
マイナ救急って、もう始まってるの?
うちの地域ではいつから使えるの?



そんな疑問に、厚労省の最新情報をもとに答えます。
まず結論から。
- マイナ救急とは…
- 救急隊員が傷病者のマイナ保険証を活用し、医療情報などを把握することで、救急業務の円滑化を図る取り組み。
- マイナ救急の展開は…
- 2024年から一部地域で実証事業がスタートし、2025年度中の全国展開を目指しています。
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本記事では、「マイナ救急はいつから始まるのか?」「自分の地域では導入されているのか?」といった疑問に答えるため、厚労省や自治体の公式発表をもとに最新スケジュールや確認方法を徹底解説します!
- マイナ救急の制度概要と目的
- 全国展開スケジュールと自治体別の導入状況
- 自分の地域での確認方法と事前準備リスト
マイナ救急とは?厚生労働省発表を元に徹底解説
マイナ救急とは、救急搬送時にマイナンバーカードを使って医療情報を即時共有できる新しい仕組みです。
厚生労働省が医療DXの一環として進めるこの取り組みは、救急現場における「情報不足による対応遅れ」をなくすために設計されています。
この制度は高齢化社会や災害リスクへの対応として注目されており、国が主導する「医療情報の全国連携」の第一歩としても期待されています。
ではここから、マイナ救急の具体的な仕組みや制度の背景を順番に解説していきます。
公的資料に基づくマイナ救急の制度概要と目的
突然の搬送時、正確な医療情報が届かない。そんな現場の課題に応えるのが「マイナ救急」です。
厚生労働省の公式資料によれば、マイナ救急は「救急搬送時にマイナ保険証で医療機関が必要な情報を即時に確認可能にする」制度です。2024年4月から一部地域で実証が始まり、今後全国へと拡大予定です。
- 救急現場での迅速な情報把握
- 重複検査・投薬ミスの防止
- 家族がいない場面でも医療情報が即時共有される
目的はただひとつ。「命を救うスピード」を上げること。制度の設計は、医療現場のヒアリングや自治体の声を反映して丁寧に進められています。
病歴や服薬情報が分からず、誤った対応をしてしまうリスクを減らせるのは大きな利点ですね。
救急医療にマイナ保険証が活用される仕組みとは
え?マイナ保険証って救急車でも使えるの?と驚いた方も多いはず。
マイナ救急の仕組みは、患者が持つマイナンバーカード(保険証一体型)を専用端末にかざすことで、本人の診療歴・投薬履歴・アレルギーなどの医療情報が医療機関へ自動的に共有されるものです。
- 救急車内や搬送先の病院に専用端末を設置
- 本人確認と同時に医療情報を読み出し
- 必要情報のみを医療従事者に表示
これまで「家族が来るまで分からない」「本人が意識を失っていて確認できない」といった課題が一気に解決される点は画期的です。
まさに命のリレーに“情報のバトン”をつなぐ存在。それがマイナ救急なのです。
国の医療DX戦略とマイナ救急の関係
「医療DXってよく聞くけど、結局何なの?」という疑問にもつながります。
マイナ救急は、国が進める「医療DX戦略」の中核事業の一つです。医療DXとは、医療・介護・福祉の情報を一元化・連携し、国民がどこにいても必要な医療を受けられるようにする国家プロジェクト。
中でもマイナ救急は「緊急時の医療情報共有」という最も即効性が高い分野で先行して動いているのです。
マイナポータルや電子カルテ、オンライン資格確認など、すべてのシステムとつながる設計だからこそ、安心できる仕組みなんですね。



マイナ救急は医療DXの最前線を走ってる制度なんだね
マイナ救急はいつから?厚労省と自治体の発表情報まとめ
マイナ救急の実施時期は、地域やフェーズによって異なります。
まずは厚労省主導の実証事業からスタートし、順次全国展開へと移行しています。正確な導入スケジュールを押さえておくことが、家族の安心につながります。
導入時期を知ることで、必要な準備を早めに進めることができます。次は厚労省が発表した最新のフェーズごとの導入状況を見ていきましょう。
実証事業の開始時期と対象地域【厚労省発表ベース】
いつから始まったのか?気になる人も多いはず。
厚生労働省の2024年5月17日の発表によると、マイナ救急実証事業を次のように開始するとのことです。
消防庁では、救急隊がマイナ保険証を活用して、傷病者情報を正確かつ早期に把握することにより、救急活動の迅速化・円滑化を図る取組(マイナ救急)の全国展開を進めています。
引用元:総務省
令和6年5月23日から、全国の67消防本部、合計660隊の救急隊における実証事業を順次開始することが決まりましたので、お知らせします。
順次、実証事業を開始する「全国の67消防本部、合計660隊の救急隊」では、救急車や病院にマイナ保険証の読み取り端末が導入され、運用が始まっています。
今後のフィードバックを受け、制度の改善や調整を経て、他の地域への拡大が進む予定です。
全国展開はいつ?政府発表の最新スケジュール
では、全国展開はいつになるのか。これも多くの方が気になるポイントです。
厚労省とデジタル庁の資料によれば、実証結果を踏まえて「2025年春以降をめどに全国展開の開始を予定」しています。正式な全国導入は2026年以降とされており、自治体ごとに順次対応していく流れです。
総務省消防庁では、令和 4 年度(6消防本部 30 隊)、令和6年度(67 消防本部 660 隊)とマイナ救急の実証事業を行い、実証の結果を踏まえて運用方法の改善や救急隊専用のシステム構築に取り組んできました。
そして、令和 7 年度には、全国にある 720 すべての消防本部、ほぼすべての救急隊で実証事業を実施予定です。令和7年 4 月以降、準備が整った救急隊から順次、運用開始を予定しています。
引用元:総務省資料(PDF)
具体的な事業開始時期は自治体の準備状況や予算、医療機関の体制によって前後する可能性があるため、定期的な確認が必要です。
政府の特設ページや厚労省のDXポータルでは、導入自治体の一覧や今後の予定が随時更新されているので、定期的にチェックしておきましょう。
地域別の導入予定と対応状況まとめ
「自分の住んでるところはいつから?」という疑問、当然ですよね。
自治体ごとの導入スケジュールは、厚労省から各都道府県・市町村へ通達され、地域医療の状況に応じて段階的に調整されています。以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。
- 政令指定都市・中核市は導入が早い傾向
- 高齢化率の高い地域が優先される場合も
- 病院数や救急搬送数が多い自治体が先行しやすい
たとえば、東京都23区ではすでに複数の病院で端末の設置準備が進んでおり、2025年前半には本格運用が始まる見通しです。一方で、郊外や離島ではインフラ整備が必要なため、少し遅れる可能性もあります。
自分の地域の状況を知るためには、次章の「確認方法」が役立ちますよ。



導入時期は地域ごとにけっこう違うんだね
自分の地域でマイナ救急はいつから使える?確認方法を解説
「うちはいつから?」と気になるなら、正確な調べ方を知っておきましょう。
マイナ救急は全国一斉導入ではなく、地域ごとの準備状況に応じて段階的に進んでいます。そのため、自分の住む地域の導入スケジュールを正確に把握するには、信頼できる情報源をチェックする必要があります。
では次に、正しい情報の調べ方と、知っておくべき導入時期の「ズレ」についてご紹介します。
自治体公式サイト・厚労省ポータルでの調査手順
「ネットで調べたけど、情報が出てこない…」という声もよくあります。
そんな時は、以下の手順を参考にするとスムーズです。各自治体は、地域医療の取り組みを広報ページやPDFで発表しています。
- 自治体の公式サイトにアクセス
- 「マイナンバーカード」または「医療DX」で検索
- 「救急」「マイナ保険証」「全国健康保険協会」などのキーワードも併用
- 厚生労働省の「医療DX推進ポータル」も併せて確認
地域によっては、医師会や市民病院が独自に発信しているケースもあるため、「●●市 医師会 マイナ救急」などでの検索も有効です。
マイナポータルやコールセンターの使い方も紹介
もっと簡単に知りたいなら「マイナポータル」や「専用窓口」も活用できます。
マイナポータルは、マイナンバーカードを使って行政サービスを確認・申請できる国の公式サイトです。2024年以降、マイナ救急の導入状況も対応地域では順次表示される予定になっています。
- 「マイナポータル」:自治体情報、登録状況の確認
- 「厚労省DX相談窓口」:対応状況の問い合わせ
- 「市町村役場の窓口」:導入時期の直接確認
スマホで「マイナポータルアプリ」をダウンロードしておけば、登録状況や更新情報をすぐチェックできます。
また、電話での問い合わせも可能なので、ネットが苦手な方やご高齢の家族にも安心です。
地域による導入タイミングの違いに注意
「隣の市では始まったのに、うちはまだ…」そんなズレも実際に起きています。
マイナ救急は地域の医療体制やインフラに大きく左右されるため、導入の早さには差があります。以下のような要因でスケジュールに違いが生じます。
- 病院数や救急搬送の多さ
- 地方自治体の予算や職員体制
- 地域医師会の導入方針
そのため、ニュースの情報だけで判断せず、必ず「自分の市区町村」で確認することが重要です。
家族の安心のためにも、一歩先を行動して情報を掴みにいきましょう。



自治体サイトとポータルをこまめに見るのが大事なんだね
制度開始前に備える!家族のための準備リスト
マイナ救急の導入に備えて、いま私たちができる準備があります。
特に子どもや高齢者がいる家庭では、制度が始まる前にしっかりと備えておくことで、緊急時に慌てずに対応できるようになります。
それでは次に、すぐにできる3つのステップを詳しく見ていきましょう。
マイナ保険証の登録状況を今すぐ確認する方法
「登録したか忘れた」「子どもはどうなってる?」そんな不安を感じたら、すぐに確認しましょう。
マイナ保険証として使うには、マイナンバーカードと保険証の紐づけが必要です。登録されているかどうかは、以下の方法で簡単に確認できます。
- マイナポータルにログインして「健康保険証利用申込」状況を確認
- コンビニのマルチコピー機で利用登録を確認
- スマホアプリ「マイナポータル」からチェック
登録が未完了のままだと、マイナ救急で情報共有ができない可能性があります。家族全員分を確認しておきましょう。
特に高齢の親や子どもなど、自分以外の家族の状況にも気を配ることが重要です。
緊急時に必要な医療情報の整理と共有
「もしも」のときに備えて、医療情報を事前に整理しておくことが大切です。
マイナ救急では、基本的な診療歴や薬の情報は自動的に共有されますが、家族しか知らない「細かな健康状態」や「かかりつけ医の連絡先」などは手動で記録しておく必要があります。
- 常用薬・アレルギー情報
- かかりつけ病院・診療科名
- 手術歴・既往症
- 血液型や麻酔歴など
- 緊急連絡先(家族・保護者)
これらの情報は、スマホのメモアプリや紙の緊急カードにまとめておくと便利です。
また、保険証やマイナカードと一緒に保管しておけば、搬送時にすぐに渡せますね。
家族で話し合う「救急対応フロー」確認のすすめ
最も大切なのは「いざというときにどう動くか」を家族で共有しておくことです。
マイナ救急の有無にかかわらず、緊急時の対応フローを話し合っておくことで、混乱を避けることができます。以下の項目を家族会議で一度話し合っておきましょう。
- 体調異変時の連絡方法(LINE・電話)
- 救急車を呼ぶか迷ったときの判断基準
- 搬送先の希望病院の確認
- 医療情報の保管場所と共有方法
- 小さな子や高齢者のケア担当者の割り振り
あらかじめ役割分担を決めておくと、急な事態にも慌てずに対応できます。
家族の命を守るための「家族防災会議」、一度やってみませんか?



話し合っておくだけで安心感が全然ちがうね
まとめ|マイナ救急で「もしも」の備えを
「もしもの時に、家族がきちんと医療を受けられるのか?」そんな不安に応えるため、この記事ではマイナ救急の最新情報をお届けしました。
- マイナ救急とは何か?制度の概要と目的を解説
- 実証事業の開始時期・対象地域・全国展開スケジュールまとめ
- 自分の地域の導入状況を確認する方法と注意点
- 制度開始前に備えるための家族向け準備リスト
正しい情報を早めに知ることが、いざという時の安心につながります。



この記事をきっかけに、ご家族と一緒に「マイナ救急」への備えを始めてみてくださいね。
家族を守るのは、あなたの「今」の行動です。
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