大相撲・年寄株所有者一覧最新版!現役親方と貸借状況などを解説

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にゃあ子

今、どの親方がどの年寄株を持っているのか?
——その疑問に、2025年最新版の一覧でズバリお答えします。

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わん太

相撲ファンや制度に関心のあるあなたへ。

本記事では、現役親方が所有する年寄名跡の全貌に加え、貸借中の名跡や制度の仕組みまで詳しく解説。

年寄株制度の基本から、名跡ごとの所有者一覧、過去の変遷、そして取得や貸借の実態まで、相撲界の”裏側”をひも解いていきます。

制度の仕組みをしっかり理解したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

この記事で分かること!
  • 年寄株制度の基本と名跡の種類
  • 現役親方と年寄株の対応一覧(2025年最新版)
  • 貸借中の年寄株・空き名跡の現状と背景
  • 年寄株の取得方法や名跡の移り変わり
目次

年寄株って何?制度の基本からやさしく解説

「年寄株(としよりかぶ)」とは、日本相撲協会において親方になるために必要な名義(名跡)を指します。

これは単なる“肩書き”ではなく、協会に所属し続けるための“資格”のようなものであり、厳格なルールのもとで管理されています。

この名跡制度は江戸時代から続いており、引退後も相撲界に残りたい力士にとっては欠かせない存在です。現在は105の年寄株が存在し、それぞれに「◯◯親方」という名称が付けられています。

では、そもそもこの年寄株の持つ意味とは?そして、現役親方がどのように保有しているのかを見ていきましょう。

年寄名跡の役割とは?親方になるための“資格”

現役力士が引退後も相撲協会に残るためには、年寄名跡の取得が必須です。

この名跡を取得することで「親方」として部屋付きや部屋持ちとして活動できるようになります。ただし、名跡の数は105と限られており、取得の難しさが制度の特徴でもあります。

一例として、元横綱・稀勢の里(現在の二所ノ関親方)は引退後すぐに年寄株を取得し、自ら部屋を興す道を選びました。彼のように即座に親方となれるのは一部の例で、名跡を持たずに引退する力士も多いのが現状です。

一方、2025年1月場所で引退した元横綱・照ノ富士は、現在、照ノ富士親方として協会の仕事をしています。これは「横綱は引退後5年間・大関は3年間は年寄名跡がなくても年寄優遇として協会に残ることができる」というルールがあるからです。。言い換えると、元横綱・照ノ富士は引退までに年寄名跡を取得することができなかったということです。

ちなみに、外国人出身の力士は、引退までに日本国籍を取得しておくことが協会に年寄(親方)として残る前提条件となります。

この制度は、いわば「定員制の職員資格」。名跡を持たなければ、どれだけ名のある力士であっても協会に残れません。

なお、年寄襲名するための条件を引用で提示しますね。

年寄襲名の条件

日本国籍を有することと、現役時の成績が要件として求められる。現行の規定では、部屋の継承などについて複数の基準が設けられている。

現行の条件

  1. 相撲部屋を新設して師匠になるための条件。以下の条件のいずれかを満たすことが必要(2006年9月28日より適用)。
    1. 横綱もしくは大関経験者
    2. 三役(関脇・小結)通算25場所以上
    3. 幕内通算60場所以上(番付制限なし)
  2. 一般的な襲名の条件。新規部屋の師匠としての独立は認められない。以下の条件のいずれかを満たすことが必要(1998年5月1日より適用。後に変則的な特例を採用)。
    1. 最高位が小結以上幕内在位通算20場所以上十両以上(関取)在位 通算30場所以上
    2013年12月20日に「関取在位通算28場所以上なら、名跡の前保有者と師匠、保証人の親方の願書があれば、理事会でその是非を決定する」という規定を同年11月17日の理事会で追加していたことが相撲協会から発表され、関取在位期間については事実上2場所短縮された。この規定により名跡を襲名したのは2013年12月の11代君ヶ濱(寶千山幸勘)、2019年3月の13代秀ノ山(天鎧鵬貴由輝)である。この規定は寶千山の引退間際に追加されたことから、俗には「寶千山ルール」と呼ばれる。この制度は力士本人が条件を満たしても実際の承認は師匠の協会での力関係などに左右されると、一部報道で指摘されている。
  3. 既存の相撲部屋継承者として承認された場合には、次のいずれかの条件に緩和される。
    1. 幕内在位通算12場所以上十両以上(関取)在位を通算20場所以上、番付制限なし
    この条件で名跡を取得した者は、2021年時点で11代宮城野(金親和憲)と21代春日山(濱錦竜郎)の2名である。なお、この資格者が後に師匠の座から退いても、引き続き相撲協会に年寄として残ることは可能である。
引用元:WikiPedia

なお、この引用元のWikiPediaには、前述の基準で、名跡襲名(親方になること)の資格(襲名権)を持つ現役力士が2025年4月28日現在で、57人居ると明記されています。

このうち、すでに名跡を取得している者は4人だけ。

  • 宝富士:桐山
    • 新規部屋創設資格者
  • 遠 藤:北陣
    • 新規部屋創設資格者
  • 北勝富士:大山
  • 志摩ノ海:井筒

要するに、名跡襲名権を持つ現役力士のうち、53人は「名跡が無い!」のです。

何故なら、名跡数は105と限定されているからです。

年寄株の種類と保有スタイル(永久取得/借用)

年寄株の保有には大きく分けて2種類のスタイルがあります。

1つは「永久取得型」。これは名跡を完全に自分のものとして取得する方式で、多くの場合は現役時代に高い地位にいた力士や、財政的に余裕のある者が選択します。

もう1つが「借用型」。これは、他人名義の名跡を一時的に借りるスタイルで、正式には「借株」と呼ばれます。貸主は既に引退した元親方で、相手との信頼関係や条件によって貸借契約が成立します。

  • 永久取得:自分の名義で所有
  • 借  用:他者から一定期間借りる
  • 名跡譲渡:売買または相続で移転可能

借株は一見便利に見えますが、貸し手が死亡した場合や名跡を返却しなければならなくなった際、現役親方は協会に残れなくなるリスクを抱えています。

例えば…

長く幕内で活躍してきた北勝富士(最高位:小結)ですが、次のような戦績で番付を大きく落としています。2025年5月場所は西幕下3枚目の番付ですが、初日から休場となっています。

  • 2025年1月場所 東前頭14枚目 0勝0敗15休(全休!)
  • 2025年3月場所 東十両8枚目   3勝12敗
  • 2025年5月場所 西幕下3枚目  初日から休場

いよいよ引退なのかもしれません。

北勝富士は年寄名跡「大山」をすでに取得済ですが、他の親方の貸しています。なので、今回、年寄名跡襲名準備でしょう、その貸借を解消しました。

結果、「錦島」を襲名していた元前頭・翔天狼が「出来山」を襲名することになり、空いた「錦島」を襲名したのが「大山」親方だった元小結・千代鳳というような玉突き変更がありました。

相撲協会が管理する「名跡」とそのルール

年寄名跡は、日本相撲協会が厳格に管理しており、勝手に譲渡・売買することはできません。

譲渡の際は協会の承認が必要で、正当な審査を経て名跡の移動が認められます。特に売買に関しては、暗黙の了解で高額な金銭が動くこともあり「名跡ビジネス」として物議を醸す場面もあります。

また、名跡は1人1つまでと定められており、重複取得は不可能。取得者は名跡にちなんだ「○○親方」として登録され、公式行事や指導にもその名で登場します。

名跡の使用には協会規則が存在し、貸借契約の届け出、期限、譲渡条件などが定められています。このルールに違反した場合、親方資格の停止や協会からの除名もあり得るのです。

にゃあ子

親方になるには「名跡」が絶対必要なんですね!

【初心者向け】現役親方と名跡の対応一覧

現役親方がどの年寄名跡を保有しているのかを一覧で把握することで、相撲界の構造や動向が見えてきます。

とくに名跡と人物の対応関係、そして名跡の貸借状況や変更履歴は、相撲ファンにとって非常に興味深い情報です。

それでは、まずは最新の年寄株所有者一覧から確認していきましょう。誰がどの名跡を持っているかが一目でわかります。

年寄株所有者一覧(2025年最新版)|名跡別に一目でわかる

2025年現在の最新情報をもとに、現役親方が所有する名跡と対応人物を一覧で整理しました。

以下は一部抜粋ですが、名跡名・親方名・元力士名などを併記しており、初心者にもわかりやすい構成です。

以下、2025年5月現在で、名跡目を50音順に並べてあります。

#
名跡名
代目
引退時四股名
最高位
襲名期間
現状
出身国
備考
1浅香山 / あさかやま15代魁皇大関2011年7月〜浅香山部屋師匠伊勢ヶ濱一門
日本相撲協会理事
2朝日山 / あさひやま19代琴錦関脇2016年1月〜朝日山部屋師匠伊勢ヶ濱一門
3安治川 / あじがわ8代安美錦関脇2019年7月〜安治川部屋師匠伊勢ヶ濱一門
4東関 / あづまぜき14代高見盛小結2020年1月〜八角部屋付き親方
5荒磯 / あらいそ18代琴勇輝関脇2023年7月〜佐渡ヶ嶽部屋付き親方
6荒汐 / あらしお8代蒼国来前頭2枚目2020年3月〜荒磯部屋師匠モンゴル時津風一門
7雷 / いかづち17代垣添小結2012年10月〜雷部屋師匠出羽海一門
8伊勢ヶ濱 / いせがはま9代旭富士横綱2007年11月〜伊勢ヶ濱部屋師匠伊勢ヶ濱一門
日本相撲協会役員待遇委員
9伊勢ノ海 / いせのうみ12代北勝鬨前頭3枚目2011年9月〜伊勢ノ海部屋師匠時津風一門
日本相撲協会理事
10井筒 / いづつ17代明瀬山前頭12枚目2023年8月〜木瀬部屋付き親方☆一時的襲名
11稲川 / いながわ13代普天王小結2011年5月〜木瀬部屋付き親方
12入間川 / いるまがわ16代栃司関脇2023年4月〜雷部屋付き親方★再雇用
13岩友 / いわとも19代碧山関脇2024年9月〜春日野部屋付き親方ブルガリヤ
14浦風 / うらかぜ17代敷島前頭筆頭2013年1月〜荒汐部屋付き親方
15枝川 / えだがわ13代蒼樹山前頭筆頭2003年11月〜時津風部屋付き親方
16追手風 / おってかぜ11代大翔山前頭2枚目1998年2月〜追手風部屋師匠時津風一門
17阿武松 / おうのまつ13代大道前頭8枚目2019年9月〜阿武松部屋師匠二所ノ関一門
18大島 / おおしま6代旭天鵬関脇2022年2月〜大島部屋師匠モンゴル4代の再襲名
伊勢ヶ濱一門
19大嶽 / おおたけ17代大竜十両4枚目2010年7月〜大嶽部屋師匠15代の再襲名
二所ノ関一門
20大鳴戸 / おおなると15代出島大関2009年7月〜藤島部屋付き親方
21大山 / おおやま13代千代鳳小結2022年11月〜
2025年5月
九重部屋付き親方☆一時的襲名で20代鍋島に名跡変更済
大山の所有者は北勝富士
22尾車 / おぐるま9代琴恵光前頭4枚目2024年5月〜佐渡ヶ嶽部屋付き親方
23押尾川 / おしおがわ22代豪風関脇2019年1月〜押尾川部屋師匠二所ノ関一門
24音羽山 / おとわやま24代鶴竜横綱2023年12月〜音羽山部屋師匠モンゴル時津風一門
25尾上 / おのえ17代濱ノ嶋小結2004年5月〜尾上部屋師匠出羽海一門
26小野川 / おのがわ29代北太樹前頭2枚目2018年1月〜山響部屋付き親方
27鏡山 / かがみやま8代多賀竜関脇2023年2月〜追手風部屋付き親方★再雇用
28春日野 / かすがの11代栃乃和歌関脇2003年3月〜春日野部屋師匠出羽海一門
日本相撲協会理事
29春日山 / かすがやま24代関脇2021年6月〜伊瀬ノ海部屋付き親方
30片男波 / かたおなみ14代玉春日関脇2010年2月〜片男波部屋師匠二所ノ関一門
31勝ノ浦 / かつのうら13代起利錦前頭2枚目2012年2月〜伊瀬ノ海部屋付き親方日本相撲協会理事
32甲山 / かぶとやま10代大碇前頭11枚目2005年5月〜伊瀬ノ海部屋付き親方
33北陣 / きたじん22代天鎧鵬前頭8枚目2023年7月〜尾上部屋付き親方☆一時的襲名
34君ヶ濵 / きみがはま13代隠岐の海関脇2023年1月〜八角部屋付き親方
35木瀬 / きせ11代肥後ノ海前頭筆頭2002年11月〜木瀬部屋師匠出羽海一門
36清見潟 / きよみがた13代栃煌山関脇2020年7月〜春日野部屋付き親方
37桐山 / きりやま21代旭日松前頭11枚目2021年6月〜2024年7月
☆一時的襲名、19代振分に名跡変更後に退職
桐山の所有者は宝富士
38熊ヶ谷 / くまがたに17代玉飛鳥前頭9枚目2018年4月〜片男波部屋付き親方
39粂川 / くめがわ13代琴稲妻小結1999年7月〜佐渡ヶ嶽部屋付き親方日本相撲協会副理事
40九重 / ここのえ14代千代大海大関2016年8月〜九重部屋師匠高砂一門
日本相撲協会役員待遇委員
41境川 / さかいがわ13代両国小結2003年1月〜境川部屋師匠出羽海一門
日本相撲協会理事
42佐渡ヶ嶽 / さどがだけ13代琴ノ若関脇2005年11月〜佐渡ヶ嶽部屋師匠二所ノ関一門
日本相撲協会理事
43佐ノ山 / さのやま25代千代の国前頭筆頭2023年7月〜九重部屋付き親方
44式秀 / しきひで
(式守秀五郎)
10代北桜前頭9枚目2013年1月〜式秀部屋師匠出羽海一門
45錏山 / しころやま21代豊真将小結2024年2月〜錣山部屋師匠二所ノ関一門
46芝田山 / しばたやま12代大乃国横綱1993年3月〜芝田山部屋師匠二所ノ関一門
日本相撲協会理事
47白玉 / しらたま16代琴椿前頭3枚目2005年8月〜佐渡ヶ嶽部屋付き親方日本相撲協会役員待遇委員
48不知火 / しらぬい12代若荒雄小結2014年9月〜阿武松部屋付き親方
49陣幕 / じんまく19代富士乃真前頭筆頭1998年2月〜八角部屋付き親方
50関ノ戸 / せきのと18代岩木山小結2010年9月〜境川部屋付き親方
51千田川 / せんだがわ21代徳勝龍前頭2枚目2023年9月〜錦戸部屋付き親方☆一時的襲名
52高崎 / たかさき16代金開山前頭6枚目2014年4月〜出羽海部屋付き親方
53高砂 / たかさご8代朝赤龍関脇2020年11月〜高砂部屋師匠高砂一門
54高島 / たかしま13代高望山関脇2022年8月〜追手風部屋付き親方★再雇用
55高田川 / たかだがわ9代安芸乃島関脇2009年8月〜高田川部屋師匠二所ノ関一門
日本相撲協会理事
56武隈 / たけくま14代豪栄道大関2020年1月〜武隈部屋師匠出羽海一門
57竹縄 / たけなわ24代栃乃洋関脇2012年1月〜春日野部屋付き親方
58田子ノ浦 / たごのうら16代隆の鶴前頭8枚目2013年12月〜田子ノ浦部屋師匠二所ノ関一門
59立田川 / たつたがわ20代寶千山前頭14枚目2024年5月〜境川部屋付き親方☆一時的襲名
60立田山 / たつたやま12代薩洲洋前頭筆頭2022年6月〜追手風部屋付き親方★再雇用
61立浪 / たつなみ7代旭豊小結1999年2月〜立浪部屋師匠出羽海一門
62立川 / たてかわ13代土佐ノ海関脇2010年12月〜伊勢ノ海部屋付き親方
63楯山 / たてやま17代誉富士前頭6枚目2019年9月〜伊勢ヶ濱部屋付き親方
64谷川 / たにがわ13代北勝力関脇2011年5月〜九重部屋付き親方
65玉垣 / たまがき18代智ノ花小結2006年3月〜大島部屋付き親方
66玉ノ井 / たまのい14代栃東大関2009年9月〜玉ノ井部屋師匠出羽海一門
67千賀ノ浦 / ちがのうら22代里山前頭12枚目2021年4月〜尾上部屋付き親方
68出来山 / できやま18代翔天狼前頭2枚目2025年5月〜藤島部屋付き親方モンゴル☆一時的襲名
69出羽海 / でわのうみ11代小城ノ花前頭2枚目2014年2月〜出羽海部屋師匠出羽海一門
日本相撲協会理事
70時津風 / ときつかぜ17代土佐豊前頭筆頭2021年2月〜時津風部屋師匠時津風一門
71常磐山 / ときわやま17代隆三杉小結2020年11月〜常磐山部屋師匠15代の再襲名
72友綱 / ともづな13代魁聖関脇2022年8月〜浅香山部屋付き親方ブラジル
73中川 / なかがわ15代旭里前頭14枚目2004年8月〜時津風部屋付き親方
74中立 / なかだち14代小城錦小結2004年1月〜出羽海付き親方日本相撲協会役員待遇委員
75中村 / なかむら13代嘉風関脇2019年9月〜中村部屋師匠二所ノ関一門
76鳴戸 / なると15代琴欧州大関2015年2月〜鳴戸部屋師匠ブルガリヤ二所ノ関一門
77西岩 / にしいわ12代若の里関脇2015年9月〜西岩部屋師匠二所ノ関一門
78錦島 / にしきじま20代千代鳳小結2025年5月〜九重部屋付き親方☆一時的襲名
79錦戸 / にしきど10代水戸泉関脇2000年9月〜錦戸部屋師匠高砂一門
日本相撲協会役員待遇委員
80二所ノ関 / にしょのせき13代稀勢の里横綱2021年12月〜二所ノ関部屋師匠二所ノ関一門
81二十山 / はたちやま15代栃乃花小結2008年1月〜春日野部屋付き親方出羽海一門
82八角 / はっかく8代北勝海横綱1993年9月〜八角部屋師匠高砂一門
日本相撲協会理事長
83花籠 / はなかご15代太寿山関脇2024年4月〜高田川部屋付き親方★再雇用
84放駒 / はなれごま18代玉乃島関脇2013年5月〜放駒部屋師匠二所ノ関一門
85浜風 / はまかぜ18代五城楼前頭3枚目2006年11月〜佐渡ヶ嶽部屋付き親方
86秀ノ山 / ひでのやま14代琴奨菊大関2020年11月〜秀ノ山部屋師匠二所ノ関一門
87富士ヶ根 / ふじがね9代大善小結2003年3月〜春日野部屋付き親方
88藤島 / ふじしま18代武双山大関2004年11月〜藤島部屋師匠出羽海一門
日本相撲協会副理事
89二子山 / ふたごやま14代雅山大関2013年3月〜二子山部屋師匠出羽海一門
90振分 / ふりわけ20代妙義龍関脇2024年9月〜境川部屋付き親方
91間垣 / まがき23代石浦前頭5枚目2023年6月〜伊勢ヶ濱部屋付き親方
92松ヶ根 / まつがね10代玉力道前頭8枚目2014年12月〜放駒部屋付き親方
93待乳山 / まつちやま13代武州山前頭3枚目2021年5月〜藤島部屋付き親方
94陸奥 / みちのく9代霧島大関2024年4月〜音羽山部屋付き親方★再雇用
95湊 / みなと23代湊富士前頭2枚目2010年7月〜湊部屋師匠二所ノ関一門
96湊川 / みなとがわ14代貴景勝大関2024年9月〜常磐山部屋付き親方
97峰崎 / みねざき7代三杉磯前頭2枚目2021年5月〜芝田山部屋付き親方★再雇用
98三保ヶ関 / みほがせき12代栃栄前頭筆頭2014年8月〜春日野部屋付き親方
99宮城野 / みやぎの13代白鵬横綱2022年7月〜伊勢ヶ濱部屋付き親方
100武蔵川 / むさしがわ15代武蔵丸横綱2013年2月〜武蔵川部屋師匠アメリカ出羽海一門
101山科 / やましな15代豊響前頭2枚目2021年6月〜境川部屋付き親方
102山響 / やまひびき20代巌雄前頭筆頭2006年12月〜山響部屋師匠出羽海一門
103山分 / やまわけ14代武雄山前頭筆頭2010年9月〜藤島部屋付き親方
104若藤 / わかふじ15代皇司前頭4枚目2009年3月〜木瀬部屋付き親方
105若松 / わかまつ15代朝乃若前頭筆頭2005年4月〜高砂部屋付き親方日本相撲協会副理事


なお、借り株の場合は「☆暫定襲名」と備考欄に書きました。

貸借中の年寄株とは?空き名跡・借用状況も解説

すべての年寄株が現在「所有」されているわけではなく、実際には多くが貸借契約のもと運用されています。

名跡を一時的に借りている「借株親方」は、正式な所有者ではないため将来的に返却の必要があります。この制度は若手親方の登用やバランス維持にも役立っている一方で、不安定な立場であるのも事実です。

  • 現在の貸借名跡数:6
    • 井筒(志摩ノ海が所有)
    • 錦島(2023年11月に死去した18代錦島の長岡末弘の遺族が所有)
    • 北陣(遠藤が所有)
    • 千田川(20代千田川の玉城順[元闘牙]が所有)
    • 立田川(19代立田川だった豊真将が21代錣山を継承襲名したため、名跡は現在日本相撲協会が管理)
    • 出来山(15代出来山だった元関脇・出羽の花の野村双一が所有)
      • 前述の資料から明らかに貸借名跡だと思われるのはこの6つですが、潜伏した貸借名跡がまだあるかもしれません。
  • 空き名跡(現在未使用):2
    • 桐山(宝富士所有)、大山(北勝富士所有)
      • 明らかに明いているのはこの2つの名跡でが、宝富士と北勝富士の引退に伴い、それぞれこの名跡を襲名すると思われるため、実質的な空きに勘定するのは無理があります。あくまでも未使用という意味です。

空き名跡は必ずしも“誰でも取得できる”ものではなく、元の所有者の承諾や協会の審査が必須です。したがって、名跡取得を希望する親方は常に動向を注視しています。

なお、65歳の定年以降も70歳まで再雇用できる制度が導入され、2025年5月現在、7人おり、それも年寄名跡が不足する一因にはなっています。再雇用がダメとか悪いという意味ではありません!

  • 再雇用者
    • 入間川、鏡山、高島、立田山、花籠、陸奥、峰崎

過去に変更があった名跡とその経緯

年寄株は代替わりや譲渡によって名義が変わることもあり、それに伴って親方名も変更されます。

たとえば、元若乃花の花田氏は当初「藤島親方」として活動していましたが、後に「二子山親方」に名跡を変更しました。このように、名跡の交代にはそれぞれのストーリーが存在します。

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  • 藤島→二子山:花田氏、親方名変更
  • 佐渡ヶ嶽→境川:一門の調整による譲渡
  • 間垣→芝田山:元大乃国、名跡復帰

名跡の変更は相撲界の力学を反映する象徴的な出来事です。名跡の背後には代々の歴史や人間関係が絡んでおり、相撲の深さを感じられる一面でもあります。

にゃあ子

名跡のリストを見ると、親方のつながりが見えてきますね!

年寄株の取得と貸借の仕組みを知ろう

年寄株は限られた枠しか存在しないため、その取得方法や貸借の仕組みには独自のルールと慣例があります。

特に、引退直後の力士がどのように親方としての道を歩むのかは、多くの相撲ファンにとって興味の尽きないテーマでしょう。

それではまず、親方になるために必要な条件と年寄株取得の流れを見ていきましょう。

年寄株を取得するには?条件と流れを解説

年寄株の取得には、日本相撲協会が定めるいくつかの基準があります。

現役力士として一定の実績(幕内在位・関取経験など)を残し、協会員としてふさわしいと認められる必要があります。さらに、取得時には協会の承認が不可欠で、名跡所有者からの譲渡または貸与が前提となります。

  • 関取経験(幕下以上)
  • 協会の承認を得る
  • 名跡の譲渡者または貸与者を確保

具体的な流れとしては、引退 → 候補名跡の選定 → 貸借/譲渡の交渉 → 協会への届け出 → 審査 → 承認という手続きが一般的です。

借名跡で活動する親方の背景と制度

名跡を「借りて」活動している親方は、実は非常に多いです。

名跡取得には数千万円規模の資金が必要になるため、引退直後の力士がすぐに購入できるケースはごくわずか。そこで、先輩親方やOBから名跡を一時的に借りる“借株”という制度が機能しています。

借株期間中は正式な親方として活動できますが、契約期間の制限や貸主の事情(死去、引退、復帰)により、返却や変更を求められるケースもあります。

  • 例1:借株で部屋付き親方として活動
  • 例2:部屋持ちを目指しつつ借株継続
  • 例3:借株期限満了で協会退職

制度としては非常に実用的で、後進育成や相撲界の人材循環にも貢献していますが、親方本人にとっては不安定さがつきまとう制度でもあります。

売買・貸借の実例と名跡相場の現状

年寄株は「売買禁止」とされていますが、実際には高額な金銭のやりとりが行われているのが実情です。

表向きには「譲渡」や「相続」として処理されますが、その背景には5000万〜1億円規模の売買が暗黙のうちに存在しているとされ、スポーツ紙でもたびたび報道されてきました。

一例として、某親方が取得した名跡は、元の所有者から約8000万円で譲渡されたと噂されており、これが名跡の“相場感”を象徴するものとなっています。

  • 貸借:年間200〜400万円前後が相場
  • 譲渡:5000万〜1億円
  • 相続:家系・血縁関係による無償もあり

年寄株は相撲界における“ライセンス”であると同時に、財産としての性格も持っています。そのため、引退後のキャリア形成にも大きく関わってくるのです。

にゃあ子

名跡って、ただの名前じゃなくて資産なんだなあ

年寄株の今後と相撲界の展望

年寄株制度は、伝統と現代的な課題のはざまで大きな転換点を迎えつつあります。

制度の透明性、若手親方の登用、そして将来の相撲界を見据えた改革の必要性が、業界内外から強く求められています。

ここでは、制度が今どのように変わろうとしているのか、そして今後どんな展開が予想されるのかを探っていきます。

制度改革の動きと透明化への期待

年寄株に関しては、これまで「不透明な売買」や「世襲の温床」などの批判が根強くありました。

これを受けて、日本相撲協会も一定のルール整備を進めており、近年では「取得理由の公開」や「貸借届出の厳格化」などが実施されています。

とはいえ、依然として売買の実態は非公開で、資金力のある者に有利な構造は変わっていません。今後は、協会がさらに踏み込んだ改革を進められるかがカギとなるでしょう。

名跡の“見える化”によって、若手の機会均等やファンの信頼回復につながる可能性があります。

空き名跡の増減と若手親方への影響

2020年代に入り、空き名跡の数は逼迫傾向にあります。

横綱が引退する際に苦労する事例が散見されます。

前述しましたが、定年後の再雇用がこの逼迫に拍車を掛けています。

  • 空き名跡:2025年5月現在、実質的にはゼロ?
  • 貸借から所有への移行例も増加中

ただし、空きがあっても資金や人脈がなければ取得できないという現実があり、本質的な改革には至っていません。

相撲ファンが注目すべき「名跡の今後」

名跡は相撲界の「顔」とも言える制度です。

今後は、デジタル化による情報開示の充実や、名跡制度自体の見直しが求められる場面も出てくるでしょう。ファンとしては、ただのリストではなく、その裏にある人間模様やドラマにも注目していきたいところです。

名跡の移り変わりは、時代の流れと相撲界の変化を象徴しています。その行方に目を向けることで、より深く相撲という文化を理解できるはずです。

にゃあ子

名跡の未来、相撲界の未来とつながってますね!

まとめ|年寄株の制度と所有者一覧を通して見える相撲界の今

年寄株制度の基礎から、現役親方の名跡一覧、貸借状況、そして取得方法まで、本記事では幅広く解説しました。

この記事のポイント!
  • 年寄株制度の基本と種類を図解つきで理解
  • 2025年最新版・名跡別の所有者一覧と貸借状況
  • 取得条件・貸借制度・相場までのリアルな情報

単なる一覧だけでなく、年寄株という制度の背後にある歴史と文化も見えてきたのではないでしょうか。

にゃあ子

知識が深まると、相撲観戦の見方もグッと広がります。

これからも相撲界の仕組みや制度を丁寧に解説していきますので、ぜひ他の記事もご覧ください!

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