★6月16日追記
★小林興起氏は、出馬取りやめ、田母神俊雄氏の支持に回るとの報道がありました。
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今日、6月12日には、現・東京都知事、小池百合子(以下、人物名については敬称略)が3期目を狙って都知事選挙に立候補表明予定。
これで、立候補予定者44人がすべて出揃う感じです。
そうなると、気になるのは各候補者の政策・公約。
ところで、筆者 taoは、このサイトですでに3人について、政策・公約等には言及しています。
桜井誠についての記事は、今朝、起き抜けに書きました。
そして、この小林興起についての記事が、本日2記事目となります。
それでは、スタート・・・の前に!
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なお、都知事選立候補表明者の一覧については、こちらの記事を参照ください。
小林興起のプロフィール
それでは、まず、簡単プロフィールから。詳細は次項目以降に書きますね。
- 名 前:小林 興起(こばやし こうき)
- 年 齢:1944年1月1日生まれ(80歳)
- 出生地:現・東京都練馬区
- 学 歴:東京大学法学部卒業、ペンシルベニア大学大学院修了
- 職歴等:
- 1966年 通商産業省入省
- 1982年 通商産業省退官
- 1990年 自民党公認で衆議院議員初当選
- 1993年 衆院選落選(自民党)
- 1996年 衆議院議員(自民党)当選 2回目
- 2000年 衆議院議員(自民党)当選 3回目
- 2003年 衆議院議員(自民党)当選 4回目
- 2005年 郵政民営化反対で自民党除名処分
- 2005年 衆院選落選(新党日本)
- 2007年 参院選落選(国民新党)
- 2009年 民主党公認で衆議院議員当選 5回目
- 2012年 党方針に反対し、民主党除籍処分
- 2012年 日本未来の党公認で衆議院議員落選(今に至る)
- 2016年 参院選落選(国民怒りの声)
- 2021年 衆院選落選(新党やまと)
小林興起の政治経歴
前述の「小林興起、簡単プロフィール」をご覧いただくと、あることに気づくと思います。それは・・・
「自民党除名処分」「民主党除籍処分」って同じテイスト感じるねってこと。
それから、いろんな党を渡り歩いているんだな・・・ということです。
そこで、小林興起がどういう党を渡り歩いたのかを改めて書き出してみましょう。
- 無所属
- 1983年、通産省を退官した翌年、無所属で衆院選を戦うも、落選
- 自由民主党
- 1990年、自民党公認で、衆議院議員初当選、その後、自民党で衆院選・3回当選(通算4回)
- 2005年、郵政民営化に反対し除名処分
- 新党日本
- 2005年、新党日本代表代行となり同党公認で衆院選(東京10区と比例)で戦うも、落選
- 国民新党
- 2006年、郵政民営化に反対している国民新党に移籍
- 2007年、国民新党公認で参院選(比例)を戦うも、落選
- 民主党
- 2008年、国民新党離党し、2009年、民主党から衆院選を戦い当選(通算5回目)
- 2012年、消費税の党方針に反対し除籍処分後、離党
- 減税日本
- 2012年、減税日本の代表代行
- 2012年、他党(大阪維新の会など)との連携を模索するも失敗し、離党届けを出すも、復党
- 日本未来の党
- 2012年、日本未来の党公認で衆院選戦うも、落選
- つばさ日本(国民党)
- 2013年、中松義郎を最高顧問にして、つばさ日本を結党
- 2014年、国民党に改称
- 国民怒りの党
- 2016年、国民怒りの党公認で参院選を戦うも、落選
- 自由国民党
- 2018年、休眠状態にあった「国民党」を「自由国民党」に改称し、活動再開、その後、休眠
- オリーブの木
- 2019年5月、市民団体代表・黒川敦彦、元外務省職員・天木直人、千葉県議会議員・西尾憲一らとともに政治団体「オリーブの木」設立、これは現在の「つばさの党」
- 同年7月、「オリーブの木」の代表就任するも、参院選の前に方向性の違いから、同月、代表辞任。その後、同月の参院選立候補は取りやめる
- 小林興起の問題ではないが、オリーブの木の参院選のために資金提供した経営者が黒川を相手に訴訟をし勝訴するも、踏み倒される
- 新党やまと
- 2019年、自由国民党を「新党やまと」に改称し、代表就任
- 2021年、新党やまと公認で衆院選戦うも、同党候補者は全員落選
- 2024年6月、東京都知事選挙立候補表明
前述の「小林興起の政党遍歴」にある「太字斜め文字」が、所属していた政党を離れる原因でしょう。
政党を離れる原因が発生して、離党して、新しい党をつくったり、別の党に入ったりを繰り返してきたということです。
ところで、人間、人生ですべてが上手くいくことは、ほぼ皆無でしょう。
だから、大切なのは、眼の前に問題が発生してしまったときの対応こそが、その人の底力になっていくのではないでしょうか。
もちろん、問題が発生したら、そこから離れる(逃げる)という選択肢もあります。
どれが良いとか悪いとかは、ここでは言及しません。
ただし、小林興起の政党遍歴から見えてくるものがあるなぁ・・・と思う次第です。
小林興起は、つばさの党の生みの親?
前項で掲げた「小林興起の政党遍歴」で気になったところがありますか?
フツーなら気になりますよね、「つばさの党」と「黒川敦彦」の2つの文言。
4月に行われた東京15区の衆議院議員保線選挙で、暴れまくったのが「つばさの党」とその代表者「黒川敦彦」だからです。
その暴れっぷりは、自分たち自ら映像をYouTubeにアップし続けていましたから、大手マスコミでは扱わなかったものの、YouTubeでその勇姿(?)を目にした人は多いことでしょう。
彼らにすればそれは「大義ある勇姿」でしたが、その後、5月に黒川代表を含む3人が公職選挙法で逮捕・起訴。
しかも、最近、再逮捕。3回目の逮捕もあるだろうと言われています。
さらに、黒川敦彦に至っては、東京都知事選挙にも出るとか。
おひおひ、どんだけ話題提供するの好きなんだよっ!!!・・・ってことです。
つばさの党について
つばさの党について、箇条書きで簡単にまとめますね。
- 2019年5月
- 元衆議院議員・小林興起、市民団体代表・黒川敦彦、元外務省職員・天木直人、千葉県議会議員・西尾憲一の4人で、政治団体「オリーブの木」を設立
- 「反安倍政権」「対米自立」「護憲」を共通理念とした
- 2019年7月
- 参院選を戦う上で、「参院選での共通議席確保」を呼びかける
- 参院選の5つの政策
- 対米自立
- 官民格差是正
- ベーシック・インカム導入
- 消費税5%減税
- 原発即時ゼロ
- 2019年7月、参院選前後
- 参院選を前に小林興起が見解の相違で離党、参院選立候補も取りやめる
- 以降、天木直人、西尾憲一らも離党
- そして、黒川敦彦が残った・・・
- 2021年
- NHK党の傘下に入り、立花孝志の手法を黒川らは学ぶ
- 2023年
- NHK党と決別
- 2024年
- 東京15区衆議院議員補欠選挙で「暴れる」
- 衆議院補選後、党代表・黒川敦彦、党幹事長・根本良輔、党幹部・杉田が逮捕・起訴
- 再逮捕(再々逮捕もあると言われている)
- 黒川敦彦は、東京都知事選挙に立候補を表明している
以上から明らかですが、公職選挙法で3人の逮捕・起訴者を出した「つばさの党」。
確かに、設立には小林興起は関わったものの、逮捕・起訴に至った責任については、皆無であることは明らかです。
そのあたりの事情は、誤解のないようにしなければなりませんね。
2024年、都知事選における主要政策
小林興起の都知事としての政策について「神宮外苑再開発の反対や学校給食におけるオーガニック食材推進」が公約だとのニュースはあります。
それ以外があまり見えてこない。それだけではね・・・
ということで、とりあえず、小林興起が代表を務める「新党やまと」の公式サイトから、政策を引用します。
新党やまとの政策
引用元:新党やまと公式サイト
- 消費税を0%に(消費税減税でコロナ不況阻止)
- 戦後70年、日米友好対等の時代へ(日米地位協定の改定!NOと言える日本へ!)
- エネルギー政策の転換を(危険な原発より天然ガスや太陽光へ)
- 日本型福祉の推進
- 成長戦略で国民所得の倍増を(TPPよりアジア共栄圏の推進)
- いつまで放射能漏れを許すのか(福島原発事故の完全収束を!)
- 100兆円の大型国債発行
小林興起の政策実行の可能性と課題
小林興起の政策実行の可能性は、彼の過去の実績と現在の政治環境に大きく依存しています。
経済政策については、彼の専門知識と経験が大いに役立つでしょう。
しかし、財源の確保や既存制度との調整が課題となります。
特に、財政面での制約が厳しい中、どのようにして必要な資金を調達するかが重要です。
福祉政策についても、現行制度との整合性を保ちながら新たな支援策を導入する必要があります。
環境対策では、具体的な目標設定とその達成手段が求められます。
例えば、再生可能エネルギーの普及に向けたインフラ整備や法的枠組みの整備が不可欠です。
これらの課題を克服するためには、彼のリーダーシップと戦略的なアプローチが求められます。
また、彼の強みとしては、経済政策における実績と、市民の声を積極的に取り入れる姿勢が挙げられます。
彼の政策がどの程度実現可能であるかを評価するためには、これらの要素を総合的に考慮する必要があります。
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少し具体的に。
例えば「消費税0」。
サイトの詳細説明を読むと、「消費税0%を実現しないと、コロナ不況が到来する」とあるものの、消費税0%の財政をどのように達成するのかということには、まったく言及していません。
単に、減税すれば芸剤成長率があがる・・・というのが根拠みたいですが、これの実現可能性はどうでしょうか。
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例えば、「エネルギー政策の転換」。
原発はコスト的に見合わないと主張しているものの、太陽光発電が多くなることで、需給バランスが崩れ、それを補填するためにコストがかかるという点は、どう解決するのでしょうか。
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以上、「新党やまと」が掲げている課題には、解決酢べき背景環境が山と隠れているような気がします。
一方、「新党やまと」の政策は、国政課題であり、都知事としてどういうことを政策として掲げるのかについては、もう少し調査をしてみます。
まとめ
小林興起は、かつて衆議院議員を5期務めた人物です。
政治経験はそれなりにありますが、気になる点は、たくさんの政党を渡り歩いている点。
眼の前に何か問題が現れ、そこから離れる(離党)。
悪く解釈すると、その繰り返し。
良く解釈すると、常に前向きに前進。
これをどう解釈するかは都民のみなさんです。
今度の東京都知事選挙はたくさんの立候補者が出ます。
迷うかもしれませんが、小林興起のことを含め、立候補者の人物や政策を良く吟味し、棄権することなく、最善の選択をしてください!
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