「もし、自分の人生が残り10年だと知ったら?」
SNSを中心に涙が止まらないと話題を呼び、興行収入30億円を突破した映画『余命10年』。
藤井道人監督が1年という歳月をかけて描いた本作は、単なる悲恋物語ではありません。
小松菜奈さんと坂口健太郎さんが、すり減るような思いで演じきった「生」への執着と、瑞々しい映像美。
そして映画を観た後にこそ触れてほしい、原作に込められた「もう一つの真実」……。
この記事では、映画の魅力を余すことなく紐解き、なぜ今、多くの人がこの物語を「音」でも体験しているのかを解説します。
- 小松菜奈・坂口健太郎が「役を越えて」魂を削った演技の裏側
- 1年の歳月をかけて撮影された、映画『余命10年』圧倒的な四季の映像美
- 映画の余韻を「Audible」で一生モノの感動に変えるべき理由
なお、原作『余命10年』については、こちらの記事もどうぞ。


映画『余命10年』の作品概要
SNSで爆発的な反響を呼び、2022年を代表する感動作となった本作。
実話を元にした原作を、日本映画界の旗手が映像化しました。
映画『余命10年』- 基本情報
- タイトル:余命10年
- 監 督: 藤井道人
- 原 作: 小坂流加『余命10年』(文芸社文庫NEO)
- 脚 本: 岡田惠和 / 渡邉真子
- 主な出演: 小松菜奈、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒
- 主 題 歌: RADWIMPS「うるうびと」
- 上演時間: 125分
- 配 信 先: Netflix / Amazon Prime Video ほか
原作者背景
原作者の小坂流加(こさか るか)さんは、大学卒業後に、難病である原発性肺高血圧症を発症。以後、闘病しながら執筆活動を続け、『余命10年』の書籍化が決まり、2007年に発刊。
同書籍の文庫本化が決まるも、文庫版の編集が終わった直後に病状が悪化。2017年2月に38歳という若さで逝去。
主な登場人物
【高林家】
- 高林茉莉(たかばやし まつり):
- 演 – 小松菜奈
- 数万人に一人という不治の病により、余命10年を宣告された。
- 高林 桔梗(たかばやし ききょう):
- 演 – 黒木華
- 茉莉の姉で看護師。
- 高林 百合子(たかばやし ゆりこ):
- 演 – 原日出子
- 茉莉と桔梗の母。
- 高林 明久(たかばやし あきひさ):
- 演 – 松重豊
- 茉莉と桔梗の父。
【友人たち】
- 真部 和人(まなべ かずと):
- 演 – 山田裕貴
- 茉莉と和人の中学の同級生。
- 富田 タケル(とみた たける):
- 演 – 山田裕貴
- 茉莉と和人の中学の同級生。二人の良き理解者。
- 藤崎 沙苗(ふじさき さなえ):
- 演 – 奈緒
- 茉莉の大学時代の親友。文芸社に勤める。
【その他】
- 平田(ひらた)
- 演 – 田中哲司
- 茉莉の主治医。
- 鈴岡 聡(すずおか さとる)
- 演 – 山中崇
- 桔梗の彼氏→夫。
- 並川(なみかわ)
- 演 – MEGUMI
- 文芸社の編集長。沙苗の上司。
- 梶原玄(かじわら げん)
- 演 – リリー・フランキー
- 和人の働く「焼き鳥げん」の店主。
あらすじ
二十歳の茉莉(小松菜奈)は、難病によって「余命10年」であることを知る。彼女は未来を諦め、恋をしないと心に決めていた。ある日、地元の同窓会に出席した茉莉は、人生に絶望していた和人(坂口健太郎)と再会。死に直面する茉莉と、生を捨てようとする和人。対照的な二人は、運命に導かれるように距離を縮めていく。
和人と過ごす時間は、茉莉にとって「死ぬ準備」だったはずの毎日を、鮮やかな色彩で塗り替えていく。二人は四季を駆け抜け、かけがえのない思い出をビデオカメラに刻んでいく。しかし、和人への愛が深まるほど、茉莉の心には「生きたい」という、決して叶わない願いが残酷に膨れ上がっていくのだった。
病状が悪化し、茉莉の体は少しずつ自由を奪われていく。彼女は和人の将来を思い、自ら別れを切り出す決意をする。ビデオカメラに収められた幸せな記憶を自ら消去しようとする茉莉。和人は、彼女が隠し続けてきた衝撃の真実を知り、彼女を救うため、そして彼女の「生」を称えるために走り出す。
映画と原作の違いについて
筆者 taoは、この作品『余命10年』を、聞く読書・Audibleで触れることができました。
その後、映画『余命10年』をAmazonプライムビデオで見ました。
原作から最初入ったので、映画を見ながら原作の違いには、いろいろと気づきました。
しかし、それらの違いは作品の価値とは無関係だと断言できます。
映画『余命10年』が心に刺さったあなたはには、原作にも触れることをお薦めします。
映画版は、ビデオカメラを通した「記録」としての視点が強調されています。
一方、原作は著者・小坂流加さんの実体験が色濃く反映されており、より生々しい心理描写や、映画では語りきれなかった茉莉の「独白」が丁寧に描かれています。
映像美の極致。映画『余命10年』が描く「残酷なほど美しい日常」
スクリーンが涙で滲むほど美しい、藤井監督こだわりの演出を解説します。
1年をかけた四季の撮影。本物の桜、本物の雪が語る時間の重み
本作は異例の1年間にわたる長期撮影が行われました。
本物の季節が移ろう様子は、茉莉の命が削られていく時間の残酷さを、言葉以上に雄弁に物語っています。
RADWIMPSの旋律が、言葉にならない「心の叫び」を代弁する
野田洋次郎さんが書き下ろした音楽は、もはや第三の主役です。
旋律が流れるたび、茉莉が押し殺した悲鳴や、和人の抱く愛おしさが私たちの心に直接流れ込みます。
ビデオカメラの視点が教えてくれる、私たちが忘れていた奇跡
茉莉が回すビデオカメラの映像は、どこか懐かしく温かい。
何気ない日常が、実はどれほど眩しく、取り替えのきかない奇跡だったのかを再認識させられます。
魂が震える演技。小松菜奈と坂口健太郎が選んだ「剥き出し」の表現
二人の役者が、ただの「演技」を超えてキャラクターの人生を背負い込んだ瞬間。
削ぎ落とされた小松菜奈の肉体。徐々に透明感を増していく覚悟
小松菜奈さんは撮影中、実際に役に合わせて体を絞り込み、茉莉の最期に寄り添いました。
その「生」が薄まっていくような透明感は、観る者の呼吸を止めるほどです。
坂口健太郎が体現した、光を取り戻す青年の「弱さと強さ」
死に向かう彼女を支える和人の、情けなくも強い愛。
坂口さんの泣き顔は、世界中の優しさを集めたような切なさに満ちており、観客の涙腺を崩壊させます。
脚本を越えた「アドリブ」と「沈黙」。二人の間に流れる本物の空気
台本にはない視線の交わし合いや、ふとした瞬間の沈黙。
1年を共に過ごした二人だからこそ生まれた「本物の空気感」が、映画を芸術の域に高めています。
映画の余韻を一生モノにする。Audibleで「茉莉の心の声」を聴く
映画に感動した人ほど、原作の「声」による体験が衝撃的である理由。
映画ではカットされた、原作にのみ存在する「茉莉の独白」とは
映画は「記録」ですが、原作は「心」です。
茉莉が心の中で叫んでいた、もっと泥臭く、もっと生々しい感情。
それを知ることで、映画の各シーンがより深い意味を持ち始めます。
「聴く」からこそ届く。ナレーターが吹き込む茉莉の息遣い
Audibleでの読書は、まるで茉莉があなたの耳元で日記を読んでいるような没入感を与えます。
プロの朗読による「声」の力は、文字以上にあなたの脳裏に情景を映し出します。
最高のデトックス。映画の感動を、Audibleで「思考」に昇華させる
映画を観て泣いた後、そのままAudibleで原作を聴き進める。
この「二段構え」の体験こそが、この物語をあなたの人生の糧にする最高の方法です。
お得情報
この作品『余命10年』は、Amazonの聞く読書・Audibleで聴き放題配信中。
すでにAudible会員の場合は、今すぐに聴くことができます。
まだAudible会員でなく、過去にAudible会員だったこともない場合は、30日間の無料体験を利用することで(具体的には登録することで)、今すぐ聴くことができます。
また、原作小説『余命10年』は、Kindle Unlimited会員ならば、今すぐ読むことができます。
映画『余命10年』に関するFAQ
- Q1: 原作と映画、どちらを先に観るべきですか?
- A1: 映像美を先に浴びる映画からがおすすめです。その余韻を持ってAudibleに進むと、理解が深まります。
- Q2: かなり泣けますか?
- A2: はい、ハンカチではなくタオルを用意することをおすすめします。
- Q3: 実話に基づいているというのは本当ですか?
- A3: 著者・小坂流加さんの実体験がベースになっており、その事実が重みを増しています。
まとめ
映画『余命10年』は、今を生きる私たちへの最高の贈り物です。
小松菜奈さんと坂口健太郎さんが見せてくれた「10年」の重みは、観た後も長く心に残り続けます。
- 四季の映像美が、命の尊さを鮮烈に映し出す
- 役者二人の魂が共鳴した、演技を超えたドラマ
- Audibleで「声」として体験する原作が、感動を完成させる
映画で彼女たちの生き様に触れたなら、次はぜひ、耳から流れる「彼女の本当の言葉」を受け取ってください。


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