「日曜お昼の顔」として長年親しまれてきた『アッコにおまかせ!』(TBS系列)が、ついにその長い歴史に幕を下ろすという衝撃的なニュース。
放送開始から約40年。まさにテレビ史そのものとも言える長寿番組の終了に、「ついにこの時が来たか」「ひとつの時代が終わった」と、多くの視聴者が驚きを感じています。日曜のお昼にテレビをつければ、そこに和田さんがいる。それが「当たり前」だったからこそ、その衝撃は計り知れません。
もちろん、「最近は見ていなかった」という人も含め、「寂しさ」と「やっぱりか」という相反する感情が渦巻いているのではないでしょうか。
公式には「40周年という節目」が理由とされていますが、多くの人が「本当にそれだけが理由なのだろうか?」と疑問に思っているのでは。
この記事では、『アッコにおまかせ!』が終了する「本当の理由」とされる真相と、これまで公に語られなかった「時代の背景」について、徹底的に深掘りします。
- 番組終了の公式理由と「本当の理由」とされる背景
- 和田キ子さん自身の「病気説」や年齢が与えた影響
- 番組終了の伏線ともなった「過去の失言」の数々
「アッコにおまかせ!」ついに終了へ
まずは、和田アキ子チャンネルから、和田アキ子さんの歌声を紹介!
公式発表された「40周年の節目」なんですね。それでは本文。
1985年から始まった『アッコにおまかせ!』。タモリさんの『笑っていいとも!』が始まって数年後という、テレビが最も華やかだった時代に産声を上げた番組です。和田アキ子さんをメインMCに据え、芸能ニュースから時事問題までを「ご意見番」として斬りまくるスタイルは、長きにわたり日曜昼の定番でした。
生放送ならではの緊張感と、何が飛び出すかわからない和田さんのコメントは、良くも悪も常に注目の的。
今回、TBS(または制作局)から発表されたのは「40周年という大きな節目」を機に、総合的な判断で終了を決定した、という内容です。
確かに、これほどの長寿番組。視聴率が全盛期より落ちたとはいえ、40年というキリの良い数字で「勇退」するという名目は、局側にとっても、そして「芸能界のドン」である和田さん側にとっても、最も美しい幕引きの「大義名分」と言えるでしょう。長年の功労者に対し、局側が用意できる最大限の「花道」であったとも推察されます。
【真相】本当に「節目」だけ? 語られなかった3つの背景
しかし、テレビ局も営利企業です。「節目」という情緒的な理由だけで、長年の看板番組を終了させることは稀です。
水面下では、次のような「語られなかった背景」があったと見られています。
背景1:視聴率の低迷と「TVer時代」への不適応
最大の理由は、やはり「視聴率」でしょう。
全盛期は高視聴率を維持していましたが、近年はテレビ局が最重要視する「コアターゲット(13~49歳)」の視聴率で苦戦が続いていました。もちろん、長年のファンである中高年層の視聴率は安定していましたが、スポンサーが最もアピールしたい層とのズレが生じていたのです。
また、現代はTVerなどの見逃し配信が主流ですが、『アッコにおまかせ!』のような生放送の情報番組は、そのフォーマット自体が見逃し配信のトレンド(ドラマやバラエティ)と相性が悪かった点も指摘されています。
背景2:高額なギャラとスポンサー事情
長寿番組ゆえの問題が「コスト」です。
和田アキ子さんほどの「大御所」をMCに起用し続けるには、当然ながら高額な出演料(ギャラ)が発生します。さらに、毎週生放送を行うための制作費、多数の準レギュラーの出演料など、番組全体が非常に高コストな体質になっていました。
視聴率が低迷する中で、その高コストに見合う広告収入(スポンサー料)が得られにくくなっていた、というのが実情でしょう。スポンサーも、より若い世代にリーチできる番組を求めており、そのニーズとのズレが顕著になっていました。
背景3:「ご意見番」が通用しないコンプライアンスの波
これが「今」という時代を象徴しています。
かつては和田さんが芸能界の不祥事を一喝する姿が「醍醐味」でしたが、SNSの普及により視聴者の目は厳しくなりました。
「一方的な決めつけだ」「上から目線だ」といった批判が即座にネットで炎上するようになり、皮肉なことに放送時間中は「#アッコにおまかせ」が(多くの場合、批判的な文脈で)トレンド入りする状況が続いていました。
局側も過激な発言を恐れて当たり障りのない内容に終始せざるを得なくなっていたのです。コンプライアンスを重視するあまり、番組の「毒」であり「魅力」であった部分が失われていったのです。
和田アキ子さんの「病気説」や「年齢」が終了の要因?
和田アキ子さんといえば、過去に「股関節の手術」や「帯状疱疹」など、何度か体調不良が報じられてきました。
その度に、驚異的な回復力で番組に復帰する姿はプロ根性の塊でしたが、同時に視聴者からは「痛々しい」「もう無理をさせないで」といった声も上がっていました。
また、ご年齢(キーワード)を考えると、毎週生放送を続ける体力的な負担は相当なものだったと推察されます。
「病気」や「余命」といったセンセショナルな噂がネットで流れることもありましたが、これらが終了の「直接的な理由」になったとは考えにくいです。
ただし、局側が「次の10年、20年」を考えたときに、和田さんの健康面や体力を「考慮」したのは事実でしょう。ご本人の「引き際を考えるきっかけ」と、局側の「新しい番組を作りたい」という思惑が、「40周年」というタイミングで合致した、というのが真相に近いのではないでしょうか。
ご意見番の代償か。アッコにおまかせ!での具体的な失言7選
生番組のスタイルは、常に「炎上」のリスクと隣り合わせでした。ここでは、過去に物議を醸し、番組の方向性にも影響を与えた可能性のある、より具体的な発言をピックアップします。
- 対象:misonoさん(2007年放送)
- 発言:「(misonoさんに対し)タメ口やし、挨拶もろくにできひん」「(号泣するmisonoさんに)泣きたいのはこっちや」
- 生放送中、misonoさんの態度や言葉遣いを厳しく公開説教。misonoさんが泣き出すという事態に発展し、視聴者から「公開イジメだ」「パワハラ」とネットで大騒動になりました。これは、テレビの中の「上下関係」や「説教」が、ネットの普及によって「イジメ」として可視化された、象徴的な転換点でした。
- 対象:ベッキーさん(2016年) / 宮迫博之さん(2017年)
- 発言:「(ベッキーさんに対し)人の道に反する」「(2017年の宮迫さん不倫疑惑に対し)家族がええなら…」
- 2016年のベッキーさん不倫報道には厳しく「人の道に反する」と断罪した一方、2017年の宮迫博之さん(当時)の不倫疑惑には「家族が許すなら(他人がとやかく言うことではない)」と擁護とも取れる発言。この「ダブルスタンダード」とも取れる基準のブレが、「ご意見番」としての中立性を疑わせ、視聴者の不信感を招く結果となりました。
- 対象:狩野英孝さん(2017年 未成年者との交際疑惑時)
- 発言:「(謹慎は)長すぎるわ」「もう許したったらええんちゃう?」
- 未成年者との問題が報じられた狩野さんに対し、擁護とも取れる発言。これが「ご意見番としての感覚がズレている」と視聴者からの猛批判を浴びました。世間の常識と「芸能界(の内輪)の常識」の乖離として受け取られたのです。
- 対象:AKB48(2011年頃)
- 発言:「(総選挙のパネルを見て)どれも同じ顔に見えるわ」「(大島優子さんに対し)知らない」
- 2011年頃、AKB48が国民的アイドルとして人気絶頂の時期に、総選挙の話題などで「顔が区別できない」といった趣旨の発言を連発。これがAKB48のファン(特に若い層)から大炎上。テレビ局側も「ファンを敵に回す」ことの怖さを強く認識した一件でした。
- 対象:浅田真央さん(2014年 ソチ五輪時)
- 発言:「(SP16位)あんなにちっちゃい子が、大事なところでコケるんですね」
- 国民的選手である浅田真央さんがSPで振わわなかった際の発言。功績へのリスペクトが欠ける、デリカシーがないとアスリートファンからも厳しい声が上がりました。悪意はなくても、言葉の選び方が時代に合わなくなっていました。
- 対象:SNSで炎上した一般人(2013年~2015年頃)
- 発言:「こんなこと(SNSに)書くからや」「アホちゃうか」「(バイトテロなどに)なんでこんなことすんの?」
- 「バカッター」とも呼ばれた、飲食店での不適切動画投稿などがニュースで多発した2013年~2015年頃に、このような発言が度々繰り返されました。ネットで炎上している一般人に対し、和田さんがさらに追い打ちをかけるように断罪する姿が「権力者が弱い者いじめをしている」という構図に見え、批判されました。
- 対象:若者全般(2010年代~ 繰り返し)
- 発言:「今の若い者はなってない」「うちらの時代は、そんなん(タメ口など)許されへんかった」
- 特定の事件でなくとも、若者の風潮やニュース(例:言葉遣い、仕事への姿勢など)に対し、特に2010年代以降、このような「昔はこうだった」という価値観を押し付ける発言が度々見られました。これは番組のメインターゲットであった中高年層の共感は呼びましたが、同時に新規の若い視聴者を徹底的に遠ざける「諸刃の剣」でした。
これらの発言は、かつては「アッコさんらしい」と許容されていましたが、時代の変化とともに「許されない発言」へと変わっていきました。
和田アキ子にさん関するFAQ
- Q1. 和田アキ子さんの旦那さんはどんな人ですか?
- A1. 旦那様は、和田さんの元マネージャーでもある飯塚浩司さんです。現在は和田さんの個人事務所の社長を務めており、彼女の活動を支える重要な存在です。
- Q2. 和田アキ子さんの身長は公式で何cmですか?
- A2. 公式プロフィールでは174cmとされています。
- Q3. 和田アキ子さんの本名は何ですか?
- A3. 本名は「飯塚 現子(いいづか あきこ)」さんです。旧姓(結婚前)は「金 現子(キム・ヒョンジャ)」さんです。
- Q4. デビューのきっかけは何だったのですか?
- A4. 大阪のジャズ喫茶で歌っていたところをスカウトされ、1968年に「星空の孤独」でデビューしました。
- Q5. 「アッコ」という愛称はどこから来たのですか?
- A5. 本名の「現子(あきこ)」から来ています。
- Q6. 紅白歌合戦の出場が途切れたのはいつですか?
- A6. 2016年(第67回)で落選するまで、39回の出場(うち30回連続出場)という輝かしい記録を持っていました。
- Q7. 和田アキ子さんが経営するお店はありますか?
- A7. はい、目黒区中目黒に、お好み焼き・鉄板焼きの店「お好み焼き わ」というお店をプロデュース(経営)されています。
- Q8. 歌手としての代表曲は何ですか?
- A8. 「あの鐘を鳴らすのはあなた」「古い日記」「笑って許して」など、数多くのヒット曲があります。
- Q9. 和田アキ子さんの出身と国籍は?
- A9. 和田アキ子さんは大阪市生野区のご出身で、在日韓国人二世としてお生まれになりました。彼女は韓国籍で生まれましたが、後に日本国籍を取得しました。帰化前の本名は金 福子(キム・ポクジャ、김 복자)さんで、通名は金海 福子(かねうみ ふくこ)さん。なお、日本国籍を取得した年月は不明です。
まとめ
『アッコにおまかせ!』の終了は、単なる一つの番組の終わりではなく、「テレビのご意見番」という文化そのものが、現代のコンプライアンスや視聴者ニーズと合致しなくなった、という「時代の転換点」を象徴する出来事と言えるでしょう。
40周年という「表」の理由と、その裏にある「視聴率」「コスト」「コンプライアンス」という「裏」の背景。
そして何より、和田アキ子さんご自身の「ご意見番」としてのスタイルが、時代と共に「失言」と捉えられるようになってしまったこと。
これら全てが複雑に絡み合い、今回の「終了」という決断に至ったのだと推察します。和田さんのような「代わり」のきかない存在は、今後テレビには現れないかもしれません。
「ゴッド姉ちゃん」として、良くも悪も日本のお昼を騒わぜ続けた和田キ子さん。番組の終了は寂しいですが、40年間、本当にお疲れ様でした。


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