大相撲界で横綱として活躍した曙太郎氏が、2024年4月（お亡くなりになった日は不明）、心不全でご逝去されていたことが分かりました。7年前から闘病生活だったそうです。
享年（数え年）55歳。御冥福をお祈りします。
元横綱・曙（以下、「曙」という呼称で記事を書きます）は、幕内優勝11回を誇る強い横綱でした。
この記事では、曙の現役時代の活躍などを振り返ります。
曙のプロフィール
曙の簡単なプロフィールです。
- 本 名：曙 太郎（あけぼの たろう）
- 1996年6月、日本に帰化
- 出生名：チャド・ジョージ・ハへオ・ローウェン
- アメリカ合衆国、ハワイ州
- 四股名：曙太郎
- 生 年：1969年5月8日
- 没 年：2024年4月（日にち不明）
- 享 年：55歳（数え年）
- 大相撲：履歴
- 所 属：東関部屋
- 身 長：204cm
- 体 重：233kg
- 得意技：突き、押し、右四つ、寄り
- 初土俵：1988年3月場所（前相撲）
- 新入幕：1990年9月場所（入門から約2年半で入幕）
- 初優勝：1992年5月場所（西関脇、13勝2敗）
- 横 綱：第64代横綱
- 昇 進：1993年3月場所から（入門から5年）
- 土俵入り：雲竜型
- 引 退：2001年1月場所
- 戦 績：
- 幕内最高優勝11回（歴代10位）
- 生涯戦歴：654勝232敗181休（78場所）
- 幕内戦歴：566勝198敗181休（63場所）
- 格闘歴：総合格闘家、プロレスラー
横綱・曙が同時代に戦ったのは次の横綱たちです。
- 第65代横綱 貴乃花
- 横綱同士としては、23戦して、曙が9勝14敗
- 第66代横綱 若乃花
- 横綱同士としては、2戦して、曙が1勝1敗
- 第67代横綱 武蔵丸
- 横綱同士としては、4戦して、曙が2勝2敗
以上からも分かるように、横綱・曙の一番のライバルは横綱・貴乃花でした。
ちなみに、第64代横綱は旭富士、第68代横綱は朝青龍ですが、ともに曙現役時代と両者の現役時代は被っていませんので対戦戦績はゼロです。
ライバル貴乃花との名勝負 6選
名勝負を重ねてきた曙と貴乃花。
ネットを検索したら、いくつか動画がありました。
この記事は逝去された曙を称える記事なのですが、動画は、たまたま貴乃花の勝ちばかり。これについては、「曙と貴乃花が、近年稀に見る凄いライバルだった」と理解してください。
千秋楽での相星決戦が多かったことからも、いかに、曙と貴乃花がしのぎをけずるライバルであったか・・・ということなのです。
動画は、権利関係で削除されてしまうかもしれませんが、掲載させていただきます。
平成5年7月場所・千秋楽 優勝決定戦（巴戦）
この場所は、本割が終わって、13勝2敗で3人が並びます。つまり、巴戦による優勝決定戦。先に2勝をあげた者が優勝となります。
その3人とは、横綱・曙、大関・貴乃花、関脇・若乃花。
くじで順番を決め、所詮は曙 vs 若乃花。
これを制した曙が、2戦目、貴乃花と戦います。
平成6年11月場所・千秋楽
14戦全勝の大関・貴乃花を、10勝4敗の横綱・曙が千秋楽で迎え撃つ一戦。
貴乃花はこの場所全勝優勝を飾り、平成7年初場所からは横綱となります。
平成7年5月場所・千秋楽
13勝1敗の相星決戦となった千秋楽。
ちなみに、平成7年3月場所も千秋楽での相星決戦。
この3月場所の時は曙が勝ち、14勝1敗で、8回目の幕内最高優勝を飾ります。
平成8年7月場所・千秋楽
12勝2敗の相星決戦となった千秋楽。
平成9年7月場所・千秋楽
千秋楽、12勝2敗の相星決戦。
平成10年9月場所・千秋楽
12勝2敗で優勝争い先頭を走る横綱・貴乃花を、10勝4敗で迎え撃つ横綱・曙の千秋楽の結びの一番。
名横綱・曙
曙は、大きくて重い、とにかく大きな関取でした。
その体躯を活かし、横綱まで駆け上がりました。
1988年の前相撲から始まって、２年半で新入幕を果たします。
そして、入幕５場所目には新三役。
さらに、入門5年で横綱になりました。
幕内最高優勝は、横綱時代の8回を含め、通算11回。
これは、歴代10位の大記録です。
前項で紹介したように、横綱時代は、貴乃花としのぎを削っての名勝負を続けました。
相撲ファンの筆者 TOPIOは、どちらも大好きな貴乃花と曙の一戦をいつもハラハラして見ていた記憶があります。
▢ ▢ ▢
曙は引退後は、格闘技の世界に挑戦しますが、私はその世界に詳しくないので、記事化することは辞めておきます。
晩年は病気がちだったのかもしれません。
いずれにしても、一時代を築いた大横綱でした。
まとめ
自宅でのんびりしていたら、「曙死去」のニュースが飛び込んできました。
大好きな横綱だったので、とても残念に、そして、寂しく思います。
そして、同時代の横綱として、いっしょに大相撲界を支えてきた貴乃花との戦いがいくつも頭に思い浮かびました。
格闘技・プロレスの世界に移ってからは、曙の活躍は追ってはいませんでしたが、私が分かる範囲ということで、曙の大相撲での活躍をまとめさせていただきました。
重ねて、大横綱・曙の御冥福をお祈りします。