岡田准一さんがNetflixオリジナルドラマ『イクサガミ』で主演することが2024年4月に発表されました。
岡田准一さんは、主演だけでなく、プロデューサーとアクションプランナーも兼任するという。Netflixの配信が待ち遠しい。しかし、まもなく2024年も終わろうとしている今、まだその実写ドラマの詳細は伝わってこない。
ということで、ドラマの切り口ではなく、原作の切り口から『イクサガミ』に迫ってみようと思う。Netflix実写ドラマのための準備運動ね。それがこの記事。それなり…というか、かなりのネタバレがあることをご了承願いたい。
- 原作『イクサガミ』の概要・全体像
- 『イクサガミ』の3つのバトルロイヤル
- 双葉の存在意義
『イクサガミ』とは?
まずは、ごく基本的な書籍情報から。
著者・今村翔吾
『イクサガミ』の著者は、今村翔吾(いまむら しょうご・(40歳)氏で、直木賞作家。京都府生れで関西大学卒。ダンスインストラクターや作曲家、埋蔵文化財センター調査員、書店経営、ラジオやテレビのコメンテーターなど、多才な人。
「いつか小説家になりたい」と思っていたもののいつの間にか30歳になり、父が経営するダンス学校の講師をしていた。そして、そこの受講生の「先生は夢を諦めた」の一言に奮起。とある文学賞の締め切り4日前から原稿用紙100枚の作品を書き上げた。
結果は間もなく出ました。
- 2016年1月
- 『蹴れ、彦五郎』で第19回伊豆文学賞の小説・随筆・紀行文部門最優秀賞を受賞
- 2016年3月
- 『狐の城』で第23回九州さが大衆文学賞の大賞・笹沢左保賞を受賞
- 同賞の選考委員を務めていた北方謙三が、今村に長編小説を書かせてみるよう祥伝社の編集者に推薦
- 2017年3月
- 『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』が祥伝社から発売され、作家デビュー
- 2018年5月
- 『童神』で第10回角川春樹小説賞を受賞
- 2018年6月
- 『火喰鳥 羽州ぼろ鳶組』で第7回歴史時代作家クラブ賞の文庫書き下ろし新人賞を受賞
- 2020年3月
- 『八本目の槍』で第41回吉川英治文学新人賞を受賞
- 2020年7月
- 『八本目の槍』で第8回野村胡堂文学賞を受賞
- 2020年10月
- 『じんかん』で第11回山田風太郎賞を受賞 (A)
- 2021年3月
- 『羽州ぼろ鳶組』シリーズで第6回吉川英治文庫賞を受賞
- 2022年1月・2月合併号『イクサガミ 天』発表
- 2022年2月15日、『イクサガミ 天』発売 (A)
- 2023年5月16日、『イクサガミ 地』発売 (A)
- 2024年11月15日、『イクサガミ 人』発売 (A)
- 未発売、『イクサガミ 神』
- 2022年1月
- 『塞王の楯』で第166回直木三十五賞を受賞 (A)
- 2024年4月
- 『イクサガミ』Netflixにて映像化制作決定
- 主演・プロデューサー・アクションプランナーは岡田准一、監督は藤井道人
★上記リストの (A) は、Amazon Audibleですぐに作品を聴くことができます。
『イクサガミ』の作品概要
『イクサガミ』は全4巻からなる小説。4巻目の『イクサガミ 神』は、期日未定だが2025年に発売予定。
さて、『イクサガミ』の内容を1行でまとめると次のようになる。
- 『イクサガミ』の舞台は、日本・明治11年。物語は三つ巴のバトルロイヤル。
これだけだと味気がなさすぎるので、Wikipediaに、「あらすじ」を紹介してもらいましょう。
明治時代の日本が舞台。大金を得る機会を与えるとの怪文書により、明治11年2月に腕に覚えがある292人が深夜の京都・天龍寺に集まった。
始まったのは、七つの掟が課せられた奇妙な「遊び」。点数を集めながら、東海道を辿って東京を目指せという。参加者には木札が配られ、1枚につき1点を意味する。点数を稼ぐ手段は、ただ一つ。
引用元:Wikipedia / イクサガミ
大金を必要としていた剣客・嵯峨愁二郎は、十二歳の少女・双葉と共に道を進んでいくが、強敵が次々現れる。金か、命か、誇りか。滅びゆく侍たちの死闘が始まる。
【注意】
- このあとは、小説『イクサガミ』のかなりのネタバレになります。「詳しいことは知りなくない!」という方は、いますぐブラウザを閉じてくださいね。
- 以下、あえて過剰な文章化を避けて、リスト化で表現しています。
ネタバレなあらすじ
舞台は日本で明治11年。『イクサガミ』を「三つ巴バトルロイヤル」と紹介しているものは、ネットをいろいろ検索したが「無い」。「三つ巴」と記したとおりに、別々に起きる戦いではなく、三つ巴で並行して展開されていく。それは次の3つの戦い。
- バトルロイヤル1〜蠱毒(こどく)
- バトルロイヤル2〜京八流(きょうはちりゅう)継承の戦い
- バトルロイヤル3〜朧流(おぼろりゅう)との戦い
ちなみにバトルロイヤルとは…
- 多人数が一斉に戦い、最後の一人または一チームが勝者となる形式の競技やゲームを指す。
- プロレスや映画、ゲームなどで用いられ、特にゲームでは広大なマップでアイテムを収集しながら生き残りを目指すサバイバル要素が特徴。
- このジャンルの名称は、2000年の映画『バトル・ロワイアル』から広く知られるようになった。
バトルロイヤル1〜蠱毒(こどく)
10万円の賞金(当時の巡査の年収に対して実に2,000年分以上)の提示に、腕に自信のある292人の猛者(武人)が京都・天龍寺境内に集まった。ここから蠱毒的なバトルロイヤルがスタート。蠱毒はメタファーだが、重要なテーマでもあるので、少し過剰に説明する。
- 概 要
- 蠱毒(こどく)は、古代中国で用いられた呪術の一種で、主に中国南方の少数民族の間で伝承されてきたものです。
- 「蠱道(こどう)」「蠱術(こじゅつ)」「巫蠱(ふこ)」とも呼ばれ、動物や虫を使った呪術として知られています。
- 蠱毒の作り方
- 容器に毒虫を閉じ込める
- ヘビ、ムカデ、カエル、サソリなどの毒を持つ生物を壺や箱に入れる。
- 共食いさせる
- 生物同士を戦わせ、最後に生き残った1匹を選び出す。この生物が「蠱」とされる。
- 毒の抽出
- 生き残った生物から毒を採取し、呪術や毒殺に使用する。
- 容器に毒虫を閉じ込める
- 目的と使用例
- 呪術的な目的
- 人を呪い殺す、病気を引き起こす、富や幸福を得るために用いられた。
- 具体的な使用例
- 飲食物に毒を混ぜて害を与える。
- 呪術的な儀式で神霊として祀る。
- 呪術的な目的
- 歴史と文化的背景
- 古代中国
- 殷・周時代の甲骨文字にも蠱毒の痕跡が見られる。
- 隋書には「五月五日に百種の虫を集めて蠱毒を作る」という記述がある。
- 日本への伝来
- 平安時代に中国から伝わり、「蠱毒厭魅」として恐れられた。
- 養老律令などで厳しく禁止され、実際に罪に問われた例もある。
- 古代中国
- 蠱毒の種類
- 蛇蠱(だこ):ヘビを用いたもの
- 蝦蟇蠱(がまこ):カエルを用いたもの
- 三屍蠱(さんしこ):特定の虫を使ったもの
- 他にも多様な種類が存在する。
- 創作や比喩表現での使用
- 現代では、蠱毒は呪術的な意味だけでなく、「競争や淘汰」を象徴する比喩としても使われることがある。
- 例:才能ある者を集めて競わせ、最後に残った者を選ぶ「人間版蠱毒」。
- 注意点
- 蠱毒は単なる呪術ではなく、文化や歴史的背景を持つ複雑な概念です。そのため、現代の創作や研究においても多様な解釈がされています。
★下記3人は蠱毒(こどく)の参加者。同盟を結んでいる。
- 嵯峨 愁二郎(さが しゅうじろう)
- 年齢28。五尺八寸。武器は刀。札番号は百八。
- 五条大橋に捨てられていたのを「京八流(きょうはちりゅう)」の師匠に拾われ、鞍馬の山中で育つ。
- 「京八流」後継者の一人、奥義「武曲(ぶきょく)」と「北辰(ほくしん)」を会得。
- 香月 双葉(かつき ふたば)
- 丹波の亀岡出身。12歳。武器は短剣。札番号は百二十。
- 柘植 響陣(つげ きょうじん)
- 元伊賀同心。登場時年齢28。武器は銑鋧(せんけん、手裏剣の意)などの暗器。変装も得意。札番号は九十九。
★下記は浜松宿で合流した仲間一覧
- 愁二郎、双葉、響陣
- 狭山 進次郎(さやま しんじろう)
- 元御家人の跡取り。23歳。特筆すべき剣技・武技は無し。札番号は二百六十九。
- 化野 四蔵(あだしの しくら)
- 下記「強敵認定した7人」参照
- 衣笠 彩八(きぬがさ いろは)
- 下記「強敵認定した7人」参照
★主催者側 〜 3つの大物
- 大物1〜黒 幕
- 黒幕は川路利良(かわじ としよし)、黒幕の秘書長・平岸(ひらぎし)
- 黒幕の意図は割愛。
- 黒幕は川路利良(かわじ としよし)、黒幕の秘書長・平岸(ひらぎし)
- 大物2〜金づる
- 川路の支援者 – 三菱の榊原、住友の諸沢、三井の神保、安田の近山
- 大物3〜実 務
- 今回の蠱毒の運営者たち – 槐(えんじゅ)、橡(つるばみ)etc.
- 愁二郎、響陣、双葉で同盟を組むことを決めた3人
- 改めて、愁二郎、響陣が情報交換して現段階での強敵を定めた
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強敵認定した7人
- 岡部 幻刀斎(おかべ げんとうさい)
- 朧流の継承者。70歳程度。武器は仕込み杖。札番号は百四十二。
- カムイコチャ
- アイヌの民。22歳。武器は弓矢、剣、 弩(いしゆみ)。札番号は二百七十七。
- 貫地谷 無骨(かんじや ぶこつ)
- 『乱切りの無骨』という二つ名で恐れられていた武人。札番号は百六十六。
- 化野 四蔵(あだしの しくら)
- 愁二郎の義弟。奥義「破軍(はぐん)」を会得。兄弟の中で最も才があった。札番号は七。
- 菊臣 右京(きくおみ うきょう)
- 33歳。総髪で一重の美形。六尺近い。武器は三尺を超える野太刀。札番号は十九。
- 衣笠 彩八(きぬがさ いろは)
- 愁二郎の義妹。奥義「文曲(ぶんきょく)」を会得。武器は刺刀と一尺三寸程の小脇差。札番号は百六十八。
- 祇園 三助(ぎおん さんすけ)
- 愁二郎の義弟。奥義「禄存(ろくぞん)」を会得。『京八流』の後継者の一人。札番号は百九十九。
- 蹴上 甚六(じんろく)
- 愁二郎の義弟。奥義「貧狼(とんろう)」を会得。札番号は二百九十二。
戦いの概要
- 天龍寺境内にて1人首につける木札をもらう。これが1点。参加者から札を奪えば1点増える。そうやって、東京まで行く。そこで最終の戦いがある。
戦いのルール
- 天龍寺境内から銘々に東京を目指す。
- 必ず次の七箇所を通る
- 天龍寺の総門、東海道の伊勢国関(いせのくにせき)、三河国池鯉鮒(ちりゅう)、遠江(とうとうみ)国浜松、駿河国島田、相模国箱根、武蔵国品川
- それぞれの通過点では持ち点が2点、3点、5点、10点、15点、20点、30点なければ通過できない
- 何人にも、このことを漏らしてはならない
- 1ヶ月五の6月5日には東京にいなければならない
- 途中での離脱を禁じる。木札を首から外せば離脱とみなす。
- 以上を破った時には、相応の処罰を行う。
コミック『イクサガミ』の第1巻は期間限定(記事公開日現在では、2024/12/19までとなっている)で無料で読める。
バトルロイヤル2〜京八流継承の戦い
「京八流(きょうはちりゅう)」は七百年もの間、一子相伝で継承されてきた最古の剣術といわれる流派。『イクサガミ』の主人公・嵯峨 愁二郎(さが しゅうじろう)は、その後継者候補の1人。後継者は8人の子に8つの奥義を1つずつ伝承する。
そして、奥義を会得した8人の子は、バトルロイヤルをして最後の1人が「京八流」の唯一の継承者となる。
- 京八流の継承者たる師匠は孤児8人を育て、彼らに1つずつ奥義を授けた
以下、奥義別に列挙
- 「北辰(ほくしん)」 〜会得者:赤池 一貫(あかいけ いっかん:のちに愁二郎が会得)
- 「武曲(ぶきょく)」 〜会得者:嵯峨 愁二郎(さが しゅうじろう)
- 「禄存(ろくぞん)」 〜会得者:祇園 三助(ぎおん さんすけ:のちに彩八が会得)
- 「破軍(はぐん)」 〜会得者:化野 四蔵(あだしの しくら)
- 「巨門(こもん)」 〜会得者:壬生 風五郎(みぶ ふうごろう:のちに四蔵が会得)
- 「貧狼(とんろう)」 〜会得者:蹴上 甚六(けあげ じんろく)
- 「廉貞(れんじょう)」〜会得者:烏丸 七弥(からすま しちや:のちに四蔵が会得)
- 「文曲(ぶんきょく)」〜会得者:衣笠 彩八(きぬがさ いろは)
- 13年前、師匠が奥義を1つずつ会得した8人を集め、最後の一人まで戦って残った者に「京八流」を継承する旨を伝えた。つまりバトルロイヤルの指示。
- 兄弟妹として育った8人だが、このときまで継承のために戦う運命であることを知らなかった。
- そして、愁二郎がバトルロイヤルから逃げた。兄弟妹との戦いを避けた。
- 継承戦の掟
- 逃げた者の始末が着くまで継承戦は中断する
- 結果、残りの者は生殺し状態になる
- 京八流の継承候補者8人のうち、示し合わせては無いが、生存している以下の5人全員が蠱毒に参加した。
- ちなみに、蠱毒参加時点で、赤池 一貫、壬生 風五郎、烏丸 七弥は故人。
蠱毒参加の京八流継承候補者
- 嵯峨 愁二郎
- 祇園 三助
- 化野 四蔵
- 蹴上 甚六
- 衣笠 彩八
『イクサガミ 地』の「弐の章 戦人塚」で13年ぶりに邂逅した愁二郎、三助、四蔵、彩八は、本記事で言うところの「バトルロイヤル2」を行う。甚六は別行動…
京八流が七百年もの間、人知れず生き延びてきたのには訳がある。京八流は権力者が入れ代わる度に、その者のもとを訪れ、
引用元:今村翔吾著『イクサガミ 天』
–殺されたくなければ帯びよ。
と、迫ったのである。京八流を庇護するならば、権力者の敵を生涯一度だけ除く。しかし断れば殺すという脅しである。利しかなく、断ればむしろ害あるこの提案を、大半の権力者は受け入れて来た。
こうして鎌倉幕府、北条執権、南朝、室町幕府、三好長慶、松永久秀、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川幕府に庇護されて来た。京八流は常に施政者の剣であったのだ。
バトルロイヤル3〜朧流との戦い
京八流は、施政者の剣として機能し、存在してきた。そして、その継承については、自ら縛りをかけていた。それが「朧流(おぼろりゅう)」で、その継承者を「朧流」では代々、幻刀斎(げんとうさい)と名乗っている。
- 京八流の継承バトルロイヤルから逃げたものを始末すること
- 愁二郎の師匠の代では複数の逃亡者が出たが、全員、幻刀斎に始末された
- 逃亡者と幻刀斎とのバトルロイヤルである
- 愁二郎が継承戦であるバトルロイヤルから逃げた13年前は、幕末動乱期であり、幻刀斎は愁二郎を発見できず
- そのうち師匠が病死で有耶無耶な感じになっていた
- 今回、愁二郎は蠱毒の参加者同士として幻刀斎と邂逅
- 「京八流」の継承候補者が継承戦から逃げた場合、その者を始末するのが「朧流」継承者・幻刀斎の役割
- しかし、維新後の幻刀斎は、継承者候補者全員を始末することに(翻意の理由は不明…)
- 幻刀斎が始末のため命を狙うは、赤池 一貫を除く7人…
- 嵯峨 愁二郎(さが しゅうじろう)会得した奥義「武曲(ぶきょく)」
- 祇園 三助 (ぎおん さんすけ) 会得した奥義「禄存(ろくぞん)」
- 化野 四蔵 (あだしの しくら) 会得した奥義「破軍(はぐん)」
- 壬生 風五郎(みぶ ふうごろう) 会得した奥義「巨門(こもん)」
- 蹴上 甚六 (けあげ じんろく) 会得した奥義「貧狼(とんろう)」
- 烏丸 七弥 (からすま しちや) 会得した奥義「廉貞(れんじょう)」
- 衣笠 彩八 (きぬがさ いろは) 会得した奥義「文曲(ぶんきょく)」
- なお、幻刀斎の始末は、対象者を含め家族皆殺し…
双葉がいる理由?
命をかけたバトルロイヤル・蠱毒(こどく)に、12歳で、さしたる武技も収めていない、つまり足手まどいな存在でしかない「双葉」が、愁二郎たちと伴に居るのか。
これは作者からの読者への贈り物かもしれない。双葉のなにげない言葉が愁二郎はじめ、周りの大人たちに影響している様を楽しんで欲しい。
これは認知位置を変えるというリフレーミングだ。それによる結果を読者に味わってもらいたいのだろう。この現象は物語のなかで度々起きている…。
メディアミックス
原作小説『イクサガミ』は、さまざまなメディアミックス展開中。今後、映画化や舞台化、アニメ化なども実現するかもしれない。そのくらいのポテンシャルを持つ作品が『イクサガミ』である。
原作小説
原作は全4巻、『イクサガミ 天』、『イクサガミ 地』、『イクサガミ 人』、『イクサガミ 神』の3巻は既刊。『イクサガミ 神』のみ未完で、2025年に発刊予定(年月日未定)。もちろん、既刊分は電子書籍(Kindle)もある。
Amazon Audible 〜 聴く読書
Amazon Audibleでは、『イクサガミ 天』、『イクサガミ 地』がサブスク料金内で視聴できる状態になっている。『イクサガミ 人』『イクサガミ 神』の取り扱いは未定。
コミック
今村翔吾原作として、立沢克美氏の新連載「イクサガミ」が、2022年12月8日発売の「モーニング2023年2・3合併号」(講談社)でスタート。コミックとしては4巻発刊済み。
実写ドラマ
Netflixオリジナル配信ドラマとして、2025年配信予定(月日未定)で制作されることが発表済み。主演・プロデューサー・アクションプランナーを兼任するのが岡田准一さん。その他の共演者は不明。監督は藤井道人氏。
実写版ドラマへの夢想…
筆者は、この原作小説『イクサガミ』をKinde(第4巻目は未刊)とAudible(第3・4巻目は取り扱いなし)で、繰り返し楽しんだ。
この『イクサガミ』の売り(作品として素晴らしい部分)は、神業的な武技での戦いシーンだ。それも長く続くシーンが多い。映画やドラマが大好きな人間としては、これをどう実写化するのかがとても興味がある。
主演となる岡田准一さんのアクションは素晴らしいので期待はできる。また、彼は武芸にも明るいものの武芸一筋のその道のプロではない。ということなのでCG処理の多用も考えられる。
でも、それではあの緊迫したシーンを実現できない。だからこその「アクションプランナー岡田准一」なのだろう。
実演とCGの線引を彼なりに十分に考え、リアルな映像を届けてくれるのだろうと期待している。
ただし、問題は主人公だけではない。実は、登場人物の多くが「神業的武技を駆使する者たち」なのだ。つまり、共演者はそれなりに限定されてくる…。
- 化野 四蔵(あだしの しくら)- 神木隆之介
- 愁二郎の義弟で、兄弟の中で最も才がある人物。
- 『るろうに剣心』瀬田宗次郎(せた そうじろう)役
- 愁二郎の義弟で、兄弟の中で最も才がある人物。
- 衣笠 彩八(きぬがさ いろは)- 清野菜名
- 愁二郎の義妹で、刺刀と小脇差を使う武術の達人。
- 『TOKYO TRIBE』『キングダム シリーズ』のアクション
- 愁二郎の義妹で、刺刀と小脇差を使う武術の達人。
- 岡部 幻刀斎(おかべ げんとうさい)- 榎木孝明
- 朧流の継承者で、70歳程度の圧倒的な強さを誇る人物。
- 古武術を極めた人としてYouTubeでも注目
- 朧流の継承者で、70歳程度の圧倒的な強さを誇る人物。
- 貫地谷 無骨(かんじや ぶこつ)- 一ノ瀬ワタル
- 「乱切りの無骨」と呼ばれる人斬り。
- 『サンクチュアリ -聖域-』の乱暴ぶりに注目
- 「乱切りの無骨」と呼ばれる人斬り。
- 柘植 響陣(つげ きょうじん)- ムロツヨシ
- 元伊賀同心で、暗器や変装を得意とする人物。
- 飛び抜けた個性
- 元伊賀同心で、暗器や変装を得意とする人物。
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ところで、この記事を書くにあたって、実写版に関するニュース記事などをいろいろ読んだ。そのなかで、一推しの記事がコレ。
まとめ
2025年配信予定で、Netflixオリジナルドラマ『イクサガミ』が制作されるというニュースが2024年4月にありました。
しかし、年末になった今も、その詳細は判然としません。それでも気になります。
そこで、原作にフォーカスして、まずは原作小説『イクサガミ』について、あれこれと情報をまとめました。
残念ながら、4巻で構成される原作のほうも、4巻目『イクサガミ 神』が未完です。
なので、筆者 taoの推測では、4巻目で「あっと驚く予想外の展開」があるような気がしますが、それはまた別の記事で…ということにします。
なお、この記事は、読みやすさを考慮して、リスト重点で書きました。なので、行間を埋めてください。
できれば、原作を読んでみてください。Amazon Audibleを聞いてみてください。
とっぷり楽しめる作品であることは間違いないでしょう。
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