かねてから噂されていた宮城野親方（元横綱・白鵬）の退職問題。それが現実化しました。
（★宮城野親方の退職は確定していません）
宮城野親方が協会に退職届を出したとの報道があり、日本相撲協会は一時預かりの形にするも、6月2日には受理の方向だとか。
これは明らかに日本相撲協会上層患部（失礼、幹部）の思惑通り、筋書き通りの展開になりそうです。
大の里という新横綱誕生に沸く大相撲ですが、運営を担う日本相撲協会の村八分体質には、もう呆れるばかりです。
これを機に、元横綱・白鵬の成績や功績を振り返るとともに、大相撲の未来を憂う想いを具体性を欠落させたまま、勝手に書きます。
YouTube動画を４つ紹介
まずは、本論に進む前に、今回の「宮城野親方退職報道」に関して、否定的な意見を展開する動画を２つ、そして、肯定的な意見を展開する動画を２つ紹介しますね。
それらの妥当性については、みなさんがそれぞれに考えていただければと思います。
否定的傾向の意見〜辞めてほしくないという感じでしょうか
このチャンネル主のあみた氏、動画後半で「そんなことあるかも？」という妄想を展開しています。それ必見かも・・・です。
次は、中立よりも若干否定的という内容の動画です。
肯定的傾向の意見〜辞めるのやむを得ないよねという感じでしょうか
次は、完全に肯定「辞めたければ辞めれば！」的な動画を２つ。
次は、気分を新たに、元横綱・白鵬の戦績について振り返りましょう。
1年6場所制後の横綱は29人！
１年６場所制になった以降に横綱となった関取は29人います。
まずは、その29人の横綱時代の成績等をまとめたものを載せます。
現状はエクセルをスクショしたものですが、いずれブログ用の表のものに移し替える予定です。
ここにまとめた29人の横綱の成績等をもとに、元横綱・白鵬の成績の凄さを振り返りましょう。
元横綱・白鵬の戦績等を振り返る
この項の目的は、他の歴代横綱と比較して、如何に元横綱・白鵬が抜きんでるほどに優れた横綱だったかということの確認です。
その１、在籍場所数、圧倒的１位
横綱在籍場所数の比較です。
- １位 白 鵬 84場所
- ２位 北の湖 63場所
- ３位 千代の富士 59場所
- ４位 大 鵬 58場所
- ５位 貴乃花 49場所
白鵬の在籍場所数は他を圧倒しています。それだけ貢献度が高いということです。
それに加えて、白鵬は「のべ17場所を一人横綱」として貢献してきました。これは朝青龍の「のべ21場所を一人横綱」に次ぐ記録です。
日本相撲協会と日本人力士たちは、この２人のモンゴル出身の横綱たちに大きく支えられてきたことを再認識する必要がありそうです。
その２、幕内優勝回数、圧倒的１位
幕内最高優勝の回数も、もちろん白鵬が圧倒的１位です。下記の（ ）内、通算幕内最高優勝回数のうち、横綱在位時に優勝した回数です。
- １位 白 鵬 45回（42）
- ２位 大 鵬 32回（29）
- ３位 千代の富士 31回（29）
- ４位 朝青龍 25回（23）
- ５位 北の湖 24回（22）
ここに掲げた５人の横綱は、優勝回数で言えば「化け物級」ですが、なかでも、白鵬は群を抜いています。しかも、横綱になってから42回も優勝しています。
その３、全勝優勝回数、圧倒的１位
次は、全勝優勝回数の比較です。１場所全勝で優勝するとは、とりもなおさず、その場所で圧倒した強さを見せつけたということ。
たくさんの力士で、幕内で活躍する力士は少なく、さらに、そのなかで幕内最高優勝を実現する力士はごく僅か。さらにさらに、それを全勝で成し遂げるとは・・・その強さは「驚愕レベル」です。
- １位 白 鵬 16回
- ２位 大 鵬 8回
- ３位 北の湖 7回
- ３位 千代の富士 7回
- ５位 朝青龍 5回
ここまでで気づいた方はいるかもしれません。横綱をいくつかの視点で強さ分析したとき、だいたい同じ横綱が出てくるのです。
そして、文字通り桁違いの圧倒的１位が、白鵬です。
その４、横綱時代通算の勝率、これも１位
次は、横綱時代を通算しての勝率です。なお、（ ）は、一番最初の項目で扱った「横綱在位場所数」です。場所数が多く、かつ、通算勝率が高いというのは「とてつもなく強い」ということです。
- １位 白 鵬 0.875（84場所）
- ２位 玉の海 0.867（10場所）
- ３位 大 鵬 0.858（58場所）
- ４位 千代の富士 0.848（59場所）
- ５位 朝青龍 0.836（42場所）
白鵬は歴代１位の在位84場所で、かつ、勝率１位。怪物です。
その５、白鵬杯ほかの社会貢献〜出る杭は徹底的に討たれまくる！
白鵬行ってきた社会貢献については、親方衆から好評ではない様子。
要するに自分だけめだって、有利に進めている、許さん・・・といったところでしょうか。
これについては白鵬杯（通算15回開催）を含め、記事の長文引用で紹介しますね。
記事タイトル
少年相撲大会「白鵬杯」が大盛況でも後援しない相撲協会 目立つ白鵬に幹部からの反発の可能性も
元横綱・白鵬の宮城野親方が実行委員会の名誉会長を務める少年相撲大会「白鵬杯」が、2月12日に両国国技館で開催された。今年で13回目となる同大会は海外からの7チームを含む122チーム、920人が参加する大イベントとなった。スポーツ紙などでも大きく報じられたことから、相撲協会が全面的にバックアップしている大会と思うファンも少なくないかもしれないが、公式パンフレットに「日本相撲協会」の名前はない。大相撲の裾野を広げることに貢献していると考えれば、本来は相撲協会が主催してもいいようなイベントだ。ところが、後援に名を連ねているわけではなく、協会のホームページにも告知はなかった。
白鵬杯の特別協賛となっているのはパチンコメーカーのSANKYOで、協賛企業にきらぼし銀行やすしざんまいを運営する喜代村など20社が名を連ねるが、やはり相撲協会は入っていない。協会関係者はこう話す。
「八角理事長（元横綱・北勝海）をはじめ、他の親方衆は“余計なことを……”という感じではないか。もともと相撲協会は、東京青年会議所と共催というかたちで『わんぱく相撲全国大会』を続けてきた。8月の夏休み期間に開催されていた同大会は、全国から集まった出場選手が相撲部屋に泊まり、稽古を体験するというのがセットになり、表彰式には理事長や理事が出席、決まり手係も親方衆が務めていた。
コロナ禍で2020年は中止となり、10月開催になった2021年からは東京青年会議所と（アマチュア相撲を統括する）日本相撲連盟の共催というかたちになったが、相撲協会は後援という役回りで引き続き支援している」
37回を数えるわんぱく相撲全国大会は、4万人ともいわれるちびっこ相撲の競技者のうち、全国の予選を勝ち抜いてきた個人と団体が国技館で日本一を競う大会だ。
「個人優勝者はわんぱく横綱として土俵入りもする。いわば“相撲界の甲子園”だが、それに対して白鵬杯は自由参加の親睦大会。にもかかわらず、協会が後援する大会より目立っている。しかも白鵬が巧みなのは、出場者のなかの有望株を自身と縁の深い中学や高校などに送り出し、成長してから部屋にスカウトするという戦略につなげているところ。同様のことをやろうにも上手くやれない協会幹部の側としては、“あの大会は白鵬が得をしているだけじゃないか”という反発になるのではないか」（前出・協会関係者）
白鵬杯は第3回大会まで国技館の使用もかなわず、大阪や有明（東京）で開催してきた経緯もある。相撲協会に白鵬杯をどう位置づけているのか、支援の有無などについて聞いたが「お答えすることはありません」（広報部）とするのみだった。
スポーツ紙の担当記者も「白鵬のやり方は非常に上手い」と評する。「スポンサーから集めたお金があるから、旅費や宿泊費を負担するかたちで海外チームを招待できる。今回も戦禍にあるウクライナのチームを招待しています。選手5人に加え、指導者や家族など10人が、ポーランドでビザを取得し、フィンランド経由で来日した。費用は約100万円だったといい、そういった情報も公開するから記事にもなりやすい。
ウクライナチームは白鵬の宮城野部屋で稽古をさせていました。チームには15歳で187センチ、170キロという選手もいたが、鳥取城北高に相撲留学をさせることも視野に入れているといいます。モンゴルでは白鵬杯に出場するための国内選考会があり、そうしたプロセスを踏んでから招待することで海外の有望な選手リストとなっていく。実際、今回のモンゴル代表は選考会で選ばれた9人と、白鵬杯で活躍したことで白鵬が紹介した日本の中学に相撲留学中の2人が参戦している。白鵬は“相撲がある20か国をすべて招待したい”と意気込んでいます」
昭和の大相撲のスターである元横綱・大鵬は生前に献血運搬車「大鵬号」を全国に70台寄贈するなどの社会貢献活動を行なってきたが、それをなぞるような取り組みもしている。
「白鵬は、大鵬さんのことを“角界のオヤジ”と慕っており、運搬車の寄贈、献血の普及に取り組んでいます。これも本来は協会がやらないといけないことでしょうが、白鵬が2枚も3枚も上手という状況です。ただ、あまりに目立つパフォーマンスに協会幹部らが反発を募らせれば、角界特有の“出る杭は打たれる”ということにもなりかねない。角界の改革を掲げて理事になったものの、追われるように協会を去ることになった貴乃花の二の舞にならないかが心配されます」（前出・担当記者）
引用元：2023年2月、週刊ポスト
日本相撲協会のやり方は「出る杭を打つ」ではなく「出る杭を討つ」、つまり、徹底的に成敗するというやり方のようです。
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白鵬については、現役時代から「横綱らしからぬ振る舞い云々」で批判する向きが多かったことは知っています。確かに、そういう向きもありました。でも、それは、反面、日本相撲協会上層幹部の指導不足とも言えます。
また、白鵬以外の歴代の横綱たちの言動は、それほどに素晴らしいものばかりだったのでしょうか。たまたま、千代の富士と貴乃花と朝青龍と白鵬が図抜けて不適格だったのでしょうか。
一方、元白鵬に対しての狙い撃ちのような厳しい処分に対して、ヌルい処分の親方も多いですね。この違いはなんなのでしょう。
宮城野親方の退職届提出の経緯と今後の角界
元横綱・白鵬（宮城野親方）は、2025年5月下旬に日本相撲協会に退職届を提出しました。この決断に至る背景には、相撲界における彼の複雑な立場があります。引退後も指導者としての活動を続けることを期待されていましたが、協会内で目立ちすぎのかもしれません。
結果、弟子の不祥事に端を発し、部屋は閉鎖状態に。しかも、近い将来、犬猿の仲である照ノ富士が継ぐであろう伊勢ヶ濱部屋に「実体的に吸収」される状態に。しかも、期限なしのままで。
その後、照ノ富士が引退し、部屋付き親方になり、さらに、近々の理事会で宮城野部屋のお仕置きが解ける兆しもなかった・・・。そのため、早いと今年中に照ノ富士が伊勢ヶ濵の名跡を襲名し、伊勢ヶ濱部屋の師匠になる可能性が高くなりました。
つまり、部屋付き親方である宮城野親方（元横綱・白鵬）は、照ノ富士の下に付くということになり、かねてからの因縁がある元白鵬としては、決して承服できる状態ではない・・・これが、退職の大きな動機になったと言われています。
そして、この展開は、日本相撲協会の上層患部（またしても失礼、幹部です）が狙った展開でしょう。どこかの相撲解説者となった「○風」も、これには「いっちょかみ」しているとの噂もあるとかないとか・・・。
いずれにしても、大相撲界はおバカな展開に突入しそうです。
千代の富士を冷遇し、貴乃花を排除し、そして、白鵬も辞めさせる・・・。これほど人材を活かせないというか、村八分状態を続ける日本相撲協会が公益法人である意味は、あるのでしょうか。
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そうそう、宮城野親方が退職するかもという記者の問いに対し、照ノ富士親方「辞めたければ、辞めれば」とのこと。素晴らしいご発言ですね。
白鵬が相撲界に与えた影響と功績は霧消、一切合切、消滅する！
繰り返しますが、白鵬は、数々の伝説的な記録を打ち立てた横綱であり、相撲界の象徴的存在でした。特に、幕内最高優勝回数45回という記録は、他の追随を許さない偉業であり、彼の力士としての技量と精神力の象徴と言えます。内なる親方たちにとっては、太刀打ちできない人物であったため「ウザい存在でしかなかった」のかもしれませんが・・・。
また、白鵬は相撲のスタイルや戦術にも革新をもたらし、特にその高度なテクニックと戦略的な取り組みは、後進の力士たちに多大な影響を与えました。彼の退職後、相撲界はその「白鵬流」の技術と哲学をどのように継承していくか・・・これはあり得ないことですね。すべて、過去のこととして清算されてしまうのです。つまり、「白鵬なる横綱なんていなかった」と。
相撲界の今後の展望
元白鵬の退職が示す相撲界の未来には、さまざまな問題が浮かび上がります。
とここまで書いて、あえて列挙はしません。
村八分組織は徹底的に根付いていますし、部屋単位の思考で「未来に向かって発展継続していく角界など実現できない」でしょう。
まとめ
宮城野親方（白鵬）の退職は、相撲界にとって大きな転換点を意味する。彼が成し遂げた数々の偉業は、相撲界に残る足跡として長く語り継がれる・・・ことはありません。なかったことにされるでしょう。
また、元白鵬が退職することで、相撲界は新たな時代に向かうことなく、従来通りの野放図で自分勝手流なやり口で、少しの改革もなすことなく朽ちる方向へ歩むのかもしれません。
長く大相撲ファンを続けてきましたが、ここへ来て考えるべきときが来ているのかも・・・とも思うのです、残念ではありますが。
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いつもブログ記事は感情抑え気味に書きますが、今回だけは理屈抜きに感情先行で書きました。お見苦しい点を失礼しました。批判感情丸出しは、これきりにします。今回だけはご勘弁くださいm(_ _)m
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