みなさんはどれくらい生成AIを使っているでしょうか。「すでに毎日使っている」という方もいれば、「ChatGPTって聞いたことはあるけど、触ったことはないよ」という方まで様々でしょう。
そして、こういう新しい技術を多くの方が使うようになるには、それなりの年月が必要です。現段階では、まだそういう時期には至っていません。だからこそ、今が人より先んじるチャンス。
たとえば、何か情報を知りたいとき、今どきは、みんな「ググります」ね。でも、この「ググる」が一般的になるまで、かなりの年数を要しました。そして、それが一般的になってきたと思ったら、「ググる」よりも「パプる」のほうがすごいじゃんなんて世界に替わってきているのです。「パプる」については、本文のほうでちょこっと説明します。
そんな生成AI勃興期の現在、生成AIに興味のある方向けに、「結局、現段階ではどうよ?」という疑問を解消すべく、具体的な一端をお見せするのがこの記事の目的です。
生成AIが出回って2年…
2022年11月、私たち一般ユーザーのもとに「使える生成AIサービス」として、とあるサービスが登場。「ChatGPT」です。YouTubeなどで話題になりました。
さきほど手元の記録を確認したら、筆者 taoが「ChatGPT」を登録して使い始めたのは2023年1月。早々に課金(サブスク契約)しました。なのでかれこれ2年弱、有料版(Pro版)を使っています。
その後、今年夏ごろから「Perplexity」の有料版を、そして、秋口から「Claude」の有料版を使っています。
そして、無料版のままですが、国産生成AIで並行検索が得意な「Felo」も数ヶ月、使い続けています。
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ところで、生成Aiは、平気で嘘をつくし、いくら言い含めても、頑として言う事を聞かないことも多々あります。
それでも、確実に「使えるツールになっている」のは実感しています。ものすごい短期間(数ヶ月というレベル)で、機能がどんどん向上していることを感じています。
とくに、ここ最近、スマホに入れたChatGPTアプリで「割と自然な会話でやりとりできるようになった」のですが、これがとても優れもの。使わないともったいない…。
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以下の記事では、ここにあげた4つの生成AI「ChaGPT」「Perplexity」「Claude」「Felo」に対して、ごく簡単な時事ネタを質問して、その回答を開示して進めていきます。
割と香ばしい時事ネタを質問してみた…
各生成AIに問うた質問はコレです。時事ネタに興味がある方にとっては、回答の正解・不正解がわかりやすいネタなので、これを選びました。
- 10月の兵庫県知事選挙で前知事の斎藤氏が再選したあとのゴタゴタについて、時系列的にまとめて。
Claude
一番バッターはClaude(クロード)選手。彼は、Anthropic社が開発した生成AIで、誤解を恐れずにざくっと特徴をいうと、文章力がある。なかなか、いい文章を作ってくれます。筆者 taoが使い始めた生成AIのなかでは最も後発ですが、今は一番好きかも。存在は知っていたけど食わず嫌いでした。
さて、そんなClaude君の回答がコレです。
申し訳ありませんが、2024年4月時点の知識ベースを持っているため、2024年10月の兵庫県知事選挙とその後の出来事について正確な情報を提供することができません。
最新の正確な情報については、以下のような信頼できる情報源をご確認いただくことをお勧めします:
- 兵庫県の公式ウェブサイト
- 主要な報道機関のニュースサイト
- 地元紙(神戸新聞など)
特に選挙後の経緯や政治的な動きについては、正確な情報を得ることが重要だと考えます。最新の状況について知りたい場合は、これらの情報源で確認していただけますでしょうか。
生成AIには、期限を切って、それ以前の情報を学習させていることを公表しているものがあります。だから、その期限以降、つまり、直近のことに対する回答は「できない」という訳です。しっかり、そう回答してくれるので、それはそれで「清々しい」かも。
Felo
次はFelo(フェロー)選手。彼は、Sparticle株式会社が開発した国産のAI検索エンジン。ぐちゃぐちゃと説明するのは割けますが、これまた誤解を恐れずに書くと、「並行検索に優れたAI」です。何か調べごとがあったら、もうググる必要はありません。フェロればいいのです(言いにくい…爆)。
では、Felo君の回答です。
2022024年10月の兵庫県知事選挙で前知事の斎藤元彦氏が再選した後の一連の出来事を時系列でまとめます。
背景
パワハラ疑惑と不信任決議: 斎藤氏はパワハラの疑いで告発され、県議会から不信任を受けて失職しました。この告発は、県の元幹部が作成した文書に基づいており、県政に混乱をもたらしました。
選挙前の動き
告発文書と調査: 県議会は、告発文書の事実関係を調査するために百条委員会を設置しました。斎藤氏はこの委員会で証人尋問を受け、パワハラの疑いについて謝罪しました。
選挙戦
SNSの活用: 斎藤氏は、政党からの推薦を受けずにSNSを活用して選挙戦を展開しました。SNSでの発信が支持を広げる要因となり、選挙での再選に寄与しました。
選挙結果
再選の成功: 斎藤氏は111万票以上を獲得し、対立候補の稲村和美氏に大差をつけて再選を果たしました。
再選後の動き
県議会との関係改善: 再選後、斎藤氏は県議会や県職員との関係を改善することを最大の課題として掲げました。
SNSでの誹謗中傷: 選挙期間中および再選後、SNS上での誹謗中傷が問題となり、国に対して被害への対応を求める意見書が採決されました。
今後の課題
県政運営の安定化: 斎藤氏は、県政運営を安定させるために、議会や職員とのコミュニケーションを強化し、政策の推進に注力する意向を示しています。
このように、斎藤氏の再選後は、県議会との関係改善やSNS上の問題への対応が重要な課題となっています。
この記事では、回答の答え合わせはしません。
なお、文中の太文字化と大文字化は、Felo君の装飾です。
Perplexity
次はPerplexity(パープレキシティ)選手。彼は、Perplexity AI, Inc.により開発されたチャットボット型、検索エンジン。Felo同様というか、Felo以上に検索が得意です。Claudeのように直近の出来事には回答できません…という縛りがなく、ごく最近の情報も引っ張り出してくれます。なので、ググるよりは、フェロる。フェロるよりはパプるです(笑)。マジ、ググるの上を行きます。そして、収集した情報を元に、しっかり文章生成もこなせます。
筆者 taoが現状一番頼りにしているのがこのPerplexity君です。
さて、彼の回答は…
兵庫県知事選挙で前知事の斎藤元彦氏が再選された後、いくつかの問題が浮上し、県政が混乱しています。以下に、その経緯を時系列でまとめます。
背景と選挙の経緯
- 告発文書と失職: 2024年3月、斎藤氏のパワハラ疑惑を含む告発文書が報道機関や県議会に送付されました。この問題を受け、県議会は斎藤氏に対する不信任決議を全会一致で可決し、斎藤氏は9月30日に失職しました[2][7]。
- 再選出馬と選挙戦: 斎藤氏は失職後の10月31日に再び知事選に立候補し、選挙戦を開始しました。SNSを活用したキャンペーンが功を奏し、11月17日の投票で再選を果たしました[1][4]。
再選後の問題
- 公職選挙法違反疑惑: 再選直後、斎藤氏の選挙運動に関与したPR会社が報酬を受け取っていた可能性が指摘され、公職選挙法違反の疑惑が浮上しました。PR会社はSNS戦略を提案し、広報活動全般を担当したと主張していますが、斎藤氏側はこれを否定しています[3][6][8]。
- 収支報告書の不備: 12月3日に公表された選挙運動費用収支報告書には、一部の支払い金額が記載されておらず、この点についても疑念が持たれています。斎藤氏側は政治活動に関する支出であり、選挙運動には含まれないと説明しています[5].
- 県政への影響: パワハラ疑惑や公職選挙法違反の問題により、県政は混乱状態にあります。県議会では引き続き調査が行われており、県民や職員からも不安の声が上がっています[2][3].
これらの問題は、斎藤知事の今後の県政運営に大きな影響を与える可能性があります。特に、公職選挙法違反については法的な追及が続いており、その結果次第では知事としての地位にも影響を及ぼす可能性があります。
Citations:
[1] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241118/k10014641851000.html
[2] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241117/k10014636221000.html
[3] https://news.yahoo.co.jp/articles/e4a7759583ef2a68634775671b792c3d4ba2c03b
[4] https://toyokeizai.net/articles/-/841351?display=b
[5] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241203/k10014657601000.html
[6] https://mainichi.jp/articles/20241127/k00/00m/010/192000c
[7] https://mainichi.jp/articles/20241117/k00/00m/010/008000c
[8] https://mainichi.jp/articles/20241122/k00/00m/040/423000c
この参照情報(Citations)列挙というのが結構嬉しい機能だったりします。くだらんURLを列挙することもしばしばですが。
これも回答チェックは無しです。
ChatGPT
さて、いよいよ横綱・ChatGPT(チャットジーピーティー)選手です。彼は、Opne AI社が開発した生成AI。2022年11月の登場から常に先頭を走っています。文章生成にも使えるし、画像生成も使えるし、プログラムも作れます。
先日、とあるプログラムをPythonで創りました。ChatGPTが全面協力してくれました。結構いけます。一方、同じようなものをClaudeでやってみましたが、いまいちでした。おそらく、筆者 taoのPython力の問題だと思いますが…。
そんな横綱の回答です。実は…ChatGPTの学習は2023年10月までのデータとなっているので、時事ネタは蹴られてしまうことが多いです。ですから、今回もそうなることを予想していましたが、やればできるじゃん…という感じですね。
兵庫県知事選挙における斎藤元彦氏の再選後、以下のような出来事が時系列で発生しています。
2024年11月17日
- 斎藤元彦氏が兵庫県知事選挙で再選を果たしました。
2024年11月20日
- PR会社の代表が、自身のnoteにおいて、選挙期間中に斎藤氏の広報活動を担当したとする内容を投稿しました。 これにより、公職選挙法違反の可能性が指摘され、議論を呼びました。
2024年12月3日
- 兵庫県議会の12月定例会が開会され、再選後初めて斎藤知事が本会議に出席しました。 この場で、知事自身の給料や退職手当の減額期間を4年後の任期満了まで延長する条例案など、計34の議案を提出しました。
これらの出来事は、斎藤氏の再選後の県政運営に影響を及ぼしており、引き続き注視が必要です。
4選手の回答を見て…
まず最初に言うべきことを。
筆者 taoは、「ChatGPT」「Perplexity」「Claude」については有料版を使いました。しかし、今回の問い程度なら、無料版でも同じような回答を出すのではと思います。
「思います」と書いたのは、具体的に無料版での検証をしていないからです。
次に、生成AIに問いかけても、1回で十分な(期待しているような)回答が出てこないことは、結構あります。なので、一度の回答で判断せず、畳み掛けて違う角度の質問をしたり、質問を少し修正したりしながら、何回かやりとりをするというのが「生成AI」の使い方です。
また、前述のそれぞれの回答について答え合わせをしませんでした。ここで、総評的に言い切りますが、無回答のClaudeを除き、他の3選手の回答は、「正解な部分」もあれば、「情報としては不十分な部分」もあります。そして、3選手共通に「あることが欠落」しています。
何を言いたいのかというと…
今のところAIというのは最適解を叩き出す道具では無いということです。
ちょいちょい事実と異なることを吐き出します。なので…
回答を受けたコチラに、その回答を吟味する力が必要だということです。
だから、一部のYouTuberが「生成AIでブログ記事量産して儲かる!」なんて、単なる再生回数目的の釣りであって、現状のAIの力を正しく反映していない、いわゆるデマの類と同じです。
ただし、それでも今の生成AIは、やりようによって十分に使えるというのも事実なのです。
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結局、お伝えしたいのはコレ。
- まずは、無料版をどんどん使って、実践のなかで生成AIを体験し、理解して!
使い方によって(この使い方すら実践のなかでまず体感して覚えていくのがベストです!)、無料版でも十分に使えますから。
質問の仕方が鍵? つまりプロンプトが…
少しでも生成AIを触った方なら、早晩、生成AIを使いこなすには質問の仕方が鍵なのだということを理解するようになります。質問の仕方=プロンプトの使い方ということも理解するでしょう。でもね、プロンプトを理解してから使おうなんて考えないでください。
まずは触って質問しまくる。それがとにかくオススメです。
まとめ
この記事では、筆者 taoが毎日使っている4つの生成AIに絞って、こんな感じに使うのね…というのをごく簡単に示しました。それだけの記事です。
無料版でも同じようなことはできます。だから…
無料版を使い倒して、「今どきの生成AIをじっくり実践のなかで体感しよう、理解しよう」というオススメです。
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