2026年衆議院選挙、公明党と立憲民主党は手を組み、中道改革連合を立ち上げ戦いました。
しかし、結果は無残。元立憲民主党のいわゆる大物議員が軒並み落選。
中道改革連合は、最初の航海で歴史的な大敗を喫してしまいました。
結党時165人の所属議員を擁していた同党ですが、わずか49議席しか獲得できず、116議席を失う惨敗となったのです。
明暗を分けた元公明と元立憲
今回の選挙結果で特筆すべきは、同じ中道改革連合内でも出身母体によって明暗が大きく分かれた点にあります。
衆院選2026 中道改革連合の当選者内訳
| 小選挙区当選 | 比例区当選 | 合計 | |
|---|---|---|---|
| 元公明党 | 0人 | 28人 | 28人 |
| 元立憲民主党 | 7人 | 14人 | 21人 |
| 合 計 | 7人 | 42人 | 49人 |
元公明党は改選前21議席から28議席へと7議席増加し、比例区を中心に堅調な結果を残しました。
一方、元立憲民主党は改選前144議席からわずか21議席へと激減。実に123議席、率にして85%の議席を失うという壊滅的状況に陥ったのです。
小選挙区での当選者はわずか7人に留まり、大半が比例復活での当選でした。
これは地域での支持基盤が完全に崩壊したことを意味しています。
大物議員が軒並み落選
立憲民主党系の落選者リストには、長年政界の中枢を担ってきたベテラン議員の名が並びます。
主な落選者(元立憲民主党系議員)
- 小沢一郎(岩手3区)
- 当選19回、元民主党代表
- 岡田克也(三重3区)
- 当選12回、元立憲民主党幹事長
- 枝野幸男(埼玉5区)
- 当選11回、元官房長官
- 海江田万里(東京1区)
- 当選9回、元衆議院副議長
- 安住淳(宮城4区)
- 当選10回、中道改革連合共同幹事長
- 玄葉光一郎(福島2区)
- 当選11回、元衆議院副議長
- 馬淵澄夫(奈良1区)
- 当選8 回、中道改革連合共同選挙対策委員長
- 大島敦(埼玉6区)
- 当選10回、元総務副大臣
- 渡辺周(静岡6区)
- 当選10回、元防衛副大臣
- 米山隆一(新潟4区)
- 当選2回、元新潟県知事
いずれも地元で強固な支持基盤を持つと見られていた議員たちだが、有権者の厳しい審判を受けた形です。
元代表の泉健太氏が辛勝、党共同幹事長の安住淳氏をはじめ、党の顔とも言える大物が次々と落選したことは、中道改革連合への失望の大きさを物語っています。
大敗の原因を勝手に分析
1. 有権者の支持なき政界再編
最大の要因は、立憲民主党と公明党という理念も支持層も異なる政党の合流が、有権者から「数合わせ」と受け止められたことでしょう。
立憲民主党はリベラル・革新的政策を標榜し、公明党は保守・中道の立場を取ってきました。両党の合流は、政策的整合性よりも「反自民」という一点で結びついた印象が強く、有権者には理念なき野合と映った可能性が高いのです。
立憲支持者からは「保守化・右傾化した」、公明支持者からは「リベラルに偏った」と双方から不信を招いた可能性があります。
結党からわずか2週間余りという短期間では、新党の理念や政策を浸透させることも困難だったのでしょう。
2. 支持基盤の喪失
元立憲議員が小選挙区でほぼ全滅(当選率わずか4.9%)したのは、従来の支持層が完全に離反したことを示しています。
元立憲議員の小選挙区当選率
- 2024年衆院選(立憲民主党として):約60%
- 2026年衆院選(中道改革連合として):4.9%(7人/144人)
リベラル層は「理念を捨てた」と失望し、無党派層は「わかりにくい」「信用できない」と敬遠したもよう。
連合(日本労働組合総連合会)などの支持団体も、公明党との合流に困惑し、組織的支援が機能しなかった可能性があります。
一方、元公明党議員が比例で健闘したのは、創価学会という強固な組織的支持基盤が維持されたためと見られています。
公明党支持者の多くは、党が看板を変えても引き続き支持を続けたのです。
3. 高市旋風への対抗策の失敗
2026年衆院選では、高市早苗首相の高い支持率が「高市旋風」を巻き起こし、自民党が圧勝する流れとなりました。
中道改革連合は、この高市人気に有効な対抗策を打ち出せなかったのです。
新党としての明確なビジョンや強力なリーダーシップを示すことができず、有権者に「この党は何を目指すのか」が伝わりませんでした。
選挙戦では大物議員の多くが地元を離れて全国各地の応援に回ったものの、結果的に自らの選挙区での地盤固めが疎かになったという分析もあります。
安住淳氏は「認識の甘さが出た」と敗戦の弁を述べています。
4. 他党の戦略的対応
立憲民主党の支持層が流れた先は、他の野党や与党である可能性が高いと言われています。
政界再編の混乱を好機と捉えた自民党は、中道改革連合の大物議員が立候補する選挙区に重点的に資源を投入し、票を奪ったのです。
また、国民民主党、日本維新の会、参政党、チームみらいなどの他の野党が、立憲民主党の旧支持層を取り込む動きを見せました。
特に参政党とチームみらいは議席を伸ばし、立憲離れの受け皿となりました。
数字で見る惨敗の実態
元立憲民主党議員の当落状況
- 改選前:144人
- 当選:21人(14.6%)
- 落選:123人(85.4%)
小選挙区当選率
- 元立憲議員:4.9%(7人/144人)
- 元公明議員:0%(0人/21人)
比例区依存度
- 元立憲議員:66.7%(14人/21人が比例当選)
- 元公明議員:100%(28人全員が比例当選)
元立憲が実に85%の議席を失い、わずか15%しか議席を守れなかったのです。
とくに、小選挙区では144人中137人が敗北するという壊滅状態で、地域での支持基盤が崩壊したことを如実に示しています。
政界再編の教訓
今回の結果は、政党合流が有権者の支持なしには成功しないという厳しい現実を示しています。
数の論理で成立した新党が、理念や政策の一貫性を欠き、地域に根ざした支持を失えば、選挙で勝つことはできないということです。
特に、短期間での新党結成は有権者に十分な説明と理解を得る時間がなく、かえって「選挙目当ての野合」という印象を与えてしまいました。
政策の違いを乗り越えて合流するためには、十分な時間をかけた政策調整と、有権者への丁寧な説明が不可欠だったと言えます。
中道改革連合の今後は極めて不透明です。
28議席を確保した元公明勢力と、21議席に減少した元立憲勢力の間で、党運営をめぐる主導権争いが生じる可能性があります。
元立憲議員の多くが議席を失ったことで、党内バランスは元公明側に大きく傾いてしまいました。
野田佳彦・斉藤鉄夫両共同代表は辞任の意向を示しており、党の存続自体が危ぶまれる状況です。政界再編の波は、さらなる再々編へと続く可能性が高いでしょう。
まとめ – 大敗の真因は…
2026年衆院選における中道改革連合の歴史的大敗は、拙速な政界再編の失敗例として記録されることになるでしょう。
元立憲民主党系が議席の85%を失いました。
党の顔とも言える大物議員が軒並み落選したのです。
有権者は、理念なき数合わせの野合を厳しく審判した結果です。
政党合流には、十分な時間をかけた政策調整と、有権者への丁寧な説明が不可欠であることが、改めて証明された選挙となりました。
ところで…
ラストで書きますが、中道大敗の一番の「サナエちゃん旋風」です。
この旋風に挑んだ者は、みんな吹き飛んでしまいました。
それが良かったのか、悪かったのか…答えはこれからです。


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