敬称略で進めます。
- 堀米雄斗選手、7/29、スケートボード男子ストリート、金メダル!(連覇達成)
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東京オリンピックでスケートボード男子ストリート競技の金メダリストとなった堀米雄斗選手。
その圧倒的な実力と華麗な技で世界中のファンを魅了し、日本のスケートボード界に新たな歴史を刻みました。そんな堀米選手ですが、パリオリンピックの切符を手には、大きな壁がありました。それを自力で破壊し、いよいよパリオリンピックでの連覇に挑戦します。
堀米選手は、常に新しい技に挑戦し、体力とメンタルの強化に励んできました。パリの舞台で、彼はどんな演技を見せてくれるのでしょうか。
本記事では、堀米雄斗選手のパリオリンピックに向けた最新情報や、代表切符を選るまでの苦労、連覇への期待、そして彼の成長の軌跡をお伝えします。
- 堀米雄斗選手のパリオリンピックに向けた最新の準備状況などがわかる
- 競技の見どころや「堀米対策」と言われるルール変更がわかる
- オリンピック連覇の可能性やそのための課題がわかる
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パリ五輪2024については、こちらの記事もどうぞ。
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スケートボード2つの種目と「堀米対策」ルール変更?
東京オリンピックから新競技として採用されたスケートボード。
2つの種目があります。「ストリート」、そして、もうひとつは「パーク」です。
「ストリート」は…
階段や手すりなど障害物が設置されたコースで、東京オリンピックでは、制限時間45秒の中で自由に滑るランを2回、そしてコースの中から障害物を1つ選びその障害物を利用したトリックで技を競うベストトリックを5回行う。ランとベストトリックを合わせた合計7回の滑走のうち、上位4回分の合計点で順位が決まる。
「パーク」は…
複雑な形をしたおわん型のコースで、東京オリンピックでは、制限時間45秒の中で技の難易度・技の組み合わせ・スピード・オリジナリティなどで採点。3回滑走し一番高い得点を採用し、順位が決まる。
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パリオリンピックで、「パーク」のルール変更は無し。一方、堀米雄斗選手が戦う「ストリート」では変更がありました。それは…
基本的な協議内容に変更はなかったのですが、堀米雄斗選手が不利になるような(?)変更がありました。
- ランとベストトリックの1回の試技は、それぞれ100点満点で採点されます。
そしてランの高い得点1つと、ベストトリックの高い得点2つを加算。
ランとベストトリックの両方が最終スコアに残ることになりました。
この変更の結果、不利になるのは…
特にベストトリックを武器にしている選手に大きくなりそうです。
引用元:スポスルマガジン
東京大会の堀米雄斗選手の最終スコアはベストトリックの4つで獲得。2本のランは彼の7回の演技の中で最も低い得点でした。
パリ大会ではラン1本分が必ず最終スコアにカウントされるため、両方で高得点を取れる選手が有利になるのです。
これが、今回のルール変更が「堀米対策」と言われる所以なのです。
パリオリンピックでの堀米雄斗の最新情報
東京オリンピック金メダリストの堀米雄斗選手が、パリオリンピックの日本代表に内定しました。
本論に入る前に、堀米雄斗選手のプロフィールを。
それでは、本論に入ります。
堀米雄斗の競技予定
堀米雄斗選手は、パリオリンピックのスケートボード男子ストリート競技に出場します。
競技は2024年7月27日から28日にかけて、パリ市内のプラス・ド・ラ・コンコルドで行われる予定。予選ラウンドは27日、決勝は28日に実施されます。
堀米選手は7月19日に日本を出国し、フランス国内で最終調整を行います。現地での練習では、パリの競技環境に慣れることと、新しい技の完成度を高めることに重点を置いています。
大会直前には、他国の選手たちとの交流も予定されており、世界トップレベルの選手たちと切磋琢磨しながら、本番に向けてコンディションを整えていきます。
堀米選手は、東京大会での経験を活かし、時差や気候の変化にも柔軟に対応できるよう、細心の注意を払って準備を進めています。
パリオリンピックでの堀米雄斗の目標
堀米雄斗選手は、パリオリンピックでの最大の目標を「金メダル連覇」と掲げています。
東京大会での経験を活かし、さらに進化した演技で世界の頂点に立つことを目指しています。堀米選手は、「パリでは全力を出し切って悔いのないように滑りきりたい」と意気込みを語っており、自身の持つ技術の全てを出し切る覚悟です。
具体的な戦略としては、難度の高い技の安定性を高めることに注力しています。特に、得意とするレールを使った技のバリエーションを増やし、他の選手との差別化を図る予定です。また、ランセクションでのスピードと流れの良さを追求し、よりダイナミックな演技を目指しています。
同時に、堀米選手は単なる勝利だけでなく、スケートボード競技の魅力を世界中に伝えることも重要な目標としています。オリンピックという大舞台で、スケートボードの芸術性と技術の高さを示すことで、この競技の普及と発展に貢献したいと考えています。
さらに、堀米選手は日本のスケートボード界を牽引する存在として、後進の育成にも力を入れています。パリでの活躍が、日本の若手スケーターたちに夢と希望を与え、次世代の選手育成につながることも期待しています。
堀米選手は、「オリンピックの大舞台をどれだけ楽しめるかがカギになる」と述べており、プレッシャーに負けることなく、自身の滑りを楽しむことで最高のパフォーマンスを引き出す考えです。パリでの連覇という大きな目標に向けて、堀米雄斗選手の挑戦が今、始まろうとしています。
堀米雄斗、五輪代表の壁となったものは?
堀米雄斗選手のパリオリンピック出場決定までの道のりは、決して平坦ではありませんでした。
2022年から始まった代表選考レースでは、当初苦戦を強いられました。東京オリンピック後、世界中のスケーターたちのレベルが急速に向上し、堀米選手も厳しい競争にさらされました。特に、若手選手の台頭が目覚ましく、一時は代表権獲得が危ぶまれる状況に陥りました。
山のように見上げるほどの壁?
【ルール変更】
東京オリンピック後、スケートボードの採点ルールが大幅に変更されました。これは「堀米対策」とも言われ、彼の得意とするスタイルが不利になる形となりました。具体的には、45秒間の自由滑走「ラン」の比重が高まり、堀米選手の強みであった「ベストトリック」の影響力が相対的に低下しました。
【代表選考レースの苦戦】
2022年から始まった代表選考レースでは、新ルールへの適応に苦しみ、大きく苦戦。多くの大会で表彰台に立てず、一時は代表選考レースで5番手まで順位を落としました。
【怪我の影響】
重要な大会の直前に左膝を強打するなど、怪我にも悩まされました。痛み止めを服用しながらの競技参加を余儀なくされることもありました。
【若手選手の台頭】
東京オリンピック後、小野寺吟雲選手など若手選手の急速な成長により、競争が激化。堀米選手の王者としての地位が脅かされる状況となりました。
【精神的プレッシャー】
金メダリストとしての期待と、苦戦が続く現実とのギャップに苦しみ、「2年間は本当に地獄だった」と語るほどの精神的苦痛を味わいました。
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そんなこんなで壁山盛りでしたが、堀米選手は諦めませんでした。
自身の滑りを見直し、新たな技の開発に取り組みました。特に、得意とするレールを使った技の難度を上げることに注力し、独自性のある演技構成を磨き上げました。また、メンタル面での強化も図り、プレッシャーの中でも実力を発揮できるよう、心理面のトレーニングにも力を入れました。
転機となったのは、オリンピック予選シリーズ最終戦。ここで堀米選手は、これまでの努力が実を結び、見事優勝を果たしました。
この結果により、オリンピックランキングを大きく上げ、日本代表の座を獲得することができました。堀米選手の粘り強さと、困難を乗り越える強い精神力が、最終的に代表入りを決定づけたというこの結果と経験こそが、今後の堀米選手の糧になっているはずです。
堀米雄斗のよくあるQ&A
堀米雄斗選手に関して、ファンや一般の方々からよく寄せられる質問とその回答を、ネットで拾ってまとめました。
スケートボードを始めたきっかけや、オリンピックでの金メダル獲得の感想、今後の目標など、多岐にわたる質問に対する堀米選手の回答を紹介します。これらのQ&Aを通じて、堀米選手の人柄や競技に対する姿勢、そしてスケートボード界における彼の影響力をより深く理解することができるでしょう。
Q1〜スケートボードを始めたきっかけは?
Q1: 堀米雄斗選手がスケートボードを始めたきっかけは何ですか?
A1: 堀米雄斗選手がスケートボードを始めたきっかけは、幼少期に父親の影響を受けたことです。
堀米選手は6歳の時に父親からスケートボードを教えられ、それが競技を始めるきっかけとなりました。父親自身もスケートボードの愛好家で、息子に自分の趣味を伝えたいという思いがあったそうです。最初は単なる遊びとして始めましたが、堀米選手はすぐにスケートボードの魅力にとりつかれました。
特に、技を習得する過程での達成感や、自由に表現できる創造性に惹かれたと語っています。また、スケートパークで出会った先輩スケーターたちの華麗な技に憧れ、自分もそうなりたいと強く思ったことが、本格的に競技を始める動機となりました。
堀米選手は、「スケートボードは自分を表現する最高の手段」と語っており、幼少期からの経験が現在の彼のスタイルや哲学の基礎となっています。このように、家族の支援と個人の情熱が相まって、世界チャンピオンへの道が開かれたのです。
Q2〜小学生の頃の夢は?
Q2: 小学生の頃の夢はなんですか?
A2: 堀米雄斗選手、小学生の卒業文集に明確な夢を書いていました。
小学生の頃から、すでに国内のコンテストでは常に上位にランクインするように。小学校の卒業文集には「ぼくの夢は、世界で一番うまいスケーターになることです。だからもっと練習するためにスケボーの本場のアメリカに行きたいです」「アメリカ人に認められるように、毎日、毎日、練習してプロスケーターになりたいです」と記した。
引用元:日テレ
堀米雄斗選手は東京オリンピックで金メダル、そして、現在はアメリカ在住。なるほど、小学生のときの夢を実現しているんですね。
Q3〜得意技は?
Q3: 堀米雄斗選手の得意技を教えてください。
A3: 堀米雄斗選手、得意な大技が2つあります。
空中で270度回転し、ボードの真ん中で手すりを滑り降りる。 回転しながら手すりに飛び乗り、ボードの真ん中でバランスをとる。さらにそれを後ろ向きで行うという、難易度の高い技が 組み合わさった「ノーリー270スイッチバックリップ」。
そして、ボードに乗せた後ろ足を上げてジャンプ。ボードを回転させながら、自らも90度回転。そして最後にボードの「ヘリ」という小さなスペースをピンポイントで手すりにぶつけて滑る、繊細なボードコントロールによる「ノーリーキックプリップ270 テールスライド」だ。
堀米選手は「人と違うトリック(技)をやるのが得意。みんながやるようなトリックじゃなくて、(他の)人がそんなに大会で出さないようなトリックをすごく大事にしてますね」と語る。
自分にしかできない技をものにすることは難しいように感じるが「あまり自分の中で練習と思ってなくて、本当にスケボーするのが好きなので、新しい技を覚えたいから練習する、本当に楽しんで練習しているという感じ」と堀米選手。
昨年9月、ブラジル・サンパウロで行われた「ストリートリーグ」でも、「ノーリーバックサイド180 スイッチフロアワンダイドフィーブル」という世界初となるオリジナルの大技を成功させ、準優勝を掴み取った。
これは、180度回転しながら車輪の間の金具で手すりを滑りおり、体を回転させながら手すりへと飛び乗りさらに車輪の間という狭いスペースで滑るという、一度のジャンプに、難易度の高い技を複数組み込んだ世界初の大技だ。
引用元:日テレ
これらの技に加えて、堀米選手の特徴として以下の点が挙げられます:
- 高い一貫性:難度の高い技を安定して決めることができます。
- 創造性:既存の技を組み合わせたり、新しいバリエーションを生み出したりする能力に長けています。
- 美しいスタイル:技の実行時の姿勢や着地の美しさが際立っています。
- 適応力:様々な障害物や環境に対して柔軟に対応し、その場に最適な技を選択できます。
堀米選手は、これらの得意技や特徴を活かしながら、常に新しい挑戦を続けています。彼の演技は、技術的な難度だけでなく、芸術性や創造性も高く評価されており、それが世界トップレベルの実力につながっているのです。
Q4〜シューズやボードの消費が半端ないと聞きましたが?
Q4: 練習熱心な堀米雄斗選手は、シューズやボードの消費が半端ないとか…?
A4: シューズで言えば、1年で50足は履きつぶします。
ロサンゼルスの自宅を取材してみると、部屋のクローゼットにはスケートボード用のシューズがたくさん。「50足以上はあると思います」と堀米選手。1日6時間の練習で、これら50足ものシューズを1年間ではきつぶしてしまうという。「階段とかをよく跳んだりしているので、靴の底がすりへっていく。月に3〜4足は変えますね」と語る。
そして、ボードも障害物にこすったりするため1週間で交換。それらのボードは「完全に使えないわけではないので、スケートパークとかに持っていったり。ボードを買えない子とかもいっぱいいるので、その子たちとかに結構あげたりしてます」とのことだ。
引用元:日テレ
まとめ
- 堀米雄斗選手のパリオリンピックに向けた最新の準備状況などがわかる
- 競技の見どころや「堀米対策」と言われるルール変更がわかる
- オリンピック連覇の可能性やそのための課題がわかる
堀米雄斗選手は、スケートボード界の革新者として世界的に認められた存在です。
東京オリンピックでの金メダル獲得を経て、彼の目標はさらに高みへと向かっています。パリオリンピックでの連覇を目指す一方で、新技の開発や若手育成にも力を注いでいます。堀米選手の成功の背景には、厳密なトレーニング方法と規律ある日常生活があります。
彼の姿勢は、スケートボードが単なるスポーツではなく、芸術性と創造性を兼ね備えた文化であることを体現しています。堀米選手の今後の活躍が、スケートボード界全体の発展にどのような影響を与えるか、大いに注目されています。
★ Original featured image generated by DALL-E 3, edited with Canva.
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