筆者の住まいは埼玉県の某田舎。
昨日、最高気温が31℃でちょっとびっくり。
さらに、今日も明日も最高気温は30℃超なんです。
ある気象関係のニュースを読んで「今年の夏も暑いらしいね」と軽く考えていましたが、しっかり対策しないと、いよいよまずいかもと心配になってきました。
私自身が高齢者ですから…。
ところで、2026年の夏は、気象の専門家が「災害級」と表現するほどの暑さになると予測されています。
気象庁はこの夏から、最高気温40℃以上の日に「酷暑日(こくしょび)」という新しい名称をつけました。
それほど40℃超えが「珍しくない時代」になってきたということです。
そして、熱いと言えば熱中症。
熱中症で毎年多くの方が命を落としています。
特に高齢者の被害は深刻です。
この記事では、2026年夏の気温予測をエビデンスとともに整理し、高齢者本人と、離れて暮らす家族が今すぐ実践できる熱中症対策をわかりやすくまとめました。
- 2026年夏がなぜ危険な暑さになるのか
- 高齢者が熱中症になりやすい医学的な理由
- 高齢者本人が今日からできる予防行動7選
- 離れて暮らす家族が親を守るための具体的な対策 4選
- 熱中症のサインと「救急車を呼ぶ判断」
2026年夏の気温予想|エルニーニョでも酷暑日が続出する理由


「エルニーニョ現象が発生すると冷夏になる」という話を聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
ところが2026年の夏は、そのエルニーニョが発生するにもかかわらず、猛烈な暑さが予想されています。
気象庁は2026年夏までにエルニーニョ現象が発生する確率を90%と発表(5月12日発表)しました。
さらに米海洋大気局(NOAA)は、非常に強いエルニーニョとなる確率が2026年後半までに37%と発表しています。
なぜエルニーニョなのに冷夏にならないのか。
エルニーニョ現象が発生すると、西太平洋熱帯域の海面水温が低下し、日本付近では夏に太平洋高気圧の張り出しが弱まり、冷夏になりやすい傾向があります。
実際、1993年のエルニーニョによる冷夏では「平成の米騒動」と呼ばれる深刻な米不足が起きました。
しかし近年は、エルニーニョが発生した2023年や2018年でも記録的な高温となるなど、地球温暖化によって毎年のように災害級の暑さが続いています。
つまり、昔の常識「エルニーニョ=冷夏」はもはや通用しません。
温暖化の押し上げ効果が、エルニーニョの冷却効果を上回ってしまっているのです。
気象庁は今年の夏について、太平洋高気圧の本州付近への張り出しがやや強い予想で、日本付近は暖かい空気に覆われやすい見込みと発表しています。
そして注目すべきは「酷暑日」という新しい言葉です。
- 気温25℃以上 ➡ 夏日
- 気温30℃以上 ➡ 真夏日
- 気温35℃以上 ➡ 猛暑日
- 気温40℃以上 ➡ 酷暑日
気象庁は2026年から、最高気温40℃以上の日の名称を「酷暑日(こくしょび)」とすることを決定しました。
日本気象協会の独自予報モデルによると、2026年の酷暑日の地点数は直近10年間の平均と同程度かやや多い見込みで、全国の延べ7〜14地点で40℃以上が観測される見込みです。
冒頭にも書きました、この記事を書いている今、私の住む田舎では、連日の真夏日です。
本格的な夏が来る前から、暑くて大変。
実は、昨夜の夕方からしばらく冷房モードでエアコンスイッチオンしました(>_<)
今年の夏は、油断できないということが伝わるでしょうか。
高齢者が熱中症になりやすい理由|「自分は大丈夫」が一番危ない
ここで一度、立ち止まって考えてほしいことがあります。
「自分は暑さくらいわかる」「少し休めば平気」と思っていませんか。
実はこれが、高齢者の熱中症で最も多い思い込みです。
加齢によって、暑さを感じる能力そのものが低下していることが、医学的にわかっています。
加齢で起こる3つの変化
まず、『① 体温調節機能の衰え』です。
若い頃は暑くなると自然に汗をかいて体温を下げますが、高齢になると汗腺の機能が低下し、汗をかきにくくなります。体の中に熱がこもりやすくなるのです。
次に、『② のどの渇きを感じにくくなる』こと。
体が水分不足になっても「のどが渇いた」というサインが出にくくなります。
気づかないまま脱水状態が進んでいくのです。
そして、『③ 暑さそのものを感じる感覚の鈍化』。
室内でエアコンをつけずに過ごしていても「別に暑くない」と感じてしまうのは、感覚機能が衰えているサインかもしれません。
もっとも知っていただきたいこと!
重要なのは、本人が「暑い」と感じていなくても、体の中では熱中症が進行していることがあるという点です。
自覚症状がないまま、気づいたときには意識を失っている。
これが高齢者の熱中症の怖さです。
筆者は、70歳ですが、山が好きで、一昨日は20kmを走ってきました。
昨日も真夏日のなか山を10km走ってきました。
そんな私でも、70代。
やはり例外なく、熱中症のリスクがあります。
むしろ、私のように「自分はまだ若い、大丈夫」という過信が、最も危険だと言われています。
【本人向け】今日からできる熱中症予防行動7選
高齢者としての自覚に欠ける私のような場合だけでなく、老若男女、みなさんに理解していいただきたい、「本人向けの熱中書予防行動7選」をまとめました。
① エアコンを「我慢」しない
「電気代がもったいない」「少しくらい平気」は禁物です。
室温が28℃を超えたらエアコンをためらわずにつけてください。
就寝中も同様です。
夜間の熱中症は、朝まで誰にも気づかれないことがあります。
設定温度の目安は26〜28℃。タイマーではなく、つけっぱなしで構いません。
② のどが渇く前に水分をとる
「のどが渇いたら飲む」では遅いのが高齢者の体です。
時計を見て、1時間に1回は意識して水分を補給する習慣をつけましょう。
1日の目安は1.5〜2リットル。
スポーツドリンクや経口補水液も有効ですが、糖分や塩分が気になる方は薄めて使用してください。
③ 塩分も忘れずに補給する
水だけでは不十分です。
汗とともに塩分も失われます。
熱中症予防用の塩タブレットや、梅干し、味噌汁なども活用しましょう。
食欲がない日こそ、塩分不足に注意が必要です。
今の時期、ドラッグストアで熱中症予防用・塩タブレットが目立ったとこりに起き始めました。
買い物のついでに、大袋1つ購入するのもいいかも・・・です。
④ 外出は朝か夕方に限定する
気温が上がる10時〜16時の外出はできるだけ避けてください。
例年の私のように「クソ暑い猛暑日に山を走り回る」のはお薦めしません(^_^;)
買い物や散歩は、気温が低い朝のうちか、日が傾いてからにしましょう。
どうしても外出が必要な場合は、帽子・日傘・冷感タオルを必ず携帯してください。
⑤ 着替えや入浴で体を冷やす
汗をかいたら、そのまま放置しないことが重要です。
濡れた衣服は体の熱を奪う一方で、乾いた衣服よりも体温調節を妨げることがあります。
こまめに着替え、入浴(ぬるめのお湯)で体をリセットしましょう。
⑥ 家族や近所に「声がけ」を頼む
一人でいる時間が長い方は、定期的に誰かと連絡をとる仕組みをつくってください。
「毎日昼に電話する」「隣の〇〇さんに声をかけてもらう」など、仕組みがあるだけで発見が早くなります。
⑦ 自分の「いつもと違う」に気づく
頭痛、めまい、体がだるい、ぼんやりする。
こうした「いつもと違う感覚」は、熱中症の初期サインです。
「年だから仕方ない」と流さず、その場ですぐに涼しい場所に移動し、水分を補給してください。
判断に迷ったら、家族に連絡することを優先してください。
筆者のいいわけ(^_^;)
筆者は今年の夏も大いに山を走り回ります(^_^)/
でも、無謀なことは一切していません。
きちんとした装備で出かけます。
装備には、万一の場合のプチ医療キット、塩タブレット、十分な水を持参。
着替えもしっかり持参します。
また、水分は専用アプリタイマーで20分毎に少量ずつ飲むようにしています!
そして、走りながらも、適度に休憩をします。
もし、具合の悪さを感じたら、躊躇せず走りを中断して、帰ります。
また、ちょっと脱線しますが、筆者は糖尿病歴13年目。
なので、運動の最中に、ときどき低血糖になります。
糖尿病による低血糖は昏倒しそのまま最悪死に至ることもあるので、それに対処するタブレットその他もきちんと準備していますし、少しでも低血糖を感じたら、ただちに運動を中止します。
ちなみに、ここ数年で熱中症らしき体験は皆無ですが、低血糖らしきことで数回、山走りを中断したことがあります。
【家族向け】離れて暮らす親を守るための対策 4選
次に、あなたにご高齢のお父様やお母様がいるケース。
あなたがご高齢のご家族に向けてどういう対処をするかということをまとめました。
親との「定期連絡」を仕組み化する
毎日同じ時間に電話する、LINEを送る。
これだけで「異変の早期発見」につながります。
大切なのは、「なんとなく」ではなく、時間を決めて習慣にすること。
電話に出ない場合のルール(何回かけてもつながらなければ駆けつける)も、あらかじめ決めておいてください。
エアコンの使い方を一緒に確認する
「エアコンが古い」「使い方がわからない」「故障していた」という事例は少なくありません。
帰省のタイミングや、夏前にリモートで操作を確認しておきましょう。
親御さんが「使っていない」と言う場合は、なぜ使っていないかを怒らずに聞いてあげましょう。
そして、不安を解消してあげて、エアコンを使うよう促しましょう。
水分補給の「見える化」
「飲んでいる」と言っていても、実際には飲めていないケースがあります。
2リットルのペットボトルを1本用意して「これを1日で飲み切ってね」と伝える方法は、高齢者にもわかりやすくておすすめです。
また、2Lくらい入る容器に水出し麦茶などを入れて冷蔵庫で冷やしているお宅もあるでしょう。
そんなとき、1日にこの2Lのお水を飲むという目安でやってねと説明しましょう。
★お茶や食事で摂る水分量の話なので、2Lペットボトル1本というのはあくまでも目安として理解しやすいとご理解ください。
緊急時の連絡手順を確認しておく
「倒れたときはどうするか」を、元気なうちに親と一緒に決めておいてください。
「まず119に電話する」「つながらなければ〇〇に連絡する」という流れを確認しておくだけで、いざというときの対応速度が変わります。
スマートフォンの緊急連絡先設定も一緒にやっておくと安心です。
熱中症のサインと救急を呼ぶ判断|迷ったら呼ぶ、それだけ
熱中症の段階とサイン
- 初期(軽 症):
- めまい、立ちくらみ、大量の発汗、こむら返り
- 中期(中等症):
- 頭痛、吐き気、倦怠感、体がだるくて動けない
- 重 症:
- 意識がない、呼びかけても反応が薄い、高体温、けいれん
重症になると、本人が「助けて」と言えなくなります。
発見が遅れるほど、命に関わります。
「救急車を呼ぶのを躊躇しない」
ここで、筆者の実体験をお伝えします。
生前96歳まで長生きしてくれましたが、介護施設に入居する93歳くらいまで一人暮らしをしていました。
その間、熱中症で2回、救急車のお世話になりました。
筆者は週に2回前後、母の元に行って身の回りの世話をしていました。
それと併せて、毎日2〜3回、携帯電話で定時連絡をしていました。
ある夏の夕方6時頃、いつもの時間に電話をかけると、出ない。
何度かけても出ない。
嫌な予感がして、自宅から1時間半ほど離れた母宅へ急行。
なんと、部屋の中で母が倒れていました。
熱中症でした。
すぐに119番に電話し、救急搬送、緊急入院。
あのとき「電話に出ないだけかも」「大げさかな」と思って行動を遅らせていたら、どうなっていたかわかりません。
熱中症は、早く気づいて早く対処すれば助かる命が、発見が遅れると取り返しのつかないことになります。
「救急車を呼ぶのは大げさかな」と思ったとき、その迷いを捨ててください。
意識がない、呼びかけに反応しない、体が異常に熱い。
このどれかに当てはまれば、迷わず119番です。
意識があっても、もうろうとしていれば、躊躇無く119番です。
救急隊員は、呼んで無駄だとは思わないでください。
★救急隊員の方々には2回もお世話になりましたm(_ _)m
発見したときの応急処置
救急車を呼んだ後、到着まで以下を行ってください。
【意識がある場合】
- 支えながら涼しい場所(エアコンの効いた室内・風通しの良い日陰)に移動させる
- 衣服を緩め、体を冷やす(首・わきの下・足の付け根に冷たいタオルや保冷剤)
- 水分(スポーツドリンクや経口補水液)を少しずつ飲ませる
【意識がない・もうろうとしている場合】
- 無理に動かさず、できる範囲で涼しい環境をつくる(窓を開ける・扇風機・エアコンをつける)
- 体を冷やす(首・わきの下・足の付け根に冷たいタオルや保冷剤)
- 水分は飲ませない(誤嚥性肺炎を引き起こす危険があるため)
- 救急隊員の到着を待つ
参考・出典
- 熱中症の応急処置のポイント|熱中症ゼロへ(日本気象協会推進) https://www.netsuzero.jp/learning/le03
- 熱中症の症状と対処|京都府ホームページ https://www.pref.kyoto.jp/tikyu/adaptation/heat_stroke_deal.html
よくある質問(FAQ)
- Q1. 高齢者に特におすすめの水分補給の方法は?
- A1. 経口補水液(OS-1など)が最も効果的ですが、毎日飲むには甘すぎるという方は薄めのスポーツドリンクや麦茶で構いません。朝起きた直後・食事のとき・寝る前の3回は必ず飲む習慣を。なお、糖尿病で主治医がいる場合は、日々の水分補給について、主治医の指示を受けてください。
- Q2. エアコンが苦手で体が冷えてしまう場合は?
- A2. 設定温度を28℃程度にして、薄い羽織ものを用意しましょう。冷房が苦手でも、室温が30℃を超えてきたら体への負担が大きいので、エアコンを使いましょう。
- Q3. 一人暮らしの親が「大丈夫」と言い張る場合は?
- A3. 親御さんの言葉を信じつつも、定期定時連絡の仕組みは崩さないことが重要です。「大丈夫かどうかを確認するために電話している」という姿勢を続けてください。
- Q4. 熱中症警戒アラートとは何ですか?
- A4. 気象庁と環境省が共同で発表する情報で、熱中症の危険性が非常に高い場合に出されます。アラートが出た日は外出を控え、屋内でも特に注意(定期的な水分補給、塩分補給、エアコン使用等)が必要です。
- Q5. 夜間に熱中症になることはありますか?
- A5. あります。特に熱帯夜(最低気温25℃以上)の日は就寝中も体温が下がりにくく、危険です。寝室のエアコンは切らずにおきましょう。
- Q6. 塩分を摂りすぎることはありますか?
- A6. 持病(高血圧・心臓病・腎臓病)がある方は医師に相談しながら塩分補給してください。健康な方であれば、熱中症予防の範囲で問題になることはほとんどありません。
- Q7. 熱中症と脱水症状の違いは?
- A7. 脱水は熱中症の原因のひとつです。脱水が進むと熱中症になります。口の中が乾く・尿の色が濃い・めまいがするなど脱水のサインを見逃さないでください。
- Q8. 屋外と屋内、どちらが熱中症になりやすい?
- A8. 実は、屋内での熱中症が多いのです。特に風通しの悪い部屋や、エアコンのない部屋は危険です。「家の中だから安全」は大きな誤解です。
- Q9. 熱中症の「後遺症」はありますか?
- A9. 重症の場合、腎臓や肝臓への負担が残ることがあります。回復後も体のだるさや疲労感が続く場合は、医師に相談してください。
- Q10. 水を飲みすぎると「水中毒」になると聞きましたが? A10. 短時間に大量の水(2〜3リットル以上)を一気に飲むと低ナトリウム血症になるリスクがありますが、通常の熱中症対策の範囲で心配する必要はありません。こまめに少量ずつ飲むのが基本です。
- Q11. 「熱中症かも」と思ったとき、まず何をすればいい?
- A11. まず涼しい場所に移動し、水分と塩分を補給してください。それでも回復しない、意識がはっきりしない場合は迷わず119番を。
まとめ
2026年の夏は、エルニーニョ発生確率90%にもかかわらず、気象庁が新たに定義した「酷暑日(40℃以上)」が続出する見込みです。
5月中旬の時点ですでに真夏日が続いています。
それは、今年の夏がいかに危険かを物語っているようで心配ですね。
特に注意が必要なのが高齢者です。
加齢によって暑さを感じる感覚が鈍くなり、のどの渇きも自覚しにくくなります。「自分は大丈夫」という思い込みが、最も危険です。
対策の基本はシンプル。
エアコンを我慢しない、時間を決めて水分・塩分を補給する、家族と定期的に連絡をとる。
この3つを習慣にするだけで、リスクは大きく下がります。
そして万が一のとき、救急車を呼ぶことを躊躇しないでください。
熱中症は、発見と対処が早いほど助かる命があります。本人も、周囲の家族も、今日から備えを始めてください。
- 2026年夏はエルニーニョ発生確率90%にもかかわらず猛暑・酷暑日(40℃超)が予測されている
- 高齢者は「暑さを感じにくい」「のどが渇きにくい」「汗をかきにくい」という3つの体の変化があり、気づかないまま熱中症が進行する
- エアコンの適切な使用と、時間を決めた水分補給が最も有効な予防策
- 離れて暮らす家族は「定期連絡の仕組み化」と「緊急時の連絡手順の確認」が命綱になる
- 意識がない・反応が薄い・体が異常に熱いなどのサインがあれば、迷わず119番に電話する


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