令和8年(2026年)一月場所、大相撲界に新たな歴史が刻まれようとしています。ウクライナ出身力士として爆速で大関昇進を果たした安青錦(あおにしき)。
戦火を逃れ、異国の地で掴んだ栄光の裏には、日本への道を開いてくれた関西大学相撲部現コーチ一家と、技術と精神を漏れなく教え込んでくれた師匠・安治川親方(元関脇安美錦)という二人の大きな存在がありました。
本記事では、YouTubeでの注目動画や報道を徹底分析し、単なる昇進ニュースでは語り尽くせない、安青錦の人間ドラマと強さの秘密に迫ります。
- ウクライナから新大関へ駆け上がった安青錦の壮絶なバックグラウンドと、豊昇龍との死闘の裏側
- 「外国人は取らない」方針を覆させた安青錦の瞳と、安治川親方の涙の抱擁の意味
- 来日のきっかけを作った恩人・関西大学相撲部コーチとの絆と、関西巡業での感動の再会
令和の逸材、新大関・安青錦の誕生と、土俵上の死闘
安青錦の大関昇進は、単なる番付の昇進以上の意味を持っています。ウクライナ出身力士として初の快挙であり、その取り口は多くのファンを熱狂させました。
ここでは、昇進を決定づけた直近の場所と、そこで見せた魂の相撲について、公開された動画等の情報を元に解説します。
ウクライナ初の大関誕生!「Blue Whirlwind」が巻き起こした熱狂
安青錦は、その青い廻しと激しい取り口から海外メディアでは「Blue Whirlwind(蒼き旋風)」と呼ばれているようです。令和8年一月場所を新大関として迎えるにあたり、行われた昇進会見では、緊張した面持ちの中にも、確固たる自信を覗かせました。
安青錦は、母国ウクライナで7歳の頃からの相撲を始めました。15歳には世界ジュニア相撲選手権で3位の成績を収めています。また彼は、レスリング並行してやっており、今の取り口にそれが活かされているようです。腰の強さと低い重心からの爆発的なアタックがはレスリングの修練の結果かもしれません。
これまでの大関昇進力士と比較しても、そのスピードとパワーの融合は異質であり、相撲ファンの間では「新しい時代の最強力士」としての呼び声が高まっています。
また、YouTube上ではフランスで映画化の話が出るほど、彼の存在はすでに国境を超えたヒーローとなっています。
次に、安青錦の入門から直近までの戦績を載せますね。
- 2023年09月場所
- 前相撲 3勝0敗
- 2023年11月場所
- 西序ノ口14 7勝0敗(優勝)
- 2024年01月場所
- 東序二段10 7勝0敗(優勝)
- 2024年03月場所
- 東三段目18 6勝1敗
- 2024年05月場所
- 東幕下40 6勝1敗
- 2024年07月場所
- 西幕下17 6勝1敗
- 2024年09月場所
- 西幕下04 6勝1敗
- 2024年11月場所
- 東十両11 10勝5敗
- 2025年01月場所
- 西十両05 12勝3敗
- 2025年03月場所
- 東前頭15 11勝4敗
- 敢闘賞
- 2025年05月場所
- 東前頭09 11勝4敗
- 敢闘賞
- 2025年07月場所
- 東前頭01 11勝4敗
- 準優勝(次点)
- 技能賞
- 初金星
- 2025年09月場所
- 西小結 11勝4敗
- 技能賞
- 2025年11月場所
- 東関脇 12勝3敗
- 初優勝
- 技能賞・敢闘賞
- 2026年01月場所
- 西大関 ??勝?敗
この安青錦の場所の成績一覧だけで2時間も3時間も語れますけど(笑)、これの成績のどこが凄いかを二言でいうと…
- 負け越しが一度もないこと
- 入幕以来11勝以上を続けていること
いまは角界から去ってしまいましたが、あの白鵬ですら、関取(十両以上)になるまでに負け越し2回、そして、関取になってから大関になるまでに1回の負け越しを経験しています。
千代の富士は関取になるまで6回、関取になってから大関になるまでに11回の負け越しを経験しています。
もう一人、二代目貴乃花。彼は関取にまるまでに負け越し1回、関取になってから大関になるまでに5回の負け越しを経験しています。
これが現実です。つまり、安青錦の過去成績は異常過ぎるのです。
もう一つ、加えますね。上記の成績からは見えてきませんが…
- 連敗が異常に少ない
- 連敗4回、3連敗1回
豊昇龍との死闘!語り継がれる「魂の15日間」
初優勝で大関昇進を決定づけた九州場所2025は、まさに「魂の15日間」と呼ぶにふさわしい激闘の連続でした。特に豊昇龍との「本割と優勝決定戦の二番」は、大関昇進に疑義を挟む余地のない素晴らしい取組となりました。
それでは本章冒頭に掲げた動画を元に、安青錦の16番(本割15番、決定戦1番)を振り返ってみましょう。
以下に示す「得意の型」とは「低い姿勢で頭を相手の胸に付ける形」のことです。なお、以下に示す番付は2025年11月場所の番付です。
- 初 日 ⭕ 送り出し
- 東前頭2・霧 島
- 得意の型に出来ずとも、突っ張り合いの最中も低い前傾姿勢を崩さず、霧島を送り出す。
- 東前頭2・霧 島
- 2日目 ⭕ 寄り倒し
- 西前頭2・若元春
- 得意の型に持ち込めた。
- 西前頭2・若元春
- 3日目 ⭕ 首投げ
- 東前頭1・伯桜鵬
- 得意の型に持ち込むも、土俵際は首投げで際どい勝敗に。
- 東前頭1・伯桜鵬
- 4日目 ⭕ 押し出し
- 東小結・ 隆の勝
- 得意の型に持ち込めた。
- 東小結・ 隆の勝
- 5日目 ❌️ 送り倒し
- 西前頭1・若隆景
- 若隆景の立ち合いの変化に対応できず。
- 西前頭1・若隆景
- 6日目 ⭕ 寄り切り
- 西前頭3・宇 良
- 得意の型には持ち込めなかったが、立ち合いからの突っ張り合いでも低い姿勢を堅持。
- 西前頭3・宇 良
- 7日目 ⭕ 寄り切り
- 西小結・ 高 安
- 得意の型に持ち込む。土俵際での高安の右の上手投げを左膝を上手くつかって回避し寄り切り。
- 西小結・ 高 安
- 8日目 ⭕ 渡し込み
- 西関脇・ 王 鵬
- きちんとした得意の型には持っていけなかったが、最後まで低い姿勢を崩すことがなかった。
- 渡し込みとは、相手の片足(太ももや膝あたり)を外側から抱え込みながら引き寄せ、もう片方の手や体で相手を押し込み、もたれかかるようにして倒す「掛け手」の一つ。
- 西関脇・ 王 鵬
- 9日目 ⭕ 寄り倒し
- 東前頭3・平戸海
- 得意の型には持ち込めずとも、突っ張り合いのなかで、相手の差し手を右の押っつけで封じ、また、右の喉輪が効果的で、相手のバランスを崩す。また、瞬時の足技も絶妙。
- 前相撲を含め14場所連続の勝ち越し
- 東前頭3・平戸海
- 10日目 ⭕ 寄り切り
- 東前頭4・玉 鷲
- 得意の型に持ち込み寄り切り。
- 東前頭4・玉 鷲
- 11日目 ❌️ 突き出し
- 東前頭5・義ノ富士
- 完敗。安青錦を封じる効果的な取組はコレかもしれない。つまり、立ち合いから安青錦を起こし続ける(低い姿勢にさせない)こと。
- 東前頭5・義ノ富士
- 12日目 ⭕ 浴びせ倒し
- 西前頭4・欧勝馬
- 得意の型に持ち込む。相手を回転させてバランスを崩す展開が素晴らしい。
- 西前頭4・欧勝馬
- 13日目 ❌️ 寄り切り
- 東横綱・ 大の里
- 大の里のこの立ち合いからの展開も、義ノ富士の効果的な展開に近い。ただし、大の里視点では大の里の体が落ちるのも早く危ない取組ではあった。情報によると、大の里が肩の脱臼をしたのは、この対・安青錦戦だと言われている。
- 東横綱・ 大の里
- 14日目 ⭕ 押し出し
- 西横綱・ 豊昇龍
- 立ち合いから得意の型に持ち込み、そのまま押し出し。
- 安青錦は対・豊昇龍戦3連勝。
- 西横綱・ 豊昇龍
- 15日目 ⭕ 内無双
- 東大関・ 琴 櫻
- およそ40kgの体重差をものともせず、安青錦は立ち合い互角で得意の型に持ち込む。最後は、左手による切れ味するどい内無双。左手での内無双と同時に右でひねりを加えているからこその鋭い決まり手となった。
- 東大関・ 琴 櫻
- 決定戦 ⭕ 送り投げ
- 西横綱・ 豊昇龍
- 立ち合いから速攻、横綱に相撲を取らせず。
- 安青錦は対・豊昇龍4連勝。
- 豊昇龍を2回、琴櫻を1回土を付け、初優勝。
場所後、満場一致で大関昇進を勝ち取る。
- 西横綱・ 豊昇龍
ここに掲げた16番の取組のが気になる方は動画を見てくださいね。
ところで、この16番を何回も見ました。これからわかる安青錦の特徴として挙げるべきは次の4点ではないでしょうか。これについて、とくに長々とコメントしません。
- ほぼほぼ展開のなかで低い姿勢を維持し続けている
- 体幹の強さがなせる技だと推測。
- 決まり手の種類が多い
- 16番中、13番勝ちとなり、決まり手の種類は9種類
- 立ち合い前の仕切りで蹲踞(そんきょ)が仕切り線に極近い
- 相手に自分を大きく見せる効果があるかも。
- 立ち合い時、相手より先に両手を付ける
- 低く勢いよく当たれる可能性が高くなるのかも。
全相撲ファンが涙腺崩壊…優勝直後の「付き人との抱擁」
優勝決定戦で横綱・豊昇龍を破った直後、花道で付け人(魁佑馬 – 一門の浅香山部屋の三段目力士)と安青錦がお互いに涙を拭き合い、力強いハグを交わす様子がカメラに捉えられ、ファンから大きな感動を呼んでいます。
このシーンは多くのファンがX(旧Twitter)やブログで「付け人の号泣に自分も泣いた」「一生忘れられない抱擁」と投稿し、感涙の声が広がりました。
また、メディアでもABEMA Timesやゴバビコなどのサイトが取り上げ、「もらい泣き」「絆に感動」と報じ、動画が繰り返し視聴されました。
戦火を越えて…安青錦を支えた人たち
安青錦の強さは、恵まれた体格だけによるものではありません。彼には、人生を変えた、つまり安青錦を大きく導いた二人の恩人がいます。まずは、なぜ彼は日本に来ることができたのか、その背景を深掘りします。
亡命からの再起…関西大学相撲部主将との運命の出会いと安治川親方
安青錦の相撲人生の原点は、ウクライナでの戦争と、それを逃れてたどり着いた日本での出会いにあります。戦禍を逃れ、関西で「夢」を叶えるきっかけを作ったのが、関西大学相撲部のコーチ・山中新大さんです。ちなみに、安青錦の四股名の下の名前「新大」は山中さんの名前からきています。
安青錦ことダニーロ少年は2019年、15歳のとき世界ジュニア相撲選手権のため来日し、体重別で3位入賞を果たしています。このときの優勝者は生田目(西三段目28)。この試合を観戦していた山中さん(当時、関西大学相撲部主将)は、ダニーロ少年に声かけし、インスタ交換をします。
その後、ダニーロ少年は、17歳のときウクライナ国内の相撲大会(110kg級)で優勝しています。かねてから大相撲の世界に入りたいと願っていたダニーロ少年は大学進学も視野に、結果、ウクライナの国立大学に合格。しかし、2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が勃発。ウクライナでは18歳になると徴兵があります。そこで、悩んで日本行きを決断したダニーロ少年は、インスタで山中さんに来日出来ないかを相談。
なんと、ダニーロ少年は家族同然に山中家に向かい入れられ、また、関西大学相撲部の稽古に参加させてもらうことができました。
その後、いろいろあって、当初は外国人を部屋に迎えることには消極的であった安治川親方とダニーロ少年が会うことになります。結果、ダニーロ少年のやる気を見いだした安治川親方が入門を許可。
現役時代、相撲のうまさでは定評のあった安治川親方の指導があったからこその「安青錦の今がある」と多くに人が語っています。
安青錦にとって、山中新大さんと安治川親方、この二人がいたからこそ、活躍ができているのです。
「相撲大好き少年が大関に…」関西巡業での凱旋と涙
新大関として関西での巡業に臨んだ際、会場には恩人である関西大学相撲部コーチ・山中新大さんの姿がありました 。かつて行き場を失っていた少年が、角界の看板力士として戻ってきた姿に、コーチは「相撲大好き少年が大関に…感慨深い」とコメントを残しています。
この再会は、単なる師弟の再会以上に、平和への祈りと人間の可能性を象徴する出来事でした。関西という地が、安青錦にとって「第二の故郷」であることを改めて印象づけるエピソードであり、多くのファンがこの絆の深さに心を打たれました。
レスリングから相撲へ…異競技転向が生んだ独自の強さ
安青錦のバックボーンにはレスリングもあります。
通常、彼は7歳からの相撲と、8歳から並行して習っていたレスリングで培った体幹の強さと足腰のバネが上手くミックスして、今の得意の型に結びついています、
特に、立ち合いの鋭さと、相手の懐に入ってからの粘り強さは、レスリング経験が生きているのではないでしょうか。
現役幕内力士のなかでも、レスリング経験者は、横綱・豊昇龍を筆頭に、宇良、欧勝馬のように複数人います。しかし、彼のように短期間で大関まで駆け上がる適応能力は稀有です。
これは、彼自身の才能もさることながら、それを相撲の型に落とし込んだウクライナでの相撲指導者、あるいは関西大学での指導、師匠・安治川親方たちの手腕の賜物ではないでしょうか。
安治川親方の覚悟…「外国人は取らない」を変えた真っ直ぐな瞳
師匠である安治川親方(元安美錦)と安青錦の関係は、当初から順風満帆だったわけではありません。そこには、親方の確固たる信念と、それを覆すほどの安青錦の熱意がありました。
「弟子は日本人だけ」の方針を覆した運命の面談
安治川部屋には当初、「外国出身力士は受け入れない」という方針がありました。部屋を立ち上げて間もないこと、また、言葉や文化の壁、そして指導の難しさを考慮してのことだったと推測されます。しかし、その方針を覆させたのが、ダニーロ少年の「真っすぐな目」でした。
親方は、彼の目を見た瞬間に言葉を失い、方針を曲げてでも彼を育てる決意をしたと伝えられています。
このエピソードは、技術や体格以上に、力士としての「心」や「覚悟」がいかに重要かを物語っています。親方の直感は正しく、その瞳の輝きは厳しい稽古の中でも決して失われることはありませんでした。
師匠・安美錦の技術継承「安治川イズム」の浸透
現役時代、技巧派として鳴らした安美錦(現・安治川親方)。その技術と相撲脳は、確実に安青錦に継承されています。親方チャンネルでの解説を聞けば、親方がいかに細かく安青錦の相撲を分析し、指導しているかが分かります。
パワー任せになりがちな外国出身力士に対し、親方は緻密な駆け引きや、怪我をしないための身体の使い方を徹底的に教え込みました。安青錦の相撲に見られる、豪快さの中にある繊細さは、まさに「安治川イズム」の結晶と言えるでしょう。
言葉の壁を超えた信頼関係と、昇進会見での姿
新大関昇進会見における二人の様子からは、深い信頼関係が見て取れました。異国の地で、厳しい相撲道に邁進する安青錦にとって、親方は師匠であり、日本の父です。
「親方の指導があったからこそ、ここまで来れた」という安青錦の感謝の念と、「よくぞ耐え抜いた」という親方の慈愛。
この二人の絆は、相撲部屋という擬似家族的なシステムが持つ、最も美しい側面を体現しています。
今後の展望と「横綱」への期待…相撲界のグローバル化
新大関として歩み始める安青錦。しかし、大関はゴールではなく、横綱への通過点に過ぎません。今後の展望と、彼が相撲界に与えるマクロな影響について考察します。
「初場所2026」の展望と横綱へのロードマップ
2026年初場所は、新大関・安青錦の真価が問われる場所となります。
過去10代の歴代大関の昇進直後の成績を一覧にしてみました。
- 247代 高 安 9勝6敗
- 248代 栃ノ心 5勝2敗8休
- 249代 貴景勝 9勝6敗
- 250代 朝乃山 12勝3敗
- 251代 正 代 3勝2敗10休
- 252代 御嶽海 11勝4敗
- 253代 霧 島 6勝7敗2休
- 254代 豊昇龍 8勝7敗
- 255代 琴 櫻 10勝5敗
- 256代 大の里 9勝6敗
ここで見ていただいたとおり、新大関の場所はプレッシャーも大きく、負け越す力士も少なくありません。
しかし、安青錦のこれまでの勢いと精神力を見る限り、優勝争いに絡む可能性は極めて高いでしょう。
横綱への道は、2場所連続優勝またはそれに準ずる成績が必要です。豊昇龍をはじめとするライバルたちとの激闘を制し、早期の綱取りを実現できるか。
彼の年齢と成長曲線を考えれば、決して遠い夢物語ではありません。
相撲の国際化と「ウクライナの英雄」としての役割
安青錦の活躍は、相撲の国際化(グローバル化)をさらに加速させるでしょう。フランスでの映画化や、海外からの注目度は、相撲が単なる日本の国技から、世界的なスポーツエンターテインメントへと進化する可能性を示唆しています。
ウクライナ出身という彼のバックグラウンドは、平和へのメッセージとしても機能します。土俵上での戦いが、世界中の人々に勇気と希望を与える。そんな「スポーツの力」を体現する存在として、彼の役割はますます大きくなっていくはずです。
デジタル時代の相撲人気と「親方チャンネル」の影響
今回の安青錦ブームの裏には、日本相撲協会公式の「親方チャンネル」 などのデジタルメディアの貢献も見逃せません。親方たちが弟子の活躍や裏話を解説することで、ファンのエンゲージメントは飛躍的に高まりました。
多くの視聴を記録する日本相撲協会公認の動画など、デジタルコンテンツを通じて力士の人間性に触れることが、新たなファン層の獲得に繋がっています。
安青錦の物語も、こうしたデジタル発信があったからこそ、ここまで多くの人の心に届いたと言えるのかもしれません。
FAQセクション:新大関・安青錦についてよくある質問
安青錦に関する素朴な疑問をFAQとしてまとめました。
- Q1: 安青錦の出身地はどこですか?
- A1: ウクライナです。ウクライナ出身関取としては獅司がいますが、三役そして、幕内優勝を果たし大関まで昇進したのは安青錦が初となります。
- Q2: 身長と体重はどれくらいですか?
- A2: 公式発表によれば、182cm、140kg。力士が大型化している昨今では、決して大きな力士ではありませんが、体幹の強さが体格差を凌駕する取組を続けています。体軀的には引き締まった筋肉質な体が特徴です。
- Q3: 安青錦の所属部屋はどこですか?
- A3: 安治川部屋です。師匠は元関脇・安美錦の安治川親方です。2022年12月に安治川親方が再興した部屋です。そして、安青錦は部屋頭(各部屋で番付が最も高い現役力士が務めるリーダー役)です。
- Q4: 安青錦の読み方は?
- A4: 「あおにしき」と読みます。師匠の現役時代の四股名「安美錦」から受け継いでいます。またフルの四股名は、安青錦新大で、この「新大」は来日を実現できた大恩人、現・関西大学相撲部コーチ、山中新大から付けさせてもらった名前です。
- Q5: 安青錦のスポーツ歴は?
- A5: 7歳から相撲を、そして、8歳からレスリングをしていました。その経験が足腰の強さに活かされています。
- Q6: 日本に来たきっかけは?
- A6: ウクライナでは18歳から徴兵があり、ウクライナの戦禍を逃れるため、17歳のときに来日を決断。当時、ウクライナの国立大学に合格していましたが、それをやめて、関西大学相撲部主将(当時)の尽力で来日が実現しました。
- Q7: ニックネームはありますか?
- A7: 角界では、「ダーニャ」や「あおちゃん」が愛称です。一方、海外では「Blue Whirlwind(蒼き旋風)」と呼ばれているようです。
- Q8: 新大関昇進はいつ決まりましたか?
- A8: 2025年11月場所後、2025年11月26日の日本相撲協会の臨時理事会にて、満場一致で決定。そして、会見が行われました。
- Q9: 師匠は最初、外国人力士を入門させることに反対だったのですか?
- A9: 部屋再興間もないこともあり、安治川親方は当初は外国人を受け入れない方針でした。しかし、安青錦(当時、ダニーロ青年)の「真っすぐな目」を見て方針を変えました。
- Q10: ライバルとされる力士は誰ですか?
- A10: おそらく、安青錦自分自身だと推測します。ただし、相手方が強くライバル視しているのは、横綱・豊昇龍でしょう。安青錦は対・豊昇龍戦4連勝。横綱・豊昇龍がこのままでいるわけがありません。初場所でのリベンジを誓っているはずです。
- Q11: 今後の目標は?
- A11: 大関としての勝ち越し、優勝、そして最高位である「横綱」を目指しています。
まとめ:安青錦が背負う「希望」と「絆」
新大関・安青錦の誕生は、単なる一人の力士の出世物語ではありません。それは、戦争という悲劇を乗り越え、国境を超えた師弟愛と、恩人たちとの絆が紡ぎ出した奇跡の物語です。
安青錦が付き人と涙ながらに抱擁したその瞬間、そして関西大学コーチが見守る中での晴れ姿。これら全ての想いを背負い、安青錦は令和8年初場所の土俵に上がります。
彼の取る一番一番が、遠く離れた故郷ウクライナへ、そして彼を支えた日本の恩人たちへの「恩返し」となるでしょう。私たちファンも、この「蒼き旋風」から目が離せません。
- 安青錦はウクライナ出身初の大関であり、戦火を逃れ関西大学主将(当時)の計らいで来日した。
- 師匠の安治川親方は「外国人は取らない」方針だったが、安青錦の目を見て入門を許可した。
- 先場所、豊昇龍との2番を制し、優勝と昇進を決めた付き人との抱擁は多くの涙を誘った。
- レスリングの素養もあり、体幹が極めて強い関取として、さらなる上を目指している。


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