【衆院選2026総括】アイドル「サナエ」と中道瓦解が産んだ理念なき異常と今後の見通し

  • URLをコピーしました!
 *本記事を含め、当サイトでは広告を掲載しています。

衆院選2026は、自民党の歴史的圧勝で終わりました。

今回の選挙プロセスの記憶が薄れないうちに、勝手軸で「衆院選2026総括」を書かせていただきます。

実は筆者 taoも、今回の「サナエ旋風」に巻き込まれてしまった、いや、自ら巻き込まれに行った一人です。

40年以上、自民党支持を続けてきた筆者には1つの後悔があります。そう民主党(当時)に投票してしまったことです。悪夢(感情的表現で失礼ですがお許しを)の民主党政権が終わって、政権は自民党に移ったものの妙な感覚が戻りました。

なんだかんだあって、岸田政権時に自民党支持を辞めました。自民党の党費更新も拒否。以降は、自民党以外を支持してきました。

それなのに…今回、筆者は「サナエ推し」に一時変身。

選挙結果は自民党の歴史的大勝利です。でも、なにかモヤモヤが残ります。

今回の記事はそんな背景があるのですが、高市早苗首相や自民党を揶揄することが目的ではありません。ましてや大敗を喫してしまった中道改革連合を否定する意味も全くありません。

まずは、事実を淡々と見つめ、それから、今後を考えてみようということです。

<スポンサーリンク>
目次

衆院選2026の異常 – 典型的な3つを列挙してみました

海外も高市大勝の結果に興味を持っています。しかし、ここに登場する○○大学教授のコメントには、顔をしかめてしまいます。

_/_/_/

衆院選2026の結果は「異常」そのものでした。ここでいう「異常」にネガティブな感情はありません。
「異常=普段ではありえない普通でない状態」という意味です。

異常1:自民党の歴史的大勝利 – 単独3分の2の議席獲得

改選前 198議席(すなわち、465議席の42.6%)であった自民党。

終わってみれば 316議席(465議席の68.0% – 3分の2を超える)まで伸長しました。

これは戦後史上初とのこと。

小泉郵政選挙(2005年の第44回衆院選)では、自民党が296議席を獲得し、当時の衆議院の総定数は480議席でした。つまり、戦後いけいけどんどんだった自民党でも、最高獲得は 296議席。しかも、定数 480ですから、率にして 61.7%、3分の1に届いていません。

こういう歴史を振り返れば、今回、自民党が単独で300議席を超えて、さらに3分の2のライン310議席をも上回ったことが「異常」(ネガティブな意味ではなく、普通でないということです)なことだったのです。

参考:単独3分の2以上による主な効果

首相指名、予算案・条約承認の優越、常任委員会の完全支配が可能になり、政権運営が盤石となります。

【主要効果】

  • 憲法改正発議
    • 衆院単独で要件(総議員の3分の2以上)を満たし、改憲案を参院へ送付可能。
  • 参院否決法案の再可決
    • 出席議員の3分の2以上で法律化、参院の壁を突破。
  • 国会運営の優位
    • 過半数(233)・安定多数(244)・絶対安定多数(261)を大きく超え、委員長独占と法案可決が容易。
      • ※現実的にはこれまでの慣習に従い、委員長ポスト独占は無いと推測します。
議席ライン必要数主な権限
過半数233首相指名・予算優越 
安定多数244委員会半数確保 
絶対安定多数261委員会完全支配 
3分の2310改憲発議・再可決 

異常2:圧倒的な野党第一党の消滅 – 中道の大敗

高市早苗首相の決断でタイトなスケジュールでスタートした衆院選 2026。準備が整っていなかった公明党と立憲民主党は、衆議院限定で合同し新党「中道改革連合」を発足することに。発足は公示日11日前という急遽の結党でした。

これまで敵対的な言動をしてきた公明党と立憲民主党。理念でも真反対のものがあるにも関わらず対・衆院選戦略として合同。公明党と立憲民衆党のそれぞれの思惑については、ここでは書きません。

選挙結果です。

【中道改革連合の獲得議席数】

小選挙区当選比例区当選合計
元公明党系0人28人28人
元立憲民主党系7人14人21人
 合 計7人42人49人

改善前の中道と選挙後の議席数の変化は次の通り。

改選前議席数改選後議席数増減
元公明党系 2128+ 7
元立憲民主党系14414△ 130
 合 計16542△ 123

結果、中道改革連合発足前、衆院での圧倒的第一党であった立憲民主党は壊滅。

改選直前の衆院での圧倒的第一党であった中道改革連合も壊滅的状態になりました、

これが今回の選挙での2つ目の「異常」です(繰り返しますが、単なるネガティブではなく普通でない事実としての異常です)。

参考:強い野党第一党が存在しないデメリット

強い野党第一党の存在の善し悪しは論じません。強い野党第一党が存在しないデメリットを列挙します。

圧倒的野党第一党(例: 立憲民主党のような単独で100議席超の勢力)が消滅すると、国政運営で与党のチェック機能が弱体化し、政策議論の偏りが生じます。

【想定される主なデメリット】

  • 政府監視の分散
    • 野党が多党化・小弱化し、統一した反対勢力がなくなり、内閣不信任案や法案修正の足並みが揃わず、与党優位の国会運営が進む。
  • 政策対案提示の弱さ
    • 第一党不在で野党全体の代替案が希薄化し、与党法案(例: 政治資金規正法改正)が野党意見を反映せず成立しやすくなる。
  • 国会審議の停滞
    • 野党間の対立が増え、委員会審議や会期延長の合意形成が難航。与党の単独採決が増え、国民目線の政策が置き去りに。
変化点従来(第一党存在時)第一党不在時
不信任案提出第一党主導で勢いづく 多党分散で可決しにくく、無力化 
法案修正第一党の対案が焦点 与党案がスムーズ通過 
世論反映野党集中で圧力大 野党乱れで与党独走 

異常3:大物議員の落選 – ひとつのパーティーに集中

旧立憲民主党の大物が、これまでにない規模、つまり「異常」な人数で落選しました。

一部のみ列挙します。

主な落選者(元立憲民主党系議員)

  • 小沢一郎(岩手3区)
    • 当選19回、元民主党代表
  • 岡田克也(三重3区)
    • 当選12回、元立憲民主党幹事長
  • 枝野幸男(埼玉5区)
    • 当選11回、元官房長官
  • 海江田万里(東京1区)
    • 当選9回、元衆議院副議長
  • 安住淳(宮城4区)
    • 当選10回、中道改革連合共同幹事長
  • 玄葉光一郎(福島2区)
    • 当選11回、元衆議院副議長
  • 馬淵澄夫(奈良1区)
    • 当選8 回、中道改革連合共同選挙対策委員長
  • 大島敦(埼玉6区)
    • 当選10回、元総務副大臣
  • 渡辺周(静岡6区)
    • 当選10回、元防衛副大臣
  • 米山隆一(新潟4区)
    • 当選2回、元新潟県知事
<スポンサーリンク>

サナエ旋風と理念なき選挙戦

衆院選2024、参院選2025で伸長した第三極。これらの党が衆院選2026でもさらなる伸長すると予想された選挙でした。

終わってみれば、従来認識されてきた参政党が大きく伸長。これに参院選2025で1議席を獲得したみらいが予想外な議席数を獲得しました。

このあたりも、選挙戦序盤ぐらいまで、これを当てたプロはいないですね(後出しじゃんけん無視)。

さて、選挙戦がスタートすると、一部政党(みらい)を除き、メイン政策が減税。本来それぞれの党のメイン理念などそっちのけです。

これが私が勝手に主張する「理念なき選挙」です。

アイドル(偶像)「サナエ」

高市早苗自民党総理が実現する前、つまり、自民党総裁選挙のときから、「高市下げ」に注力する大手マスコミたち。国民はバカじゃないから、しっかり見てます。SNSを否定したがる大手マスコミですが、自らの挙動が国民をSNSに向かわせるという矛盾。

さて、ビハインドのなか高市早苗氏が自民党総裁となり、そして、首相となりました。しかし、実務のなかでは自民党内を含めてビハインドの嵐です。そんななかでも、着実に実績を出す高市早苗氏。

高市早苗氏がアイドル「サナエ」となる背景には、このような逆風と、逆風のなかでも働き続ける高市氏の姿がありました。

高市氏は様々な理由で、予算成立よりも、衆院解散を判断します。これをもって、予算成立を後回しにするのはけしからんということで大手マスコミ、野党から猛烈な「反高市、高市下げ」が起きました。

これすらも、アイドル「サナエ」を支える人たちはしっかり見ていたのだと思います。

進退をかけて高市早苗氏が衆院解散&衆院選2026を実行。

かねてから女性初の首相誕生で心が動いていた層、とくに若い人たち、主婦を含めた女性層の心を掴みました。トレンドの流れは止めることができません。アイドル「サナエ」が爆誕です。

アイドル「サナエ」は、公約一番に「減税」を打ち出しました。これは、野党各党の公約一番「減税」の効力を完全に打ちこわしました。

野党各党は理念なき選挙戦のスタートです。同時に、自民党も「サナエ」に結集し、本来の自民党の結党理念などどこふく風状態。まあ、これは通常モードの選挙戦ですが…。

アイドル「サナエ」は、日本全国かなりの地区を回ったようです。そして、回った先々で熱烈な歓迎を受けました。筆者 taoの地元(○○県□□選挙区)にも「サナエ」登場。聴きに行くことはできませんでしたが、相当の人数が集まったと聞いています。

日本の首相をアイドル(偶像)として描くことをお許しください。自民党のトップがこれほどまでに選挙戦を左右したことがあったでしょうか。小泉優先選挙のときも同じような風が吹きましたが、「サナエ旋風」の風速は小泉旋風の比ではありません。突風、巨大ハリケーン状態でした。

これから書くことは「違う!」と主張する向きがあると思いますが書きます。

アイドル「サナエ」を支えたのは女性です。女性のパワーです。失礼を顧みず書きますが、そこに理念はありません。女性ならではの感性がアイドル「サナエ」を支え、日本の政治を動かしたのです。

このアイドル「サナエ」という軸ですが、これは高市早苗氏を揶揄するものでも、軽んじるものでもありません。今回の選挙の情勢をワードで代替しただけです。

理念なき連合 – バーサス党の合体と衆院選2026のMVP

衆議院議員限定で拙速に新党をたちあげた中道改革連合。

これまでに明確な敵対関係にあった公明党と立憲民主党の連合です。

高市早苗首相が仕掛けたタイトスケジュールの総裁選。

公明党と立憲民主党は公示日11日前に新党を結党。ドタバタ結党のさなか、理念調整もうまくいかず、新党アピールも不十分。そのまま迎えた選挙初戦の衆院選2026。

理念なき連合は、中道ではなく左派の支持者の生き場所をなくしてしまいました。

この新党結党は、選挙戦に入ると明らかにアイドル「サナエ」の向かい風となりました。

勝手な個人的な見解ですが、今回の「自民党歴史的大勝、野党第一党の瓦解」は、

  • アイドル「サナエ」の浸透と活躍
  • 理念なき中道の発進

このどちらが欠けても実現しなかったと考えています。

そういう観点では、今回の「自民党歴史的大勝」のMVPは斉藤元公明党代表です。

斉藤元公明党代表が、与党から去る決断をしたことがすべての始まりだからです。

また、中道結党に際して、理念なき連合を実現した斉藤氏の手腕も素晴らしいものでした(これ嫌み入ってます)。

投票率の推移は…

極寒期の衆院選を選択した高市氏を批判する向きはたくさんありました。

とくに、投開票日に大寒波到来ということで、投票率は大いに気になるところでした。

結果はどうだったでしょうか。コメント抜きで結果のみリストします。

  • 2026年(第51回衆院選) 投票率:56.26%
    • 高市政権
  • 2024年(第50回衆院選) 投票率:53.85%
    • 石破政権
  • 2021年(第49回衆院選) 投票率:55.93%
    • 岸田政権
  • 2017年(第48回衆院選) 投票率:53.68%
    • 安倍政権
<スポンサーリンク>

衆院選2026フィーバーのあと…

衆院選2026のあと、注目すべきは2点でしょうか。

大勝、自民の動き

自民党結党理念、一丁目一番地「改憲」をどうするのか。これが一番の注目です。憲法発布以来、80年以上も改憲していないという「異常」さ。

戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)最高司令官ダグラス・マッカーサーの占領下で行われた政策「WGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)」の怖さを改めて痛感します。

この「異常」さから脱することができるのか。

これと並行して、高市早苗首相が掲げる政策を、どこまで淡々と、そして、早々に実現していくか。

理念なき岸田政権や石破政権とは隔絶した「らしさ」を爆発させてもらいたい。

なお、今回の自民党大勝で、反高市勢もしっかり存続させてしまったことも確かです。

選挙の結果、単独で3分の2を実現したのですから、衆院選は4年後まで無いとするのが普通の考え方ですが、後ろから鉄砲を撃つのが得意な自民党議員の面々。安穏と4年後を迎えるとは思えません。

反高市で牙をむくのは誰か。

岸田文雄、石破茂、村上誠一郎…いくつかの顔がすぐに浮かんでしまうのが自民党が抱えるリスクです。

衆院選2026の結果が出た直後、「おまゆう発言」をしている大物(?)がいましたね。この時機にこの発言をするおバカがいる、これが現実です。

中道の壊滅

中道改革連合の壊滅。壊滅と書きましたが、野党第一党である事実に変わりはありません。

ただし、衆議院限定で当座、公明党と立憲民主党が連合した新党・中道改革連合の今後がどうなるかです。

立憲民主党系議員は大物を含めて、85%が落選。一方、公明党系議員は改選前よりも陣容を4議席増やしました。分党するのか、このまま続けるのか。

置いてけぼりになっている公明党、立憲民主党の参議院議員たちはどうなるのか。

共同代表者の野田氏と斉藤氏は辞任表明。早々に代表戦が行われます。所詮、合併新党。合併前の公明党が実験を握るのか、立憲民主党が実験を握るのか。

皆目予想が付かない事態になっています。

フツーに考えられることは、中道解体前提で野党で新党立ち上げということかもしれません。

いずれにしても「ヤジが主要な仕事で、反対のみの新党」は日本に不要です。

<スポンサーリンク>

まとめ

衆院選2026の最大の効果は、若い人たちを含め、従来の政治無関心派の関心を「政治」にむけさせたことにあります。

なので、日本の課題としては、彼らの関心をより強く継続させることです。

それには、与野党含め、全議員たちの一挙一動に掛かっているとも云えます。

もちろん、私たちにも「政治」に関心を向ける意思が必要となります。

政治無関心は、結局のところ自分への負債として降りかかることになりますから…。

ラスト勝手な意見を。

これからの日本政治を動かすのは女性です。

女性議員が・・・という意味ではありません。

女性の有権者たちが・・・という意味です。

<スポンサーリンク>
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次