県議会による不信任決議可決に伴い、県知事を失職した前兵庫県知事・斎藤元彦氏。11月17日投開票の県知事選に立候補。当初、当選間違いなしと見られていた稲村和美候補(前尼崎市長・3期)を破り、出直し選挙当選を果たしました。
この結果を受けて、議会は斎藤元彦氏の百条委員会召喚を決定。そして、新聞各紙は選挙結果を一面で伝えるも否定的ニュアンス(つまり残念という情感漂う…)いっぱい、また、結果を伝えるテレビニュースバラエティはお通夜状態…。
この先が気になる「兵庫県知事選挙」その後ですが…。
ところで選挙戦の極めて終盤、兵庫県にある29市のなか、22市の市長が協同で稲村氏支持を表明。
この記事は、稲村氏支持を表明しなかった7市長、そして、稲村氏支持を表明した22市長の一覧です。
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市名のリンクをクリックすると、WikiPediaに飛んでそこから、地図を表示します。また、氏名にリンクがある場合は、顔写真があるWikiPediaに飛びます。顔写真がない場合は、リンク設定していません。
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なお、兵庫県知事選については、こちらの記事もどうぞ。
兵庫県知事選2024の結果
11月17日投開票の兵庫県知事選2024の結果(確定)は次の通り(敬称略)。
なお、投票率は55.65%、前回が41.1%なので15%近く上昇。これは兵庫県民の注目度合いが高まったことが分かります。
ちなみに、「選挙ドットコム」の選挙後特番によると「立花氏の事前票読みは、斎藤氏110万票、稲村氏100万票」だったとのこと。今回立役者(?)の立花氏の票読みの凄さに驚きです…。
- 斎藤 元彦 1,113,911票(45.2%)
- 前兵庫県知事
- 稲村 和美 976,637票(39.6%)
- 前尼崎市長
- 清水 貴之 258,388票(10.5%)
- 前参議院議員
- 大沢 芳清 73,862票( 3.0%)
- 尼崎医療生協病院委員長
- 立花 孝志 19,180票( 0.8%)
- 元参議院議員
- 福本 繁幸 12,721票( 0.5%)
- レコード会社社長
- 木島 洋嗣 9,114票( 0.4%)
- ニュース分析会社社長
7候補出馬という選挙戦でしたが、斎藤元彦氏と稲村和美氏でしたが、結果(民意)は明らか。約14万票もの差をつけて斎藤元彦・前兵庫県知事が復活当選。
民意の凄さは、投開票が終了した20時で「ゼロ打ち当確」が出たことでもわかります。
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この民意の結果を受け入れられないのが兵庫県議会議員、稲村和美氏を推した22人の市長、そして、新聞・テレビのマスコミです。
結果を報じた新聞各紙は多くが兵庫県知事選結果を否定的ニュアンスが滲むような形で扱いました。また、結果を報じたニュースバラエティ各番組はお通夜状態でした。そして、県議会議員たちは…。
稲村和美氏支持を表明しなかった7市長
以下、市名あいうえお順です。
- 明石市(あかしし)
- 市長名:丸谷 聡子(まるたに さとこ)
- 誕生日:1963年5月15日(61歳)
- 出生地:兵庫県神戸市
- 当 選:1回
- 学 歴:同志社大学大学院卒
- 政 党:無所属
- 備 考:元明石市議会議員(2期)。4期務めた前市長・泉房穂氏からの後継を打診されて立候補。自民・公明推薦の候補者を、ダブルスコアで破っての当選を果たす。
- 芦屋市(あしやし)
- 市長名:高島 崚輔(たかしま りょうすけ)
- 誕生日:1954年2月1日(70歳)
- 出生地:大阪府箕面市
- 当 選:3回
- 学 歴:ハーバード大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:若手市長として注目を集め、対話を重視した市政運営を掲げている。
- 神戸市(こうべし)
- 市長名:久元 喜造(ひさもと きぞう)
- 誕生日:1972年2月4日(52歳)
- 出生地:兵庫県神戸市兵庫区
- 当 選:3回
- 学 歴:東京大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:元総務省官僚。
- 三田市(さんだし)
- 市長名:田村 克也(たむら かつや)
- 誕生日:1966年5月30日(58歳)
- 出生地:兵庫県神戸市兵庫区
- 当 選:1回
- 学 歴:関西大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:元銀行員。
- 豊岡市(とよおかし)
- 市長名:関貫 久仁郎(かんぬき くにお)
- 誕生日:1956年9月13日(68歳)
- 出生地:兵庫県城崎郡日高町(現・豊岡市日高町)
- 当 選:1回
- 学 歴:立命館大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:元豊岡市議会議員(3期)。
- 西脇市(にしわきし)
- 市長名:片山 象三(かたやま しょうぞう)
- 誕生日:1961年2月11日(63歳)
- 出生地:兵庫県西脇市
- 当 選:3回
- 学 歴:同志社大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:元繊維機械商社の経営者。ものづくり日本大賞内閣総理大臣賞受賞経験あり。
- 養父市(やぶし)
- 市長名:大林 賢一(おおばやし けんいち)
- 誕生日:1969年8月8日(55歳)
- 出生地:兵庫県養父市
- 当 選:1回
- 学 歴:近畿測量専門学校卒
- 政 党:無所属
- 備 考:測量会社創業し、その後、IT会社役員を経て市長当選。
稲村和美氏支持を表明した22市長
【悲報】【兵庫県】
— きーこ (@hirose_kiKO) November 16, 2024
稲村和美候補を支持すると表明した22市長。
県庁内で行われた会見で相生市長(谷口芳紀氏)が机を叩く。
机を叩くような首長は辞めなアカンのんちゃうの?百条委員会開かなくて大丈夫そ?
と話題に。 pic.twitter.com/1jC5oN6khr
以下、市名あいうえお順です。
- 相生市(あいおいし)
- 市長名:谷口 芳紀(たにぐち よしき)
- 誕生日:1949年3月30日(75歳)
- 出生地:兵庫県相生市那波野
- 当 選:7回
- 学 歴:慶應義塾大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:稲村候補支持表明会見で、前知事を名指しでアレをした方。パワハラの匂いが…。
- 赤穂市(あこうし)
- 市長名:牟礼 正稔(むれい まさとし)
- 誕生日:1954年7月20日(70歳)
- 出生地:兵庫県赤穂市坂越
- 当 選:2回
- 学 歴:大阪大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:1978年兵庫県庁入庁、2014年赤穂市長選挙立候補のため退職し、2015年当選。
- 朝来市(あさごし)
- 市長名:藤岡 勇(ふじおか いさむ)
- 誕生日:1958年9月21日(66歳)
- 出生地:兵庫県朝来郡和田山町
- 当 選:1回
- 学 歴:兵庫県立豊岡実業高等学校卒
- 政 党:無所属
- 備 考:朝来市職員を経て、2017年副市長就任。2021年の選挙で市長当選。
- 尼崎市(あまがさきし)
- 市長名:松本 眞(まつもと しん)
- 誕生日:1979年9月21日(45歳)
- 出生地:静岡県静岡市
- 当 選:1回
- 学 歴:東京学芸大学大学院修了
- 政 党:無所属
- 備 考:元文部科学省官僚。2022年、前尼崎市長・稲村和美氏から後継使命を受け立候補し、市長当選。
- 淡路市(あわじし)
- 市長名:門 泰彦(かど やすひこ)
- 誕生日:1946年2月24日(78歳)
- 出生地:兵庫県津名郡津名町
- 当 選:5回
- 学 歴:関西大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:2005年の5町合併で誕生した淡路市のし挑戦で当選。以来、5選を果たす。
- 伊丹市(いたみし)
- 市長名:藤原 保幸(ふじわら やすゆき)
- 誕生日:1954年6月28日(70歳)
- 出生地:兵庫県伊丹市
- 当 選:5回
- 学 歴:東京大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:元国土交通省官僚。2002年、伊丹市助役になったのちに、2005年、前市長の後継として立候補し当選。以来、5選。
- 小野市(おのし)
- 市長名:蓬莱 務(ほうらい つとむ)
- 誕生日:1946年5月20日(78歳)
- 出生地:兵庫県加東群河合村(現・小野市河合中町)
- 当 選:7回
- 学 歴:関西大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:2選目となった2003年選挙から4回連続無投票当選。
- 加古川市(かこがわし)
- 市長名:岡田 康裕(おかだ やすひろ)
- 誕生日:1975年7月13日(49歳)
- 出生地:兵庫県神戸市
- 当 選:3回
- 学 歴:東京大学卒→ハーバード大学大学院修士
- 政 党:民主党→無所属
- 備 考:衆議院議員1期
- 加西市(かさいし)
- 市長名:高橋 晴彦(たかはし はるひこ)
- 誕生日:1958年1月2日(66歳)
- 出生地:兵庫県加西市
- 当 選:1回
- 学 歴:大阪大学
- 政 党:無所属
- 備 考:
- 加東市(かとうし)
- 市長名:岩根 正(いわね ただし)
- 誕生日:1955年4月6日(69歳)
- 出生地:兵庫県加東市
- 当 選:1回
- 学 歴:神戸商科大学卒→埼玉大学大学院修了
- 政 党:無所属
- 備 考:兵庫県庁入庁、2018年からは加東市副市長。2022年当選。
- 川西市(かわにしし)
- 市長名:越田 謙治郎(こしだ けんじろう)
- 誕生日:1977年9月6日(47歳)
- 出生地:兵庫県加西市
- 当 選:2回
- 学 歴:同志社大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:2002年、加西市市議会議員に25歳1ヶ月で当選(当時、全国最年少)。その後、県議会議員2期のあと、2018年、市長当選。
- 丹波篠山市(たんばささやまし)
- 市長名:酒井隆明(さかい たかあき)
- 誕生日:1954年11月16日(70歳)
- 出生地:兵庫県丹波市(現・丹波篠山市)
- 当 選:4回
- 学 歴:中央大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:兵庫県議会議員3期のあと市長選当選。
- 宍粟市(しそうし)
- 市長名:福元 晶三(ふくもと しょうぞう)
- 誕生日:1953年8月5日(71歳)
- 出生地:兵庫県山崎町(現・宍粟市)
- 当 選:3回
- 学 歴:兵庫県立山﨑高等学校卒
- 政 党:無所属
- 備 考:山﨑役場(現・宍粟市役所)に採用。2012年退職後、2013年当選。
- 洲本市(すもとし)
- 市長名:上崎 勝規(うえさき かつのり)
- 誕生日:1955年4月10日(69歳)
- 出生地:兵庫県洲本市
- 当 選:1回
- 学 歴:関西学院大学
- 政 党:無所属
- 備 考:洲本市役所に入り、副市長を経て2022年当選。
- 高砂市(たかさごし)
- 市長名:都倉 達殊(つくら たつよし)
- 誕生日:1959年5月21日(65歳)
- 出生地:兵庫県高砂市
- 当 選:2回
- 学 歴:南九州大学
- 政 党:無所属
- 備 考:
- 宝塚市(たからづかし)
- 市長名:山崎 晴恵(やまさき はるえ)
- 誕生日:1970年1月29日(54歳)
- 出生地:岡山県岡山市
- 当 選:1回
- 学 歴:神戸女学院大学卒→京都大学大学院修了→神戸大学大学院修了
- 政 党:無所属
- 備 考:弁護士
- たつの市(たつのし)
- 市長名:山本 実(やまもと みのる)
- 誕生日:1952年4月26日(72歳)
- 出生地:兵庫県たつの市
- 当 選:2回
- 学 歴:兵庫県立龍野実業高等学校卒
- 政 党:無所属
- 備 考:たつの市議会議員(1期)後、2017年当選。
- 丹波市(たんばし)
- 市長名:林 時彦(はやし ときひこ)
- 誕生日:1954年5月3日(70歳)
- 出生地:兵庫県春日町(現・丹波市春日町黒井)
- 当 選:1回
- 学 歴:明治大学卒
- 政 党:無所属
- 備 考:無所属丹波市議会議員(3期)後、2020年、市長当選。
- 西宮市(にしのみやし)
- 市長名:石井 登志郎(いしい としろう)
- 誕生日:1971年5月29日(53歳)
- 出生地:兵庫県芦屋市
- 当 選:2回
- 学 歴:慶應義塾大学卒→ペンシルベニア大学大学院
- 政 党:無所属
- 備 考:参議院議員秘書から衆議院議員(1期)を経て、2018年当選。
- 姫路市(ひめじし)
- 市長名:清元 秀泰(きよもと ひでやす)
- 誕生日:1964年1月1日(60歳)
- 出生地:兵庫県姫路市
- 当 選:2回
- 学 歴:香川医科大学(現・香川大学)→大学院
- 政 党:無所属
- 備 考:元東北大学医学部教授、医師、医学者
- 三木市(みきし)
- 市長名:仲田 一彦(なかた かずひこ)
- 誕生日:1972年11月5日(52歳)
- 出生地:兵庫県西脇市
- 当 選:2回
- 学 歴:京都産業大学
- 政 党:無所属
- 備 考:兵庫県議会議員(3期)を経て、2017年当選
- 南あわじ市(みなみあわじし)
- 市長名:守本 憲弘(もりもと のりひろ)
- 誕生日:1961年1月21日(63歳)
- 出生地:兵庫県南淡町(現・南あわじ市)
- 当 選:2回
- 学 歴:京都大学→ノースウェスタン大学大学院
- 政 党:無所属
- 備 考:元通商産業省官僚。
NHK党立花氏、新党立ち上げ
兵庫県知事選に立候補していたNHK党立花氏は、投開票後、新党立ち上げについて言及しました。
17日投開票の兵庫県知事選で、告発文書問題を巡り県議会から不信任を突き付けられた斎藤元彦前知事(47)が再選を確実にしたことを受け、斎藤氏を事実上支援するために立候補した政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)は、同日夜のインターネット番組で兵庫に地域政党を作る考えを明らかにした。知事選で「反斎藤」の立場を鮮明にした県内22市長に対し、それぞれの次期首長選で対抗馬を擁立するとも表明した。
引用元:Yahoo!ニュース(元ニュースは産経新聞)
(中略)
同日夜、知事選の特別番組に出演した立花氏は選挙に与える報道の影響力について「いつかはテレビからネットに代わる。それが今日だった」と強調。自身の活動は斎藤氏の疑惑を巡る新聞・テレビの一連の報道を正すものだった、と説明した。 一方、今回の知事選では県内22の市長が斎藤氏の対抗馬となった元尼崎市長、稲村和美氏(52)を支援。これに対し立花氏は、兵庫で地域政党「真実正義党」を結成し、稲村氏を支援した市長の次期選挙で対抗馬を立て「入れ替えていかないと」などと語った。
まとめ〜テレビからネットへ
表県知事選2024は、11月17日投開票、前知事・斎藤元彦氏の再選で幕を閉じました。
今回の選挙を一言でまとめると「ネットの草の根世論が、大マスコミの報道をしない自由をリアルに駆逐した選挙」です。それを踏まえて…
この記事では、立花氏の発言で多くの方々が興味を持つであろう兵庫県市長のプロフを一覧でまとめました。
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繰り返しますが、前述に引用したNHK党立花氏の発言通り、「選挙を動かすのがテレビからネットに移行した」のがこの選挙だったのかもしれません。
今年行われた国内外の選挙はそれが色濃く出たものが多く、それが最高潮に達したのが兵庫県知事選挙でした。
4月の衆議院議員補欠選挙(特に、東京15区補選)、7月の都知事選、10月の衆院選、11月の大統領選を巡る国内の状況、そして、今回の兵庫県知事選。
これらの変化を受けて、来年、選挙で戦う人たちは、どのような戦いを繰り広げるのでしょうか。そして、マスコミは再び「報道しない自由」を発揮するのでしょうか…。
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