森秋彩のパリ五輪2024に注目!ボルダー&リードのメダル候補としての強みは?

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以下、敬称略で進めます。


スポーツクライミング界の新星、森秋彩選手(21歳)に熱い視線が注がれています。

ボルダー&リード種目でのメダル候補として名高い森選手。その驚異的な実力と魅力、そしてオリンピックでの活躍の可能性について、詳しく見ていきましょう。

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なお、パリ五輪2024については、こちらの記事もどうぞ。
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目次

森秋彩選手のプロフィールと概要

スポーツクライミング界の新星、森秋彩選手。

パリ五輪2024のメダル候補として注目を集める彼女の魅力と実力に迫ります。

小柄ながら驚異的な握力と粘り強さを持つ森選手の経歴や特徴、そして競技への姿勢をご紹介します。

  • 名 前:森秋彩(もり あい)
  • 生まれ:2003年9月17日(21歳)
  • 出 身:茨城県つくば市[3]
  • 身 長:154cm
  • 競 技:スポーツクライミング
    • 得意:ボルダー&リード
  • 所 属:茨城県連盟、筑波大学2年生
  • 成 績:
    • IFSC世界選手権
      • 2019 八王子 リード・銅
      • 2023 ベルン リード・金
      • 2023 ベルン コンバインド・銅
    • IFSCワールドカップ
      • 2019 呉浜 ボルダリング・銅
      • 2019 ヴィラール リード・銅
      • 2022 コペル リード・金
      • 2022 エディンバラ リード・金
      • 2022 盛岡 コンバインド・金
      • 2023 インスブルック リード・銀
      • 2023 コペル リード・銀
      • 2023 呉江 リード・金
      • 2024 インスブルック リード・銀
      • 2024 シャモニー リード・金
  • SNS等:インスタ

森選手は、小学1年生の時にクライミングを始めました。きっかけは…

自宅近くに新しくできたショッピングモールに家族で行ったら、たまたまクライミングジムがあったんです。お父さんと体験したら楽しかったので、そこからハマりました。

引用元:CLIBERS

このあたり、クライミングを始めた経緯って、同じボルダー&リード日本代表の野中生萌選手や安楽宙斗先週と同じなのが面白いですね。

3人とも、近くにクライミングジムが出来て、父親が興味を持って、彼らをいっしょに連れて行った。それがきっかけだからです。運命ですね。それで彼らの人生が大きく変わったからです。

さて、森秋彩選手は、12歳でリードジャパンカップ(全国大会)で最年少優勝を果たすなど、10代前半から数々の実績を残してきました。2023年の世界選手権女子複合で銅メダルを獲得し、パリ五輪2024の出場権を手にしています。

このあたりも、3人に共通です。早くからクライミングを始め、そして、すぐにクライミングにハマって、早々に結果を出す。素晴らしいです。

森選手について、特筆すべきは、競技に対する姿勢です。「クライミングは相手選手との戦いではなく、自分自身やコース、課題と向き合うこと」と語る彼女は、常に「完登」を目標としています。一時期は結果を追い求めすぎて伸び伸びと登れなくなった経験から、「クライミングを楽しむこと」の大切さを再認識したといいます。

現在、森選手はボルダー&リードのワールドランキング上位に位置し、パリ五輪でのメダル獲得が期待されています。

具体的には、2024年7月26日現在で、ボルダー(ボルダリング)は世界ランキング 12位、リードは同1位、ボルダー&リードは同3位というランキングになっています。

そして、小さな体格を活かした独特の登り方と、限界を超えて壁を登ろうとする姿勢が、多くのファンを魅了しています。

森秋彩選手がメダル候補と言われる理由

森秋彩選手がパリ五輪2024のメダル候補として注目を集める理由は、その圧倒的な実力と輝かしい成績にあります。

ボルダー&リード種目での活躍はもちろん、国内外の大会で残してきた記録が、彼女の潜在能力の高さを物語っています。ここでは、森選手の主要な成績と、彼女のライバルたちについて詳しく見ていきましょう。

過去の主要な成績

森秋彩選手の輝かしい成績は、彼女がパリ五輪2024のメダル候補として注目される大きな理由の一つです。15歳という若さで世界選手権のリード種目で銅メダルを獲得し、日本人史上最年少メダリストとなった森選手の実力は、その後も着実に成長を続けています。

2022年のワールドカップでは、リード種目で2戦連続優勝を果たし、絶対女王と呼ばれるヤンヤ・ガンブレット選手を破る快挙を成し遂げました[3]。この勝利は、森選手が世界トップレベルの実力を持っていることを証明する出来事でした。

さらに、2023年の世界選手権では、リード単独種目で金メダルを獲得。ボルダー&リードの複合種目でも3位に入り、パリ五輪の出場権を獲得しました。この大会では、体格で上回る海外勢を相手に持てる力を存分に発揮し、メンタル面での成長も実感したと語っています。

国内大会でも、森選手の強さは際立っています。ジャパンカップでは5連覇を達成するなど、日本国内でのリード種目における圧倒的な強さを見せています。

これらの成績は、森選手がパリ五輪でメダル獲得の可能性が高いことを示しています。特にリード種目での安定した成績と、ボルダー種目でも着実に力をつけている点が、複合種目での活躍を期待させる要因となっています。

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ここまでを見ると、森秋彩選手の戦いは順風満帆だったように感じるかもしれません。実は、森選手、東京五輪2020の代表を逃してしまったのです。

それは、五輪出場選考基準の解釈の違いでした。

当時、日本山岳・スポーツクライミング協会は、国際連盟の基準をこう解釈しました。

  • 2019年の世界選手権の結果に加えて、ほかでの国内外の大会の成績を考慮して選考する方針。

一方、国際連盟はこう決めました。

  • 2019年10月に基準の解釈を変更し、世界選手権の成績だけで日本代表を決めると通達。

この解釈の齟齬は、CAS(スポーツ仲裁裁判所)の判断に委ねられましたが、結果として、「東京五輪の日本代表は2019年世界選手権の結果で決定する」となりました。

東京五輪2020で初めて競技となったスポーツクライミングですが、その代表を逃したことは、森秋彩選手を悩ませたようです。しかし、彼女は、その複雑な思いから復活して今があります。

森秋彩の主要なライバルは?

パリ五輪2024のボルダー&リード種目(女子)には20人の選手が出場します。世界選手権1位・2位・3位、あるいは地区予選優勝などで出場が決定している選手が8人。残る12人は予選で戦い上位者から決定しました。

その20人は以下の通りです。なお、名前左にある①②③などの数字は、2024年7月26日現在の世界ランキングで、左がボルダー、真ん中がリード、右がボルダー&リードです。ランキング21以下は×としています。

【主要大会上位者】

  • ① ② ① ヤーニャ・ガンブレット(SLO) 
    • 世界選手権1位
  • ⑧ ④ ② ジェシカ・ピルツ(AUT)
    • 世界選手権2位
  • ⑫ ① ③ 森 秋彩(JPN)
    • 世界選手権3位
  • × × × ジャン・ユェトン(CHN)
    • アジア地区予選優勝
  • ⑤ × ⑫ オシアナ・マッケンジー(AUS)
  • × × × ローレン・ムカイバー(RSA)
    • アフリカ地区予選優勝
  • ⑥ × ⑯ ナタリア・グロスマン(USA)
    • パンアメリカン地区予選優勝
  • × × × オリアーヌ・ベルトーヌ(FRA)
    • ヨーロッパ地区予選優勝

【予選を勝ち抜いた12人・得点降順】

  • ② ⑪ ⑥ ブルック・ラブトゥ(USA)
  • ⑬ ⑩ ⑧ 野中 生萌(JPN)
  • ⑩ × ⑲ エリン・マクニース(GBR)
  • ⑱ ③ ④ ソ・チェヒョン(KOR)
  • × × × ルオ・ジールゥ(CHN)
  • × × × イェヴゲニア・カズベコワ(UKR)
  • × ⑥ ⑭ ミア・クランプル(SLO)
  • ⑮ × × ルシア・デルフェル(GER)
  • ④ ⑮ ⑪ ゼリア・アベズー(FRA)
  • ⑭ × × カミーラ・モローニ(ITA)
  • × ⑤ ⑩ ラウラ・ロゴラ(ITA)
  • × ⑲ × モーリー・トンプソン・スミス(GBR)

予選を勝ち抜いた彼女たちは、世界ランキングが低くても、勢いがあるという点では、全員が要注意ライバルです。

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森選手は、この出場20人のなかで、ボルダーの世界ランキング12位、リード同1位であり、かなりメダルに近いと言えるでしょう。

なかでも、世界ランキング1位のリードでは、2位の選手に圧倒的な差をつけています。つまり、リードで順調に実力を出し、ボルダリングで十分に力を発揮すれば、リードと複合でメダルが獲得できるのではないでしょうか。特にリードでは金メダルが狙える可能性が高いです。

ところで、筆者 taoが個人的にみて、森秋彩選手のライバルは、世界選手権1位のヤーニャ・ガンブレット選手、同2位のジェシカ・ピルツ選手、予選を4位で勝ち抜いたソ・チェヒョン選手ではないでしょうか。

これらのライバルたちの存在は、森選手にとって大きな刺激となっています。森選手自身は「クライミングは相手選手との戦いではなく、自分自身やコース、課題と向き合うこと」と語っており、他の選手との競争よりも、自己の限界に挑戦することに重きを置いています。

このような姿勢と、これまでの輝かしい成績を考慮すると、森秋彩選手がパリ五輪2024でメダルを獲得する可能性は非常に高いと言えるでしょう。

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パリ五輪2024のスポーツクライミング競技のルールや採点方法

パリ五輪2024では、スポーツクライミング競技が注目を集めています。

ここでは、競技の概要、ボルダー&リードの形式、採点方法、そして女子の競技日程について詳しく見ていきましょう。

ところで、競技の概要や競技形式、採点方法は別記事にて書いてあるので、それを引用します。

【オリンピックでのスポーツクライミングの概要】
パリ五輪2024では、スポーツクライミング競技は「ボルダー&リード」と「スピード」の2種目に分かれて行われます。
(中略)

さて、オリンピックでのスポーツクライミングは、2020年の東京大会で初めて正式種目となりました。パリ五輪2024では、競技の魅力がさらに広く認知されることが期待されています。

【ボルダー&リードの競技形式説明】
ボルダー競技は、高さ4〜5メートルの壁を、ロープを使わずに登ります。選手は複数の課題(通常4題)に挑戦し、制限時間内にどれだけ多くの課題を解決できるかを競います。各課題には「ゾーン」と呼ばれる中間地点があり、これを通過することもポイントになります。リード競技は、高さ15メートル以上の壁を、ロープで安全確保しながら登ります。制限時間内(通常6分)にどれだけ高く登れるかを競います。頂上まで到達することを「完登」と呼び、完登できなかった場合は到達した高さで順位が決まります。

【ボルダー&リード採点方法の詳細】
ボルダー競技の採点は、以下の順で順位が決まります:

  1. 完登した課題の数
  2. 完登までに要した試行回数の合計(少ない方が上位)
  3. 到達したゾーンの数
  4. ゾーンに到達するまでに要した試行回数の合計(少ない方が上位)

リード競技の採点は、以下の通りです:

  1. 到達した高さ(ホールドの数で計測)
  2. 同じ高さの場合、そこまで到達するのに要した時間(短い方が上位)

ボルダー&リードの総合順位は、各種目の順位を掛け合わせた数値が小さい方が上位となります。例えば、ボルダーで1位、リードで2位の選手は、1×2=2ポイントとなります。

引用元:【安楽宙斗】世界ランク1位17歳がパリ五輪でボルダー&リード金メダルに挑む

ボルダー&リード、女子日程

パリ五輪2024の女子ボルダー&リード競技の日程は以下の通りです。

  • 8月6日(火曜日) 17時00分~:ボルダー準決勝
  • 8月8日(木曜日) 17時00分~:リード準決勝
  • 8月10日(土曜日) 17時15分~:ボルダー決勝
  • 8月10日(土曜日) 19時35分~:リード決勝

この日程で、世界トップレベルの選手たちが熱い戦いを繰り広げることになります。森秋彩選手や野中生萌選手の活躍にも大きな期待が寄せられています。

森秋彩のよくあるQ&A

森秋彩選手に関して、ファンや競技観戦者からよく寄せられる質問をネットからピックアップして、Q&A形式でまとめました。彼女の競技生活や個人的な側面について、より深く理解するための情報をご紹介します。

Q1: 森秋彩選手はいつからクライミングを始めたのですか?
A1: 森選手は小学1年生の時にクライミングを始めました。
早くから才能を開花させ、12歳で全国大会最年少優勝を果たすなど、幼少期から注目を集めていました。

Q2: 森選手の身長は低いですが、それがハンデになることはありませんか?
A2: 森選手の身長は154cmと小柄ですが、それをハンデとは考えていません。
むしろ、小さな体格を活かした独特の登り方を武器としています。特に、驚異的な握力と粘り強さを持っており、これらの特徴が彼女の強みとなっています。

Q3: 森選手の得意種目は何ですか?
A3: 森選手はリード種目を得意としています。
特にリード種目では、ジャパンカップで5連覇を達成するなど、国内外で輝かしい成績を残しています。ただし、ボルダー種目でも着実に力をつけており、複合種目での活躍も期待されています。

Q4: 森選手の競技に対する姿勢や考え方は?
A4: 森選手は「クライミングは相手選手との戦いではなく、自分自身やコース、課題と向き合うこと」と考えています。
常に「完登」を目標とし、他の選手との競争よりも自己の限界に挑戦することに重きを置いています。

Q5: 森選手の今後の目標は何ですか?
A5: 森選手の大きな目標は「一生登り続ける」ことです。
その通過点として、ワールドカップやオリンピックでの活躍があります。パリ五輪2024でのメダル獲得も大きな目標の一つとなっています。

まとめ

森秋彩選手は、小学1年生でクライミングを始め、わずか12歳で全国大会最年少優勝を果たすなど、早くから才能を開花させました。

154cmという小柄な体格ながら、驚異的な握力と粘り強さを武器に、特にリード種目で圧倒的な強さを見せています。2023年の世界選手権では、リード単独種目で金メダルを獲得し、ボルダー&リードの複合種目でも3位に入るなど、着実に実力を伸ばしています。

森選手の競技に対する姿勢も注目に値します。「クライミングは相手選手との戦いではなく、自分自身やコース、課題と向き合うこと」という彼女の言葉は、競技への純粋な愛と挑戦する姿勢を表しています。

パリ五輪2024では、森選手には強力なライバルたちが存在します。しかし、彼女の独自の魅力と実力からメダルの期待は大です。

また、「一生登り続ける」という大きな目標に向かう彼女の姿勢は、多くのファンを魅了し続けています。

森秋彩選手の今後の活躍、特にパリ五輪でのメダル獲得に向けた挑戦に、大きな期待が寄せられています。彼女の成長と活躍が、日本のスポーツクライミング界にさらなる飛躍をもたらすことでしょう。

Original featured image generated by DALL-E 3, edited with Canva.

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