Netflix『ベッキーキレる』のネタバレ紹介!衝撃展開と伏線まとめ

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激しい怒りを抱えた16歳の少女ベッキーが、愛犬を奪った過激派集団「ノーブルメン」に対し、血塗られた復讐劇を繰り広げる映画『ベッキー、キレる』

前作『BECKY/ベッキー』を凌駕するバイオレンス描写と予測不能な展開で話題となった本作の全貌を徹底解説します。

見る者を驚愕させる衝撃の結末の裏側には、緻密な伏線とベッキーの深い孤独が隠されています。

なお、この『ベッキー、キレる』は、本記事公開日現在、Prime Video、U-NEXT、Netflixで配信されていますが、追加料金無しで視聴できるはNetflixです。Prime VideoとU-NEXTはレンタル作品なので、追加料金が発生します。

この記事でわかること
  • 『ベッキー、キレる』の全ストーリー概要と作品背景。
  • 黒幕の正体や、父の形見である「鍵」の伏線を含む詳細な結末。
  • 視聴者が「爽快すぎる復讐劇」と感じる、その演出と評価のポイント。
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目次

映画『ベッキー、キレる』とは?あらすじと作品概要

衝撃続編紹介のスタートです。

ベッキー再降臨!少女の怒りが導く復讐劇の幕開け

本作は2020年に公開された『BECKY/ベッキー』の続編にあたり、原題は『The Wrath of Becky』です。前作で父親をネオナチの襲撃により失ったベッキーは、事件から2年が経ち、16歳に成長しました。里親のエレーナ・カーン(またはエレナ)のもとで人生を立て直そうとしていた彼女の平穏な日常は、ある日突然、再び引き裂かれます。

そのきっかけは、ベッキーが働くダイナーで、女性蔑視的な発言をする3人組の男(アンソニー、DJ、ショーン)に遭遇したことでした。ベッキーが故意にアンソニーの膝にコーヒーをぶちまけたことから、彼らは激怒。

彼らは、昼間の仕返しのために彼らがベッキーの家に押し入り、里親のエレーナを殺害し、唯一の家族である愛犬ディエゴを奪ったことで、ベッキーによる血塗れの報復劇の幕が切って落とされます。

前作とのつながりは?知らなくても楽しめる?

本作は前作の『BECKY/ベッキー』での出来事が深く関わってきます。前作で13歳だったベッキーが、ネオナチ強盗団から生き延びるために驚異的なサバイバル術を発揮したことが、今作の戦闘技術の基礎となっています。

『ベッキー、キレる』は、前作を視聴していなくても楽しめますが、前作を視聴してからの方が面白さ倍増すると言われています。特に、今作で鍵となる、父の形見の「鍵」や、ベッキーが抱える「父親を、里親を守れなかった」というトラウマや自責の念を理解する上で、前作の背景が重要になってきます。

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ネタバレあり!『ベッキー、キレる』全ストーリー解説

以下、ネタバレありのストーリー(あらすじ)解説です。ネタバレ見たくないよ〜という方は、この章はスルーしてくださいね。

序盤:侵入者との遭遇、ベッキーの覚醒

スタートと親への復讐は割愛して(笑)、シーンはエレナが働くダイナー。そこで、エレナは3人の男に絡まれてしまいますが、逆に反撃。

その男たちは、これから過激派集団ノーブルメンに加わろうとしていた、アンソニー、DJ、ショーンの3人組でした。彼らはベッキーに仕返しをしようと、夜を待ってエレナ(注1)の自宅に押し入ります。

愛犬ディエゴが襲われそうになり、激高したベッキーは抵抗しますが、アンソニーによって倒されてしまいます。

ベッキーを助けようとライフルを構えたエレナは、アンソニーが隠し持ってた銃で額を撃ち抜かれ、絶命。エレナの死を目の当たりにしたベッキーは、アンソニーに向かうも倒され、その後気を失います。

目覚めたベッキーの心には、ディエゴを取り戻すこと、そして、エレナを殺害した者たちへ復讐を強く誓う決意が宿りました。

注1. エレナとベッキー

エレナは、主人公ベッキーを保護し、家族のように受け入れてくれた、ちょっと変わったところのある年配の女性です。 

彼女は、2年前に過激派集団によって家族を殺されたベッキーが、愛犬ディエゴとサバイバル生活を続ける中で出会い、より具体的には具体的にはヒッチハイカー中に出会った人物。ここ1年間、ベッキーはエレナと暮らしています。

『ベッキー、キレる』の序盤では、ベッキーはダイナーで働き、静かな(爆)日々を送っています。 

中盤:反撃の罠と明かされる真実

ベッキーは、あの3人がダイナーで話していた『ダリル(注2)』という名前を手がかりに、3人の居場所を突き止めます。

彼らの小屋に潜入したベッキーは、ノーブルメン・リーダーのダリルがヘルナンデス上院議員に対するテロ行動を画策していること、そして会員情報が網羅されたUSBメモリの存在を知り、それを盗み出すことに成功します。

ベッキーは小屋の玄関先に罠を仕掛け、ダリルたちをかく乱。アンソニーはベッキーが仕掛けた落とし穴にはまり、口に手りゅう弾を固定させられるという過激な反撃を受けます。ダリルが扉を開けた瞬間に手りゅう弾の安全ピンが外れ、アンソニーの頭は吹き飛ばされて死亡。

この一件でアンソニー、DJ、ショーンの3人組がエレナを銃殺した事実がダリルに露呈。そして、3人組がこれから関わろうとしていた組織はテロ集団だと察知したショーンがグループを脱退しようとしますが、ダリルによって抹殺されます。

注2. ダリルとは?

ダリルは、主人公ベッキーと対立する白人至上主義者グループのリーダーです。そのグループはテロ組織・ノーブルメン。

終盤:怒りのラストバトルと衝撃の結末

ベッキーはダリルにUSBを盗み出したことを告げ、彼を挑発し続けます。追ってきたトゥイッグはベッキーの放ったクロスボウの餌食となり、DJは恐れてトラックで逃げ去りました。

ダリルジュニアは、ベッキーを動物用の罠にかけ捕らえます。目を覚ましたベッキーは、ダリルが父の形見のを盗んだこと、そしてその鍵には座標が刻まれていることを知ります。ここで、ノーブルメンの黒幕が、最初にベッキーが訪れた家にいた老婆のダリル(シニアダリル)、つまりダリルの母親だと判明します。

ベッキーは隙を見てダリルジュニアに熊用スプレーを吹きかけ、ディエゴに銃を向けたシニアダリルの額にナイフを突き刺し、ディエゴを救出します。逃走するベッキーをダリルジュニアが追いかけますが、彼もまた動物用の罠にかかり、重傷を負います。息絶える寸前、ダリルジュニアはベッキーの強さを称賛します。

小屋へ戻ったベッキーは、額にナイフが刺さったまま立ち上がったシニアダリルを愛犬ディエゴに襲わせ、ついに復讐を遂げます。

ベッキーは盗み出したUSBメモリの情報をCIAエージェントのケイト・モンタナに託し、史上最年少のCIAエージェントになることを打診され、同意します。

そして、逃げ延びたDJの車を、黒いスーツに身を包みロケットランチャーを構えたベッキーが待ち伏せし、大破させて復讐を完遂します。

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爽快すぎる復讐劇!伏線と演出の巧妙さ

敵キャラの背景と動機が生むスカッと展開

本作の爽快感は、ベッキーの怒りに火をつけた敵キャラクターたちの極悪さが起因しています。ノーブルメンは、単なる強盗団ではなく、ヘルナンデス上院議員へのテロを計画する過激派集団であり、またダイナーでの女性蔑視発言から、彼らの傲慢さが強調されています。

特に、エレナを殺害し、ディエゴを奪ったアンソニーが、ベッキーが仕掛けた手りゅう弾の罠によって吹き飛ばされる場面や、逃亡したDJが最終的にロケットランチャーで車ごと粉砕される場面は、観客が求めていたカタルシスを最大限に提供し、「スカッと展開」を生み出しています。

一方で、ダリルジュニアが死に際にベッキーを賞賛する場面は、彼の複雑な人間性を垣間見せ、物語に興味深い深みを与えています。

「ベッキー強すぎ!」伏線回収と成長の描写

16歳になったベッキーは、前作の「無意識的に妖怪のような強さを発揮する」少女から、復讐を「守りたいものを守るため」の行動原理へと昇華させました。彼女は、単なる冷徹な復讐鬼ではなく、「父親を、里親を守れなかった」という孤独感と自責の念を抱えた、人間的な弱さを持ち合わせています。

ベッキー役のルールー・ウィルソンは役作りのためにトレーニングを積み、ナイフの扱い方や銃撃戦のスキルは、13歳の時の無意識な強さではなく、自ら選んで鍛えた「戦闘技術」としての説得力を高めています。

終盤、ベッキーがCIAエージェントへの道を選び、父の鍵に刻まれた座標の謎(伏線)を追う覚悟を示すことで、彼女の物語が続く可能性と、復讐者から新たな使命を持ったヒーローへと成長する姿が描かれています。

バイオレンス描写のリアリティと演出評価

Netflix配信であるため、本作は映画会社のレーティングに縛られず、前作以上の過激なバイオレンス描写を惜しみなく描いています。血しぶきや切断シーンは、単なるショック描写ではなく、ベッキーの心に渦巻く「怒り」と「悲しみ」を視覚的に表現するための「言葉」として機能しています。

演出面では、ダークトーンの色彩設計が評価されています。特に、ベッキーの「怒り」を象徴する赤いフィルターと、「悲しみ」を映し出す冷たい青い光が交互に使われることで、狂気の世界の映像美を生み出しています。また、音響デザインも緻密であり、エレーナの叫び声が響く瞬間に音が断絶し、無音からのベッキーの叫び声と刃物の金属音だけが響くことで、観客は彼女の覚醒と怒りを体感できるような緊張感を生み出しています。

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映画『ベッキー、キレる』の感想・評価まとめ

視聴者が感じた“爽快感”の正体とは?

視聴者が感じる「爽快感」の正体は、ベッキーがエレナ殺害と愛犬誘拐という、最も理不尽で許しがたい行為への報復を、一切の躊躇なく、クリエイティブかつ過激な方法で成し遂げた点にあります。

現代社会のフラストレーションが蓄積した状態において、ベッキーの暴力的な感情の表出は、抑圧された怒りへのカタルシスを提供します。

特にクライマックスのロケットランチャーによる完全な破壊は、敵の存在そのものを消し去る究極の「復讐の完了」として機能し、爽快感を高めます。

評価が分かれる?SNSでの反応をチェック

本作は過激な内容であるため、一部では賛否が分かれる評価も見られます。例えば、「13歳のベッキーには叶わなかった」という厳しい意見も散見されました。

しかし、愛犬ディエゴが物語の重要な鍵となり、彼の安否に観客が感情移入することで、ベッキーの復讐への共感度が高まったことは間違いありません。

シニアダリル(黒幕)があっけなく退治された点について拍子抜けしたという意見もある一方、ダリルジュニアの死に際の行動など、人間的な側面に興味を持つ視聴者も多く、SNS上では様々な角度からの考察が飛び交いました。

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まとめ

『ベッキー、キレる』は、単なるスリラーや復讐劇の枠を超え、トラウマを抱えた少女が自分自身と向き合い、守りたいもののために戦う成長の物語でした。

ルールー・ウィルソン演じるベッキーは、その過激な暴力描写をもって、心の奥底に秘めた怒りや悲しみを表現しています。愛犬ディエゴと里親エレーナを奪われたことで、ベッキーの怒りの「言葉」が解き放たれ、ノーブルメンを壊滅させるに至ります。

終盤には、過激派の黒幕や、父の形見の「座標が刻まれた鍵」の存在が明らかになり、ベッキーは史上最年少のCIAエージェントとなる未来を選択します。

この衝撃的な結末は、今後の続編への期待を高めるものであり、ストレスやフラストレーションを抱える現代の視聴者に、カタルシスと爽快感をもたらす傑作として評価されています。

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