やアドバイスは、豊昇龍にとって大きな財産となることは間違いありません。
また、朝青龍が築いたモンゴル力士の地位や名声は、豊昇龍が横綱としての道を歩む上での追い風となるはずです。
さらに、叔父の存在が豊昇龍の注目度を高める要因となり、彼の活躍がより多くの人々に届くきっかけにもなっています。
トータルで見ると「吉」!
総合的に見ると、朝青龍の存在は豊昇龍にとって「吉」と言えるでしょう。
確かにプレッシャーや比較の声はあるかもしれませんが、それ以上に叔父から受け継いだ経験や影響は、豊昇龍が横綱として成長するための大きな力となっています。
いち大相撲ファンとしては、豊昇龍には朝青龍を超える「強い横綱」として長く活躍してほしいと望んでいます!
まとめ
王鵬と豊昇龍って入門同期で新弟子時代とても仲良かったので出世がちょっと出遅れてた王鵬がようやく地力を出して今場所活躍&巴戦だけど優勝決定戦で2人が戦うことになったの胸アツすぎるな😭 pic.twitter.com/6AMlQcDiBo
— riri (@ririOMY) January 26, 2025
豊昇龍と朝青龍の関係性は、叔父と甥という血縁関係だけでなく、相撲界における深い絆でも結ばれています。
朝青龍の存在は、時にプレッシャーとなることもあるかもしれませんが、それ以上に豊昇龍にとって大きな支えであり、成長の糧となっています。
横綱昇進が期待される豊昇龍が、叔父の影響を受けつつも自分自身の相撲道を切り開いていく姿に、これからも注目が集まることでしょう。
彼がどのような横綱像を築いていくのか、今後の活躍が楽しみです。
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