二所ノ関部屋の前代未聞の破廉恥動画流出問題!部屋の管理体制と日本相撲協会の改革力が問われる

  • URLをコピーしました!
 *本記事を含め、当サイトでは広告を掲載しています。

2025年2月20日発売の『週刊新潮』にて、次のタイトル記事が掲載されました。

スポンサーリンク

  • 特集・「二所ノ関部屋」から流出した前代未聞の破廉恥動画

この内容の一部が、発売前日のお昼時に、ネットの「デイリー新潮」で公開され、騒然となりました。

今回、この記事では、件の『週刊新潮』を入手し、全文を確認した上で、今回の暴露の問題点をコンパクトにまとめました。

この記事で分かること!
  • 今回流出した「破廉恥動画」に関する記事の内容
  • 今回の暴露記事に見る二所ノ関部屋の問題点
  • 日本相撲協会の今の所の対応と今後考えられる対応

なお、二所ノ関部屋の破廉恥動画流出については、速報として次の記事も書いています。

目次

週刊新潮が曝した二所ノ関部屋の「乱痴気動画」記事の内容



まずは、ネット「デイリー新潮」の記事です。

この記事は、Yahoo!ニュースにも転載され、多くの読者の目に触れたようです。

この「デイリー新潮」と2月20日発売『週刊新潮』(見開き2ページ)を詳細に比較しました。

「デイリー新潮」の記事末尾には次のようなくだりがあります。

角界でパワハラやイジメ、未成年飲酒などが問題となって久しいが、いまだこのような不祥事が放置されているとすれば、親方、ひいては相撲協会の監督責任は問われてしかるべきだろう。2月20日発売の「週刊新潮」では、風紀が完全に崩壊した二所ノ関部屋の実態について、より詳しく報じている。

引用元:デイリー新潮

「デイリー新潮」の記事は、『週刊新潮』記事のおよそ50%をそのまま使用し(一部リライトあり)、それ以外の情報が50%といったところです。

よって、前述の「デイリー新潮」の記事をベースに、『週刊新潮』記事の要点をリストします。

  • 2022年の九州場所の際に撮影された二所ノ関部屋の乱痴気動画が暴露された
    • 『週刊新潮』記事では、斜め太文字部分が「前々回の九州場所の際に」となっていますが、「デイリー新潮」では具体的に特定して書かれています。
    • 大の里の初場所は2023年5月場所ですから、この動画撮影時点(2022年九州場所時点)では、大の里はまだ入門していません。
    • 「デイリー新潮」記事では2つの動画が紹介されているが、『週刊新潮』記事でもそれ以上の動画紹介は無い。
  • 動画1は、友風・麒麟龍・貴正道らの「乱痴気動画」〜内容は「デイリー新潮」記事を参照
    • 大学時代・空手部で4年間過ごした筆者 TOPIOの感想
      • 50年前の体育会系運動部のノリと同じか。あまりに時代錯誤過ぎる。半世紀以上、感覚がズレまくっている。
      • 記事を読む限り、貴正道がいじめられている風ではなさそう。
    • 登場人物メモ
      • 友風(30歳・現中村部屋)の十両6枚目(2025年初場所時点の番付)
        • 2022年1月に閉鎖された尾車部屋から二所ノ関部屋に移籍
        • 2024年6月に新設された中村部屋に移籍
      • 麒麟龍(23歳・二所ノ関部屋)の三段目25枚目(2025年初場所時点の番付)
        • 2022年1月に閉鎖された尾車部屋から二所ノ関部屋に移籍
      • 貴正道(22歳・二所ノ関部屋)の三段目67枚目(2025年初場所時点の番付)
        • 稀勢の里が居た田子の浦部屋から、稀勢の里(当時・荒磯親方)独立に伴い荒磯部屋に移籍、稀勢の里の名跡変更に伴い、二所ノ関部屋所属となる
  • 動画2は、床二・貴正道ほか〜内容は「デイリー新潮」記事を参照
    • 床二(床山で、動画撮影当時は未成年と記事にある)
  • 二所ノ関部屋では部屋の管理が出来ていない旨の事例を列挙(以下、部屋の関係者のリーク情報)
  • 親方は午前中に稽古をつけて昼飯を食べると、あとは”オフィス”に籠もりっきり。弟子の面戸を見ることはありません
  • 放し飼いにされた力士たちはと言えば、「布団は畳まない。ティッシュは拾わない。トイレは排泄物が便器についたままで、さながら公衆便所。誰も掃除をしようとはしません
  • タバコだけはNG。バレれば親方に叱られますが、隠れて吸っているのは一人や二人ではありません。
引用元:週刊新潮、2025年2月27日号
  • 中村部屋に凸、友風と中村親方にインタビュー
    • 友風:動画1に自分が居たことは認めるも多くは語らず
    • 中村親方:多くは語らず
  • 二所ノ関親方に電話凸
    • 「デイリー新潮」記事の通り
  • 日本相撲協会の対応は…

当事者に聞き取った所、当事者全員がふざけてやったことであり、本人自身(編集部中・貴正道)もいじめられwたとは、全く思っていなかったと確認しました。しかしながら、ふざけてやったとしても度を超しており、師匠二所ノ関には注意をいたしました

引用元:週刊新潮、2025年2月27日号

今回の暴露記事に見る二所ノ関部屋の問題点

今回の暴露記事から読み取れる「二所ノ関部屋の問題点」は次の通りです。

問題点まとめの前に、二所ノ関部屋のホームページの紹介です。

これを閲覧することで、現在の部屋の陣容が分かります。

それでは、問題店のまとめです。

スポンサーリンク

  • 暴露記事からは部屋の荒廃状態が見て取れ、それが日常であると思われる
    • ただし、動画撮影時点は2022年であり、現状がどうなっているかは定かでは無い
  • 暴露された乱痴気騒ぎを見る限り、世間の常識とはかなり逸脱した意識を持っている集団
    • 2024年4月に暴露された「大の里の件」もあったので、その後の彼らの意識がどう変わったのかについては不明
  • 部屋には親方は師匠の二所ノ関親方のみで、管理不十分な状態と思われる
    • 二所ノ関親方だけで、18人の力士と、2人の裏方を管理・指導するのには無理があると思われる
  • 今回の情報元は部屋関係者とあるので、現状に不満を持つ人物がいる
    • 2024年4月の「大の里の件」以降も改善されないので、そういう不満を持つものがリークしたと推測される
    • つまり、少なくとも、2024年4月に暴露された状況が、現在も継続されていると推測される

日本相撲協会の当面の対応と考えられる今後は?

日本相撲協会の当面の対応は、『週刊新潮』の記事を読む限り、前述のとおりです。

引用を再掲しますね。

相撲協会に問うと、

「当事者に聞き取った所、当事者全員がふざけてやったことであり、本人自身(編集部中・貴正道)もいじめられたとは、全く思っていなかったと確認しました。しかしながら、ふざけてやったとしても度を超しており、師匠二所ノ関には注意をいたしました。」

引用元:週刊新潮、2025年2月27日号


これを読んで「あまりに対応が甘すぎる」と感じたのは筆者 TOPIOだけでしょうか。

筆者は稀勢の里の大関時代からの大ファンで、もちろん、横綱になってから、そして、親方になってからも心から応援していた一人です。

しかし、今回暴露された状況を見る限り、「注意」だけで解決できる状況では無いでしょう。

また、弟子の暴力事件で部屋閉鎖に追いやられた宮城野親方への処分と比べると、その対応の差に愕然とします。

要するに、日本相撲協会には角界に潜む問題点を根本から改善し、角界そのものを未来に向けて改革しようという志向性は皆無なのかもしれません。

日本相撲協会は今後の対応があるか?

現状(2025年2月20日6時時点)で、Yahooの主要やスポーツ部門で、この『週刊新潮』の25番目までのランクインすらされていません。つまり、まだまだ注目されていないのです。

一方、「デイリー新潮」記事が転載されたYahoo!ニュースでは、現状(2025年2月20日6時時点)で1354件ものコメントがついており、徐々に燃えさかるものと推測。もし、燃えさからないとしたら「大相撲なんて世間の眼中にないよ!」ということです。というか、この見方のほうが現実的なのかもしれません。

さて、共感数の多いコメントをいくつかピックアップしますね。

共感数:6288件
若い力士が酔っぱらって羽目を外す姿は分からなくもないが、親方の普段の生活指導が行き届いていない結果でしかない。幕下以下の力士はまともな給金も支給されず、先輩関取や贔屓筋から小遣いでも貰わないと遊ぶお金もないようでは、ストレスも溜まるだろう。角界の仕組みを根本的に見直す時期にきている。

共感数:5400件
動画が入手されているという。これが本物なら宮城野部屋のように閉鎖すべきだ。透明性も公平性もなければ相撲協会に信用もなくなる。とにかく風紀を厳しくするしかないだろう。

共感数:2574件
今の時代…どの世界を見ても昔はノリだの許されただの言われている事が、コンプラ云々でアウトです。 せっかく長い時間をかけて築いた自身の実績もなくなり、まわりにも多大な迷惑をかけます。わからないのかな…。 先ずは己れ、そして親方がきっちりしめて人間としての教育をしていかないとたちきれません。 昔からのなんたら風土は許されないのは世間をみて学習ぐらいしないと、相撲が強くても応援してくれるはずもないです。 スポーツ系に昔からありがちな先輩絶対もありません。 これが本当であれば、メスをしっかりいれてくれないとかなりがっかりです。 お相撲ファンとしても残念極まりない感じがします。

共感数:2387件
これが事実なら、凄く残念な事ですね。そして協会が今後どういう対応を取るかですね。事実だと確認できたら宮城野親方と同等の処分を下す事になるのかなと思いますが、もしその時よりも全然軽い処分だったら、それはまた問題になるかもですね

共感数:2359件
もしこの報道が事実だとすれば、二所ノ関親方の処罰は宮城野親方(元横綱白鳳)と同等でなければつじつまが合わない。それよりも軽い処分に留まるようなことがあれば、日本相撲協会における人種差別を巡る問題にまで発展しかねないが、せっかくここまで人気が回復してきた大相撲で、そんなことがないように切に願いたい。

共感数:1245件
相撲協会は元稀勢の里に甘々だからな。 いくら待望の日本出身横綱だったとはいえ、いきなり一門のトップになれたり大の里のいじめ問題でもほぼ不問に伏されたり等々。 中卒で角界に入り、はっきり言って相撲しか知らないお坊ちゃんと言ってもいいだろう。いずれ理事長をやらせたいのだろうが、対応が待たれるね。

引用元:Yahoo!ニュース / デイリー新潮

まあ、これらはコアの大相撲ファンの一意見なのかもしれません。

しかし、どのコメントも、現状の問題点を鋭く指弾しています。

世間の反応の鈍さには驚くものの、じわじわと発火するのではと見ています。

また、このネタは売れると判断すれば、『週刊新潮』第2弾や、他誌の追従もありえます。

そうなると日本相撲協会は、遅まきながらと「注意」を超えた対応を考えざるを得なくなるのかもしれません。

日本相撲協会が「注意」以上の動きをするとすれば何?

今回の「二所ノ関部屋の破廉恥動画流出」について、前述した通り、『週刊新潮』ベースの情報ですが、日本相撲協会は関係者に事実確認をした上で、二所ノ関親方に「注意」したとあります。

これで済まない状況になった場合、「注意」を超える、どのような処分等が考えられるか。

筆者 TOPIOが勝手にリストしてみます。

  • 宮城野親方と宮城野部屋に下されたと同様の処分が下る・・・可能性中程度か
    • 二所ノ関親方の降格と二所ノ関部屋の閉鎖
      • 親方と弟子ともども、二所ノ関一門のどこかの部屋預かりとなる
  • 二所ノ関部屋の運営体制改善に対する具体的な指示(命令)・・・可能性低い
    • 親方が一人の状態の早期解消
    • 親方夫婦が別棟にて生活している状況の解消
  • 今回の件の調査のやり直し・・・可能性高い
    • 形だけ整えて、「注意」を少し超えた処分でおしまい
    • この調査過程で、「大の里の件」を調査し直すかどうかで、今後の展開が変わる
    • 状況によっては、処分が中村部屋にも波及
  • 何もしない・・・可能性Max

ラストの「何もしない」は、日本相撲協会への皮肉です。

こういう問題は、見方を変えれば、体制を変える・改革するチャンスなのですが、村社会・日本相撲協会では、そのような志向性は皆無なのかもしれません。

「デイリー新潮」記事が公開されてから、約20時間。日本相撲協会から正式コメントは何も発表されていないようです。

この対応の遅さが、日本相撲協会が世間知らずの村社会である査証です。

★筆者 TOPIOは、強烈な田舎に住んでいますので「村を前面否定」はしていません。

まとめ

この記事では、2025年2月20日に発売された『週刊新潮』による「二所ノ関部屋の破廉恥動画流出」暴露記事について、コンパクトにまとめました。

要点は、冒頭に「この記事で分かること!」とした3点です。

まとめとして、とにかく残念だと思うのは、大相撲界がまるで50年前のような時代感覚で運営されていること、あるいは、護るべき部分は護った上で、時代に即した変革をし続ける意思がないことです。

このままでは、早晩、大相撲自体が廃れてしまうのではないかと危惧しています。

いち、大相撲ファンとして、今回の事案と日本相撲協会の現時点での対応が残念でなりません。

スポンサーリンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次