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「えっ、ニュース番組の最後にビール飲んでる!?」 「これ放送事故じゃないの? 今だったら絶対アウトでしょ!」
久米宏さんの訃報が流れた直後から、X(旧Twitter)やTikTokで、ある「伝説の動画」が爆発的に拡散されています。
それは、久米さんが18年半務めた「ニュースステーション」の最終回(2004年)のラストシーン。 なんと、生放送のスタジオでビールをジョッキで飲み干し、真っ赤な顔で「さよなら!」と言って去っていくという、信じられない映像です。
コンプライアンスが厳しい今のテレビ界では考えられないこの行動。 なぜ久米宏は最後にビールを飲んだのか? その裏に隠された「ジャーナリストとしてのメッセージ」と「人間・久米宏の美学」に迫ります。
- 拡散されている動画の詳細確認
- なぜビールを飲んだのかの理由
- 当時の視聴者の反応を知りたい。
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【動画あり】伝説のラストシーンを振り返る
まずは、話題になっている実際のシーンを振り返ってみましょう。
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18年半続いた番組の最後、感動的なスピーチで終わるかと思いきや、久米さんの手元にはビールジョッキが運ばれてきます。
「今日はね、自分にご褒美をあげようと思って。僕のご褒美って言ったらもうね……」
そう言って、本当に嬉しそうな顔でビールを見つめる久米さん。 そして、カメラに向かって、あるいはテレビの前の視聴者に向かって高らかにジョッキを掲げます。
「じゃ、乾杯。さよなら!」
ゴクゴクゴク……プハァ! 本当に美味しそうに飲み干し、番組は終了しました。
湿っぽい涙も、長々とした説教もない。 ただ「仕事終わりの一杯」を視聴者と共有して去っていく。これ以上ないほど「久米宏さんらしい」幕引きでした。
コラム:動画から久米さんの発言まとめ
添付した動画から、「ニュースステーション」最終回における久米宏さんの挨拶を整理・構成して書き起こしました。
[1] スポンサーと民間放送への想い
久米さんは、まず番組を支えたテレビ朝日、電通、そして多大な資金を提供したスポンサー各社へ感謝を述べました。
- 民間放送(民放)の脆弱さと愛着: 民放はスポンサーなしでは成立しない「脆弱で弱くて危険なもの」であるとしつつも、久米さんは「民間放送が大好き、愛していると言ってもいい」と語っています。
- 戦争を知らない放送局: その理由は、日本の民放が戦後に生まれ、「国民を戦争に向かってミスリードしたという過去がない」点にあります。久米さんは、これからもそうした事態が起こらないことを切に願うと述べました。
[2] 数え切れないほどのスタッフへの感謝
番組に関わった人々を、制作現場のスタッフだけでなく、非常に広い定義で捉えて感謝を伝えています。
- 現場のスタッフ: 歴代のプロデューサー、ディレクター、美術、大道具、照明、音声、カメラ、ケータリング、メイク、スタイリストなど、多くの職種を挙げました。
- 広義のスタッフ: スポンサー企業の社員も、彼らが働いて生み出した利益が宣伝費となり番組を支えていることから「スタッフ」であるとし、さらにその製品やサービスを購入した「視聴者」まで含めると、関係者は何千万という単位になると、深く感謝しました。
[3] 自身の性格と18年半の継続
久米さんは自身の幼少期の「通信簿」のエピソードを明かしました。
- コンプレックス: 小学校1年から6年まで一貫して「落ち着きがない」「飽きっぽい」「持続性がない」「協調性がない」と書かれ続け、それがコンプレックスだったそうです。
- 自分へのご褒美: しかし、そんな自分が番組を18年半も続けたことに対し、「今日は自分にご褒美をあげよう」「(自分を)偉いと思う」と、自身を称えました。
[4] 批判への感謝と最期の言葉
番組には想像を超える厳しい批判や、理由の分からない激しい抗議も寄せられたといいます。
- 批判が継続の力に: 久米さんは、皮肉ではなく本心から、「厳しい批判をしてくださる方が大勢いらっしゃったからこそ、こんなに長くできた」と、批判に対しても感謝の意を示しました,。
- 最後の乾杯: 最後は、テレビの前の視聴者(仕事や運転中の方は除く)に飲み物を用意するよう呼びかけ、自分自身への「ご褒美」として、そして視聴者と共に、以下の言葉で締めくくりました。
「本当にお別れです、さよなら!」
[4] まとめ
久米さんにとっての「ニュースステーション」は、多くの批判という強い向かい風を帆に受け、何千万という人々の支えという海の上を、飽きっぽい少年が18年半かけて漕ぎ続けた奇跡的な航海のようなものだったと言えるでしょう。
なぜ「ビール」だったのか? 語られた意外なコンプレックス
実はこの乾杯の直前、久米さんは自身の「小学校時代の通信簿」について語っています。 そこには6年間ずっと、同じことが書かれていたそうです。
- 落ち着きがない
- 飽きっぽい
- 持続性がない
- 協調性がない
「もうコンプレックスになっていた」と語る久米さん。 そんな「飽きっぽい」自分が、18年半も毎日ニュースを続けられた。 「これは(自分でも)偉いと思うんだ」と自画自賛し、そのご褒美としてのビールだったのです。
「民間放送は戦争を知らない」
もう一つ、忘れてはならないのが、ビールの前に語られた「テレビへの愛」です。
「僕は民間放送が大好きというか、愛していると言ってもいいんです。なぜかと言うと、日本の民間放送は原則として戦後全て生まれました。日本の民間放送は戦争を知りません」
国民を戦争へミスリードした過去を持たない民間放送。 だからこそ、自由で、平和で、少し不真面目でもいい。 最後に「不謹慎」とも取れるビール飲みを見せたのは、「平和な時代のテレビ」を象徴するパフォーマンスだったのかもしれません。
ネットの反応「今のテレビに足りないのはこれだ」
久米さんの訃報を受けて、この動画を見た人々からは多くの反響が寄せられています。
- 「最高にロックな引き際」
- 「今のアナウンサーがやったら即炎上だけど、久米さんなら許せる」
- 「仕事終わりのビールが一番美味いってことを、ニュースキャスターが教えてくれた」
今のテレビ番組は、「不適切」と叩かれることを恐れ、無難な演出ばかりになりがちです。 しかし、久米宏という男は、最後まで「視聴者と同じ一人の人間」であり続けました。
まとめ
久米宏さんの「ビール一気飲み事件」。 それは放送事故などではなく、「18年半の激務を終えた自分へのご褒美」であり、「平和な民間放送の象徴」としての最高のエンターテインメントでした。
今夜は、私たちも久米さんを真似して、好きなお酒片手にニュースを見てみませんか?
きっと空の向こうで、久米さんもニヤリと笑って乾杯してくれるはずです。


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