2026年2月、突然の告知…。
Amazon Prime Video、Leminoチャンネル、WOWOWオンデマンド、J:COM STREAM 〜 日本でParamount+を視聴できた4つのプラットフォームが、ほぼ同日付で「2026年3月31日をもってサービスを終了する」と発表。
理由として各社が共通して挙げたのは、「権利元の都合」というそっけない一文です。
2023年12月1日に鳴り物入りで日本でサービス開始してから、わずか2年4ヶ月。
NetflixやDisney+のような独立したアプリを持たず、他社プラットフォームに間借りする形で展開してきた日本のParamount+は、静かに、しかし突然に、幕を閉じることになりました。
- そもそもParamaout+とは、そして、サービス終了の背景は?
- 4月以降何が見れなくなりそうか?
- 契約者が今すぐやるべきことは何?
そもそも日本のParamount+とは何だったか
世界では独立したサービスとして展開しているParamount+ですが、日本では異なる戦略を採りました。
自前のプラットフォームを持たず、Prime VideoとLeminoでは月額770円(税込)の追加チャンネルとして、J:COM STREAMとWOWOWオンデマンドでは追加料金なしで提供するというモデルで展開。
コンテンツの柱は大きく三つあります。
- パラマウント・ピクチャーズの映画ライブラリ
- 『ミッション:インポッシブル』シリーズ、『トップガン マーヴェリック』、『トランスフォーマー』シリーズなど
- スター・トレックユニバースの最新ドラマ群
- 『ディスカバリー』『ストレンジ・ニュー・ワールド』『ローワー・デッキ』など
- Paramount+オリジナルのドラマ作品
- スタローン主演『タルサ・キング』、ジェレミー・レナー主演『メイヤー・オブ・キングスタウン』など
それなりのラインナップではあったのですね。では、なぜ3月31日でサービス終了するのでしょうか。
撤退の背景 〜 日本市場の壁?
公式なサービス終了理由は「権利元の都合」以上のことは明かされていません。
しかし、業界の文脈から読むといくつかの要因が浮かびます。
一つは日本市場でのコンテンツ競争力の問題。
NetflixとDisney+が邦画・韓国ドラマを積極的に取り込んで日本ユーザーの心をつかんでいる中、Paramount+は基本的に洋画・洋ドラ中心のラインナップから脱しようとはしませんでした。
スター・トレックファンやパラマウント映画のヘビーユーザーには刺さるものの、それ以外の層への訴求があまりに弱かったのです。
これをもって日本の閉鎖性などと言う向きもあるかもしれませんが、日本においてのNetflixやDisney+の成功展開を見ると、Paramaout+の自助努力が足りなさすぎた(日本市場を甘く見過ぎた!)のかもしれませんね。
もう一つ考えられるサービス終了理由は、グローバルでのParamount+自体の戦略転換です。
2024年にスカイダンスがパラマウント・グローバルを買収したことで、会社全体のストリーミング戦略が見直されつつあるようです。
各地域毎にアジャストした独自展開をするよりも、グローバルにコンテンツのライセンス供給で収益を確保する方向に動いている可能性があります。
4月以降、何が「消える」のか
さて、ここが最も気になるところではないでしょうか。
結論から言えば、「全部消える」とも「全部残る」とも言えません——現時点では。
特に間違い無く消えそうだというのは、Paramount+オリジナル作品群ですね。
『タルサ・キング』『メイヤー・オブ・キングスタウン』『ランドマン』『ハッピーフェイス』などです。
これらParamount+の看板として売り出してきたオリジナルドラマは、他サービスへの移管に交渉が必要で、4月以降は空白期間が生じる可能性が高いです。
また、近年のスター・トレックドラマも不安定です。
『ディスカバリー』『ストレンジ・ニュー・ワールド』『ローワー・デッキ』、さらには2026年3月21日に日本で最終話が配信予定の『スターフリート・アカデミー』(サービス終了のわずか10日前)など、近年の新作はParamount+軸で展開されてきたため、日本での窓口が一旦リセットされる恐れがあります。
2024〜25年の独占・先行映画も行き先未定です。
『ブルー きみは大丈夫』『クワイエット・プレイス:DAY1』『ボブ・マーリー ONE LOVE』『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』など、「Paramount+独占見放題」として売り出されていた比較的新しい映画は、サブスク見放題としての行き先が白紙から再交渉になるからです。
一方、比較的安心なものもあります。
旧作カタログ(80〜90年代の映画など)は他サービスと共用ライセンスになっているものも多く、Paramount+終了=完全消滅とは言いにくいですね。
『NCIS』などCBS系の長寿シリーズも、もともと地上波・BS・CS・他配信で展開されてきたIPなので、別のプラットフォームへの移行は比較的スムーズでしょう。
また、WikipediaのParamount+の項目によれば、一部のオリジナル作品はU-NEXTでも配信されており、2023年12月にU-NEXTとパラマウント・グローバルがコンテンツ供給継続を発表しています。
つまりU-NEXTは、4月以降もパラマウント作品の受け皿として機能する可能性が最も高いプラットフォームの一つとなります。
契約者が今すぐ確認すべきこと
Paramount+契約者が今すぐ確認すべきことをまとめました。
- Prime VideoまたはLeminoで契約している場合
- 3月31日時点で有効な契約は自動終了するため、手動での解約手続きは不要。また、支払いサイクルによって3月31日以降に残日数がある場合は、残存日数に比例した金額が返金される模様(クレジットカード等に返金)詳しくは、Prime VideoやLeminoからのアナウンスをご確認ください。
- Leminoチャンネルの場合
- 026年3月1日以降は新規申し込みが受け付けられなくなります。3月分をもって課金は終了し、4月以降の料金は発生しません。
- J:COM STREAMの場合
- これは少し異なります。J:COM STREAMは「4月以降もパラマウント作品を引き続きお楽しみいただけるよう、協議を進めております」と案内しており、何らかの継続策が検討されているようです。ただし「協議中」であって「確定」ではないので、過度な期待は禁物かもしれません。J:COM STREAMからのアナウンスをご確認ください。
3月31日までにやっておくべきこと!?
見逃したくないタイトルがあるなら、今のうちに消化しておくのが無難です。
特に下記は「4月以降しばらく日本で合法的に見られなくなるリスクが高い」グループと言えそうです。
- スター・トレック新作ドラマ
- ディスカバリー、ストレンジ・ニュー・ワールド、ローワー・デッキ、スターフリート・アカデミー
- Paramount+オリジナルドラマ
- タルサ・キング、メイヤー・オブ・キングスタウン、ランドマン
- 2024〜25年の独占見放題映画
- グラディエーターII、クワイエット・プレイス:DAY1など
- サウスパーク
- グローバルでも権利が複雑で、再配信の読みにくいタイトル
「でも、また戻ってくる」かもしれない??
最後に少し希望的な話も。Paramount系コンテンツは「消えて終わり」ではなく、個別にU-NEXT、Netflix、Disney+(スター)などへのライセンス供給という形で再浮上してくる可能性は十分にあります。
実際、すでにU-NEXTとの契約が維持されているという情報もあります。
ただ、「どれが・どこに・いつ」来るかは現時点ではまったく不明。
Paramount+という一つの窓口がなくなったことで、タイトルごとにバラバラに各サービスに散らばるという、ユーザーにとってはやや面倒な状況が続く可能性も否定できません。
スター・トレックファン、スタローンファン、パラマウント映画ファンにとっては、しばらく落ち着かない時期になるかもしれませんね。
以上の情報は2026年2月21日時点のものです。
各プラットフォームの公式サイトでも最新情報をご確認ください。


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