いよいよ大阪がざわつく季節がやってきました。3月8日(日)、エディオンアリーナ大阪を舞台に2026年大相撲春場所の初日を迎えます。千秋楽は3月22日(日)。15日間、大阪の熱気の中で繰り広げられる真剣勝負です。
2月24日に正式番付が発表されました。眺めるだけで胸が高鳴る、熱い顔ぶれ。今場所は「史上初かもしれない瞬間」が複数重なる、とんでもない場所になる予感が漂っています。横綱昇進がかかる大関の綱取り、元大関の逆襲、初日から上位陣にぶつかっていく新三役、そして幕内の門を叩いたばかりの新人たち。どこを切っても見どころしか出てきません。
この記事では、確定した番付をもとに幕内の見どころを余すことなく掘り下げ、優勝予想(本命・対抗・大穴)もしっかりお届けします。十両・幕下の注目ポイントも合わせてどうぞ。
- 春場所2026の幕内番付確定版と幕内同部屋の一覧
- 春場所2026の7つの見どころと彼らの初場所2026の一推しの一番
- 春場所2026の優勝予想
春場所2026・幕内番付(確定版)


2026年春場所(3月場所)の幕内番付・確定版です。
今回の幕内番付(確定版)ですが、特に意外性や驚きはありませんでした。
幕内、同部屋情報
伊勢ヶ濱部屋ってどういう部屋?・・・という一端を見ることができる動画を転載しました。力士たちの人柄がよく分かります。
筆者 TOPIOはなかでも、序ノ口を全勝優勝で終えたオチルサイハン(現・旭富士)の実直さが知れて嬉しかったです。また、熱海富士の謙虚さも素敵です。
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本題に戻り…
同部屋同士は、本割での対戦がありません。
つまり、同部屋の幕内人数が多い場合は、優勝争いその他で、かなり有利になります。
そこで、春場所幕内の2人以上の同部屋情報を列挙しますね。本場所の対戦を楽しむ際の参考にしてください。
ちなみに…
下記関取の合計は、24人。幕内人数 42人の半分以上に「同部屋対決が無いという恩恵がある」わけです。
- 伊勢ヶ濱部屋 5人
- 熱海富士、義ノ富士、伯乃富士、錦富士、翠富士
- 佐渡ヶ嶽部屋 3人
- 琴櫻、琴勝峰、琴栄峰
- 木瀬部屋 3人
- 美ノ海、宇良、金峰山
- 高砂部屋 3人
- 朝紅龍、朝乃山、朝白龍
- 荒汐部屋 2人
- 若元春、若隆景
- 追手風部屋 2人
- 大栄翔、翔猿
- 鳴戸部屋 2人
- 欧勝馬、欧勝海
- 時津風部屋 2人
- 正代、時津風
- 藤島部屋 2人
- 藤青雲、藤凌駕
春場所2026・幕内の見どころ7選
春場所2026、幕内の見どころ7選です。
春場所を楽しむヒントとしてくださいね。
見どころ1 〜 東大関・安青錦の「綱取り」
双葉山以来89年ぶりの快挙の「その先」を目撃しよう!
春場所最大の、というより2026年の大相撲全体を通じて最大の注目テーマと言っていいでしょう。
春場所は…
ウクライナ出身の東大関・安青錦(21歳)の横綱昇進がかかる、いわゆる「綱取り場所」です。
振り返ると、安青錦は、昨年11月の九州場所で新関脇として初優勝(12勝3敗・優勝決定戦で横綱豊昇龍を下す)を果たして大関昇進を決めました。
続く、年明けの初場所では新大関として2場所連続優勝(12勝3敗・優勝決定戦で熱海富士を首投げで制す)を達成しました。
この「関脇→新大関での2場所連続制覇」は、「昭和の大横綱」双葉山が1936〜37年に達成して以来、実に89年ぶり2人目の快挙です。
場所後の会見で安青錦は「(横綱昇進に)早い、遅いとかは関係ないと思う。そういうチャンスをつかめるように」と落ち着いた口調で語りました。
高田川審判部長も「そつがないし、強い。来場所が楽しみでしかない」と今場所を綱取り場所と位置づけることを示唆しています。
春場所で3連続優勝を果たせば横綱昇進は確実。
優勝を逃しても、12勝以上の準優勝で、かつ優勝者との星の差が1つであれば、間違い無く場所後の横綱昇進が実現するでしょう。
これが実現した場合、大関2場所での横綱昇進という史上最速タイ記録(双葉山・照国と並ぶ)が実現します。
21歳のウクライナ人青年が、日本の国技の頂点に立つ瞬間を目撃できるかもしれない場所です。
見どころ2 〜 両横綱、豊昇龍と大の里
「横綱の意地」を発揮できるか?
昨年九州場所(11月場所)、初場所(1月場所)において、両横綱は怪我があるとはいえ、安青錦に優勝をさらわれてしまいました。
直近の初場所では、豊昇龍、大の里ともに10勝5敗。横綱としては物足りない星数です。最高位の力士として、このまま黙って見ていられるはずがありません。
特に大の里にとっては、安青錦の綱取りを阻む「最大の壁」として立ちはだかれるかどうかという場所でもあります。大の里は昨年だけで3度の幕内最高優勝を果たした実績がある力士。
春場所は怪我明けの影響が抜けたうえで、本来の圧倒的な押し相撲を取り戻してくることを期待しています。
安青錦 vs 大の里の直接対決は、間違いなく今場所最大の注目取組のひとつになります。といいますか、この一戦が「安青錦の3連続優勝&横綱昇進を左右する一番」になるでしょう。
豊昇龍も同様です。
昨年九州場所の優勝決定戦で安青錦に敗れ、初場所でも優勝を逃した。横綱としてのプライドをかけた「本来の相撲」を取れるかどうか。
横綱昇進後、まだ幕内優勝を果たしていない豊昇龍。15日間の安定感と、終盤での粘り強さを見せてほしい場所です。
見どころ3 〜 東関脇・霧島
大関再昇進に向けた「正念場」の3場所目
春場所の三役で、もう一人の主役と言えるのが東関脇の霧島です。
霧島は元大関として2023年に大関昇進を果たしましたが、その後怪我の影響もあって成績が安定せず、大関から陥落。
しかし昨年の九州場所で11勝4敗(平幕)、今年1月の初場所でも11勝4敗(東関脇)と、2場所続けて二桁白星を積み重ねています。初場所では9日目に単独トップに立つ場面もあり、多彩な技が復活してきたと評判です。
場所後、高田川審判部長は「基本三役で3場所だが、来場所次第」と語り、春場所での成績次第で大関再昇進が見えてくることを示唆しました。
大関復帰の最低ラインとして求められるのは2ケタ白星です。
大関昇進の目安と言われている直近3場所33勝からすると、春場所は11勝欲しいところ。
序盤から中日くらいまでは、下位力士との対戦となるでしょう。つまり、中日まで取りこぼしなく、中日で勝ち越しを狙うくらい欲しいですね。
霧島には、単に大関復帰を期待するだけでなく、怪我を克服して、その1つ上も狙ってほしい。
ということで、まずは、霧島の前半戦に大注目です。
見どころ4 〜 西関脇・高安
ベテランの貫録と「もう一花」への執念
西関脇に座ったのは、田子ノ浦部屋の高安。34歳のベテランです。
こちらも元大関(2017〜22年)として角界に名を刻んできた力士で、2024〜25年と波はあるものの上位に定着し続けています。
初場所では13日目の元大関同士の対戦、つまり「高安 vs 朝乃山」が素敵過ぎました。怪我から復帰して2回目の入幕を果たした朝乃山。9日目までで9勝と優勝争いの一角。
高安はそんな朝乃山を容赦なく上手投げで倒しました。強い、まだまだ強いです。
毎場所、「今場所こと高安の初優勝が見られるかも」と期待するのですが、この春場所こそ、チャンスかもしれません。
霧島との関脇コンビが今場所どれだけ上位陣と渡り合えるか。ふたりの元大関が三役上位で意地を見せ合う展開も、春場所の隠れた楽しみのひとつです。
見どころ6 〜 西小結・熱海富士
新三役で問われる「本物かどうか」
入幕のチャンスは何回もあったのに、なかなか果たせなかった熱海富士(静岡県出身)。
東前頭4枚目だった初場所で12勝3敗・優勝決定戦進出という大暴れを見せ、一気に新小結まで番付を駆け上がりました。
今場所、慣例通り初日に横綱豊昇龍と対戦するとみられています。初日から横綱の洗礼を受けるわけです。ただし、熱海富士は先場所9日目、豊昇龍戦で押し出しで白星。実は、対・豊昇龍戦は、過去10戦して熱海富士が6勝4敗と勝ち越しているんです。
つまり、熱海富士が初日の豊昇龍戦で初場所に引き続き連勝すれば、勢いに乗ることは間違いないでしょう。師匠の伊勢ヶ濱親方(元横綱・照ノ富士)も最近の熱海富士は強くなったというような発言をしています。
先場所で覚醒した感のある熱海富士。春場所の活躍が楽しみでなりません。
どのくらい「上位の壁」を突破できるかが問われる15日間になりますが、これを突破すれば、より高い番付も可能となってくるでしょう。
個人的には大関で活躍できる関取だと思います。
見どころ6 〜 前頭二枚目・藤ノ川
初の横綱・大関総当たりへ
176cm、119kgと小兵の藤ノ川。しかし、その取り口は過激で面白いですね。そして、とうとう…
京都出身の藤ノ川(伊勢ノ海部屋)が自己最高位となる前頭2枚目に昇進しました。初場所で10勝以上を挙げてこの番付に上がっており、今場所は序盤から横綱・大関戦が組まれることになります。
地元・関西での大阪場所という舞台も追い風になるはず。
大柄な体格を活かした力強い相撲が光る力士で、上位挑戦で自分の相撲がどこまで通用するか、観客の目にも非常に興味深い取組が続くはずです。
「京都出身のイケメン力士」として人気も高い藤ノ川が、大阪の土俵でどんな表情を見せるか。
見どころ7 〜 新入幕コンビ・藤青雲&藤凌駕の「兄弟弟子」旋風
同じ藤島部屋(師匠は元大関・武双山)から、ふたりの新入幕力士が誕生しました。西前頭13枚目の藤青雲(熊本県出身)と、東前頭17枚目の藤凌駕(愛知県出身)です。
藤青雲は十両で11勝を挙げての昇進。
藤凌駕は十両を2場所で突破してきた勢い十分の新鋭です。
同じ部屋から兄弟弟子が同時に新入幕するのは、なかなかお目にかかれない出来事。
幕内最下位付近の取組とはいえ、初めての幕内の空気の中でどんな相撲を取るか。
これからの角界を担う可能性を秘めた若手力士のスタートを、ぜひ早い時間帯から注目して見てください。
春場所2026・幕内優勝予想!本命・対抗・大穴は?
確定番付と初場所の成績、各力士の状態を踏まえた優勝予想です。
【本命】東大関・安青錦(あおにしき)
2場所連続優勝中の勢い、綱取りという大舞台でのプレッシャーをはね返す精神力、そして全場所を通じての安定感。すべての要素が「今が最も充実している時期」を指し示しています。
特筆すべきは「負けない相撲」の質です。
初場所で喫した3敗はいずれも役力士相手(小結・王鵬、関脇・霧島、横綱・大の里)のもので、平幕にはほぼ取りこぼしがありません。
多彩な技で相手の出方に柔軟に対応できる懐の深さもあります。
心技体のバランスが整った今の安青錦を止めるのは、容易ではありません。本命中の本命です。
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ところで、安青錦、大の里、豊昇龍の「魔のループ」ってご存じですか。この言葉使わないかな?私だけかな?
実は…
安青錦は豊昇龍に強い。過去対戦は、5勝0敗と横綱を圧倒しています。
そして、豊昇龍は大の里に強い。過去対戦は、12戦して9勝3敗と圧倒。
一方、大の里は安青錦に強い。過去対戦は、4戦して全勝。
この「魔のループ」が壊れたとき、その壊した者の一強体制となるのかもしれません。
【対抗】西横綱・大の里(おおのさと)
安青錦の綱取りに待ったをかけるとしたら、地力では幕内トップクラスの大の里だと見ています。
昨年は年間3回の幕内最高優勝を果たした実績があり、初場所の不振は怪我の影響が大きかったと言われています。
その影響さえ抜けて本来の突き・押しの圧力が戻ってくれば、誰にも止めることができない相撲を取ります。
安青錦との直接対決で土俵を沸かせながら、最後は賜杯奪還という展開も十分にあり得ます。
【大穴】東関脇・霧島(きりしま)
大穴ながら、今場所の霧島は侮れません。
初場所の2場所連続11勝4敗という数字が示す通り、相撲の質が確実に復活してきています。
独特のイナし、崩し、そして多彩な技の引き出し。初場所で単独トップに立った日があったことを忘れてはなりません。
序盤に大きく星を崩さなければ、終盤まで優勝争いに絡んでくる可能性があります。
大関復帰の懸かった正念場の場所だからこそ、気合の入り方が違う。
優勝すれば大関復帰はほぼ確実というおまけ付きです。霧島の爆発に期待したい方には、今場所はこの「大穴」予想が楽しめるはずです。
幕内だけじゃない!十両・幕下などその他の見どころ4点
テレビ中継が始まる午後3時台(幕下後半・十両)から会場に入れる方は、ぜひ目を向けてほしいポイントです。
「春日野部屋から関取がいなくなった!」(>_<)
1935年(昭和10年)夏場所以降、91年間にわたって途切れることなく関取を輩出してきた春日野部屋ですが、初場所途中で栃大海が休場し、幕下転落となってしまいました。
今場所の十両番付に春日野部屋の力士が入っておらず、戦後に残されていた記録のひとつが途絶えてしまったのです。
だからこそ、幕下筆頭・栃大海、同6枚目・栃丸、同9枚目・栃武蔵に奮起してもらいたいですね。
幕内昇進を狙う十両上位の「もぎ取り戦」
春場所の幕内は藤青雲・藤凌駕・琴栄峰が昇降しており、十両の上位には虎視眈々と幕内を狙う力士が集まっています。
寿之富士(としのふじ)、福崎改め藤天晴(ふじてんせい)といった新十両も春場所の活躍が楽しみです。
幕内に近い力士と遠い力士がひしめき合う十両の取組は、1番ごとに運命が変わる緊張感があります。
関取の座を懸けた「幕下上位15枚目以内」のサバイバル
幕下と十両の間には、給金(月給)・取組数・部屋での扱いに天と地ほどの差があります。
それだけに幕下上位、特に15枚目以内の7番相撲は「人生を懸けた戦い」。
勝ち越せば関取(十両)への切符、負け越せば逆戻り。この緊張感は、幕内の比ではありません。
ドキュメンタリーのような重さのある相撲が、午前から午後の早い時間帯に粛々と行われています。
次の時代を担う若手・学生出身力士の発掘
幕下下位や三段目には、まだ誰も知らない原石が潜んでいます。
ここ数年で入門した学生出身力士や、元スポーツ選手などバックグラウンドが多様な若手力士も増えてきました。
贔屓の力士をまだ持っていない方は、この機会に番付表を眺めて「自分の推し力士」を見つけてみてください。出世の過程を追い続けることも、大相撲観戦の最大の醍醐味のひとつです。
個人的には、九州場所の初土俵で一番出世を果たし、初場所で序ノ口全勝優勝を果たし、春場所には序二段9枚目となった伊勢ヶ濱部屋・旭富士に注目しています。
旭富士は、諸事情があって、伊勢ヶ濱部屋の研修生時代が長かったです。しかし、出稽古に来た豊昇龍や霧島と互角に渡りあったという怪物です。
将来の横綱を期待してもいい逸材です。
付則情報 〜 春場所・観戦・視聴ガイド
- 会 場: エディオンアリーナ大阪(大阪市浪速区難波中3-4-36)
- 最寄り駅: 地下鉄各線なんば駅5番出口から徒歩350m/南海なんば駅南出口から250m
- 開催期間: 2026年3月8日(日)〜3月22日(日)
- テレビ中継: NHK総合(毎日16時〜)ほか
- ネット観戦: ABEMAでは幕下途中から無料リアルタイム配信あり
- 幕内以外の取組を見るなら、断然ABEMAですね!
大阪は力士が宿舎を構える「大阪場所の旅館街」も見どころのひとつ。
2月後半から3月にかけて、大阪の街中で力士に遭遇できるのが春の風物詩です。
稽古見学や激励会なども行われますので、現地で春場所の空気を吸いたい方にはたまらないシーズンです。
まとめ
2026年大相撲春場所は、近年まれに見る「記録と感動が重なる場所」になる予感がします。
安青錦が史上最速の大関2場所通過で横綱昇進を果たすのか。
大の里・豊昇龍という2横綱がそれを阻みにかかるのか。
霧島は11勝以上を重ねて大関復帰への道を拓くのか。
熱海富士は新三役という洗礼を乗り越えて大関候補として名を上げるのか。
どの物語を軸に追っても、15日間飽きることはないはずです。大阪の熱い声援の中、春の土俵でどんなドラマが生まれるか。初日から千秋楽まで、目を離さずに楽しみましょう。


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