小説家・今村翔吾の著作『イクサガミ』は全4巻からなる大作です。実に面白い作品で、筆者 taoは、本をKindleでその4巻を3回読み通しました。
また、聞く読書 Audibleでも聴き放題で配信されている4巻を4回通しで聞いて、現在、5回目を聞いています。
もちろん、Netflixドラマ『イクサガミ』もすでに2回通しで楽しみました。
こんなことを書いたのは、『イクサガミ』は展開や結論が分かっていても、何回も楽しめるほどに素晴らしい作品だということです。
ところで、Netflix『イクサガミ』は全6話で、原作全4巻の2分の1くらいしか描いていません。当然、物語としては、後半、特に原作の第4巻目となる『イクサガミ 神』がとてもワクワクする展開なのです。
ということは、Netflix『イクサガミ』には、当然、シーズン2を期待するのですが、公式にそのような発表はありません。
しかし、どうやらシーズン2があるかもしれないということが分かったのです。
その理由2つをこれから、この記事で説明します。
なお、『イクサガミ』の原作4巻はすべて、聞く読書・Audibleで今すぐ聞いて楽しむことができます!
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物語『イクサガミ』の全体像
Netflix『イクサガミ』の原作は、直木賞作家・今村翔吾氏の『イクサガミ』です。全4巻からなる大作です。
- 第1巻『イクサガミ 天』(テン)
- 京都・天龍寺から始まる、292人参加のデスゲーム「蠱毒」(こどく)。武芸者たちが木札を奪い合いながら東海道を進みます。
- 第2巻『イクサガミ 地』(チ)
- 蠱毒の目的や主催者の意図が少しずつ明らかになり、参加者同士の因縁や流派の奥義が激突。
- 第3巻『イクサガミ 人』(ジン)
- 仲間と裏切りのドラマが濃くなり、死闘が続き、緊張感が高まる。やがて、東京にたどり着くであろう者たちが絞られた。
- 第4巻『イクサガミ 神』(シン)
- 東京にたどり着き、最終決戦へと向かう者たちに待ち受けたことは…。ここは結末は割愛。
どういう物語?
明治11年、深夜の京都・天龍寺に武芸に優れた292人が集まります。彼ら彼女らは、疑心暗鬼になりながらも、賞金10万円に釣られて来たのです。そこでは、「蠱毒(こどく)」という名のデスゲームがはじまりました。参加者にはひとりひとりに1点札となる木札が配られ、それを奪い合いながら東海道を辿って東京を目指すというルールです。ちなみに、賞金10万円は当時の警察官給与でいうと2000年分に相当します。
明治維新後の廃刀令によって居場所を失った侍たちが、それぞれの事情を抱えて命を賭けた戦いに臨みます。最古剣術『京八流』の奥義が登場するなど、派手なアクションシーンが特徴のエンターテインメント時代小説です。
主な登場人物は?(ドラマ配役も注記)
以下、デスゲーム「蠱毒」の主な参加者に限って列挙しました。
- 嵯峨 愁二郎(さが しゅうじろう / 演・岡田准一)
- 主人公。28歳の剣客。かつては「人切り刻舟(こくしゅう)」と呼ばれ、戊辰戦争や上野戦争にも参加した過去がある。
- 最古剣術『京八流』(きょうはちりゅう)の後継者の一人で、八つある奥義のうち「武曲(ぶきょく)」と「北辰(ほくしん)」を会得済み。
- 明治維新後は刀を捨てていたが、家族のために大金が必要となり参加。
- 香月 双葉(かつき ふたば / 演・藤﨑ゆみあ)
- 12歳少女で、旧亀山藩士の父から天道流の基礎を学ぶ。
- 蠱毒開始時に愁二郎に助けられ、以後、行動を共にして東京を目指す。
- 母親を含めコロリ(コレラ)に掛かった者たちを救うために参加する。
- 衣笠 彩八(きぬがさ いろは / 演・清原果耶)
- 愁二郎の義妹で、京八流の後継者で、奥義「文曲(ぶんきょく)」を会得。
- 義兄・愁二郎を殺したいと思うほどに心から恨んでいる。
- 自分を除く7人の義兄弟が集まることを期待して蠱毒に参加。
- 柘植 響陣(つげ きょうじん / 演・東出昌大)
- 元伊賀忍者で頭がキレる神出鬼没な存在で、通常の剣客とは違う技を使う。
- 陽気な口調とは裏腹に考えが読めないが、蠱毒開始早々に愁二郎たちに同盟を申し出る。
- とある者を助けるために蠱毒参加。
- 貫地谷 無骨(かんじや ぶこつ / 演・伊藤英明)
- 戦いだけが生きがいの戦闘狂で、「乱切り無骨」の異名がある。
- 強い者たちと戦いたいという一念で蠱毒参加。
- カムイコチャ(演・染谷将太)
- アイヌの民で、22歳。弓矢の名人で神がかりの技を使う。
- 故郷の大地を守ることを目的に蠱毒参加。
- 岡部 幻刀斎(おかべ げんとうさい / 阿部寛)
- 70歳程度老人で、朧流(おぼろりゅう)の継承者。
- 朧流の彼は、故有って、京八流の兄弟たち全員の抹殺を狙う。
- 京八流の兄弟たちが参加することを予想し、蠱毒に参加。
「結末ネタバレなし」のあらすじ
明治11年、廃刀令が布告された後の日本。「武技ニ優レタル者」に「金十万円ヲ得ル機会」を与えるとの怪文書によって、292人の腕に覚えのある者たちが京都・天龍寺に集まります。
主人公の剣客・嵯峨愁二郎は、コレラに倒れた妻子を救うために大金が必要で、半信半疑ながらも参加を決意。そこで告げられたのは、木札を奪い合いながら東海道を進み、東京を目指すという過酷なルールのデスゲーム「蠱毒(こどく)」。
はじめの合図とともに激しい戦いが始まる中、愁二郎は明らかに場違いな12歳の少女・双葉と出会い助けます。彼女もまた母親の病気コレラを治すために参加していました。本来なら人助けの余裕などないはずの愁二郎。しかし、体が勝手に動いて双葉を救い、共に東京を目指し旅を続けることに。
道中には響陣(きょうじん)、カムイコチャといった異能の強者たちが現れ、時に共闘し、時に対峙。そして愁二郎の過去、特に京八流の兄弟たちとの因縁も次第に明らかになっていきます。かつて継承戦から逃げ出した愁二郎は、義妹の彩八たちと再会し、兄弟たちがバラバラになり、化け物老人・幻刀斎から身を隠していたことを知ります。
さらに物語の背後には、財閥や政府の陰謀も見え隠れし、単なるデスゲームではない何かが進行していることが示唆。
弱い双葉という「足枷」を抱えながら、愁二郎は強敵たちとどう渡り合い、生き残るのか。金か、命か、誇りか。それぞれの想いを胸に、292人から徐々に絞られていく生存者たち。明治という時代の転換期に、滅びゆく侍たちの壮絶な死闘が描かれます。
全4巻『天・地・人・神』で完結するこのシリーズは、スピード感あふれる展開とキャラクターの魅力で、多くの読者を魅了している大作です。
取扱注意!?ネタバレ満載解説記事
『イクサガミ』については、このブログにネタバレ満載の記事をいくつか書いています。
取扱注意をご理解いただければ、次の記事をご覧ください。

Netflixドラマ『イクサガミ』
Netflixドラマ『イクサガミ』は全6話で、2025年11月13日に全世界配信されました。
ドラマのいつかの特徴
- 岡田准一がマルチで活躍
- 主人公・嵯峨愁二郎を演ずる岡田准一さん。彼は、主演だけでなく、プロデューサーとアクションプランナーと三役をこなしました。冒頭の長回しワンカットの戦のシーンは、岡田准一さんのアイデア満載で実現されました。それ以外にも、自分の技術練習を後回しにして、各登場人物を演ずる俳優たちの殺陣(たて)の指導を入念にしたようです。
- 原作に固執することなく大胆に映像を駆使
- 先述したドラマ冒頭の長回しワンカットの戦のシーンは凄み満載で観る者を惹きつけます。
- 京都・天龍寺でデスゲーム「蠱毒」がはじまったときの292人の戦いを俯瞰するカメラワーク。
- 愁二郎と怪物・無骨との火炎のなかでの戦い 等等
- 原作に固執することなく時系列を編集
- 全4巻からなる原作『イクサガミ』を、限られた時間のドラマで展開するために、いくつかの事象の時系列を組み替えています。
- ネタバレになるので詳細は割愛。
- 戦い、アクションにフォーカスした映像づくり
- 原作には、さまざまな仕掛けや狙いがあるものの、ドラマでは、十分にアクションを堪能できるようなつくりになっています。
ドラマ6話は、原作のどこまでを描ききった?
原作『イクサガミ』の第3巻『イクサガミ 人(じん)』は、そのラストで、ようやく数人が東京にたどり着くという直前で終わります。
そして、残る第4巻『イクサガミ 神(しん)』こそ、この物語の核となる部分であり、意外な(若干予想していたこともありますが・・・)展開で終わります。また、一通りのデスゲームが終焉したあとの、後日譚(こうじつたん)も必見です。
さて、蠱毒は京都・天龍寺から東海道を使って東京までたどり着くというのが第一段階の戦いです。
この道行(みちゆき)、つまり天龍寺から東京までの道程には7つのチェックポイント・関が設定されています。そして、それぞれの関を通過するためには、設定された点数が無ければ失格となります。
失格は即、死に至る・・・ことになるようです。
これを含め、蠱毒のルールを、筆者 taoが書いた別の記事から引用しますね。
引用元:イクサガミに関する記事バトルロイヤル1の概要と掟戦いの概要
- 天龍寺境内にて1人ずつ、首につける木札をもらう。これが1点。参加者から札を奪えば1点増える。そうやって、東京まで行く。そこで最終の戦いがある。
戦いの7つのルール
- 天龍寺境内から銘々に東京を目指す。
- 必ず次の七箇所を通る
- 天龍寺の総門、東海道の伊勢国関(いせのくにせき)、三河国池鯉鮒(ちりゅう)、遠江(とうとうみ)国浜松、駿河国島田、相模国箱根、武蔵国品川
- それぞれの通過点では持ち点が2点、3点、5点、10点、15点、20点、30点なければ通過できない
- 何人にも、この蠱毒のことを漏らしてはならない
- 1ヶ月後の6月5日には東京に居なければならない
- 途中での離脱を禁じる。木札を首から外せば離脱とみなす。
- 以上を破った時には、相応の処罰を行う。
さて、ここまでで、Netflix『イクサガミ』最終話(第6話)は、東海道のどのあたりで終わっているかを確認しましょう。
第6話の舞台、あの夜祭りがあるところです。ドラマのなかでは明確に地名は出てきませんが、前後の流れから「池鯉鮒」(ちりゅう)であると推測します。
原作ドラマでは、池鯉鮒宿の手間までにとてつもない物語がたくさんあるですが、ドラマでは、ほどよくスルーしています。
そして、あの夜祭りでの死闘、そもそも夜祭そのものが原作にはありません。でも、アクション視点でいうと、第6話は最高潮の展開になりました。
この第6話で描かれる死闘のひとつは、愁二郎と無骨の戦いですね。みなさんがご覧になった通り、無骨は第6話で絶命。原作では、第3巻『イクサガミ 人』の末、つまり、東京にたどり着く一歩手前で果てるのですが…。
さて、第6話では、あの大久保卿が凶刃に倒れます。これは原作では第2巻『イクサガミ 地』のラストです。
こうやって時系列が原作とドラマでは異なるのですが、別ものとして捉えれば、その違いはさしたる問題ではありません。
そんなこんなで第6話は、7つある関所のうち、3番目となる「池鯉鮒宿」で終わりとなります。
多少、時系列の入れ替えがあるものの、だいたい原作の第2巻『イクサガミ 地』までは終わったと見ていいでしょう。
となると・・・
原作で言うと、残り半分くらいは物語が残っていることになります。
シーズン2は待てないと言う人は、コレね
こうなると、もうシーズン2は待てない、ラストの結末まで知りたいよ〜
そう思ってしまうのが人情です。
さて、4巻なる原作『イクサガミ』、少しお安いKindle版を購入したとしても、4巻で締めて3,773円(税込)となります。ちょっと高いですが、実はお薦めです。
筆者 taoは、このKindle版4冊をもう繰り返し3回読んでます。展開や結末が分かっていても面白い。
でも、4千円ちかいのはちょっとな・・・と悩むあなたに朗報です。
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30日間あれば、絶対聞き終えることができます。
Audibleの登録、無料体験の内容、解約の仕方などについては、筆者 taoが運営する別のブログで書いた次の記事で丁寧に解説していますので、ご利用ください。

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Netflixドラマ『イクサガミ』のシーズン2はあるかも情報!
筆者 taoが掴んだ、シーズン2はあるかもという情報を2つお知らせします。
岡田准一さんの対談動画で、口をすべらす?
この対談動画のなかで、岡田准一さんが重要なワードを口にしてしまうのです。
ところで、この動画は、Netflixドラマ『イクサガミ』をより楽しむための情報満載です。
是非、ラストまで見て、ドラマ初見、2回目、3回目を楽しみましょう。
ところで(^_^;)
肝心のキーワードは「シーズン2」。筆者 taoは12月4日に、はっきり聞きました!
しかし・・・
いま、この記事を書くので、もう一度、見ました。無い!「シーズン2」という言葉が無い。
さらに、もう一度、じっくり見ました。やはり無い・・・ガーン。
12月4日にこの動画を見たとき「岡田准一が、シーズン2という言葉を口にした、これ記事を書かなくっちゃ!」ということでこの記事になったのです。
でも、無い。無いけど、この記事「釣り記事」じゃないです。
それから・・・
この動画には、文字起こしのクリックが無いんですね。
そこで、YouTube動画を書き起こすツールでやってみましたが、この動画、書き起こしができないんです。そうなってるんです。
なので、「シーズン2」という言葉は見つからなかった(絶対あったからね!)けど、次のシーズンを匂わす言葉を抜粋して引用しますね。
岡田:Netflix Japanで日本の制作チームが作ってるんで、(世界に)誇ってもらえば最高だな
引用元:対談動画、聞き起こし
吉村:とは言え、この作品まだ続きがあるわけじゃないですか?
岡田:構成はありますよ。人気じゃないと…。
(中略)
岡田:続きが観たいって方はすごく色々、観た方にはすごい言っていただけてるので、構成はありますんで、ぜひ、面白かったっていうのをどんどん広めていただいて…
吉村:体気をつけてください。(大きな怪我がなかったのは)今回たまたまですよ。
「シーズン2」の言葉は無かったですが、岡田准一さんが(次の)構成はある旨を2回も口にしています。
この構成、どくまで具体的に存在するのかは別にして、岡田准一さん曰く、「いまのイクサガミドラマの評判による」ってことなんですね。
なので、みんな、シーズン2を観るために、じゃんじゃん宣伝しましょう(^_^)/
第6話ラストのオールキャスト紹介シーンが!
このドラマ第6話のラストは、如何にもシーズン2を匂わせた終わり方です。でも、それだからシーズン2がある・・・そんな、ちゃちな推測ではありません(-_-)
もう一度、続編を匂わせる終わり方を見てください。
第1話からここまでで、出てこない人物、このラストで初出の人物が一人、登場しているんです。
もしかしたら、天龍寺での乱闘でワンシーンくらい出ていたかもしれませんが、少なくとも登場人物だと観る者に意識させる形では無かった(私は天龍寺のシーンで彼を発見できていません!)。
その人物は、このデスゲーム「蠱毒」で、主人公・愁二郎にとってのラスボスとなる者。
それは、天明 刀弥(てんみょう とうや / 演・横浜流星)。
天明刀弥については、愁二郎たちも東京に着くまで「名を知らぬ、見たこともないけど居る存在」としてしか認識していないのです(原作ではね)。
そんなラスボスが、最終・第6話のラストで登場する。
しかも、演者が横浜流星さんです。
もし、シーズン2が無かったら、単に匂わせだけで横浜流星さんを使う?
これって、あの山田孝之さんを冒頭ですぐに「○○し」ちゃうくらい、俳優の無駄遣いです(T_T)
つまり・・・
言い切りますが、岡田准一さんが「構成はあります」と2回もいった中身は、それなりに在るということなんです。
だって、次の構成がなかったら、ラストで横浜流星さんをさすがに出さないでしょ。
もう一度いいますよ、構成があるというのは、単に構成案があるよ・・・ではなく、それなりに具体的な構成が在るということです。
これが、筆者 taoが「ドラマ・イクサガミのシーズン2はある!」と断言する理由の2つ目です。
_/_/_/
とにもかくにも、シーズン2の前提は、今の全6話のドラマが評判になって、視聴回数が大きくなることですね。そうすれば、いずれNetflixから公式にシーズン2の話が発表されるでしょう。
それまでは、聞く読書 Audibleで、原作のイクサガミ全4巻をたっぷり楽しんでおきましょう。
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まとめ
Netflixドラマ『イクサガミ』。大変面白い、ワクワクするドラマです。
ただし、このドラマ、4巻からなる原作の半分も描ききっていません。
当然、視聴者としては続編が気になるところですが、まだ、シーズン2制作の話はありません。
しかし、筆者 taoは、昨日、とある動画を見て「シーズン2があること」を確信しました。
それから、もう1つ。この合計2つの理由から、シーズン2はあるよ・・・という記事を書いた次第です。
それでも、シーズン2制作開始決定のアナウンスがあったとしても、私たちがシーズン2のドラマを目にすることができるのは、2年先くらいですね。
それまでは、原作をKindleやAudibleで楽しみましょう!


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