
今注目のNetflixドラマ
『イントゥ・ザ・ナイト』
ってどんな物語?



スピンオフの
『ヤカモスS-245』
も気になるね!
Netflixドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』は…
異常な太陽が地球の人類たちを滅亡させる
というお話。
「太陽光を浴びると死に至る」という分かりやすい状況のため、それを理解した登場人物たちは、夜を求め移動したり、地下深くに潜伏しようとします。
これらの設定が「単純かつ衝撃的」なので、続きが気になって一気見してしまうドラマです。
そして…
『イントゥ・ザ・ナイト』を、より深く楽しむなら、そのスピンオフドラマ『ヤカモスS-245』も必見です。
ということで、今回は…
Netflixドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』と、そのスピンオフドラマ『ヤカモスS-245』、それぞれのドラマ概要、関連性、あらすじ、ネタバレなどなどをまとめました!
そうそう、それからもう一つ。
2つのドラマそれぞれの「とっておきのネタバレ」を、あちこちに散らばせていますので、いろいろとご覧になってお楽しみください!
- Netflixドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』の概要、あらすじ、ネタバレ
- 同スピンオフドラマ『ヤカモスS-245』の概要、あらすじ、ネタバレ
- ドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』と『ヤカモスS-245』の関係性
Netflix『イントゥ・ザ・ナイト』の基本情報と見どころ


Netflixドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』は、太陽の異常現象が地球の人々の命を奪うという脅威が現実化した終末世界のなかで、生き延びようとする人々の姿を描いたサバイバルSFです。



ちょっと長くね?



太陽光を浴びちゃうと死んじゃう…
「独自の世界観」と「意図されずに閉ざされた空間に居る人々の心理的な緊張感」が重なるストーリー展開。
見る者は、ぐんぐん物語に引き込まれてしまいます。
この項では、次の3点についてまとめました。
まずは作品の成り立ちとストーリーの中核から確認しましょう。
原作とジャンル、そしてドラマの骨幹(超サマリ)
もう一度、一言でいえば、この『イントゥ・ザ・ナイト』は…
「世界の終わりの危機から、ジェット旅客機で逃げまくる物語」(シーズン1の場合)です。



なんのこっちゃ?



ですよね…
さて…
この作品は、ベルギーのNetflixオリジナルシリーズで、ポーランドの小説『The Old Axolotl』を原作としています。
ジャンルとしてはSFスリラーに分類されますが、同時にヒューマンドラマとしての側面も強く感じられます。
- 原 題:Into the Night
- 制 作 国:ベルギー
- 制作総指揮:ジェイソン・ジョージ
- 脚 本:ジェイソン・ジョージ
- 出 演:下記参照
- 配 信:Netflix独占配信
- シーズン1(全6話)は、2020年5月1日に配信
- シーズン2(全6話)は、2021年9月8日に配信
- ジャンル:SFサスペンス/終末サバイバル
- 原 作:
- Jacek Dukaj著「The Old Axolotl」
物語の骨幹(超サマリ)
異常な太陽の活動が発生。結果、地球上では昼間の太陽光が人体に悪影響を及ぼすようになってしまいました。
より具体的には、昼間の太陽光を浴びた人や動物たちは体内の炭素が一気に変化し、死に至るのです。
ただし、この重篤な情報は、まだ広く知り渡っていません。そんな状況のなか…
物語は、ベルギーの首都ブリュッセルにあるブリュッセル空港からスタートします。
繰り返しますが、太陽光が人を死をもたらす件は、まだ広く知られていないので、空港のあちこちは、至って平和な普通モードです。
そこに不穏な男が登場。NATO勤務のイタリア軍少佐・テレンツィオ。
彼は「昼間に太陽光を浴びることで人は死に至る」という事実を仕事上知ります。結果、ジェット旅客機で太陽の届かない夜の世界に逃げようと考えたのです。
そんな少佐がとった行動は突飛なものでした。空港内で警備兵から銃を奪い、離陸直前のモスクワ行の旅客機に侵入。つまり、ハイジャックをしました。
狙われた旅客機の機長と一人のCAは、たまたま当機から離れており、操縦桿を握るのは副機長のマチューのみという状況になってしまいました。
ハイジャック犯・テレンツィオは、銃で乗客と乗務員を脅し、それどころか、副機長マチューに銃を放ち、左手に大きな怪我をさせてしまいます。
その発砲で、旅客機の通信関係も不能状態となってしまいました。
左手に銃弾が貫通するほどの大怪我を負った副機長マチューは、一人では旅客機を操縦できません。
そこで、ハイジャック犯・テレンツィオは乗客のなかから操縦のサポーターを選びます。
それが、元ベルギー空軍のヘリコプター操縦士のシルヴィー。彼女は、このドラマの実質的な主人公です。
さて、ハイジャック犯・テレンツィオは、夜が続く航路を目指すべく、西へ西へと飛び続けろと要求。
閉鎖空間のなかで「犯人と乗客・乗務員が入り乱れて、裏切りの構図が展開する群像劇」がはじまります…。
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夜は太陽の影響が限られるので比較的安全、すなわち、「昼間=死」という分かりやすい設定です。
この設定が、物語全体に常に緊張を与え続ける仕組みになっています。
次々に起きる絶体絶命な状況から目が離せません。
主な登場人物・相関
第1話の冒頭、銃を手に旅客機に搭乗した謎の軍人・テレンツィオによって、物語は一気に緊張状態へ突入します。
この作品の面白さのひとつが、ハイジャックに巻き込まれてしまった乗客・乗務員それぞれのバックグラウンドの幅広さと、極限状態で人間関係が刻々と変化する様にあります。
ところで…
このNetflixオリジナルドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』はシーズン1・6話、シーズン2・6話の全12話ありますが、話毎のタイトルは、すべて登場人物名になっています。
つまり、1話1話、登場人物にフォーカスした物語にもなっているわけです。
以下は主要人物とその特徴を簡潔にまとめたリストです。
【航空会社乗務員等】


- ♂ マチュー(ローラン・カペリュート)
- 副機長。
- ハイジャック犯が乱入してきたとき、機長がたまたま離席していたので、機の操縦は彼しかできない状況に。
- 物語早々、ハイジャック犯・テレンツィオによって、左手を銃で打ち抜かれて重傷を負う。


- ♀ ガブリエル
- キャビンアテンダント(シーズン1のみ)。
- ハイジャック犯が乱入してきたとき、後輩のCAがたまたま離席していたので、機内では彼女が唯一のCAとなる。
- ハイジャック犯を前にしても沈着に判断・行動できる優れたベテランの乗務員。


- ♂ ヤクブ
- 飛行機の整備士。
- ハイジャック事件発生当初、旅客機関係者としては、事件への対峙が消極的だった。


- ♂ オスマン(ナビル・マラット)
- 空港で働くモロッコ系移民の清掃員。
- 私用で乗り合わせた。
【ハイジャック犯】


- ♂ テレンツィオ(ステファノ・カセッティ) (シーズン1のみ)
- NATO本部に勤務するイタリア軍少佐でハイジャックを実行した(単独犯)。
- 乗務員・乗客含め、彼のみが最初から「昼間は太陽光で人が死に至ること」を知っていた。
【主な乗客】


- ♀ シルヴィ(ポーリン・エチエンヌ)
- シーズン1・2を通して、実質的な主人公。
- ベルギー空軍のヘリコプター操縦士だが、既に退役している。
- 搭乗直前に恋人を無くし、傷心のまま乗り込んだ。


- ♀ イネス(アルバ・ガイア・べルージ)
- SNS界では有名なインフルエンサー。
- ♂ ヴォルコフ
- 持病のある高齢のロシア人 (シーズン1のみ)。


- ♀ ローラ(バベティダ・サジョ)
- ヴォルコフを介助する看護師。


- ♀ ザラ(レジーナ・ビッキニーナ)
- 子供ドミニクの母親でロシア人。
- ドミニクの治療のためにロシアに向かう。
- ♂ ドミニク(ニコラス・アレチン)
- 疾患を抱える少年。


- ♂ アヤズ(マフメッド・クルトゥルス)
- トルコ人移民の実業家。
- いろいろとすねに傷を持つ男で、ハイジャック犯を前にしても臆するところが無い。


- ♂ ホルスト(ヴィンセント・ロンデス)
- 気象学とITに詳しい乗客。


- ♂ リック(ヤン・ベイヴート)
- 博物館の警備員。
【シーズン2の主な人物】
- ♂ ロム
- NATO軍が管理するブルガリアにある地下施設のトップ、大佐・司令官。
- ♂ ヘラルド
- 大使。
- ♀ テア(エミリー・カン)
- ヘラルドのガールフレンド。
- ♀ ジア(マリー=ジョゼ・クローズ)
- ノルウェーにあるNATO軍の種子貯蔵庫で働く保安員。
- ♂ マルクス
- NATO軍兵士、アメリカ人。
- ♂ アルマン(キヴァンチ・タトリトゥグ)。
- スピンオフドラマ『ヤカモスS-245』の主人公!
【謎の番外人物】
- ♂ アシル(シーズン1・2登場無し)
- 「アシル」は、シーズン2・第6話のタイトルになっている。
- このタイトル由来はこうです。
- 『ヤカモスS-245』では、アシル・カヤが息子アルマンを守るために一連の計画を立てていたことが明らかになります。彼はアルマンに新しい世界への参加を促します。
- 『イントゥ・ザ・ナイト』シーズン2の第6話(最終話)でアシルは登場しませんが、スピンオフドラマ『ヤカモスS-245』との物語的なつながりが示されています。
それぞれの人物の人種・言語・背景は様々。
また、全員どこかに「影」を持ち、それが極限状態のなかで露わになっていくプロセスが、ドラマのひとつの魅力となっています。
世界観とストーリーの特徴
「太陽が人類を殺す」という極端で単純な状況設定が、すべての行動を制限します。
夜の間だけしか行動できないという制約の中、さらに、飛行機という閉鎖空間で起こる事件・疑念・裏切りがストーリーに重厚感を与えています。
まさに、空を飛ぶ密室ミステリー兼群像劇とも言える構成です。
また、この設定を利用して「どこへ行っても安全ではない」=「世界のどこにも逃げ場がない」ことが繰り返し提示されるため、常に緊迫した空気が維持されています。
加えて、各国語が飛び交う多国籍キャスト構成もリアリティを支えるポイント。
視聴者は知らぬ間に、国境や文化の違いを超えて「人間の本質」に直面させられてしまうのです。
SFだけじゃなく、人間ドラマとしても熱い展開となっています。
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そうそう、これだけは言っておきますね!
第1話早々から間断なく続く、緊迫した状況。
ハラハラ、ドキドキ。
一旦、見はじめると、一気見したい!と思う気持ちが止まらないでしょう。
その点をお気を付けください!
同ドラマ、シーズン1のあらすじとネタバレ


シーズン1は、物語冒頭でハイジャックが発生。
以降、ハイジャック犯を含め、乗客・乗務員たちが、突如始まった太陽光による“死の現象”からの逃避行をするサバイバルドラマ(シーズン1)が展開されます。
これでもかこれでもかというくらい、短時間のうちに次々と問題・危機・事件が起こります。
そして、これらによって、乗客・乗務員・犯人たちの間にある「協調と反目の関係」も次々と変化し、心理的緊張が高まりながら物語が加速していくのです。
この項では、次の3つについてまとめました。
ここでは、各話の展開とその見どころをまとめながら、シーズン1の物語を振り返っていきます。
第1話から第3話の流れ
最初から銃声で幕を開ける衝撃的な始まり。
【第1話タイトル:シルヴィ】
第1話では、NATO本部に勤務するイタリア軍少佐・テレンツィオが、ブリュッセル空港内で警備の兵士から銃を奪い、ロシア行きの旅客機をハイジャックすることでスタート。
彼は「太陽が死をもたらす」と警告し、飛行機を西へ向けて離陸させます。
乗客たちは混乱の中、やむを得ず彼の言葉を信じ、行動を共にすることに。
テレンツィオは、操縦室に入り、副機長マチューの手を撃ち抜き、その銃弾は通信機器をも不能にさせてしまいました。
機長はハイジャック時に離席していたので、手に重傷を負った副機長マチューだけでは操縦ができません。
そこで、ハイジャック犯・テレンツィオは乗客の中から操縦補助ができそうなシルヴィを助手席に座らせます。
彼女はベルギー空軍の退役軍人で、ヘリコプターの操縦士でした。
もちろん、ヘリコプターの操縦士が即、ジェット旅客機を動かすことなどできませんが、飛行機が飛ぶ理屈くらいは分かっているというところでしょうか。
手を負傷したマチューが気を失えば、それこそ旅客機失速は必至の危機的状態が続きます。
マチューはその後、飛行機をスコットランドの基地に着陸させます。
そして、旅客機の人々は、3人の兵士と出会い、彼らが飛行機に同乗することとなりますが、これがあとあと大きな火種になります…。
【第2話タイトル:ヤクブ】
第2話では、乗客の一人が体調を崩し、医療物資を求めてノルウェーの空港に緊急着陸。
しかし、そこでも既に「太陽光による死」が展開しており、医療チームは全滅していました。
西へと逃げ続ける彼ら生存者たちは、事態が地球全体に及んでいると確信。
実は、この第2話で、重要な人物(女性)に別れのときが来てしまいました。
一瞬躊躇した判断が「彼女」の運命を決定づけてしまったのです。
【第3話タイトル:マチュー】
第3話では、飲料・食べ物などの確保のために着陸したモスクワ郊外の基地で、「スコットランド基地で合流した兵士3人」との衝突が勃発。
この3人の兵士は、とんでもない人物だったのです。
一方、機内における決定事項は、職責意識の高い副機長のマチューがどんどん決断していきます。
しかし、マチューが様々なことを決定しまうことを良く思わない人物も出てきました。
こういう過程で、乗客・乗務員たち同士の協調と反目の関係がどんどん変化していきます。
第4話から第6話の流れ
物語はますます混沌へと突き進みます。
【第4話タイトル:アヤズ】
第4話で、飛行機はアラスカに到着。
アヤズが、死んだ乗客(登場人物リストには掲載されていません!)に宝石を運ばせていたことが発覚し、急遽、裁判にかけられます。
また、太陽光の異常照射で、食べ物やジェット燃料の炭素が変化するため、劣化していることが判明。
集めてきた食料は紙を食べているような始末で、栄養価が全く無いものになってしまいました。
また、劣化していない燃料を時間内に確保することも必要です。
そんなこんなでアタフタしているところに、副機長のマチューは敗血症で倒れてしまいます。
ということは、ヘリコプターしか操縦したことがないシルヴィが独力でジェット旅客機を着陸させなければならないというトンデモ事態に!
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なんとかヘリコプター操縦士のシルヴィが奇跡的な着陸をさせたものの、マチューは敗血症なので、手術をしなければなりません。
乗客に医者はゼロ、そこで、多少なりとも医療知識のある看護師ローラが執刀することに!
実際の手術は第5話になりますが、もう展開は、ありえないことばかりで、めちゃくちゃ。
これでもかこれでもかという危機の連発です。
【第5話タイトル:リック】
第5話では、決定権を巡り、乗客・乗務員の間に内部対立が激化し、リーダーの座を巡って亀裂が発生。
また、限られた食料と燃料が乗客たちの焦りに拍車をかけます。
そうそう、ここまでいくつものネタバレをしてきましたが、一番大きなことをこれから書きます。
それは…
当初、ハイジャック犯として旅客機を制圧したNATO本部に勤務するイタリア軍少佐・テレンツィオのこと。
彼と、乗客・乗務員たちの関係性ですが、いつのまにか「危険な昼間から逃げ、安全な夜を飛行するための連帯」が生じます。
テレンツィオは、乗客や乗務員たちと協力して事にあたるようになっていたのです。
それでも、「一過性(?)の同士たち」ですから、お互いの関係性は、協調すると思えば、反目する…というように、ぐるぐる、ぐるぐると変わります。
さて、そんなテレンツィオですが、第5話終盤にとんでもない行動にでます。
それが彼自身にブーメランとして襲いかかることになるのですが…。
え?、テレンツィオが〇〇を殺した???
【第6話タイトル:テレンツィオ】
第6話では、軍の施設にある地下施設・掩体壕へと「同士たちが一人も欠けることなく逃げ込むことが出来るか」が山場となります。
これらの場面にも、これでもかこれでもかというくらい、いろいろな危機が訪れます。
それでも、ほぼほぼの(!)同士たちは、地下施設に辿り着くことに成功。
たった1名、〇〇だけが□□のせいで辿り着くことに失敗。
その後、この□□の行為が、大きな火種となります(スミマセン、この部分、ネタバレを控えます、ここではね)。
とにもかくにも、西へ西へと逃げていた旅客機一行は、地下施設・掩体壕(えんたいごう)に辿り着き、そこにいたNATO兵士たちと合流。
これでシーズン1は終わるのですが…。
掩体壕(えんたいごう)とは…
- 軍用機などを敵の攻撃から守るために造られた格納施設です。多くはコンクリート製で、かまぼこ型の形状をしています。
シーズン1の結末と注目点
シーズン1は、乗客たちがやっと安全と思われる地下施設へたどり着くところで幕を閉じます。
ただし、そこには別の問題が潜んでおり、「ここからどうなる?」という新たな謎を残したままの終わり方です。
注目ポイントは以下の3点。
- 太陽光の殺傷能力:なぜ、突然人間を死に至らしめるようになったのかは不明のまま。
- 乗客の心理戦:信頼と裏切り、責任と恐怖が複雑に絡み合い、誰が味方か分からない状態。
- 地下基地の存在:果たして地下施設・掩体壕はここまで逃げてきた旅客機の人々にとって、「安全地帯」なのか、それともさらなる脅威の始まりなのか。



あの緊張感…一気見が止まらない!
同ドラマ、シーズン2のあらすじとネタバレ


シーズン2は、地下施設に逃げ延びた乗客たちが直面する、新たな緊張と生存争いの物語です。
極限状態はさらに深化し、内側から崩れていく恐怖と、それぞれの決断が物語を加速させていきます。
この項では、次の3点をまとめました。
本項では、シーズン2の展開を全6話分にわたり、物語の流れと重要ポイントを簡潔に解説します。
開始直後の状況
旅客機の乗客・乗務員たちが逃げ込んだ地下施設は、NATO軍の支配下。
シーズン1のラスト直後から続く物語では、地下基地で軍の管理下に置かれた乗客たちが、新たなルールと制約の中で再びサバイバルを強いられます。
兵士たちは軍最優先の思考であり、シルヴィら乗客たちの扱いには明らかな差・差別感があります。
というより、兵士たちにとって、突然現れたシルヴィたちは余計な者たちでしかないのです。
また、兵士たちは、テレンツィオが元々ハイジャック犯であることは知らず、そのNATO軍の一員であるテレンツィオが、シルヴィたちを引き連れてくると思っていたのです。
しかし、テレンツィオは現れずに、シルヴィたちだけが現れた。
それも、NATO軍兵士らが、旅客機の人たちを不信に思う一因でした。
そういう関係性の問題点だけでなく、「地下に逃れたとしても、太陽の脅威は決して去っていない」という危機が徐々に明らかになってきます…。
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ところで、シーズン1とシーズン2では大きな違いがあり、それが、全体のテイストの違いとなって露わているようです。
それはこういうことです。
シーズン1と違い、シーズン2では、太陽光とその影響力を避けることができる場所が出来たことは大きな安心材料です。
その点で、シーズン1のような物語の緊張感は無く、これがシーズン1とシーズン2の大きな違いとなっています。
地下基地での出来事
シーズン2も、シーズン1同様に息つく暇もない展開の連続となります。
以下、各話の流れを簡単にまとめますね。
- 第1話タイトル:ザラ
- 異変から32日が経過し、シルヴィたちも地下施設に慣れて来ました。そんななか、イネスの過失で、食料庫が火事となり、食料量が心配な状況になりました。これで兵士達とシルヴィたちとの関係性が悪化していきます。
- 一方、シルヴィが、NATO軍人・テレンツィオを手錠で繋ぎ、置き去りにしたことが監視カメラ映像に残っていて、司令官のロムに露見してしまいます。しかし、ロムはその動画をUSBに保持するだけで、兵士たちには伝えていません。
- 第2話タイトル:ローラ
- アヤズとザラは親密になります。ある日、ねずみを追っていたドミニクが誤って発電機室に入り、ザラとともに閉じ込められてしまいます。2人は呼吸を確保するため発電機を停止するも、停電のために地下施設内は1、2時間で気温が上昇して全員が死の危険にさらされる状況になってしまいました。
- 一方、発電機室のドアは頑丈で、かつ硬く閉ざされており、中からはもちろん、外からも簡単には開けることができません。このままの状況が続くと、間違いなく2人は絶命します。
- 2人をどうやって助けるかでシルヴィたち乗客の間にも不穏な空気が。
- いろいろあって、アヤズとローラの争いの流れ弾で司令官ロムが絶命。その後、兵士たちがロムのUSBを発見し、シルヴィがテレンツィオを置き去りにしたことが兵士たちに拡がります。
- 第3話タイトル:イネス
- 兵士たちは司令官のロムを、シルヴィら乗客たちはザラとドミニクを葬り、二つのグループの間には、ますます不和が広がります。
- マチュー、マルクス、テア、アヤズ、オスマンらは飛行機でノルウェーの種子貯蔵庫に向かう。
- 兵士たちはテレンティオ殺しでシルヴィを裁きます。
- 第4話タイトル:ジア
- ノルウェーに着いた一行(マチュー、マルクス、テア、アヤズ、オスマンら)は、種子貯蔵庫の中で、異常な言動を見せ、外の世界には毒ガスが充満していると信じる保管員ジアと出会う。
- この保管人ジアがまた大きな火種となります。
- 一方、地下施設・掩体壕内では、兵士たちが裁判を延期するも、シルヴィたち乗客たちを監禁し、ホルストを痛めつける。
- イネスはノルウェーにいるアヤズに掩体壕の状況を知らせ、兵士から逃げて掩体壕を出ます。
- 第5話タイトル:テア
- 夜明けが近づき、イネスは掩体壕に戻ろうとしますが、ヘリコプターを目撃し、それを追跡。掩体壕の兵士たちに爆撃されたと言うロシア軍兵士に出会い、掩体壕に案内して侵入するとともに、再びアヤズに連絡して状況を知らせます。
- ノルウェーの貯蔵庫では、一行が種子とジアを連れ帰ろうとしますが、ジアは拘束を抜け出して操縦席に閉じこもって破壊行為を始めます。
- 一方、地下設備・掩体壕の中では、シルヴィ、ホルスト、ローラが兵士たちに反乱を企てるも失敗。
- 兵士たちは大使を味方につけてシルヴィを裁こうとします。
- 第6話タイトル:アシル
- 地下施設では、突然登場したロシア兵士とNATO兵士が一触即発状態に。結果、ロシア軍・NATO軍それぞれの飛行場を破壊したのはロシア軍・NATO軍以外の第三軍であることが明らかになるも、それが何軍であるかは不明。
- 一方、囚われの身になっていたシルヴィ、ローラ、ホルストは部屋を脱出するも再び捉えられ、ナイフで刺され重傷を負ったまま閉じ込められていたリックとイネスが居る部屋に閉じ込められます。
- ところで、第6話の12分10秒あたりで、潜水艦登場!なんじゃこれ?
- そして、テラからマチューに超重要な告白が…。
- それでも再度、掩体壕からの脱出を図って、シルヴィ、ローラ、イネス、ホルスト、リックの5人。もうドキドキの展開ですね。やがて外に出た5人はヘリコプターを奪ってシルヴィの操縦で逃げようとしますが、追っ手はもうすぐそこまで来ており万事窮す。そんなとき、リックが予想外の行動に出て…。
- シルヴィたちが、ノルウェーにいるアヤズたちのもとに着く前にシーンは変わり、いままさにマルクスを射殺しようとしているアヤズのとこりに、見知らぬ男が近寄ってきます。その男は「潜水艦で来た」と言う。アヤズはその男に向かって近づくなと警告するも発砲…。
- ヘリコプターはノルウェーに向かって跳び続ける。終幕。
クライマックスと謎、そして制作中止
最後まで「希望」と「絶望」が交錯します。
シーズン2のラストでは、スピンオフドラマ『ヤカモスS-245』とのクロスオーバーシーンが登場。
地下施設のできごととして、“海中基地との通信記録”が語られ、ヤカモスの存在が間接的に描かれました(第6話)。
これは以下で解説するスピンオフドラマ『ヤカモスS-245』第7話のラストとオーバーラップしています。
しかし、肝心要のその後が描かれないまま、Netflixによる続編の制作は中止してしまいました。
多くの謎が未解決のまま、物語は終焉を迎えることになります。
- 謎のまま終わった事:太陽の異変の根源 / 新天地の有無 / 地球全体の現状
- 完結していないテーマ:人類再生 / 人間関係の行方
- シーン注目点:第6話が、スピンオフへの導線に?



続きが見たかった…未完なのが本当に惜しい!
スピンオフ「ヤカモスS-245」の概要、あらすじ、ネタバレ等


『ヤカモスS-245』は、ドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』スピンオフ作品です。
異なる登場人物、異なる視点で“太陽光による人類危機”を描いており、本編とはまた違った切り口のサバイバルドラマとなっています。
この章では、2作品のつながりを「時・場所・テーマ・人物」の観点からわかりやすく整理していきます。
作品概要とあらすじ
- 制作総指揮:ジェイソン・ジョージ
- 脚 本:ウムトゥ・アラル
- 出 演:キヴァンチ・タトリトゥグ、オスゲ・オズピリンチジ ほか
- 配 信:Netflix独占配信
- 2022年4月20日に配信
- ジャンル:SFサスペンス/終末サバイバル
本作は、「イントゥ・ザ・ナイト」の世界を舞台に繰り広げられる、迫力のSFアクションシリーズです。自由気ままなダイビングインストラクターで海洋生物学者のアルマンは、潜水艦での調査活動に加わることになります。しかし、太陽の異常現象が地上の生命を脅かしていることを知ると、アルマンと科学者たちは、生き延びるために軍の潜水艦に乗船します。地上で何が起こっているのか、軍の潜水艦の真のミッションとは何なのか。突き止めようとするうちに乗組員たちの間の緊張が高まり、中でもアルマンはウムット副将と対立していきます。アルマンは、生き抜くために戦うことになりますが、同時に運命の人を再び取り戻すチャンスを手にします。壮絶な戦いの末に、彼はヒーロー、そしてリーダーとなり、自ら伝説を築いていきます。
引用元:Firmalrks
以下、ネタバレ含む3項目をまとめました。
舞台と時間軸の違い
空と海、交わらないけれど同じ“終末”を生きる物語。
『イントゥ・ザ・ナイト』の舞台は空と地上(or 地下)。
一方『ヤカモスS-245』は、トルコ沖の潜水艦ミッションが物語の中心です。
時間軸はどちらも“太陽異常発生後の直後”で、同じタイミングで進行しています。
- イントゥ・ザ・ナイト:欧州各地→地下施設(シーズン2)
- ヤカモスS-245:潜水艦ミッション→地上壊滅を知る
- 交差する場面:S2第6話 / S-245第7話
特に注目なのが、『イントゥ・ザ・ナイト』シーズン2の第6話。
基地内で「海中からの通信」が拾われ、スピンオフの存在を暗示しています。
このタイミングで、ヤカモス側でも地上に起きた異変を初めて認識します。
『イントゥ・ザ・ナイト』シーズン2の第6話のラストのほうでは、潜水艦が浮上するシーンが出てきますが、まったく同じシーンが『ヤカモスS-245』第7話のラストに出てきます。
そして、『イントゥ・ザ・ナイト』のアヤズ(マフメッド・クルトゥルス)と、『ヤカモスS-245』のアルマン(キヴァンチ・タトリトゥグ)が対峙する場面でそれぞれのドラマが終わります。
また、『イントゥ・ザ・ナイト』でシルヴィたちが載った旅客機が西へ西へと向かうのですが、『ヤカモスS-245』の第5話では、この旅客機を見上げるシーンが出てきます。
共通する世界観とテーマ
設定も、恐怖も、“太陽”でつながっています。
両作に共通するのは、「昼=死」という絶望の設定。
そして“科学と倫理”“集団の中の葛藤”というテーマです。
- 人類が太陽に適応できるのか
- 科学技術は希望か、それとも暴走か
- 人間関係は極限でどう変化するか
特に『ヤカモスS-245』は、限られた人間が密閉空間で衝突しながらも生存を模索するという点で、『イントゥ・ザ・ナイト』と強く共鳴しています。
また、どちらも「自然には勝てない」「それでも希望を見出そうとする」人間の本質を問いかけるような内容になっています。
登場人物の関連性
顔ぶれは異なれど、抱える苦悩は似ている。
実はこの2作品、直接的に登場人物が交差することは、ほぼありません。
前述した「『イントゥ・ザ・ナイト』のアヤズ(マフメッド・クルトゥルス)と、『ヤカモスS-245』のアルマン(キヴァンチ・タトリトゥグ)が対峙する場面」だけであり、これがそれぞれのドラマのほぼほぼラストシーンです。
つまり、「質的にはクロスオーバー作品」でありながら、「人物的なクロスオーバー」は存在しない設計です。
それぞれの視点から描くことで、より広い世界観を多面的に描こうとしているのがポイントです。
言い換えると、“会ったことのない人々が、同じ地球の別の場所で、同じようにもがいていた”という感覚。
これは視聴者にとって大きな想像の余地を与える構成です。



視点は違うけど、世界はちゃんとつながってる!
Netflixで今すぐこの2つのドラマを見よう!
『イントゥ・ザ・ナイト』と『ヤカモスS-245』は、どちらもNetflixオリジナル作品として独占配信中。
配信状況や視聴に必要なプラン、字幕・音声設定など、視聴前に知っておきたい情報をまとめました。
気になった方は、今すぐNetflixでチェックしてみてください。
配信中の国と言語
ここで紹介した作品は、世界各国で視聴可能・・・だけど注意点もあります。
『イントゥ・ザ・ナイト』と『ヤカモスS-245』は、Netflixがグローバル展開しているため、日本を含むほぼ全地域で視聴可能です。
原語はそれぞれベルギー(多言語)とトルコ語ですが、多数の字幕言語に対応しています。
- 配信地域:190カ国以上
- 字幕対応:日本語、英語、フランス語、スペイン語など
- 音声:原語のみ(日本語吹き替えは無し)
ただし、オフライン再生や音声言語の選択肢は、国によって異なる場合があるため、設定画面で確認するのがおすすめです。
視聴に必要なプラン
月額ワンコインでも観られる!
Netflixでは、以下の3つのプランで両作品を視聴可能です。広告ありでも問題なければ、最安プランでも高画質で視聴できます。
- 広告つきスタンダードプラン:月額 890円(税込)
- テレビCMのような広告が表示されます
- 同時に2台で視聴可、同時に2台へダウンロード可
- 1080pのフルHD画質
- スタンダードプラン:月額 1,590円(税込)
- 広告無しで視聴できます
- 同時に2台で視聴可、同時に2台へダウンロード可
- 1080pのフルHD画質
- プレミアムプラン:月額 2,2900円(税込)
- UHD 4KとHDRも最高画質で、空間オーディオにも対応しています
- 同時に4台で視聴可、同時に6台へダウンロード可
どのプランでも、画質と同時視聴台数以外に差はありません。
1人で楽しむなら広告ありプランでも十分満足できる内容です。
字幕と吹き替えの設定
日本語字幕でしっかり理解できる。
両作品とも、日本語字幕に完全対応しています。
ただし、日本語吹き替え音声は現時点では非対応のため、字幕での視聴が基本となります。
- 日本語字幕:あり
- 日本語吹き替え:なし
- 字幕/音声切替:再生中に変更可能
会話スピードも比較的ゆっくりで、多言語が飛び交う中でも理解しやすい構成になっているので、字幕派にも優しい作りです。



今ならNetflixでいつでも観られるよ!
まとめ
今回は、Netflixドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』と、そのスピンオフドラマ『ヤカモスS-245』のドラマ概要、あらすじ、ネタバレについて紹介しました!
- イントゥ・ザ・ナイトの全体像を解説
- ヤカモスS-245との関係も整理
- ネタバレ付きで結末まで網羅
イントゥ・ザ・ナイトのシーズン1・2の展開を順に追いながら、スピンオフのヤカモスS-245とのつながりまで紹介しました。
特に、共通する世界観やテーマ、時系列の交差ポイントも分かりやすく解説しています。
さらに、Netflixでの視聴方法もまとめてあるので、すぐに楽しめる内容になっていました。



ストーリーの流れや本作とスピンオフとのつながりがよくわかったね。
気になる方は、ぜひNetflixでチェックしてみてください。
追記〜ぶっちゃけ話 / これが最大のネタバレかも!?
以下は、どーでもいい情報です。
ドラマは面白けりゃいいじゃん・・・という考え方もありですから、出来ればスルーしてください。
「だったら、書くなよ(怒)」という方、ごめんなさいね。
筆者 taoの個人的な感想
太陽の異常活動で地球全体が全滅の危機・・・が物語の根幹です。
その太陽の異常活動とは「太陽のスーパーフレア」によるガンマ線や衝撃波かな?
それらが地球を直撃し、人類の多くが絶命。
地下深くの施設に居る人々や、潜水艦に居る人々は助かっている…という展開ですね。
さて、AIによる検索によると
- 太陽のスーパーフレアは、1500年に1回程度、太陽と似た星では100年に1度程度と推定されている。爆発のエネルギーは数分から数日続く。
イネスが食料庫を燃やしてしまったのは、彼女たちが地下施設に入って32日以上経ってから。
ということは、太陽のスーパーフレアが間断なく1ヶ月以上も続いているってことになります。
ところで、ドラマで言及されているガンマ線は、ほぼ光速なので、スーパーフレア発生後、約8分で地球に到達。つまり、爆発が1回であれば、地球上の脅威は最初の10分かそこらで終わっているハズです。
次に、太陽のスーパーフレアの衝撃波は、爆発後、18時間から5日くらいで地球に到達。
要するに、「太陽の異常行動で地球の脅威が1ヶ月以上も続くってどうよ」ということです。
_/_/_/
次に、スーパーフレアによって電子機器が使えなくなるのは、一時的な過剰電流で回路が壊れるから。
今の車は電子回路のかたまり。そんな車ですが、ドラマではしっかり走っています。
電気もしっかり使えている、明かりもついてる。
地球絶滅規模のスーパーフレアなら、衛星はほぼ全滅でしょうけれど、衛星電話も使えている!
2つ目の「要するに」ですが…
「地球を壊滅させるほどのスーパーフレアなら、衛星を含め、地球上のすべての電子機器類も全滅でしょ」
_/_/_/
そして、3つ目。
太陽からのガンマ線を浴びた食料や燃料が劣化する。
それは、食糧や燃料の炭素が破壊されるから…。
食糧は栄養価がゼロとなり、紙を食べているようになる。
え? 味って淡水化物からのみ生ずるの?
そもそもガンマ線で食糧や燃料が劣化するというエビデンスはどこにあるの?
_/_/_/
そんなこんなで、いろいろありますけど、フツー見ているときには、そんなことは全く気にならないので、楽しめました…
それでいいんだと思います♪
次に、Felo(国産AI)によるドラマ設定の矛盾についての回答です。
Felo(国産AI)の回答 ★Pro Search版
以下に、Netflixドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』およびそのスピンオフ『ヤカモスS-245』の設定における矛盾点をリスト化して示します。
なお、ハルシネーションチェックはしていません。
「太陽光を浴びると即死する」という設定
- 太陽光が致命的であるならば、地球全体の大気や磁場がその影響を遮断するはず。しかし、設定では人類が夜間に移動することで回避可能とされているが、実際にはガンマ線や放射線は地球全体に広がり、昼夜を問わず影響を及ぼすはずである。
「太陽からのガンマ線が食糧や燃料を変容させる」という設定
- ガンマ線が炭素を変容させるという科学的根拠が不明確。炭素は非常に安定した元素であり、通常のガンマ線照射では分子構造が変化する可能性は低い。また、食糧や燃料が完全に無効化されるならば、電子機器や衛星通信も同様に影響を受けるはずである。
「衛星電話や電子機器が正常に動作する」という設定
- 太陽の異常活動が地球に影響を与えるほど強力であるならば、電磁波の干渉により通信衛星や電子機器が機能不全に陥るはず。特にガンマ線や太陽フレアの影響は、通信システムや電力網に深刻な障害を引き起こす可能性が高い。
「地球上の脅威が1ヶ月以上続いている」という設定
- 太陽の異常活動が1ヶ月以上も続く場合、地球の生態系や気候に壊滅的な影響を与えるはず。例えば、大気中の酸素やオゾン層が破壊される可能性が高く、夜間の移動だけでは生存が不可能になるはずである。
「潜水艦や飛行機で移動することで安全を確保できる」という設定
- 太陽からの放射線が地表に影響を与えるほど強力であるならば、潜水艦や飛行機のシールドでは完全に防ぐことは難しい。特に潜水艦の深海での移動が安全とされる点については、放射線の浸透性を考慮すると不合理である。
これらの矛盾点は、ドラマの設定がエンターテインメント性を重視しているために科学的な整合性を犠牲にしている可能性があります。
ただし、視聴者に緊張感や没入感を与えるための演出としては効果的であるとも言えます。
次に、検索などに強いAI・Perplexityによるドラマ設定の矛盾についての回答です。
Perplexityの回答 ★Pro Search版
以下は、ご提示いただいたNetflixドラマの設定における科学的・論理的矛盾点をリスト化したものです。
これらのドラマ設定は創造的なフィクションとして楽しめるものですが、現実の科学法則との間には多くの矛盾が存在します。
なお、ハルシネーションチェックはしていません。
【太陽光と生存条件に関する矛盾】
★太陽活動の持続期間
- 太陽の異常活動が1ヶ月以上続いているという設定は、実際の太陽フレアや太陽嵐の通常の継続期間と矛盾している。現実の太陽活動の異常は通常数時間から数日程度しか続かない。
- 太陽からのガンマ線が異常に増加し続けるという設定は、太陽の物理的メカニズムと矛盾している。このような極端な放射線放出が長期間持続するためのエネルギー供給源が太陽に存在しない。
★昼夜の安全性の問題
- 夜間なら安全であるという設定は、地球の自転という基本的な天文学的事実と矛盾している。地球が自転している以上、すべての地域が順番に太陽に面するため、長期的には安全な場所が存在しなくなる。
- 太陽光だけが危険であるという設定は、ガンマ線の性質と矛盾している。強力なガンマ線は大気や建物をある程度透過するため、単に日光を避けるだけでは完全な防護にならない。
【放射線の物質への影響に関する矛盾】
★食糧への影響
- ガンマ線が食糧の炭素を変容させて栄養価をゼロにするという設定は、放射線の物質への影響メカニズムと矛盾している。放射線は分子構造を無差別に破壊することはあっても、特定の元素だけを選択的に変容させることはない。
- 食糧だけが影響を受けるという設定は、生態系の連続性と矛盾している。同様の放射線影響が植物や他の生物にも及ぶはずであり、食物連鎖全体が崩壊するはずである。
★燃料への影響
- 燃料が使えなくなるという設定は、燃料の化学的性質と矛盾している。ガンマ線が炭化水素の化学構造を完全に変えて燃焼特性を失わせるには、人間が即死するレベルをはるかに超える放射線量が必要となる。
【技術・インフラに関する矛盾】
★電子機器の機能維持
- 強力なガンマ線環境下で電子機器が正常に機能するという設定は、放射線の電子回路への影響と矛盾している。ガンマ線は半導体素子に損傷を与え、電子機器の誤動作や故障を引き起こす。
- 特に衛星電話が使えるという設定は、宇宙空間における放射線防護の現実と矛盾している。衛星は地球の磁場による保護が弱い環境にあり、異常な太陽活動の最初の犠牲になるはずである。
★電力インフラの維持
- 電気が正常に流れ続けるという設定は、発電・送電システムの脆弱性と矛盾している。太陽からの異常なガンマ線は電力網や発電所の制御システムに深刻な障害を引き起こすはずである。
- インフラが維持されているという設定は、社会的混乱の現実と矛盾している。太陽光で人が死ぬような状況では、インフラを維持する人員も大幅に減少し、システム全体が機能不全に陥るはずである。
【榮仏学的影響の選択性】
- 人間だけが太陽光で死滅するという設定は、生物学的な放射線感受性と矛盾している。同じ哺乳類である他の動物も同様の影響を受けるはずである。
- 短時間の太陽光被曝で即死するという設定は、放射線障害の進行過程と矛盾している。致死量の放射線被曝でも、通常は数時間から数日かけて症状が進行する。
これらの矛盾点は、ドラマの面白さやサスペンスを高めるために意図的に設定された「フィクションの自由」と考えることができます。
科学的正確さよりもストーリーテリングを優先させた結果と言えるでしょう。
次は、AIとしては超有名(?)なChatGPTの回答です。
ChatGPTの回答(Deep Research版)
Netflixドラマ『イントゥ・ザ・ナイト』および『ヤカモスS-245』における太陽異常による地球規模の危機設定について、
- 現実の物理法則や生物学に照らして矛盾している点
- SFとしての内部整合性を損なっている点
この両面から具体的に検証し、それぞれ「〇〇という設定は、□□の理由で矛盾している」という形式でリスト化してご報告します。
なお、これもハルシネーションチェックはしていません。
【科学的観点から見た設定上の矛盾点】
- 太陽光を浴びた人類が死滅するという設定
- 太陽フレアなどの異常が起きても、地球は大気と磁場によって有害な放射線から通常は保護されています。現実の太陽物理学では、太陽からのX線や高エネルギー粒子は大気上層で遮断され地表に直接降り注ぐことはないため、日光そのもので人間が即死する状況は科学的に説明が困難で矛盾しています。
- 「夜であれば安全」という設定
- 本当に人を即死させるほど強烈な放射線であれば、夜間でも地球を貫通したり大気中に残留したりする可能性があります。しかし作中では夜の間は完全に安全とされています。このように放射線の性質が都合良く「太陽光線(紫外線)」に限定されており、地球の陰になれば無害になる一方で、人を瞬時に殺傷するほど強力という二律背反が科学的に矛盾しています(通常、致死的な高エネルギー放射線は地球の昼夜を問わず影響を及ぼし得るか、逆に紫外線程度なら致死レベルにはならない)。要するに、設定上必要とされる放射線のエネルギー特性に無理があると言えます。
- 異常現象が1ヶ月以上継続しているという設定
- 太陽活動による災害がこれほど長期間連続するのも現実的ではありません。太陽フレアは通常、数分から数時間程度でピークが過ぎます。仮にコロナ質量放出(CME)の影響でも数日規模であり、何週間も連日昼間の度に地上を即死レベルの放射線が襲うというのは、太陽の挙動として前例がなく科学的に不自然で矛盾しています。また、もし1ヶ月以上も昼側の生物が全滅する状況が続けば、生態系は崩壊し地球環境も深刻な変化を来たすはずですが、作中世界の描写にはその点の説明が欠けています。
- 「太陽放射線で炭素が変質し食料の栄養が失われ、燃料も無効化される」という設定
- 放射線が物質の化学結合を破壊したり劣化させたりすることはありますが、炭素そのものを別の物質に即座に変質させるのは通常の太陽光線では考えられません。現実の食品照射でも栄養素が完全に失われることはなく、調理や冷凍と同程度のビタミン損失に留まります。燃料についても、直射日光程度で急激に劣化することはなく、数ヶ月以上かけてようやく揮発成分の蒸発やわずかなガム質の生成が起こる程度です。したがって短時間で食料が無価値になり燃料が使えなくなるという描写は、必要な放射線量が現実とかけ離れており科学的に矛盾しています。
- 衛星電話や電子機器が問題なく作動し電気も使えるという設定
- 太陽由来の強烈な放射線が地上を直撃すれば、生物だけでなく電力網や通信にも大打撃を与えるはずです。現実に大規模太陽フレアが発生した場合、電離層の撹乱で無線通信が遮断されたり、人工衛星の通信精度が低下したりすることが知られています。また巨大な太陽嵐(磁気嵐)では送電網の変圧器破損など広範な停電が起こり得ます。それにもかかわらず、作中では都合良く通信衛星や電子機器は無傷で使えている描写になっており、この点は科学的に矛盾した設定です。
【物語内ロジックの観点から見た設定上の矛盾点】
- 太陽光を浴びたら人類が死滅するという設定
- わずかな日光の漏れも致命的とされている一方で、その状況下で生存者が乗る飛行機や建物内で安全に過ごせているのは不整合です。劇中では日光を遮断するため病院の一室を黒紙で覆っても効果がなく、人々が死亡した様子が描かれています。ほぼあらゆる遮蔽物を貫通する放射線があると示唆しながら、生存者の乗り物やシェルター内では都合よく直射日光さえ避ければ無事でいられるのは、物語内のルールとして矛盾しています。
- 「夜であれば安全」という設定
- シリーズ序盤では夜の間は安全とされていますが、物語の後半で太陽が出ていない深夜にもかかわらず乗客の一人(アヤズ)が急病に倒れる描写があります。作中で**「暗闇でも放射線の痕跡が残っている」と説明**されており、放射線そのものは常に存在することが示唆されています。これは「原因が太陽光線だから夜なら大丈夫」という当初の前提と食い違っており、放射線の脅威に関する物語内ルールが統一されていない矛盾点と言えます。
- 異常現象が1ヶ月以上継続しているという設定
- 世界規模で昼間の生物が死に絶える事態が数週間も続けば、食糧生産や物流は完全に停止し、生存者が移動や補給を続けるのは極めて困難です。実際劇中でも、飛行機の乗員たちは燃料や食料の不足に何度も直面しています。しかしそれでも彼らが1ヶ月以上生存し続けられるのは都合が良すぎ、物語内の因果関係として説得力に欠けています。特に燃料が劣化する設定にもかかわらず長距離移動を繰り返せている点や、各地でタイミング良く補給や避難ができる展開には矛盾が残ります。
- 「太陽放射で炭素が変質し食料・燃料が無効化される」という設定
- 作中では有機物が選択的に被害を受けるかのような描写ですが、その範囲と影響が曖昧で一貫性に欠けます。例えば食料や石油燃料は劣化するとされていますが、同じ炭素化合物であるプラスチック製品や木材、衣類などについては影響が描写されていません。放射線が炭素ベースのもの全てを変質させるのなら文明社会のあらゆる物資が使えなくなるはずで、そうでないなら食料や燃料だけ都合良く機能を失うのは不自然です。この選択的な劣化の設定は物語内部の論理として矛盾しています。
- 衛星電話や電子機器が正常に動き電気も使えるという設定
- 前述のように作中の太陽異常は極めて広範な被害を及ぼしているのに、通信網や電子機器だけは影響を受けていない点に整合性の問題があります。物語内では世界中で人類が急死しインフラが崩壊状態にもかかわらず、生存者たちは衛星電話で連絡を取り合い、電力も確保して機器を使用できています。もし強力な放射線が大気圏まで降り注いだのなら通信衛星や電力網も被害を受けるはずであり、それらが物語の都合上ほぼ無傷であるのはご都合主義的で矛盾した描写と言えます。作中でこの点に対する明確な説明はなく、SF設定上の綻びとなっています。
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