【8月1日以降】期限切れ健康保険証でもOK?医療機関を受診する方法

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2024年7月31日で、国民健康保険(国保)や後期高齢者医療制度の健康保険証が期限切れとなった方もいらっしゃるかもしれません。

8月1日以降、お手元の健康保険証が「期限切れ」となっている場合、あるいはまだマイナンバーカード(マイナ保険証)への移行が済んでいない場合、「病院に行けなくなるのではないか?」 と不安に感じている方もいるでしょう。

ご安心ください。まだマイナ保険証への移行が済んでいなくても、医療機関を受診する方法はあります。

この記事では、期限切れの健康保険証に関する不安を解消し、安心して医療を受けるための具体的な情報をお届けします。

この記事でわかること
  • 期限切れの健康保険証でも、医療機関を受診できるのか、自己負担はどうなるのか
  • マイナ保険証への移行方法と、利用するメリット
  • マイナ保険証がない、または使えない場合の対処法と注意点

マイナ保険証に関連して、次の記事もどうぞ。

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目次

期限切れの健康保険証、もう使えない?

2024年12月2日以降、従来の紙やプラスチックカードの健康保険証の新規発行は停止されます。そして、今後はマイナンバーカードの健康保険証利用(マイナ保険証)を基本とする仕組みに移行しています。

しかし、現在お手元にある健康保険証は、有効期限までの間、最長1年間は引き続き使用できます

特に、国民健康保険(国保)加入者の多く(約1,700万人)と、75歳以上の後期高齢者医療制度の加入者全員(約1,900万人)の従来の健康保険証は、2024年7月31日に有効期限を迎えています

では、期限切れの国保の保険証はもう使えないのでしょうか?

厚生労働省は、2025年3月末までの暫定的な措置として、期限切れの国民健康保険証でも保険診療を受けられるようにする特例措置を通知しています。なお、マイナ保険証の保有者向けに送付された「資格情報のお知らせ」は、単体では保険診療に利用できず、マイナンバーカードとともに提示する必要があります。これは、期限切れに気づかなかった方や、資格確認書とお知らせを間違えて持参してしまう方への配慮のためです。

ただし、この場合も医療機関・薬局は、被保険者番号等によりオンライン資格確認システムに資格情報を照合するなどした上で、従来の自己負担割合(3割等)を求める運用を行うこととされています。

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マイナ保険証のメリットとは?

「なぜマイナ保険証に移行する必要があるの?」と感じている方もいるかもしれません。マイナ保険証には、医療の質向上や手続きの簡素化など、多くのメリットがあります。

ここでは4点について言及します。

[1] データに基づくより良い医療が受けられる

マイナ保険証を利用し、過去のお薬の履歴や健診情報などの提供に同意すると、医師や薬剤師がこれらの情報を確認できるようになります。

これにより、より正確なデータに基づいた、個人に最適な医療を受けることが可能になります。

[2] 手続きなしで高額療養費制度を利用できる

高額な医療費が発生した場合でも、通常必要だった「限度額適用認定証」の発行申請が不要になり、医療機関の窓口で高額な支払いをすることなく、自己負担限度額を超える部分の支払いが免除されます。

これにより、医療機関の窓口での支払いが自己負担限度額までとなり、高額な医療費を一時的に立て替える必要がなくなります。

[3] 確定申告時の医療費控除が簡単に

マイナポータルとe-Taxを連携させることで、保険診療や調剤を受けた記録をマイナポータルから確認でき、確定申告の際に医療費控除申請の手続きを簡単に行うことができます。

領収書を保管・提出する必要がなくなります。

[4] 医療現場の負担軽減と効率化

マイナ保険証による顔認証付きカードリーダーでの資格情報自動取得や、過去の医療情報のスムーズな共有は、医療機関や薬局における問診の手間を省き、業務の効率化につながります。

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まだ移行していない方へ!マイナ保険証の登録と利用ステップ

マイナ保険証をまだお持ちでない方や、登録が済んでいない方も、以下の簡単な3ステップで利用を開始できます。

STEP1. マイナンバーカードを申請・作成する

まず、マイナンバーカードをお持ちでない場合は、市区町村に交付申請を行い、カードを取得する必要があります。

申請は、PC・スマートフォンからのオンライン申請、郵便、またはまちなかの証明写真機から行えます。

STEP2. マイナンバーカードの健康保険証利用を申請・登録する

マイナンバーカードを受け取ったら、健康保険証としての利用登録を行います。

登録は以下のいずれかの方法で簡単にできます。

  • 医療機関・薬局のカードリーダーから
  • マイナポータルから
  • セブン銀行ATMから

STEP3. 医療機関・薬局でマイナンバーカードを用いて受付をする

利用登録が完了したら、医療機関や薬局の受付に設置されている顔認証付きカードリーダーにマイナンバーカードを置きます。

  • 本人確認:
    • 顔認証または4桁の暗証番号入力で本人確認を行います。
  • 情報提供への同意:
    • 医師や薬剤師に過去の医療情報(お薬の履歴や健診情報など)を提供するかの同意を選択します。より良い医療を受けるためには、同意が推奨されています。 これらの手続きが完了すれば、マイナ保険証での受付は完了です。ト
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マイナ保険証が使えない、持っていない場合の対処法

「マイナ保険証を持っていない」「顔認証がうまくいかない」「システムトラブルで使えない」といった場合でも、心配せずに医療機関を受診する方法があります。

「資格確認書」を利用する

マイナ保険証を保有していない、または利用登録をしていない方には、従来の健康保険証の有効期限が切れる前に、加入している医療保険者から「資格確認書」が無償で交付されます。

この資格確認書を提示すれば、これまで通り保険診療を受けることができます。

「資格情報のお知らせ」を利用する

マイナ保険証をお持ちの方には、ご自身の被保険者資格などを簡単に把握できるように、医療保険者から「資格情報のお知らせ」が順次交付されます。

医療機関でマイナ保険証での受付がうまくいかなかった場合に、この「資格情報のお知らせ」をマイナンバーカードとともに提示することで、スムーズに保険診療を受けることができます。

ただし、この「資格情報のお知らせ」単体では保険診療を受けることはできません。

期限切れの国保保険証の特例措置

前述の通り、国民健康保険証が2025年7月31日に期限切れとなった場合でも、2026年3月末までは引き続き使用できる暫定的な運用が可能です。

何も提示できない場合

万が一、マイナ保険証も従来の保険証も資格確認書も提示できない場合は、医療機関の窓口で「被保険者資格申立書」を記入して提出することで、保険診療を受けることができます。

ただし、一部のケースでは一時的に医療費全額(10割)を自己負担し、後日精算が必要となる可能性もありますのでご注意ください。

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マイナ保険証移行についてのよくあるQ&A

ここでは、マイナ保険証の利用に関して寄せられることの多い質問とその回答をまとめました。

  • Q1. マイナ保険証は全ての医療機関・薬局で利用できますか?
    • A1. オンライン資格確認システムの導入が原則義務化されており、ほぼ全ての医療機関・薬局で利用できます。利用可能な施設にはステッカーやポスターが掲示されています。
  • Q2. マイナ保険証を利用すると、窓口への持参が不要となる証類はどのようなものがありますか?
    • A2. 健康保険被保険者証、国民健康保険被保険者証、高齢受給者証、被保険者資格証明書、限度額適用認定証、特定疾病療養受療証などが不要になります。
  • Q3. マイナンバーカードの電子証明書が有効期限切れになったらどうなりますか?
    • A3. 電子証明書の有効期限が切れると、健康保険証として利用できなくなります。マイナポータルへのログインなども利用できなくなるため、有効期限を迎える前に、お住まいの自治体窓口で更新手続きをしてください。
  • Q4. マイナンバーカードは持ち歩いても安全ですか?
    • A4. マイナンバーカードにはプライバシー性の高い情報(医療情報、税や年金など)は直接入っていません。また、偽造防止などのセキュリティ対策が施されており、万が一紛失した場合でも24時間365日フリーダイヤルで一時停止手続きが可能です。
  • Q5. マイナンバーカードを紛失してしまったらどうすれば良いですか?
    • A5. 紛失した場合は、すぐに「マイナンバーカード総合窓口(0120-95-0178)」に連絡し、利用の一時停止手続きを行ってください。再発行には通常1~2か月かかります。再発行までの間は、資格確認書や従来の健康保険証を利用することになります。
  • Q6. マイナ保険証の利用登録を解除することはできますか?
    • A6. はい、ご自身が加入している保険者に対して申請することで、マイナ保険証の利用登録を解除することが可能です。
  • Q7. マイナ保険証には「紐づけトラブル」が報告されていますが、安全性は大丈夫ですか?
    • A7. 「紐づけトラブル」「資格無効」「他人の情報が紐づけられた」といったトラブルが医療現場で報告されているのは事実です。これに対し、厚生労働省は、国民が安全に利用できるよう、技術面・運用面から利用環境の整備に取り組んでいます。ご自身の医療保険資格情報はマイナポータルから確認でき、もし別の方の情報が表示された場合は、国民向けマイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178)かご加入の医療保険者に問い合わせることで対応が可能です。
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まとめ

従来の健康保険証の新規発行停止や一部の期限切れに伴い、マイナ保険証への移行が加速しています。まだ移行が済んでいない方も、期限切れの健康保険証の特例措置や資格確認書などにより、医療機関を受診できるのでご安心ください。

マイナ保険証は、単なる保険証の代替ではなく、過去の医療情報の活用による質の高い医療提供、高額療養費制度の自動適用、医療費控除の簡素化など、多くのメリットをもたらします。一時的なトラブルの報告はありますが、国は安全性確保に努めています。

この機会にマイナ保険証への移行を検討し、新しい医療の仕組みを最大限に活用していきましょう。

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