2025年9月30日、筆者 taoは意を決して所有するMac、iPad、そしてiPhoneのOSを、一斉にバージョン「26.01」へとアップデートしました。
9月中旬に鳴り物入りでリリースされた次期OS「26」シリーズ。しかし、SNSやガジェット系ニュースサイトでは、OSの大型バージョンアップにありがちな深刻な不具合報告も散見されていました。
「人柱」となった方々の報告を横目に、私はマイナーバージョンアップの登場をじっと待つことにしたのです。そしてついに配信された「26.01」。
本記事では、筆者がメジャーアップデートを見送った理由から、満を持して行ったアップデート後のファーストインプレッションまでを、経緯を追いながらご紹介します。
石橋を叩きまくって渡った「遅まきながらの人柱レビュー」です(^_^;)
なお、iOS26に関しては、次の記事も書いています。

9月中旬リリースの次期OSが型番「26」で統一された理由
iPhoneのOS、「iOS 26」は9月16日にリリースされました。「MacOS 26」や「iPadOS 26」も正確なニチイは覚えていませんが、そのあとすぐにリリースされました。
これまで「macOS Sonoma」や「iOS 17」のように、ペットネームやバージョン番号で個別に呼ばれてきたAppleのOS。それが今回、Mac、iPad、iPhoneのすべてで「26」というシンプルな型番に統一されました。
これは、Appleが近年推し進めているデバイス間のシームレスな連携を、より強くユーザーに印象付けるためのブランディング戦略です。
iCloudをハブとしたデータの同期はもちろん、ユニバーサルコントロールやSidecarといった機能をさらに進化させ、「すべてのデバイスで一つの体験を提供する」というAppleの明確な意思表示と言えるでしょう。
この統一により、ユーザーはバージョンを直感的に把握しやすくなり、エコシステム全体でのアップデートを意識するようになります。
それぞれの「26」の大きな特徴(進化、変化)
OSバージョン「26」は、単なる名称の統一だけではありません。各OSでAI機能の強化と、よりパーソナルな体験の追求が大きなテーマとなっています。
- macOS 26:
- AIアシスト機能の強化: Spotlight検索が大幅に進化。自然言語での曖昧な検索にも対応し、ファイルの内容を要約して提示するなど、Macの操作全体をAIが強力にサポートします。
- 進化したステージマネージャ: 複数のアプリのウィンドウ配置をグループとして記憶・保存できるようになり、作業内容に応じたデスクトップ環境を瞬時に呼び出せるようになりました。
- インタラクティブ・ウィジェットの拡充: これまで以上に多くの純正・サードパーティ製アプリが、デスクトップ上で直接操作できるウィジェットに対応しました。
- iPadOS 26:
- プロ向けアプリの機能拡張: Final Cut ProやLogic Proがメジャーアップデート。外部ディスプレイ接続時の操作性が大幅に向上し、Macに匹敵する本格的な作業環境を構築できます。
- マルチタスキングの再定義: Split ViewやSlide Overがより直感的に操作可能に。アプリ間のドラッグ&ドロップもさらにスムーズになり、複数のタスクを並行して進める際のストレスが軽減されました。
- iOS 26:
- ダイナミック通知センター: AIがユーザーの行動パターンを学習し、重要度の高い通知を優先的に表示。ロック画面で通知が溢れかえる状況を防ぎます。
- ロック画面のさらなるパーソナライズ: 天気や気温に応じてアニメーションが変化する「ライブ壁紙」や、家族や友人と共有できる「共有ロック画面」機能が追加されました。
MacOS 26、iPadOS 26、 iOS 26それぞれの初期の不具合報告
輝かしい新機能の一方で、9月中旬にリリースされた初期バージョン「26.0」では、深刻な不具合も多数報告されていました。私がアップデートを躊躇した主な理由は以下の通りです。
- macOS 26:
- 一部のIntel Macで、スリープからの復帰に失敗する、あるいはBluetooth接続が頻繁に途切れるといった報告が目立ちました。
- iPadOS 26:
- 特にバッテリー消費の激化を訴える声が多く、「何もしていないのに数時間でバッテリーが半分になる」といった投稿も。また、Apple Pencilでの描画時に遅延が発生するというクリエイターにとっては致命的な問題も報告されていました。
- iOS 26:
- Wi-Fiに繋がっているにも関わらず通信が不安定になる、特定のアプリ(特にSNS系)が起動直後にクラッシュするといった不具合が多数見受けられました。また、バッテリーの消費も早く、筐体もかなり熱を持つとの報告もありました。
「26.01」の登場とそれぞれの不具合報告
そしてリリースから約2週間、待望のマイナーバージョンアップ「26.01」が配信されました。Appleの公式リリースノートには「重要なバグ修正とセキュリティアップデート」と記載されています。
このアップデートにより、前述した初期バージョンの不具合の多くが解消されたとの報告が上がり始めました。
- macOSのBluetooth接続安定性の向上
- iPadOSの異常なバッテリー消費問題の修正
- iOSのWi-Fi接続とアプリのクラッシュ問題の改善
当初、筆者は「26.1」まで待つつもりでしたが、これらの改善報告を確認したことで、「26.01」へのバージョンアップをすることとしました。
バージョンアップ後のそれぞれMac、iPad、iPhoneの状況
9月30日にアップデートを実施し、丸一日が経過しました。それぞれのデバイスの状況は以下の通りです。
- Mac (iMac M1):
- 心配していたBluetoothの不安定さは見られず、愛用しているキーボードもマウスも快適に動作しています。全体的な動作も心なしかキビキビと軽快になった印象です。
- iPad (iPad 9):
- 最も懸念していたバッテリー消費ですが、アップデート前と比較しても遜色なく、安定しています。Apple Pencilの追従性も問題ありません。
- iPhone (iPhone SE3):
- アプリのクラッシュは一度も発生しておらず、Wi-Fi接続も安定しています。新しい「ダイナミック通知センター」は、まだ学習途中といったところですが、今後の進化が楽しみです。
総じて、現時点では深刻な不具合は一切確認されていません。「待った甲斐があった」と心から言える、非常に安定したバージョンアップだと感じています。
まとめ
OSのメジャーアップデートは、魅力的な新機能に心が躍る一方、予期せぬ不具合というリスクも伴います。
特に仕事や学業でメインに使っているデバイスの場合、その影響は甚大です。
今回の筆者の経験から、リリース直後のアップデートは避け、不具合が修正された「.01」のようなマイナーバージョンアップを待つという選択は、安定性を重視する上で非常に賢明な判断だと言えるでしょう。
もし、あなたもOS「26」へのアップデートを迷っているなら、この「26.01」はチャレンジしてもいいのではと考えます。ただし、現在の安定した状況を保持したいと思う場合は、もう少し先のマイナーチェンジを待つのもいいかもしれません。
更新メモ:2025年10月02日 88 32
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