元プロ野球選手・佐野慈紀さんから学ぶ糖尿病の怖さと向き合う方法

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こんにちは、当サイトの管理人 taoです。私は2014年、人間ドックで2型糖尿病であること診断され、以来、10年、糖尿病治療と前向きに向き合ってきました。

日本には、糖尿病予備軍を含め2000万人を超える糖尿病&予備軍がいると言われています。これは「6人に1人が糖尿病もしくはそれを疑われる人たち」ということ。まさに国民病とも言える規模です。しかし、糖尿病は「サイレントキラー」。これは病気になっても初期には症状が表れない(自覚できない)まま進行していき、気づいたときは後の祭り、最終的には致命的な合併症を引き起こしてしまう病気のことです。糖尿病の初期段階(予備軍の段階)では、「痛くも痒くもない」病気です。また、予備軍から正真正銘の糖尿病と診断されても、その後、訪れるかもしれない糖尿病による合併症が重くならない限り、日常普段では、これも「痛くも痒くもない」のです。気づいたときには手遅れ。なのに糖尿病の怖さは、ほとんど知られていない。

10年間、糖尿病と向き合って治療を続けている筆者 taoとしては、糖尿病の怖さを広め、多くの人たちに糖尿病と正しく向き合ってもらえるようにすることが使命だと感じています。そのような想いがあって…

この記事では元プロ野球選手の佐野慈紀さんから「糖尿病のことについて」あらためて学ばせていただこうと考えました。佐野慈紀さんのケースは、糖尿病の影響を具体的に知る上で非常に貴重な情報があります。彼の経験を通じて、糖尿病がどれほど生活に影響を与えるかを理解し、その管理の重要性などについて、いろいろと考えを巡らす契機にしていただければと思います。

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なお、筆者 taoは医師でも医療関係者でもありません。「いち糖尿病の患者」です。この記事の主眼は「糖尿病の怖さをあなたにお伝えすること」にあります。ですから、適切な医療情報を提供するものでもなく、あなたに特別な医療指示をするものでもありません。あくまでも筆者個人の体験談としてお考えください。

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なお、糖尿病に関して、このサイトには次の記事も書いています。ご参照ください。

目次

佐野慈紀さんについて

現役時代のプロフィール

  • 名前: 佐野慈紀(本名:佐野重樹)
  • 生年月日: 1968年4月30日
  • 出身地: 愛媛県松山市
  • 身長/体重: 175 cm / 87 kg
  • 投打: 右投右打
  • ポジション: 投手
  • プロ入り: 1990年、近鉄バファローズからドラフト3位指名
  • 所属球団:
  • 近鉄バファローズ(1991年 – 1996年)
  • 大阪近鉄バファローズ(1997年 – 1999年)
  • 中日ドラゴンズ(2000年)
  • オリックス・ブルーウェーブ(2003年)

引退後のプロフィール

  • 活動内容:
  • 野球解説者、評論家
  • タレント活動
  • 子どもの野球教室の指導
  • 健康問題:
  • 糖尿病による合併症で右腕と足の中指を切断
  • 人工透析を受けている

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佐野慈紀さんはプロ野球選手として輝かしいキャリアを築きました。特に中継ぎ投手として活躍し、日本プロ野球史上初めて中継ぎ投手として年俸1億円を達成しました。

佐野さんは現役中に糖尿病と診断されましたが、現役中は血糖値をうまくコントロールできていたため、現役中に糖尿病で野球をやる上も問題になることはありませんでした。

糖尿病が悪くなっていったのは引退後です。特に合併症を併発してからは、右腕や足指の切断、そして人工透析が必要となったことは、彼自身だけでなく、多くの人々に糖尿病の怖さを実感させるものです。佐野さんはこれらの経験を通じて、佐野さんは糖尿病と向き合うことの重要性を広める活動を行っているようです。

糖尿病の合併症について

糖尿病は、血糖値が慢性的に高い状態が続くことによって、さまざまな合併症を引き起こします。これらの合併症は、患者の生活の質を著しく低下させるだけでなく、場合によっては命に関わることもあります。

まず、糖尿病性腎症についてです。これは、腎臓のフィルター機能を果たす糸球体が損傷を受けることで発生します。進行すると腎不全に至り、人工透析が必要となります。透析は週に数回行われ、1回あたり数時間を要するため、患者には大きな負担がかかります[3][5]。

次に、神経障害です。高血糖状態が続くと、自律神経や末梢神経が損傷を受け、感覚が鈍くなることがあります。これにより、小さな怪我や火傷に気づかず、それが悪化して壊疽(えそ)に至ることがあります。最悪の場合、四肢の切断が必要になることもあります[3][5]。

また、網膜症も重要な合併症です。これは網膜の血管が損傷を受けることで視力障害を引き起こし、最終的には失明に至る可能性があります。糖尿病患者は定期的な眼科検診を受けることが推奨されています[3][5]。

佐野慈紀さんの場合、特に重症下肢虚血や心臓弁膜症といった合併症にも苦しんでいます。重症下肢虚血は足の血流が著しく低下する状態であり、これもまた切断につながるリスクがあります。また、心臓弁膜症は心臓の弁に異常が生じる疾患で、これも糖尿病によって悪化することがあります[4]。

なお、糖尿病の合併症については、冒頭にも掲げた次の記事により詳しく書いていますので、ご参照ください。

予防と管理の重要性

糖尿病の予防と管理には、食事療法と運動療法が欠かせません。食事療法では、バランスの取れた食事を心掛けることが重要です。具体的には、一日三食を規則正しく摂取し、炭水化物や脂質の摂取量を適切に管理することが求められます。また、多様な食品をバランスよく摂取することも大切です[1][2][3].

運動療法では、有酸素運動と筋力トレーニングを組み合わせて行うことで、インスリン感受性を改善し、血糖値を安定させます。有酸素運動としてはウォーキングやサイクリングなどが推奨されており、筋力トレーニングも取り入れることで筋肉量を維持・増加させることができます[2][3].

さらに、定期的な検査によって血糖値やHbA1c値をモニタリングし、自分自身の健康状態を把握することも重要です。これらの取り組みを通じて、高血糖状態を是正し、合併症の発生や進行を防ぐことができます[1][3][5]。

血糖値コントロールは合併症予防の鍵であり、そのためには日々の生活習慣が重要です。自己管理によって健康的な生活習慣を維持し続けることが求められます。

引用情報:
[1] https://nakano-dm.clinic/diabetes.html
[2] https://www.city.machida.tokyo.jp/iryo/hokenjo/hokeneiyo_shokuikusuishin/eiyojoho/diabetes.html
[3] https://www.dm-town.com/flow/start/start_001/
[4] https://www.noguchi-med.or.jp/about-illness/aboutdm4
[5] https://www.dm-town.com/flow/start/start_003/

佐野慈紀さんから学ぶメッセージ

佐野慈紀さんの体験は、糖尿病の怖さを多くの人々に伝える上で非常に貴重なものです。彼は、プロ野球選手としての華々しいキャリアを経て、引退後に糖尿病と診断されました。この病気は彼の生活を一変させ、多くの困難と向き合うことになりました。しかし、佐野さんはその過程で得た教訓を通じて、糖尿病患者やその家族に向けて力強いメッセージを発信しています。

佐野さんが伝えたい最も重要なメッセージの一つは、「糖尿病と向き合う勇気を持つこと」です。彼は、自身が経験した苦難を隠すことなく公表し、その経験を通じて他の患者に希望と勇気を与えています。糖尿病は一生付き合っていかなければならない病気ですが、それに対して前向きに取り組む姿勢が大切であると彼は強調しています。

また、佐野さんは日常生活での注意点についても具体的なアドバイスを提供しています。まず、食事管理の重要性です。彼はバランスの取れた食事を心掛けることが血糖値コントロールに直結することを自身の体験から学びました。また、適度な運動も欠かせません。運動は血糖値を安定させるだけでなく、心身の健康維持にも役立ちます。

さらに、定期的な健康チェックも重要です。血糖値やHbA1c値を定期的に確認することで、自分の健康状態を把握し、必要に応じて治療方針を見直すことができます。これらの取り組みは、合併症の予防にもつながります。

佐野慈紀さんの前向きな姿勢と実践的なアドバイスは、多くの糖尿病患者にとって大きな励みとなっています。彼のメッセージは、糖尿病という病気に対して恐れるだけでなく、それとどう向き合い、管理していくかを考えるきっかけとなるでしょう。

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なお、佐野さん関連の記事をピックアップしました。特に、最初の記事は佐野さんと医師との対談で、佐野さんが糖尿病の怖さを広めたいという強い意思を感じます。ここではお見せできないような写真もありますので、直接ご確認ください。

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糖尿病についてのよくあるQ&A

以下、糖尿についての「よくあるQ&A」をネットからピックアップしてまとめました。

糖尿病の主な症状は何ですか?

糖尿病の症状には、強い喉の渇き、頻繁な排尿、特に夜間の排尿、原因不明の体重減少、食欲増進、疲労感、傷の治りが遅いなどがあります。1型糖尿病の場合、これらの症状は数日から数週間で急速に現れることがありますが、2型糖尿病では症状が現れるまでに時間がかかることがあります[1]。

糖尿病の原因は何ですか?

糖尿病は、体が十分なインスリンを生産できないか、または生産されたインスリンを効果的に利用できないことによって引き起こされます。食事で摂取した食品は消化されてブドウ糖に変わり、血液中に吸収されます。インスリンはこのブドウ糖を細胞に取り込んでエネルギーに変える役割を果たしますが、このプロセスがうまく機能しないと血糖値が高くなります[1]。

糖尿病のリスクファクターは何ですか?

1型糖尿病のリスクファクターには、家族歴や若年での発症(子供や若者)が含まれます。2型糖尿病のリスクファクターには、家族歴、肥満、不健康な食事、運動不足、喫煙などがあります[1]。

糖尿病患者は砂糖を控えるべきですか?

糖尿病は砂糖だけが原因ではありませんが、甘い飲み物やお菓子の摂取を制限することが推奨されます。これは、食べ物が消化されてブドウ糖になり、それが血液中に残ることで血糖値が上昇するためです[1]。

インスリンは糖尿病を治せますか?

インスリンは糖尿病を治すものではなく、管理するためのものです。1型糖尿病患者はインスリンを注射する必要があります。2型糖尿病の場合も、他の治療法が効果的でない場合にはインスリンが必要になることがあります[1]。

糖尿病患者は風邪や他の病気にかかりやすいですか?

糖尿病患者は免疫機能が低下しているため、感染症に対して脆弱であることがあります。そのため、風邪やインフルエンザなどの感染症に対する予防策を講じることが重要です[1]。

A1C検査前に絶食する必要がありますか?

A1C検査では過去3ヶ月間の平均血糖値を測定するため、絶食は必要ありません。この検査は日常的な血糖コントロールの指標となります[2]。

食後に眠くなるのは糖尿病と関係がありますか?

食後に眠くなることは、高血糖によって脳からセロトニンというホルモンが分泌されるためです。このホルモンには鎮静作用と睡眠誘発作用があります。炭水化物を多く含む食事を摂ると、この現象が強まることがあります[2]。

13歳で診断された場合、それは必ずしも1型でインスリンが必要ですか?

若年で診断された場合でも必ずしも1型とは限らず、一部の場合では生活習慣の改善によって管理できることもあります。しかし、多くの場合ではインスリン治療が必要となります[2]。

肥満は2型糖尿病の原因になりますか?

肥満そのものが直接的な原因ではありませんが、遺伝的要因と相まって2型糖尿病への強い寄与因子となります。肥満によってインスリン抵抗性という状態になりやすくなり、この状態では細胞へのブドウ糖取り込みが妨げられます[2]。

参考情報:

  • [1] Gleneagles Kuala Lumpur, “7 Most Commonly Asked Diabetes Questions”
  • [2] Diabetes Action Research and Education Foundation, “Questions and Answers about Diabetes”

引用情報:
[1] https://gleneagles.com.my/kuala-lumpur/articles/7-most-commonly-asked-diabetes-questions
[2] https://diabetesaction.org/questions-general-information

まとめ

糖尿病は、誰にとっても他人事ではない病気です。現代の生活習慣や食生活の変化により、糖尿病のリスクは多くの人々に広がっています。この記事を通じて、糖尿病の怖さやその合併症の深刻さを理解し、自分自身や家族の健康管理の重要性を再認識していただけたら幸いです。

元プロ野球選手の佐野慈紀さんの経験は、糖尿病と向き合う勇気を持ち続けることがいかに大切かを教えてくれます。彼が示した前向きな姿勢と、日常生活での注意点は、多くの糖尿病患者にとって大きな励みとなるでしょう。糖尿病は一生付き合っていかなければならない病気ですが、それに対して恐れるだけでなく、しっかりと向き合い、管理することで生活の質を維持することができます。

多くの方に日々の生活習慣を見直し、健康的な選択をすることを心掛けていただければと思います。そして、定期的な健康チェックを怠らず、自分自身や家族の健康状態を常に把握してください。

最後に衝撃的なことを。

現代医学では、糖尿病は治らない病気だと言われています。つまり、糖尿病を宣告されたら、一生、治療をし続けなければなりません。それを怠ると、重篤な合併症を併発する可能性が大きくなります。

しかし、残念ながら、糖尿病になってしまった方も、糖尿病と向き合う勇気を持ち続けることで、より良い未来を築いていける…筆者 taoはそう信じて、日々、糖尿病と向き合っています。

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