永田町の「追い風」は、地方の「暴風雨」
「支持率80%超え!今なら勝てる!1月解散だ!」
テレビの向こうで、高市早苗首相を中心とする自民党幹部たちが意気込んでいるニュースを見て、私は正直、寒気がしました。
これ、現場のことを何も考えてないんじゃないか? と。
私は普段、地元の自治会で会計などの役員仕事を手伝っていますが、この「年度末(1月〜3月)」という時期がどれだけ忙しいか、身にしみて分かっているつもりです。ただでさえ忙しいこの時期に、突発的に「国政選挙」なんて巨大イベントをぶち込まれたらどうなるか。
今、全国の市町村役場の選挙管理委員会(選管)からは、
「物理的に無理!」
「投票用紙が間に合わない!」
という、悲鳴にも似た叫び声が上がっています。
今回は、華々しい「高市旋風」の裏で起きている、自治体職員たちの**「前代未聞の選挙デスマーチ」**の実態を、現場目線で暴露します。
- 1月解散が現実的になった場合、物理的に選挙が可能なのか知りたい。
- ニュースでは報じられない、役所や印刷業界のパニックぶりを野次馬的に知りたい。
- 投票所入場券が来ない場合や、学校行事への影響を知りたい。
悲鳴1:「投票所入場券」が届かない?印刷・郵送のタイムリミット
通常、解散から投票日までは、ある程度の「準備期間」があります。しかし、今回の「1月解散・2月投開票」説は、あまりにも急すぎますね。それでも、現場の人たちは、ひっちゃきになって間に合わせます…。
印刷会社がパンクする?
皆さんの手元に届く「投票所入場券(ハガキ)」。あれ、数日で印刷できると思っていませんか?
何万、何十万枚というハガキを印刷し、宛名を印字し、郵便局に持ち込んで各家庭に配る。これには通常、最低でも3週間ほどの準備期間が必要です。
しかし、もし1月下旬に解散して、2月上旬に選挙となれば、実質的な作業期間は1週間〜10日程度しかありません。
私の知り合いの、とある印刷関係者も言っていましたが、
「この時期は年賀状の片付けや、企業の年度末印刷物で手一杯。そこに選挙ハガキなんてねじ込まれたら、機械も人間も壊れる」
と頭を抱えていました。それでも、商売繁盛は何よりです(^_^)/
最悪のシナリオ:入場券なしで投票?
もしハガキが間に合わなかったらどうなるか?
自治体によっては、異例の「入場券が届いていなくても、身分証があれば投票できます」という広報を打つことになるかもしれません。現場の受付が大混乱するのは目に見えています。
まあ、ここは日本ですからね、こういうことは、優秀な市町村の職員の元ではおきないと思います。
悲鳴2:「場所がない!」受験シーズン&卒業式とバッティング
次に物理的な問題として「投票所」の確保があります。多くの地域では、小中学校の体育館や公民館が投票所になりますよね。
1月・2月は「学校」が一番使えない時期
思い出してください。この時期、学校は何をしていますか?
そう、「中学・高校・大学入試」の真っ最中です。
部外者を校内に入れたくないピリピリした時期に、「不特定多数の大人が出入りする選挙」を行う。学校側からすれば「勘弁してくれ」の一言でしょう。
さらに3月になれば卒業式の準備も始まります。体育館には紅白幕や椅子が並べられ、選挙どころではありません。
「青空投票所」になる可能性も?
もし学校や公民館が確保できなかった場合、自治体によってはプレハブを建てたり、最悪の場合はテント設営の「青空投票所(寒空の下!)」なんてことになりかねません。
2月の極寒の中、外で並ばされる有権者……想像しただけで投票率が下がりそうです。
まあ、流石に「青空投票所」は無い・・・ですね(^_^;)
悲鳴3:職員の「残業地獄」とインフルエンザの恐怖
そして、一番の被害者は間違いなく自治体職員の方々です。
予算がない!
選挙をやるには政令指定都市なら10億円前後、筆者が住んでる人口3万人を切る田舎町でも数千万円規模でお金がかかるようです。
いずれにしても、自治体の予算は基本的に「4月から翌年3月まで」で組まれています。1月という土壇場で選挙が決まれば、急遽「補正予算」を組まなければなりません。
私がやっている自治会の会計ですら、期中の急な出費修正は面倒で発狂しそうになるのに、それが億単位の公金となれば、議会対応や書類作成の手間は想像を絶します。
年度末作業に加えて、期日前投票の準備と運営なども、めっちゃ大変ですよね(>_<)
ウイルスとの戦い
さらに悪いことに、この季節はインフルエンザやノロウイルス、そしてコロナの流行期です。
激務と残業で免疫力が落ちた職員たちが、狭い事務所で寝食を共にして選挙準備をする。もし選管の主要メンバーがクラスターで全滅したら……選挙事務そのものが停止するリスクすらあります。
まとめ:高市首相、その「解散」は誰のため?
「鉄は熱いうちに打て」
高市首相が、自身の支持率が高いうちに解散を検討しているという報道がありますが、それはそれで理解できます。野党が弱っている今なら、自民党が圧勝できるかもしれませんし…。
しかし、その「勝利」のために払われる犠牲は、
- 不眠不休で働く自治体職員
- 受験勉強を邪魔される学生たち
- 寒い中、混乱した投票所に並ぶ私たち有権者
です。
「1月解散」のニュースを見たとき、単なる政局として楽しむだけでなく、
「あ、地元の市役所の人たち、今ごろ顔面蒼白だろうな…」
と、少しだけ思いを馳せてみてください。
もし本当に解散になったら……私はとりあえず、投票所の受付の人に「お疲れ様です」と声をかけようと思います。


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