【必見】綾瀬はるかの“神業”ガンアクション!映画『リボルバー・リリー』の魅力と見どころ

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国民的女優、綾瀬はるかさんが主演する映画『リボルバー・リリー』は、そのハードボイルドな世界観と、綾瀬はるかさん自身が披露する圧巻のアクションシーンで公開前から大きな話題を呼びました。

かつて「リボルバー・リリー」の異名をとった元敏腕スパイが、陸軍の裏金を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていく物語は、観る者を釘付けにする迫力に満ちています。

この記事では、『リボルバー・リリー』の作品概要から、主演・綾瀬はるかさんの究極のガンアクションの魅力、そして豪華キャストが織りなす人間模様や徹底的に作り込まれた美術の裏側まで、作品のすべてを深掘りしてご紹介します。

この記事でわかること
  • 綾瀬はるかのアクションシーンの具体的な内容や評価
  • 映画『リボルバー・リリー』全体のあらすじ、ジャンル、そして見どころ
  • アクション以外の側面(キャスト、制作背景、美術など)を含めた作品の魅力
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目次

映画『リボルバー・リリー』作品概要

まずは、映画『リボルバー・リリー』の基本情報と主な登場人物、そして物語のあらすじをご紹介します。

作品概要

  • タイトル:『リボルバー・リリー』
  • 英 TitleRevolver LILY.
  • 公  開:2023年8月11日(金)
  • 上映時間:139分
  • 配  給:東映
  • 監  督:行定勲
  • 原  作:長浦京『リボルバー・リリー』(講談社文庫 刊)
  • 脚  本:小林達夫、行定勲
  • 配  信:U-NEXT、Netflix

主な登場人物

  • 小曾根百合:綾瀬はるか
    • 【S&W M1917リボルバーの使い手】。元敏腕スパイで、現在は東京の歓楽街・玉ノ井でカフェを営んでいる。
  • 細見慎太:羽村仁成(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)
    • 本作が映画初出演。家族を殺され、陸軍資金の鍵を握る少年。
  • 岩見良明:長谷川博己
    • 弁護士で、「ランブル」(百合が営むカフェ)の相談役。元海軍。
  • 奈加:シシド・カフカ
    • 「ランブル」の従業員で、中国の馬賊出身。着物でライフルを自在に操る。
  • 津山ヨーゼフ清親:ジェシー(SixTONES)
    • 陸軍大尉で、母はドイツ人。陸軍大佐・小沢の命令を受け、慎太を追う。
  • 山本五十六:阿部サダヲ
    • 海軍大佐。岩見の海軍時代の先輩。
  • その他、古川琴音清水尋也佐藤二朗吹越満内田朝陽板尾創路橋爪功石橋蓮司野村萬斎豊川悦司といった豪華キャストが脇を固めています。

あらすじ(後半のネタバレなし)

物語は、関東大震災から復興し活気あふれる大正時代末期の東京を舞台にしています。かつて「リボルバー・リリー」の異名を持ち、3年間で57人の殺害に関与した元敏腕スパイの小曾根百合は、現在は東京の花街・玉ノ井でカフェ「ランブル」の経営者としてひっそりと暮らしていました。

しかしある日、家族を殺され、父親から陸軍の極秘資金の鍵を握る「書類」を託された少年・細見慎太(羽村仁成)が百合を頼って現れます。百合は慎太を助けたことから、彼を追う陸軍の精鋭部隊に狙われることになり、自身が営む「ランブル」にも追っ手の魔の手が迫ります。

この裏金は、戦争回避のために反戦主義の海軍軍人・山本五十六に託されるはずのものでした。百合は慎太と共に、この莫大な裏金を巡る巨大な陰謀の渦に巻き込まれ、陸軍を敵に回して壮絶な戦いを繰り広げながら、海軍省を目指す逃避行を開始します。

映画は、原作の複雑な設定を簡略化し、綾瀬はるかさんの魅力を最大限に引き出す一気に見せるアクション作品に仕上がっています。

原作について

リボルバー・リリー』は、長浦京(ながうら きょう)氏による、スパイ・アクション小説。2016年に発表され、講談社から出版。なお、2016年版「週刊文春ミステリーベスト10」第12位、第19回大藪春彦賞を受賞しています。そして、2023年には、この記事で紹介している映画『リボルバー・リリー』として映画化されました。

ちなみに、この小説『リボルバー・リリー』は、656頁とかなりの長編。この作品、聴く読書Audibleでも配信されていますので、Audible版がお薦めです。

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大正ロマンと裏社会が交錯する帝都の物語

映画『リボルバー・リリー』は、単なるアクション映画に留まらず、大正時代の帝都・東京の華やかさと裏社会の闇が交錯する重厚な世界観を描き出しています。

物語の核心:元敏腕スパイ・百合と少年・慎太の逃避行

物語の舞台は、関東大震災から1年後の大正13年(1924年)の東京です。

関東大震災から復興し、モダンな建物が増え、繁華街が賑わいを見せる帝都の裏では、陸軍と海軍、さらには内務省までが相争うという、混沌とした時代が描かれています。

主人公・小曾根百合は、かつて「幣原機関」で育成された「最高傑作」と称される元諜報員であり、数多くの暗殺事件を実行した過去を持つ人物です。少年・慎太が預かった陸軍の裏金を巡る争奪戦こそが、この物語の核心となります。

百合と慎太の逃避行は、ジョン・カサヴェテス監督の映画『グロリア』や、ギャビン・ライアルの小説『深夜プラス1』といった作品からの影響も感じさせる設定となっています。

国内で陸軍が銃撃戦を展開するという、一見すると無理のある設定も、映画では綾瀬はるかの圧倒的な魅力によって観客を引き込みます。

監督・原作が織りなす世界観:行定勲と長浦京のコラボレーション

本作の監督を務めるのは、2002年の『GO』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞し、2004年の『世界の中心で、愛をさけぶ』を大ヒットさせた行定勲です。

彼の作品は「情感あふれる耽美な映像と、重層的な人間模様」が高く評価されており、観客の心を揺さぶり続けています。

紀伊プロデューサーは、行定監督を起用した理由として「アートのできる人にジャンル映画を撮らせる」という狙いがあったと語っており、それは「チャン・イーモウがアクション映画を撮る」ようなイメージに近いと説明しています。

行定監督自身も、初のアクション映画に挑む難しさとして、これまでの「こうあるべき」という固定観念を覆す必要があると感じていたと語っています。

原作は、2017年に第19回大藪春彦賞を受賞し、ハードボイルド・冒険小説の名手として注目を集める長浦京さんの同名小説です。

長浦京さんは2011年に『赤刃』で小説現代長編新人賞を受賞し、その後も直木賞候補作となる『アンダードッグス』(2020)など、数々の著書を手掛けています。

この映画の原作は640ページに及ぶ大長編ですが、映画版は原作に沿いつつも大幅な変更を加え、「一気に見せるアクションに仕上がっている」点が特徴です。

ただし、映画だけを見ると、物語の複雑な背景が分かりにくいと感じる観客もいるかもしれません。

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覚醒・綾瀬はるかが魅せる究極のガンアクション

映画『リボルバー・リリー』の最大の魅力の一つは、主演・綾瀬はるかさんが披露する究極のガンアクションです。

彼女は本作で、新たな“ダークヒロイン”としての魅力を開花させています。

「S&W M1917リボルバーの使い手」としての綾瀬はるか

主人公・小曾根百合は、その異名が示す通り「S&W M1917リボルバーの使い手」です。

綾瀬はるかさんは劇中で、「流麗な銃さばき」や「早撃ちの機敏なモーション」を披露しています。ただ強いだけでなく、「動作の美しさ」 や「様式美のアクション」 が追求されており、それは動画としても静止画としても完成されていると評価されています。

彼女は「達人である」という説得力と同時に、観る者を魅了する「画の美しさ」も追求しました。

髪の乱れ一つにも意味が付いてしまうようなキャラクターを演じるため、体すべてをコントロールする難しさがあったとされています。

姿勢の美しさ、顎の角度、目線、そして銃に弾丸を装填する際の指先の動きといった細部に至るまで、神経が張り巡らされているかのような演技は、小曾根百合という人物を確立する上で重要な役割を果たしています。

ドレスと銃:美しさと強さが融合した“ダークヒロイン”の誕生

映画の百合は、美しいドレスを身にまといながら激しい銃撃戦を繰り広げます。

この「ドレスと銃」という組み合わせが、作品のビジュアル的な魅力を際立たせ、美しさと強さが融合した“ダークヒロイン”の誕生を印象付けています。

アクションシーンは多岐にわたり、ススキが生い茂る草むらで敵の背後にいつの間にか立つ神出鬼没な動きや、狭い汽車の中で「かんざしやキセルを使った素早い動き」で戦うシーン、さらにはSixTONESのジェシーが演じる兵士との荒々しい殴り合い など、見どころが満載です。

綾瀬はるかさんのアクションは「緩」がなく、常に「急」であり続ける集中力の高さが特徴で、観る者を惹きつける「エンタメ性」が宿っています。

共演者・制作陣が語る「綾瀬アクション」の凄み

共演者や制作陣も、綾瀬はるかのアクションに驚きと称賛の声を寄せています。

シシド・カフカさんは、綾瀬はるかさんのアクションを見て「日本らしいアクションにならないかな」と感じ、「今まで見たことのない映画」になったと評価しています。

紀伊プロデューサーは、本作への強い意気込みを語っており、「さすが映画だなということを取り戻したい」と述べています。

彼は『リボルバー・リリー』を「LEXUS(トヨタ自動車の高級車ブランド)」に例え、「日本の映像会社が、本気で世界と戦うためにLEXUSを作る」という想いを明かしています。

これは、単に費用を抑えることを美徳とするのではなく、観客に「豊かなもの」を提供し、「世界で戦える映画」を目指すという熱意の表れです。

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『リボルバー・リリー』を彩る世界観の構築

『リボルバー・リリー』は、綾瀬はるかさんのアクションだけでなく、日本映画界を代表する豪華キャスト陣と、細部までこだわり抜かれた圧巻の美術が、作品の世界観を深く豊かにしています。

物語を支えるオールスターキャスト陣とその役どころ

本作には、綾瀬はるかさんを筆頭に、実力派俳優が多数集結しています。

  • 長谷川博己さんは、百合が営む「ランブル」の相談役で元海軍の弁護士・岩見良明を演じ、その広いコネクションで百合をサポートします。タバコをくわえた姿は「最高にダンディー」と評されています。
  • 少年・慎太役の羽村仁成さん(Go!Go!kids/ジャニーズJr.)は、本作が映画初出演となります。
  • 陸軍大尉・津山ヨーゼフ清親を演じるジェシーさん(SixTONES)は、184cmの高身長と軍服姿で圧倒的な存在感を放ち、「この映画の“ジョーカー”的な存在」と紀伊プロデューサーに評されています。
  • 「ランブル」の従業員・奈加役のシシド・カフカさんは、中国の馬賊出身という設定で、着物姿でライフルを自在に操り、2丁拳銃を撃ちまくる姿は「圧巻」であり「メチャクチャカッコよかった」と称賛されています。
  • 海軍大佐・山本五十六を演じる阿部サダヲさんについては、一部で役柄への「違和感」を指摘する声もありました。

その他にも(以下、敬称略)、古川琴音(琴子)、清水尋也(南始)、佐藤二朗(平岡)、吹越満(植松)、内田朝陽(三島)、板尾創路(小沢)、橋爪功(升永達吉)、石橋蓮司(筒井国松)、野村萬斎(滝田)、豊川悦司(細見欣也) など、豪華な顔ぶれが揃い、物語に深みを与えています。また、暗殺者X役で鈴木亮平も出演しています。

徹底的に作り込まれた大正時代の「玉ノ井」セットの裏側

本作の美術を手掛けたのは、清水剛氏です。

彼は、大正時代を舞台とする本作において重要な花街・玉ノ井の一角を、東映東京撮影所の一番大きいステージにまるまるセットで再現しました。

このセットは、ドブ川や空き地、建設中の建物まで細部にわたり作り込まれています。

特にドブ川は、スタジオの床をかさ上げして再現され、その周りには土手や植栽が施されることで、よりリアルな風景が生み出されました。

空き地は、関東大震災(1923年)で倒壊した銘酒屋の跡地という行定監督のアイデアが取り入れられ、建物の基礎の痕跡や建設中の建物が配置されることで、震災の爪痕と復興の様子が表現されています。

カフェ・ランブルの外観は、色合いを古めにして「大正時代っぽい」風合いに調整され、看板のデザインには何十ものパターンが出され、文字のバランスに至るまで徹底的にこだわって制作されました。

百合の居住スペースである「ランブル」の二階は、建物の中で最も豪華な造りとなっており、「格天井(ごうてんじょう)」や「蟻壁」といった格式高い造作が施されています。

無節の化粧材や長押(なげし)、滑石(かっせき)やデザインの入った釘隠など、細部までこだわりが詰まっており、諜報員として多くの文化に触れてきた百合のインテリジェンスが部屋にも反映されています。

店舗の一階の窓ガラスには、大正時代の手すりのガラス特有の歪みが樹脂を塗ることで再現され、階段にはステンドグラスが用いられるなど、美術のあらゆる箇所に当時の雰囲気と物語のテーマを表現する工夫が凝らされています。

清水氏は、正確な再現よりも「いまより面白い時代」を意識したと語っており、大規模な時代劇セットの制作は近年では珍しい取り組みであったと述べています。

映画の迫力を生み出す撮影現場のリアル

映画の迫力を支えるのは、視覚的な要素だけではありません。

本作では、CGではなく「実際の銃口から発火させて生まれる轟音」が採用されており、これによって銃撃戦の緊張感が格段に高められています。

紀伊プロデューサーは、本作がCGに頼りすぎない「リアル」な表現を追求していることを強調しており、これこそが「世界で戦える映画」を作るための重要な要素だと語っています。

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映画『リボルバー・リリー』についての、よくあるQ&A

映画『リボルバー・リリー』について、よくあるご質問とその回答をまとめました。

  • Q1: 映画の興行収入は好調でしたか?
    • A1: 公開3日目までの観客動員数は13万3177人、興行収入は約1億7994万円と報じられ、観客動員ランキングでは7位というスタートでした。最終興行収入は10億円に届かない可能性が指摘されています。
  • Q2: 綾瀬はるかの他のアクション出演作品にはどんなものがありますか?
    • A2: 綾瀬はるかさんはこれまでも数々のアクション作品に出演しています。主なものには、『劇場版 奥様は、取り扱い注意』(2021年)、『レジェンド&バタフライ』(2023年)、『ICHI』(2008年)、ドラマ「精霊の守り人」(2016年)、「奥様は、取り扱い注意」(2017年) などがあります。
  • Q3: 原作小説と映画版ではどのような違いがありますか?
    • A3: 原作は関東大震災から物語が始まりますが、映画は震災の1年後、大正13年(1924年)8月末から始まります。原作は640ページにわたる長編で、陸軍内の複雑な派閥争いなども描かれていますが、映画版ではその複雑な部分を簡略化し、「一気に見せるアクション」に特化しています。映画は、綾瀬はるかの魅力を最大限に引き出すことに重点が置かれています。
  • Q4: 映画の舞台となっている「玉ノ井」とはどのような場所ですか?
    • A4: 玉ノ井は現在の墨田区東向島にあたる場所で、永井荷風の小説『濹東綺譚』の舞台としても知られる花街です。映画では、小曾根百合がカフェー「ランブル」を営む場所として登場します。
  • Q5: 小曾根百合の異名「リボルバー・リリー」の由来は何ですか?
    • A5: 小曾根百合は、16歳から20歳までのスパイ任務で東アジアなどで3年間で57人の殺害に関与した元敏腕スパイであり、その腕前から「リボルバー・リリー」の異名をとりました。彼女は主に「S&W M1917リボルバー」を愛用しています。
  • Q6: 監督の行定勲はどのような監督ですか?
    • A6: 行定勲監督は、2002年に『GO』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞、2004年には『世界の中心で、愛をさけぶ』が大ヒットを記録し社会現象となりました。彼の作品は「情感あふれる耽美な映像と、重層的な人間模様」が国内外で高く評価されています。『リボルバー・リリー』は彼にとって初めてのアクション映画への挑戦でした。
  • Q7: シシド・カフカが演じる奈加はどんなキャラクターですか?
    • A7: 奈加は「ランブル」の従業員で、中国の馬賊出身という設定です。劇中では、着物姿でライフルを自在に操り、2丁拳銃を撃ちまくる姿が描かれており、そのアクションは「圧巻」と評されています。
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まとめ

映画『リボルバー・リリー』は、綾瀬はるかさんの身体能力を最大限に活かした“神業”とも言えるガンアクション だけでなく、豪華キャスト陣の熱演、清水剛氏が手掛けた緻密で壮大な美術セット、そして行定勲監督による重厚な人間ドラマの演出 が融合した総合的なエンターテイメント作品です。

「内容が薄くて137分が長かった」 といった意見や「トンデモ設定だけど、楽しめる」 といった感想も聞かれる一方で、「消夏映画として、それなりに楽しめた」 という声もあり、その評価は多角的です。

しかし、日本映画が本気で世界に通用するアクション映画を目指したという紀伊プロデューサーの熱い想い や、CGに頼らないリアルな銃撃音 など、制作陣の並々ならぬこだわりが詰まっています。

綾瀬はるかさんの新境地ともいえる“ダークヒロイン”としての輝きは、スクリーンでこそ真価を発揮します。

ぜひこの機会に、映画『リボルバー・リリー』を体感し、その全貌を目撃してみてください。

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