豊昇龍序盤4日で2敗、2場所連続途中休場の危機!稽古総見の異常と今後の展望

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にゃあ子

「またか…」と感じた方も
多いのではないでしょうか。
期待の若き横綱・豊昇龍が、
またも序盤につまずいてる。

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わん太

初日・2日目の好調が
嘘のように、
3日目から急失速。

横綱・豊昇龍には、横綱としての優勝が望まれているのに、2場所連続途中休場の可能性が現実味を帯びてきました。

この記事では、稽古総見で見られた異常なことや、横綱としてのプレッシャー、今後の対戦予想までを深掘り。

「なぜこうなったのか」「どうすれば復活できるのか」を一緒に探ります。

この記事でわかること
  • 豊昇龍の2場所連続途中休場の可能性とその背景
  • 序盤4日で2敗の要因と稽古総見の異常
  • 横綱としての責任・心理的重圧・復調のカギ
  • 今後の対戦や復活の可能性をどう見るか

ところで、筆者 TOPIOは、2025年5月3日に公開した次の記事のなかで、分析した結果として、次のように断言しています。

結論、豊昇龍はどこか体調が悪いのかもしれません。断言しますが、2025年5月場所の豊昇龍の幕内優勝はありません。もしかしたら、千秋楽まで持たずに、途中休場となるのではないでしょうか。

引用元:稽古総見、三役稽古を見たらまさに茶番!横綱・豊昇龍の優勝は無い!?

ちなみに、筆者 TOPIOは、どちらかというと豊昇龍ファンであり、豊昇龍の横綱としての優勝を望んでいます。ただし、今場所に限っては、大関・大の里に優勝してもらいたいですが…。

目次

豊昇龍とは?若き横綱のこれまでの軌跡

豊昇龍は、角界で最も注目を集める若手横綱です。力強い相撲と鋭い立ち合い、そして堂々たる土俵態度で、ファンからの期待を一身に背負ってきました。

その豊昇龍が、今まさに苦境に立たされています。2場所連続の途中休場の可能性がささやかれ、序盤4日で2敗という不振が注目されているのです。

豊昇龍の現在の状況を理解するには、これまでの歩みを振り返ることが不可欠です。昇進までの実績や過去のけが、そして現在のコンディションを見ていきましょう。

次に、彼がどのように横綱まで駆け上がってきたのかを具体的に見ていきます。

横綱昇進までの成績とお手盛り横綱昇進?

若くして横綱に昇進した豊昇龍。その実力は誰もが認めるものでした。

特に注目されたのは、2023年の3月場所以降の急成長です。同3月場所に10勝、5月場所に11勝、そして7月場所には12勝で初優勝を果たし、場所後に大関昇進を果たします。新大関で迎えた9月場所は8勝と、やっと勝ち越した状況でしたが、続く11月場所、翌年の1月場所、3月場所、5月場所と2桁の白星をあげつづけます。しかし、7月場所は9勝4敗2休と、怪我で途中休場。続く、9月場所も8勝とギリの勝ち越し。

そんな状況で迎えた11月場所に13勝2敗と活躍し、優勝次点の成績をおさめます。そして、2025年1月場所に12勝3敗で2度目の優勝。

2024年9月場所は8勝7敗、同11月場所は13勝2敗(優勝次点)、2025年1月場所は12勝3敗で優勝。3場所合計で、勝ち数は33勝という歴代最低レベルともいうべき成績で、なんと1月場所後に横綱昇進を果たします。

これについては、日本相撲協会にとって諸々の事情があったと推察されますが、それでも「お手盛り昇進」だと囁かれていました。

そして、新横綱として迎えた3月場所、序盤戦5日間で2敗、中盤戦10日目で5勝5敗、結局、この場所は5勝5敗5休の途中休場となってしまいました。

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豊昇龍としては、迎えた5月場所は自分に対する不信をいっきに払拭するチャンスです。そのためには横綱としての初めての優勝が必須でした。

しかし、序盤4日目を終えて、2勝2敗。しかも、3日目・4日目と平幕に連敗です…。それぞれ負け方、内容も良くなかった…。

過去のけが歴とコンディションの推移

けがとの戦いは、豊昇龍にとって切り離せないテーマです。

これまでにも右膝の痛みや腰の不調など、いくつかのけがに悩まされてきました。怪我による途中休場はこれまでに4回。

  • 2021年9月場所、前頭筆頭・5勝8敗2休
  • 2024年7月場所、大  関・9勝4敗2休
  • 2024年1月場所、大  関・10勝4敗1休
  • 2025年3月場所、横  綱・5勝5敗5休

直近8場所で3回も途中休場をしているのが気になります。大相撲は厳しい戦いなので、ほぼ全員が何らかの怪我がありながらも、だましだましやっているのでしょう。一部には、豊昇龍は体重増加による負担と精神的な緊張も重なり、相次ぐ違和感が報じられるようになっていました。

特に2024年秋場所以降、腰と膝の状態が万全ではないとされ、相撲内容にも精彩を欠く場面が目立ち始めました。稽古での取り組みも減少し、「調整優先」が続いていたのが現実です。

それでも、2024年11月場所の準優勝、2025年1月場所の優勝とやはり只者では無い能力の持ち主だったわけです。

そして、これは筆者 TOPIOの個人的な見解ですが、先場所と今場所の序盤戦の不調は、怪我というよりも、体の不安がメンタルにも影響している様子があり、今場所の序盤での取りこぼしにもその兆しが見て取れます。

万全であれば避けられるはずの黒星が続く今、休場の選択肢が現実味を帯びてきたと思うのです。

にゃあ子

横綱昇進はゴールじゃなく、始まりだったのかも

今場所の異変:序盤4日で2敗の背景

2025年5月場所、先場所に引き続き、豊昇龍の序盤戦に異変が起きています。4日目を終えてまさかの2敗。この数字は単なる黒星ではなく、深刻な兆候と受け止めるべきものではないでしょうか。

一見、土俵上では大きな異常が見られないようにも見えます。しかし、その裏に潜むコンディションの乱れや準備不足が徐々に明らかになりつつあります。

ここでは、序盤の2敗が意味するものを冷静にひも解いていきます。稽古総見や関係者の証言も含め、舞台裏で起きていた”異変”に注目しましょう。

ではまず、初日と2日目の内容を振り返ってみましょう。

初日・2日目は復活の姿があった!

初日と2日目、豊昇龍は勝ち星をあげています。横綱らしい素晴らしい取組でした。一見すると、順調なスタートに見えました。

初日は小結・若隆景を豪快に押し出し。立ち合いも低く、前に出る攻めの姿勢が光りました。2日目は前頭筆頭・若元春。立ち会いに素早く両差しになった豊昇龍、若元春に何もさせることなく寄り倒し。この2日間の豊昇龍の取組は見事でした。さすが横綱!と誰しもが感じ、そして、豊昇龍の復活を喜んだのではないでしょうか。

つまり、この初日・2日目の取組を見る限り、怪我の影は少しもなく、体調万全と見えたのです。2日目の豊昇龍戦を見終わった筆者 TOPIOは、こう思っていました。

「今場所は大関・大の里の優勝を望んでいるけど、この大の里の優勝を阻む者がいるとすれば、それは横綱・豊昇龍だろう」と。

それくらい、豊昇龍の初日、2日目については一分の隙も無く、まさに「横綱」の相撲でした。

3日目の変調と、4日目への影響

筆者 TOPIOの勝手な推測ですが、3日目の前頭筆頭・王鵬に金星を与えてしまった敗戦は、怪我や体調不良というより、メンタルの弱さが出たものと考えます。

3日目の王鵬戦、過去対戦は4勝3敗。しかも、直近3場所は全て豊昇龍が勝っています。ですから何ら慌てるような相手でもない。それなのに…。

ちなみに、豊昇龍と王鵬は伴に初土俵は2018年1月場所、つまり同期生。そして、王鵬はこの場所で前相撲を取った14人の中で最初に新序出世を決めており、豊昇龍は前相撲で王鵬に負けていました。つまり、豊昇龍にとって、王鵬は同期生であり、良きライバルなのです。ましてや、直近3連勝とは言え、過去対戦は4勝3敗で五分。しかも、豊昇龍が2度目の優勝を飾った2025年1月場所には、本割同点で決定戦を行った相手が王鵬でした。

豊昇龍は立ち会い前に気合いを入れますが、それが初日・若隆景、2日目・若元春のときよりも、3日目・王鵬のときに、より一層気合いを入れた・・・と感じたのは筆者 TOPIOだけでしょうか。

取組直前に気合いを入れたりすることは、筋肉等を含め緊張を増すだけで意味が無いと筆者 TOPIOは考えています。

つまり、「過剰な力みがパフォーマンスを低下させる」ということです。

これから十二分なパフォーマンスを発揮させようという直前に、自ら身体全体を力ませてどうするの・・・というわけなのですが…。同様に、琴櫻のあの「変顔」もやめたほうがいいのですが…。

こちらの記事をどうぞ。

稽古総見で見られた異常な兆候?

実は、今場所前の「稽古総見」で異変の予兆がありました。横綱として注目される中、明らかに内容に精彩を欠いた・・・のではなく、圧倒的に強かったのです。

なぜ、圧倒的に強かったのが異変かというと、次の記事を読んでもらいたいのですが、ポイントを書きますね。

稽古総見の三役稽古の前には、幕内の申し合い稽古がありました。

ここでは、関脇・霧島が圧倒的な強さを見せていました。そして、もう一人の関脇・大栄翔も霧島に次ぐ強さを見せていました。

ところで、この申し合いというのは、勝ち残った者が次ぎを指名して戦うというもの。霧島は連続して4勝しました。大栄翔も霧島に負けないとやはり4連勝をしました。申し合いでの4連勝は如何に過酷なものであるかは、その動画を見れば歴然。4連勝を果たしたあとは、もうヘトヘト、きっと一番も取れないという状況に陥ります。手を抜いていなければね…。

一方、豊昇龍を含む三役稽古。結果を列挙しますね。

以下、勝者は豊昇龍のように記述します。

  • (東)  vs  (西)
  • 大の里  vs  琴 櫻
  • 大の里  vs  琴 櫻
  • 大の里  vs  大栄翔
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  若元春
  • 豊昇龍  vs  若元春
  • 豊昇龍  vs  大栄翔
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 霧 島  vs  大の里
  • 琴 櫻  vs  大の里
  • 琴 櫻  vs  大栄翔
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • — ここから横綱・大関のみ
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  大の里
  • 豊昇龍  vs  琴 櫻
  • 大の里  vs  琴 櫻
  • 豊昇龍  vs  大の里

豊昇龍の連勝を見てください、7連勝、2連勝、8連勝。

あり得ない連勝です、というか手を抜いていたんじゃね?という感じ。

幕内申し合いの霧島や大栄翔を見ている限り、4連勝するのも至難の業という状況のなかで、しかも相手は三役、そういうなかでの7連勝、8連勝。

これを見て、なんかおかしい、何か事情があるのでは…と感じたのは筆者 TOPIOだけでしょうか。

つまり、新横綱で迎えた3月場所を途中休場した豊昇龍としては、そして、日本相撲協会としても、「強い豊昇龍」を見せなければならなかった…。

他力士・親方たちの証言と分析

https://twitter.com/nhk_saitama_/status/1922578408061698319

他の力士や親方たちの証言からも、今場所の豊昇龍の異変が浮かび上がります。

まずは、豊昇龍の師匠、立浪親方のコメントを2つ。

前日の夜に「切り替えていけ」と声をかけた師匠の立浪親方(元小結旭豊)は取組前、「まだ気合が入り過ぎている。立ち合いで肩に力が入ると、はたきを食いやすくなる」と心配していたが、その通りになった。

引用元:Yahoo!ニュース / デイリー

師匠の立浪親方(元小結旭豊)は「右肘はいまのところ痛いとは聞いていない。肩に力が入りすぎ。上体に力が入るとはたきなどを食いやすい。きょうも気をつけないと…」と心配していたが、そんな不安が的中してしまった。場所前の稽古では右肘に常時サポーターを着用していたが、本場所では外して臨んでいる。初日の取組後には「今場所は(サポーターを)しない」と明言。巻き返しを期す豊昇龍の覚悟が空回りする。

引用元:Yahoo!ニュース / サンスポ

次に、元大関・琴奨菊の秀ノ山親方の指摘。

元大関琴奨菊の秀ノ山親方(41=本紙評論家)が、豊昇龍の〝異変〟を指摘した。
(中略)
「阿炎のもろ手突きを警戒するあまり、立ち遅れてしまった。阿炎の術中にはまった感じ。好調時の豊昇龍であれば、相手の突き手が伸び切らないうちに、鋭い踏み込みから先手を取れていたはず。考えすぎて、気持ちが受け身に回っていた」と分析する。
(中略)
秀ノ山親方は「豊昇龍は前日に負けたことに加えて、合口の悪い阿炎(この1年は1勝4敗)と当たったことで、余計に硬さが出た。仕切りでは気迫が感じられたけれど、その気合が空回りしていた印象。負けられないという重圧や焦りが、立ち合いの迷いにつながったのでは」と指摘した。

引用元:Yahoo!ニュース / 東スポWeb

次は、審判長の高田川親方の指摘。

審判長の高田川親方(元関脇安芸乃島)は「気持ちが焦ったのでは。阿炎は狙い通り。豊昇龍は受けすぎ。ああいうところで攻める体勢だったら次にいけるんだけど。(阿炎は)変化もあるし、駆け引きもあるから。相手の術中にはまった」と指摘。「気持ちを切り替えないと」と連敗の横綱に奮起を促した。

引用元:Yahoo!ニュース / 東スポWeb

次は、4日目に対戦して勝った阿炎の発言。この発言を見る限り、横綱に対して少しも臆すること無く伸び伸びと対戦していたことがわかります。

(4日目に対・豊昇龍戦で横綱を破った阿炎の発言)
取組後の支度部屋では「立ち合いで思い切りいったからこそ、良かったのかな。圧力をかけられた。しっかり当たっているからこそ、できたと思う。横綱は動きがすごく速い。僕も速さには自信がある。負けないように、できる動きをやろうと思っていた。今日は本当に良かったと思う」と胸を張った。  今場所は初日から3連敗と結果が出なくても「ずっと先手を取っていると思う。それが生きてきている」と相撲内容には手応えを感じている。「金星? もちろんうれしい。うれしいですけど、まだ場所が終わっていないので」と気持ちを引き締めた。

引用元:Yahoo!ニュース / 東スポWeb

次は、とても的を射ていると思う玉ノ井親方の分析です。

(元大関・栃東、玉ノ井親方の分析)
横綱の取組に触れておきたい。  今場所の先行きが心配になる負け方だったからだ。  前日の王鵬戦と同じように、この日も全く足が出ていなかった。阿炎には以前、手をたぐって勝ったこともあり、少し見て立ったのかもしれないが、受ける立ち合いになり圧力をかけることができなかった。  当たっているように見えて、相手に力が伝わっていないから、慌てて何とかしようとして、逆にはたきを食らってしまった。  この2日間、足が前に出ておらず、相撲になっていない。パターン的に良くない流れだ。せめて足が前に出ていれば、負けても傷が浅くて済むが、相撲が受け身になってしまっているところが気になる。  若隆景若元春には良い形で取れるのに、重い力士や上背のある力士が相手だと、その出方を見てしまうようなところがある。その分、対応が後手に回る。  歯車がかみ合わなくなると、焦りも出てくるだろう。だが、横綱は常に結果を求められる地位だ。  とにかく、今は良い時の相撲を思い出して取るしかない。立ち合いでしっかり当たった後に前に出るとか、相手の前まわしを探りにいくとか、原点に戻ることが必要だ。

引用元:Yahoo!ニュース / スポニチアネックス

ラストは、4日目、NHK大相撲解説者として登場していた舞の海さん。舞の海さんは、戦う前の豊昇龍と阿炎の取り口予想などを解説。そして、阿炎が勝ったあとに、豊昇龍の敗因などを分析しています。

過去11勝7敗と豊昇龍が勝ち越しているものの、直近の対戦では豊昇龍が3連敗中。それだけに同日、NHK総合の解説を務めた舞の海秀平氏は「先場所のような張り差しではなくて、しっかり踏み込んでいった方がいいですね」と豊昇龍の取り口を予想。一方、3日目まで白星に恵まれていない阿炎については「思いっきりがいいですよね。一発一瞬にかける勝負度胸が阿炎の怖さなんですよ」と、闘争心むき出しの姿勢を評価した。

その言葉通り、立ち合いで阿炎の激しいぶつかりに体をそらされた横綱。最後に引き落とされて土俵に倒れ込んだ。この姿に舞の海氏は「阿炎の術中に嵌まりましたね。豊昇龍は体をそって残すんですけど、足がですね…ほぼ揃っていますからね」と敗因を分析。そのうえで「横綱ですからね。阿炎のもろ手突きが強烈だと言っても、これを残せなければいけません」と苦言を呈した。3日目の王鵬戦に続く金星配給に、舞の海氏は「苦しくなりましたね。2場所連続で途中休場というわけにはいかないですからね」と懸念を示していた。

引用元:d menuニュース

_/_/_/

以上の分析・指摘から、豊昇龍の序盤での不調は、怪我や体調面が原因というよりも、メンタルが原因とはいえないでしょうか。

メンタル、これはもしかしたら怪我以上に深刻なのかもしれません。

5日目は対・豪ノ山戦。押し相撲一辺倒で立ち会いの逃げもない豪ノ山、しかも、過去対戦は6勝2敗と豊昇龍が圧倒。さらに言えば、豪ノ山は4日目が終わって4連敗。

これで負けるようだと…と思うかもしれませんが、実は、豪ノ山はこの4日間、白星を手にしていませんが、立ち会いは素晴らしいのです。

この立ち会いで、もしかしたら、豊昇龍が3連敗を喫してしまう可能性も無きにしも非ず…。

豊昇龍は4日目、それまで初日3連敗の阿炎に負けてしまいました。だから、5日目、初日から4連敗の豪ノ山に負けることだってあるわけです。

いずれにしても、序盤戦の5日目、これは今場所の豊昇龍の休場を占う一番となるかもしれません。

ちなみに、5日目の「豊昇龍 vs 豪ノ山」戦について、筆者 TOPIOは「豊昇龍の勝ち」と予想しています。

豊昇龍については、序盤を3勝2敗で切り抜ければ、そして、メンタルを克服できれば、今場所の優勝も可能性は残っています。

にゃあ子

やっぱり土俵に立つ前から何かおかしかったんだね

2場所連続途中休場の可能性とその意味

現在の状態が続けば、豊昇龍の2場所連続途中休場という事態も現実味を帯びてきます。横綱にとっての休場は、単なる「欠場」以上の意味を持つからです。

しかもそれが連続となれば、過去の例に照らしても横綱人生に大きな影響を及ぼしかねません。では、この状況はどれほど深刻で、何を意味するのでしょうか。

ここでは、過去に途中休場を経験した横綱たちの事例をもとに、豊昇龍が置かれている立場の重さと、そこにのしかかるプレッシャーを読み解いていきます。

まずは、2場所以上休場した横綱の過去と、その後の運命をたどってみましょう。

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過去の類似事例:誰がどう復活したか

過去に2場所以上連続で途中休場した横綱は数人いますが、全員が復活できたわけではありません。

近年で言えば、稀勢の里がその代表例です。2017年に横綱昇進直後、春場所での左胸筋断裂を抱えたまま強行出場。その後、5場所連続で休場を繰り返し、結局引退に追い込まれました。

逆に、白鵬は休場明けで何度も優勝し、記録を打ち立てました。重要なのは、「どのような理由で休場したか」「その間にどう調整したか」です。長期離脱でも復活できるか否かは、明確な治療方針と気力の維持にかかっているのです。

また、2025年1月場所に引退した照ノ富士などは、横綱になってから6回優勝をしていますが、うち4回は休場明けの達成です。

  • 2022年5月場所、12勝3敗
    • 3月場所、3勝3敗9休
  • 2023年5月場所、14勝1敗
    • 2022年11月場所・翌年1月場所・3月場所と3場所連続全休
  • 2024年1月場所、13勝2敗
    • 2023年9月場所・11月場所と2場所連続全休
  • 2024年7月場所、12勝3敗
    • 2024年3月場所・2勝5敗8休、5月場所・0勝2敗12休と連続途中休場

照ノ富士の場合も、白鵬同様、休場中の体調管理の巧さがあったわけです。

豊昇龍に求められるのは、中途半端な出場ではなく、しっかりと整えてから戻る決断力ともいえるかもしれません。そういう点では、今場所、途中休場することが良いのかもしれません。

横綱としての責任と心理的プレッシャー

横綱には「休場も許されない」という暗黙の期待があります。これは番付の最高位であることの宿命でもあります。そうはいうものの、このところの横綱は休場が多かった、異常なほど多かった。

稀勢の里、白鵬、照ノ富士…。

そうはいっても、横綱は常に皆勤が理想とされ、休むこと自体が批判の的になることも少なくありません。観客や報道陣の視線、親方や協会の期待——そのすべてが心身に重くのしかかります。

ましてや、若くして昇進した豊昇龍には「次代を担う存在」としての重圧も加わります。彼の周囲は今、出場か休場かという選択に対し極度の緊張感をもって見守っています。

加えて、「お手盛り昇進」などという陰口もあるかもしれません。

苦渋の判断が求められる中で、本人にしか分からない葛藤があることも想像に難くありません。

にゃあ子

横綱って、やっぱり責任が重すぎるんだよなぁ…

復調のカギはどこにある?今後の見どころ

現状の豊昇龍は、肉体的にも精神的にも限界に近づいています。しかし、復調への道が閉ざされたわけではありません。

再び土俵で輝くためには、何を整え、どこに力を注ぐべきか。復活への道筋と、今後注目すべきポイントを整理していきます。

土俵の外で整えられることと、土俵の上で試されること。両輪がかみ合ったとき、真の復活が訪れるはずです。

ではまず、体と心を整えるという基本に立ち返ってみましょう。

ケガの回復と精神面での立て直し

豊昇龍にとって、まず必要なのは「休養と治療」です。これは、単なる回避行動ではありません。

多くの横綱が同じように、いったん土俵を離れることで心身を整えてきました。精神的な緊張状態にある今、強行出場はさらなる悪化を招くリスクもあります。

また、周囲からの「勝って当然」という期待が、若い豊昇龍のメンタルに影響を与えている可能性も否めません。心理的ケアやマインドフルネス的なアプローチも有効です。

横綱としての誇りと責任。その狭間で苦しむ豊昇龍が、再び前を向くためには、まず「休むことを選ぶ勇気」が求められているのかもしれません。

次の取組・対戦相手との相性を読む

今後の番付や対戦相手も、復活へのカギを握る要素です。

特に気をつけたいのは、立ち合いで圧力の強い力士たち。過去に分が悪かった相手との連戦では、コンディションが整っていないと対応しきれません。逆に、自分のペースに持ち込める相手との取組が続けば、徐々に調子を上げていくことも可能です。

例えば、琴ノ若や霧島といった比較的相撲スタイルが合う相手とは、立て直しのきっかけになることも考えられます。場所終盤に向けて、対戦順がどう組まれるかも注目ポイントです。

豊昇龍がどう立ち向かうか——それを見守るのが、相撲ファンの役割かもしれません。

にゃあ子

まずは無理せず回復して、また元気な姿が見たいよ

ファンとしてどう向き合う?応援と期待の視点

土俵に立ち続けることの厳しさを知れば知るほど、ファンとして何ができるのかを考えさせられます。

豊昇龍はまだ若く、未来はこれから。だからこそ、今の苦境に直面する姿をしっかりと見つめ、声援を送り続けることが、彼の力になるはずです。

苦しい今だからこそ、ファンのまなざしと声援の力が、豊昇龍に届くのではないでしょうか。

まずは、どんな時も支えとなる「応援の声」に目を向けてみましょう。

支える声と復帰へのエール

https://twitter.com/oudon8765/status/1922581037525160028

SNSやファンコミュニティでは、豊昇龍を励ます声が多く寄せられています。

「今はしっかり休んでほしい」「無理に出るより、次の土俵で万全を見せてほしい」といったメッセージが中心です。これらは、単なる応援を超えて、彼の心の支えになるはずです。

また、地元モンゴルのファンたちも変わらぬ声援を送り続けており、国を超えたサポートが広がっています。

力士としての誇りだけでなく、「人」として愛されている豊昇龍。今こそファンの応援が力になります。

復活優勝はいつになる?

ファンが次に期待するのは、「復活優勝」の瞬間です。それがいつになるのか——現時点では明言できません。

ただし、過去の横綱たちも苦しんだ後に華やかな復活劇を見せてきました。例えば、白鵬は長期休場後に14勝1敗で優勝。鶴竜も、ケガ明けの場所で10勝以上を挙げるなど、「休場は終わりではなく、再出発の準備期間」だったのです。

豊昇龍にも同じ未来がきっとあるはず。私たちができるのは、彼がもう一度土俵に戻ってくるその日まで、変わらぬ期待を持ち続けることです。

にゃあ子

焦らず、ちゃんと治して、いつか最高の形で戻ってきて!

まとめ|豊昇龍の“今”と“これから”を読み解く

過去のけが、序盤の不振、稽古総見での異常…今回の記事では、豊昇龍の今場所に潜む“危機の本質”に迫りました。

この記事のポイント!
  • 序盤4日で2敗という波乱のスタート
  • 稽古総見で見られた異常な兆候の正体
  • 2場所連続途中休場が意味するキャリアの分岐点
  • 復調のカギとなるコンディションと精神面

横綱としての重責を背負う彼にとって、2場所連続途中休場はキャリアに大きな影を落としかねません

しかし、過去の事例や復帰の糸口となるメンタルの立て直しなど、希望の光も見えています。

にゃあ子

結果だけでなく、戦いの背景を知ることも、相撲を深く楽しむ視点です。

次の土俵で見せる「豊昇龍の本気」に、私たちファンのまなざしと声援を届けましょう。

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