ドラマ『マニフェスト』1話～16話の全ての伏線と謎を一挙総まとめ！

「もし、乗っていた飛行機が5年半後の未来に着陸してしまったら…？」

海外ドラマ『マニフェスト』は、そんな衝撃的な設定から始まる超常現象ミステリー＆ヒューマンドラマです。

この記事にたどり着いたあなたは、きっとこんな風に思っているのではないでしょうか。

• シーズン1を観終わったけど、情報量が多すぎて整理したい！
• これから観るけど、先にネタバレを読んで全体像を把握しておきたい
• 散りばめられた伏線や謎を、もう一度おさらいしたい

ご安心ください。この記事では、ドラマ『マニフェスト』シーズン1の全16話を、ネタバレ全開で徹底的に解説します。各話のあらすじから登場人物の複雑な関係性、謎めいた超常現象の正体、そしてシーズン2へ続く伏線まで、あなたの知りたい情報をすべて詰め込みました。

この記事を読めば、『マニフェスト』シーズン1の物語を隅々まで理解し、より深く作品世界に没入できること間違いなし。さあ、828便の乗客たちがたどる運命の旅を、一緒に追体験していきましょう。

ドラマ『マニフェスト』の概要

まずは、物語の基本情報と主要な登場人物を押さえておきましょう。

作品概要

主要登場人物紹介

あらすじ

『マニフェスト』〜”828便”に隠された壮大な物語

消えた5年半と変わってしまった世界

乗客たちが失ったのは、単なる5年半という時間ではありません。家族の成長、恋人の結婚、親の死…彼らが「ほんの数時間」と感じていた間に、地上に残された人々の人生は大きく進んでいました。

双子だったはずのカルとオリーブには5歳の年齢差が生まれ、ミカエラが求婚を受け入れるつもりだった恋人は親友と結婚している。ベンの妻・グレースもここ数年はある男性に支えられていた。これらの埋めがたい時間の溝が、登場人物たちの間に深い葛藤とドラマを生み出します。

家族は壊れていました。家族以外の関係も壊れていきました。社会も少しずつ壊れていきました…。

運命に導かれる者たちのドラマ

帰還した者と、待っていた者との間の埋めがたい時間差以外にも、乗客たちの多くは奇妙な現象におびえ、なやみます。それは、「“声”」や「ビジョン」といった“導き”（Calling）を体験するようになったからです。それらは、事故を未然に防いだり、行方不明者を発見したりと、誰かを助けるためのメッセージでした。

彼らはこの“導き”に翻弄されながらも、乗客同士で協力し、自らに課せられた使命を果たそうとします。しかし、その行動は政府機関や世間から疑いの目で見られることになり、彼らをさらなる窮地へと追い込んでいきます。

『マニフェスト』シーズン1｜1話〜16話あらすじ

ここからは、各話のあらすじをプチネタバレありで、一挙にご紹介します。

以下に書くあらすじと並行して、人間関係が輻輳して展開されます。

ベン＆グレース＆グレースの恋人の三角関係。ミカエル＆ジャレッド＆ジャレッドの妻でミカエルの親友の三角関係。双子なのに外見上は5歳差になってしまったオリーヴとカル等々。これらの人間関係、人間模様については、下記あらすじには書きません。各話の視聴でお楽しみください。

• 第1話：
  • 828便には、ストーン家の3人が乗っていました。ベンとミカエラの兄妹、そして、ベンの息子カル。物語は、このストーン家を軸に展開していきます。ある日、それぞれの心の声に気がついたベンとミカエラは「とある場所」で遭遇。それがきっかけとなり「ある誘拐事件」を解決してしまいます。
• 第2話：
  • ある日、ベンは街中で「あるメロディー」を耳にします。それは他人には聞こえないベンの頭の中で鳴っていました。街中を探し歩いたベンは、そのメロディーを奏でていたバイオリニストと遭遇。彼は282便の乗客でした。彼は息子が無実の罪で収監されているのを助けてくれとベンに懇願。そして、ベンは全く別件で出向いた貸倉庫で「その無実の罪」の真相を暴いてしまいます。
• 第3話：
  • 282便の乗客ケリーが何者かに殺されてしまいます。282便と殺人との関連を探るために、ベンとミカエラは、殺人現場に向かいます。そして、またもや、真の犯人を逮捕するに至ります。
• 第4話：
  • 刑事のミカエラとジャレッドは上層組織が牛耳る大捕物に参加。ミカエラは心の声に従って「突入」を進言、それを受けたジャレッドが「突入」を指示。しかし、それはミカエラが声を読み違えた結果、ジャレッドが窮地に陥ります。一方、ストーン家には生命保険会社から支払った保険金の返却請求が届きます。その金額50万ドル。家計的にもピンチを迎えます。ところで、282便には1人の密航者がいました。そして、それをある客室乗務員が手助けしていました。ベンとミカエラの兄妹と医学研究者のザンビは、その密航者と客室乗務員の手助けをします。
• 第5話：
  • ベンと息子のカルは、行き当たりばったりの楽しい休日を楽しむことに。そして、遊園地からの帰途、突然、カルが「どこか」に向けて走って行きます。必至に大欠けるベン。そして、とうとうカルは、密航者たちをかくまっている場所に行き着いてしまいました。カルはこれまでこの場所に来たことなどなかったのですが、心の声に従って迷うことなくたどりついたのです。ベンは息子の異能を心に刻みます。
• 第6話：
  • ベンの息子カルが突然に高熱を発し、意味のわからない外国語を口にして苦しみます。ベンたちは、乗客のうち11人が行方不明で、彼らが何かの人体実験をされている結果、彼らのうちの一人とカルが同期するような形で苦しんでいるのだと見当をつけます。そして、ミカエルはジャレッドの助けを借りて、そのアジトらしきものを突き止めるのですが・・・。
• 第7話：
  • ベンは、さらわれて人体実験されているだろう282便の乗客11人を助けるため、情報入手目的で大手会計事務所に入所します。さらに、ベンとジークは、人体実験と関わりを持っていたかもしれない282便の乗客、フィオナクラークと接触します。
• 第8話：
  • NSAバンスとバンたちは手を組むことに。そして、ともに282便の11人がとらわれてるアジトを探します。そんなさなか、282便の乗客の一人が窮地に陥り飛び降り自殺を図ろうとします。そんな彼の救出に向かうミカエルですが、救えず彼は飛び降りてしまいます。フィオナクラークもアジト発見のために動きますが…。
• 第9話：
  • NSAバンス、ジャレッド、ミカエル、ベンたちは、さらわれて人体実験されている282便の11人の乗客を救う作戦を決行します。人質は無事救出されたものの、大爆発が起きて、ジャレッドは瀕死の重傷、バンスは命を堕としてしまいます。
• 第10話：
  • ベンは一連の事件の黒幕を探るために、ベンの部下と接触。さらに「少佐」なる人物の追求を始めます。また、人気ポッドキャストを運営する自称ジャーナリストとも接触。
• 第11話：
  • 282便の機長デイリーは、自らの潔白を晴らすため、フィオナ・クラークを拉致、盗んだジェット機にフィオナを乗せて飛び立ちます。あの日のタイムスリップを再現をするためです。そして、乱気流と稲妻のなかに突っ込み…。
• 第12話：
  • ベンたちが必至にその正体を探ろうとしている「少佐」が初めて登場。一方、ベンの息子・カルが行方不明となり、ベンとミカエルは彼を探しに行きます。そして、ようやくカルを発見できたベンとミカエル。そこに、謎の人物が瀕死の状態で現れます。彼こそ、ミカエルの頭の中に度々登場した「あの人物」・ジークでした。ジークは1年前に遭難し、死んだと思われていたことが判明。「828便の乗客でなくても、同じ現象が起こりうる」という新たな事実が明らかになる。これ以降、ミカエルとジークが軸となって物語が展開していきます。
• 第13話：
  • ジークはミカエルと、「あること」を達成するために山に向かいます。
• 第14話：
  • ジークの生還は、もはや282便の生還という視点を超えて捉えなければならないことをベンに突きつけていた。そんな折り、長く水没した車から銀行集金を狙った殺人犯が生還した。282便の生還、ジークの生還、そして、極悪犯の生還。これの意味するところは…。
• 第15話：
  • 銀行強盗犯グリフィンが、828便と同じように「時間のズレ」を経験して現代に現れる。彼は“声”を悪用しようと企む。
• 第16話：
  • “声”を無視し続けたグリフィンは、失われた時間（82時間4分）が経過した瞬間に謎の溺死を遂げる。これにより「有効期限」説が現実味を帯びる。ミカエラの家でジャレッドとジークが揉み合いになり、銃声が響くところでシーズンは幕を閉じる。ところで、第16話のなかばあたりでカルがジークにそれまで抱えてきた「ある事実」を絵で伝えます。それは、ベンとカルとミカエルの墓でした。それは生還者には期限があり、みんな死んでしまうということなのですが…。

登場人物＆人間関係を整理〜それぞれの立場と変化

ベン・ミカエラ・カル…主要人物の背景と動機

物語の中心はストーン家です。

ベンは科学者としての知性を武器に、家族を守るため、そして乗客全員の運命を背負って謎に挑みます。

ミカエラは過去の罪悪感から“声”を償いの機会と捉え、刑事としての正義感で人々を救おうとします。

そして、白血病を乗り越えたカルは、純粋な心で“導き”を受け入れ、大人たちが見失いがちな真実を指し示します。彼の存在そのものが、この物語最大の鍵となっています。

この３人が5年半行方不明になっていた家族。そして、残された家族が…

ベンの妻であるグレース、そして、カルにとっては双子の姉であるオリーヴです。

変化する人間関係：愛・裏切り・再生

5年半の空白は、人間関係を複雑に変えました。

• ベンとグレース：
  • グレースには新しい恋人ダニーがいました。ベンの帰還で三角関係となり、夫婦関係は再構築を迫られます。
• ミカエラとジャレッド：
  • 固い愛を誓ったはずの二人の間には、ミカエラの親友でありジャレッドの妻となったローデスが存在します。互いへの想いを断ち切れないまま、ミカエラの前には新たな運命の相手ジークが現れます。乗客と非乗客の間にある断絶と理解、そして再生していく絆が、このドラマの大きな見どころです。

“声” “導き” “予知”──マニフェストの超常現象を解剖

超自然現象は何を意味するのか？

乗客たちが体験する“声”やビジョンは「コーリング（Calling）」と呼ばれます。それは時に個人的なメッセージであり、時に未来に起こる事件を警告する予言でもあります。乗客たちはこのコーリングを通じて繋がり、協力し合います。しかし、その目的や発信源は一切不明。神の啓示なのか、未来からの警告なのか、あるいは何者かによる実験なのか、謎は深まるばかりです。

科学か信仰か？立場で変わる解釈

この超常現象に対し、登場人物たちの解釈は二分します。数学者であるベンは、あくまでデータと論理で説明しようと試みます。一方、ミカエラや他の乗客の多くは、それを運命や信仰に近いものとして受け止めます。この「科学 vs 信仰」という対立軸は、物語全体を貫く重要なテーマとなっています。

シーズン1の伏線＆謎一覧｜見逃せない10の仕掛け

小さな違和感が繋がる…伏線回収の快感

1. 孔雀の羽根のモチーフ:
   • カルが描く絵や、ミカエラが見るビジョンに繰り返し登場。古代神話との関連性が示唆される。
2. 乗客同士の繋がり:
   • 一見無関係に見える乗客たちが、過去や“声”を通じて繋がっていく。
3. カルのドローイング:
   • カルが描く絵は、未来に起こる出来事を正確に予知している。
4. 「すべては繋がっている」:
   • ミカエラが最初に聞いた“声”。物語全体のテーマを象徴する言葉。
5. サンビの血液マーカー：
   • 乗客特有の異常な血液マーカーが、謎を解く科学的な鍵となる。
6. UDSの暗躍：
   • 政府とは別に、乗客を狙う謎の組織。
7. 失踪した11人の乗客：
   • シンギュラリティ計画の実験台にされ、悲惨な運命をたどる。
8. グリフィンの死：
   • “声”を無視し続けた者の末路。「有効期限」説を裏付ける。
9. ジークの出現：
   • 乗客でなくても同じ現象が起こることを証明した。
10. 828便の爆発：
    • 冒頭で空港で爆破されたはずの機体が、実は偽物だった可能性が示唆される。

「あの時のあれは…」後から効いてくる布石たち

シーズン1の時点では多くが謎のままですが、特に「少佐」と呼ばれる黒幕の正体と目的、そして乗客たちに与えられた「有効期限（Death Date）」の謎は、シーズン2以降の物語を牽引する最大の布石となっています。

家族・愛・信念が交錯するヒューマンストーリー

“失われた時間”がもたらす再構築のドラマ

本作の魅力はSFミステリーだけではありません。夫のいない5年半を必死に生きてきた妻。帰ってきたら親友が自分の恋人と結婚していた現実。

自分がいない間に大人びてしまった娘。こうした“失われた時間”が生み出す心の溝を、登場人物たちがいかにして埋め、家族や愛を再構築していくのか。その過程が丁寧に描かれています。

葛藤と希望──視聴者の心を打つ名シーン

ベンが自分の帰還によって妻の人生を狂わせてしまったと知るシーンや、ミカエラが親友の幸せを願いながらもジャレッドへの想いに苦しむ姿は、多くの視聴者の心を打ちました。

絶望的な状況の中でも、カルの存在を希望の光とし、家族で困難に立ち向かおうとするストーン家の姿は、この物語の感動の核となっています。

【考察】マニフェストはどこへ向かう？

残された謎とシーズン2への布石。

消えない謎、未解決の伏線まとめ

シーズン1の最終話は、衝撃的なクリフハンガーで幕を閉じました。

• 銃声の行方：
  • ミカエラの部屋で鳴り響いた銃声。撃たれたのはジャレッドか、ジークか、あるいはミカエラか？
• 乗客の「有効期限」:
  • グリフィンの死により、828便の乗客たちの余命も2024年6月2日である可能性が濃厚に。彼らはこの運命を覆せるのか？
• 「少佐」の正体：
  • 乗客の能力を軍事利用しようと企む黒幕「少佐」。彼女の次なる一手は？
• 828便の謎：
  • なぜ飛行機は時間を飛び越えたのか？その目的は？

シーズン2への期待と注目ポイント

これらの謎は、すべてシーズン2へと持ち越されます。「有効期限」というタイムリミットが設定されたことで、謎解きの緊張感はさらに加速するでしょう。

また、828便の乗客だけでなく、ジークのような「後発組」も現れたことで、この現象が世界規模の出来事である可能性も浮上しました。

物語はより壮大に、そしてよりスリリングに展開していくことが予想されます。

ドラマ『マニフェスト』に関するFAQ

• Q1：タイトルの『マニフェスト』ってどういう意味？
  • A1：航空業界で使われる「乗客名簿」を意味します。828便の乗客リストそのものが、物語の大きな鍵となっています。
• Q2：このドラマは実話やモデルになった事件があるの？
  • A2：2014年に起きたマレーシア航空370便失踪事件から着想を得ていますが、物語自体は完全なフィクションです。
• Q3：“声”（Calling）が聞こえるのは乗客だけ？
  • A3：主に乗客ですが、シーズン1の終盤で乗客ではないジークも同じ現象を体験していることが判明しました。
• Q4：カルが他の乗客と違うのはなぜ？
  • A4：明確な理由は不明ですが、彼が最も純粋な心を持っているため、他の乗客よりも強く、そして正確に“導き”を受け取れるのではないかと推測されています。
• Q5：グレースは最初なぜベンを信じなかったの？
  • A5：5年半ぶりに帰ってきた夫が非現実的な話をすることへの戸惑いや、新しい恋人との間で築いた平穏な生活を守りたいという気持ちから、すぐには受け入れられませんでした。
• Q6：ジャレッドは結局、敵なの？味方なの？
  • A6：基本的にはミカエラを愛し、守ろうとする味方です。しかし、彼女が関わる事件に深入りしすぎることで、時に衝突することもあります。彼の行動は複雑な立場と愛情からくるものです。
• Q7：サンビがセラピストに打ち明けた秘密って何？
  • A7：自分が828便の乗客であることをセラピストに明かしてしまいました。しかし、そのセラピストは「少佐」と繋がっており、サンビの情報は敵に筒抜けになっていました。
• Q8：「シンギュラリティ計画」って結局なんだったの？
  • A8：UDSという民間企業が進めていた、人間の脳をハッキングして“声”を人工的に作り出そうとする非人道的な実験計画です。
• Q9：828便の乗客は何人いるの？
  • A9：乗員乗客合わせて191人です。
• Q10：ドラマの撮影はどこで行われているの？
  • A10：主にアメリカのニューヨーク市周辺で撮影されています。
• Q11：シーズン1で亡くなった主要なキャラクターは？
  • A11：乗客のケリー・テイラーと、時間のズレを経験した銀行強盗犯のジェームズ・グリフィンです。

まとめ

ドラマ『マニフェスト』シーズン1の全貌を、ネタバレありで徹底的に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

828便の帰還から始まった物語は、単なるSFミステリーにとどまらず、“失われた時間”によって引き裂かれた家族の絆を取り戻すヒューマンドラマであり、自らの運命に立ち向かう人々の壮大な叙事詩でもあります。

シーズン1で散りばめられた無数の謎と伏線は、そのほとんどが未解決のまま、より大きな物語の序章として幕を閉じました。「乗客の有効期限」「少佐の脅威」「銃声の行方」――。残された課題はあまりにも大きく、彼らの前途は多難です。

この記事をガイドに、ぜひもう一度シーズン1の各エピソードを見返してみてください。一度目では気づかなかった小さな伏線や、登場人物たちの表情に隠された意味など、新たな発見がきっとあるはずです。そして、彼らがシーズン2でどのような運命をたどるのか、一緒に見届けましょう。