髙石あかり主演作一挙紹介！映画・ドラマのあらすじ、配信先など【動画解説・音声解説付き】

今、最も注目すべき若手女優、髙石あかり（たかいし あかり）さんをご存知でしょうか？

2014年に芸能活動をスタートさせた彼女は、2021年の映画『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演を果たし、一躍脚光を浴びました。激しいアクションとコミカルな日常を自在に演じ分ける「緩急自在」の表現力、そしてセリフに頼らない目力の説得力で、観る者の心を掴んで離しません。

その勢いは止まらず、2023年には第15回 TAMA映画賞 最優秀新進女優賞を受賞、さらには2025年後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインの座を、2,892名の応募者の中から射止めるという快挙を成し遂げました。

この記事では、そんな髙石あかりさんの詳細なプロフィールから、彼女が主演・主要キャストを務めた映画・ドラマ作品の概要、そして彼女の演技の進化について、ファンなら網羅しておきたい情報を徹底的に解説します。

動画解説 + 音声解説

本記事を補足するという観点で、動画解説をつくりました。これは、Notebook LMというAIで作りました。ちなみに、Notebook LMは、動画を作る際、最新の動画生成AI「nano banana」を使っています！

6分弱の短い動画です。これを見ていただいてから本記事を読むと、より髙石あかりさんの魅力への理解度が高まると思います！

それから、動画解説とは違う切り口での音声解説もつくりました。これもNotebook LMの活用です。こちらは、16分強の音声解説です。若干読み違えなどがありますが、ご了承ください。

【動画解説】

【音声解説】

髙石あかりとは？プロフィール＆女優としての魅力を解説

まずは、髙石あかりさんのプロフィール紹介などから。

芸能界入りのきっかけと経歴

髙石あかりさんは、2002年12月19日生まれ、宮崎県宮崎市出身の女優です。

彼女の芸能活動は、2014年にエイベックス主催の「キラットエンタメチャレンジコンテスト2014」でナルミヤオンライン賞を受賞したことがきっかけでスタートしました。

経歴のハイライトは以下の通りです。

• 2016年から2018年：
  • ダンス＆ボーカルグループ「α-X’s（アクロス）」のメンバーとして活動。
• 2019年：
  • グループ卒業後、女優業に本格的に転向。
• 2021年：
  • 映画『ベイビーわるきゅーれ』で映画初主演を果たし、一躍脚光を浴びる。
• 2023年：
  • 映画『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』など4作品での高い演技力が評価され、第15回 TAMA映画賞 最優秀新進女優賞を受賞した。
• 2024年：
  • 2,892名の応募者の中から、2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロイン・松野トキ役に大抜擢され、長年の夢を実現させた。

歌・ダンスの実力は？SNSやファンの声まとめ

髙石あかりさんの特技は「歌」と「ダンス」です。幼い頃からクラシックバレエに取り組んでいたほか、ダンス＆ボーカルグループ「α-X’s」での活動経験があります。

この経験は、彼女の代名詞とも言えるアクション演技に活かされています。映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズでのハードなアクションシーンでは、ダンスボーカルグループで培った一瞬のキレの良さや体のしなやかさが、動きの説得力につながっていると評価されています。

また、彼女は舞台『鬼滅の刃』で禰豆子役を演じた際も、セリフの少ない役柄ながら、目線や体の動き、表情だけで感情を伝える演技が高く評価されました。

私生活では、趣味としてアニメ鑑賞や裁縫が挙げられています。アニメが大好きで、自身の演技にもアニメっぽく役作りをしていると語っています。

髙石あかりさん、ドラマ主演作紹介

それでは、ドラマ主演作品の紹介から。次の3作品です。

• ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!
• アポロの歌
• 連続テレビ小説 ばけばけ

ドラマ：ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!

• 作品概要
  • 2024年9月5日から11月21日までテレビ東京系列「水ドラ25」枠で放送された連続ドラマ。映画『ベイビーわるきゅーれ』シリーズのドラマ化で、髙石あかりと伊澤彩織のダブル主演。テレビ東京初の本格アクションドラマ。全12話。
  • 配信：Prime Video、U-NEXT
  • 評価：Filmarks 4.3点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 杉本 ちさと・主人公 / 演・髙石 あかり
    • まひろと２人暮らしの殺し屋、21歳。
  • 深川 まひろ・主人公 / 演・伊澤 彩織
    • ちさとと２人暮らしの殺し屋、21歳。
  • 須佐野 / 演・飛永 翼
    • ちさととまひろの担当マネジャー。
  • 田坂 守 / 演・水石亜 飛夢
    • 死体処理業者。
  • 宮内 茉奈 / 演・中井 友望
    • 死体処理業者。田坂の後輩。
  • 夏目 敬 / 演・草川 拓弥
    • 殺し屋協会の一大プロジェクトのマネジャー。
  • 宮原 幸雄 / 演・本田 博太郎
    • 夏目のボスで全国2位の伝説の殺し屋。
  • 日野 彰 / 演・柄本 時生
    • 監査部「粛清さん」。
• あらすじ
  • 映画シリーズで人気の殺し屋コンビ、ちさと（髙石あかり）とまひろのゆるい日常と本格アクションが地上波で展開。ちさととまひろは、殺し屋協会に所属しながら淡々と任務をこなしていたが、急遽、プロジェクト「風林火山」に強制参加となります。その後、二人は、協会の「ジョブローテーション制度」により、一時的にバディを解消。ちさとは営業部の精鋭集団「オフィス向日葵（ひまわり）」へ、まひろは監査部の通称「粛清さん」こと日野彰とコンビを組むことに。終始、徹底的なナンセンス展開ですが、その展開そのものも楽しんでください！
  • 髙石あかりさんは、相棒の伊澤彩織さんについて、「話さなくても思っていることが伝わる“2人で1つ”の特別な関係」だと語っています。
  • このドラマのなかのちさととまひろは21歳。そして、殺し屋歴6年と言っているので、彼女たちは15歳から殺し屋をやっているという勘定になります。
• ちょいネタバレ
  • エピソード6のラストで、入鹿みなみ（演・前田敦子）が登場します。彼女は殺し屋協会に所属するベテランの殺し屋で、ちさととまひろの先輩です。これって、映画『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』につながる伏線ですね。
  • エピソード10, 11, 12は必見です。

ベイビーわるきゅーれシリーズの時系列…

• ドラマ・ベイビーわるきゅーれ エブリディ!
  • 2024年9月5日〜11月21日放送の作品ですが、内容的に物語時系列としては、一番最初の物語となります。ドラマ・エピソード1の最初では、ちさととまひろは、まだ高校3年生です。
• 映　画・ベイビーわるきゅーれ
  • 2021年7月公開映画で、これが「ベイビーわるきゅーれ」の初めての作品です。物語時系列としては、ドラマ・ベイビーわるきゅーれの後の物語です。つまり、ちさととまひろが高校を卒業し、殺し屋協会から部屋をあてがわれて（家賃は彼女たちが払う）、いっしょに暮らすところから始まります。
• 映　画・ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
  • 2023年3月公開映画で、②と③の前後関係は明らかにされていませんが、③は「台東区で活動する別格の殺し屋」として名が知れているとの設定なので、③は②のあとの物語だと推測できます。ちさととまひろが台東区でいっしょに暮らし初めてから、殺しの実績を重ねたあとの話ですね。
• 映　画・ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
  • 2024年9月27日公開の映画で、物語時系列としては、一番新しい物語です。①のエピソード6ラストに出てくる入鹿みなみ（演・前田敦子）が、ちさととまひろと共に活躍します。

ドラマ：アポロの歌

• 作品概要
  • 2025年2月19日からMBS/TBSのドラマイズム枠で放送されたテレビドラマ。手塚治虫のSF青春ストーリー『アポロの歌』を現代解釈し、佐藤勝利（timelesz）と髙石あかりがダブル主演を務めた。
  • 配信：Prime Video（レンタル作品）、U-NEXT
  • 評価：Filmarks 3.4点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 近石昭吾・主人公 / 演・佐藤勝利
    • 母からの虐待を受け屈折した人間に育ち、幼なじみのひろみを死なせてしまう。
    • 転生を繰り返す。
  • 渡ひろみ・主人公 / 演・髙石あかり
    • 昭吾の幼なじみで、昭吾に殺される。
    • 昭吾の転生先に必ず現れる存在。
• あらすじ
  • 幼少期のトラウマから「愛を憎む」ようになった大学生の近石昭吾（佐藤勝利）は、自身に好意を抱く幼馴染の渡ひろみ（髙石あかり）を、そのトラウマが原因で死なせてしまう。昭吾は愛を説く女神から「何度生まれ変わっても結ばれぬ恋をする」という「愛の試練」を与えられます。物語は、昭吾がいくつもの世界をさまよいながら愛と向き合うパラレルラブストーリーとして展開される。渡ひろみは、昭吾が転生するいずれの世界にも必ず現れる存在であり、常に昭吾と惹かれ合っていくが…。
  • 本作の二宮健監督は、髙石あかりが以前よりも「一層演技が好きになっている」と語っています。

ドラマ：連続テレビ小説 ばけばけ

• 作品概要
  • 2025年度後期（2025年9月29日開始）に放送予定のNHK連続テレビ小説（朝ドラ）第113作。小泉八雲の妻・小泉セツをモデルにしたフィクションで、髙石あかりは2,892人のオーディションを勝ち抜きヒロインに選ばれた。
  • 配信：NHKオンデマンド
  • 評価：Filmarks 3.9点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 松野トキ（髙石あかり、ヒロイン）
  • レフカダ・ヘブン（トミー・バストウ、夫役）
  • 松野司之介（岡部たかし、父）
  • 松野フミ（池脇千鶴、母）
  • 錦織友一（吉沢亮、英語教師）
• あらすじ
  • 物語は明治時代の松江を舞台とする。髙石あかり演じる主人公の松野トキは、没落士族の娘であり、文明開化で暮らしや価値観が急速に変わる時代に「立ち尽くす」人々の思いが、やがてすばらしいものに「化けて」いく物語。トキは後に、外国人であるレフカダ・ヘブン（小泉八雲がモデル）と国際結婚をします。
  • 髙石あかりは、このヒロインの座を3度目の挑戦で獲得し、「小さい頃からの夢」であったことを涙ながらに語っています。
  • 本作は、日常のさりげない会話の中で、トキの「ちいさなちいさな心の動き」を表現する無言なのに雄弁な「ちいさな反応の芝居」が見どころの一つと評価されています。

髙石あかりさん、映画主演作紹介

次は、ドラマ主演作品の紹介。次の6作品です。

• ベイビーわるきゅーれ
• ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー
• ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ
• とおいらいめい
• まどろみの彼女たち Perfect・Nervous
• ゴーストキラー

映画：ベイビーわるきゅーれ

• 作品概要
  • 英　題：Baby Asassins
  • 2021年7月30日公開。阪元裕吾監督・脚本。社会に適合できない女子高生殺し屋コンビを主人公にした青春バイオレンスアクションで、髙石あかりは本作で映画初主演を務めた。
  • 主題歌：KYONO「STAY GLOW feat.TAKUMA（10-FEET）」
  • 時　間：95分
  • 配　信：Prime Video、Netflix、U-NEXT
  • 評　価：Filmarks 3.9点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 杉本 ちさと / 演・髙石 あかり
    • 組織の殺し屋高校生が卒業と共に、まひろと同居。
  • 深川 まひろ / 演・伊澤 彩織
    • 組織の殺し屋高校生が卒業と共に、ちひろと同居。
  • 浜岡 一平 / 演・本宮 泰風
    • 残忍でおバカなヤクザ。
  • 浜岡 かずき / 演・うえきやサトシ
    • 一平の息子。
  • 浜岡 ひまり / 演・秋谷 百音
    • 一平の娘。
  • 田坂 守 / 演・水石 亜飛夢
    • 組織に属する清掃担当。
  • 須佐野 / 演・飛永 翼
    • 殺し屋組織でちさととまひろのサポート担当。
• あらすじ
  • 高校卒業を控えた女子高生の殺し屋コンビ、杉本ちさと（髙石あかり）「社会人」として表の顔（仕事＝アルバイト）を持たなければならなくなってしまいました。社交的で要領が良いちさとはバイトをこなすものの、コミュ障のまひろは失敗続きで、二人の間に溝ができてしまいます。そんな中、ちさとがバイトをするメイドカフェに、残忍なヤクザの浜岡親子が来店し、ちさとは衝動的に彼らを射殺。この事件をきっかけに、彼女たちはヤクザから激しい報復を受けることとなります。
  • 本作は、激しいアクション（動）と、日常のゆるい会話（静）のギャップが魅力の作品。

映画：ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー

• 作品概要
  • 英　題：Baby Asassins 2
  • 2023年3月24日公開のシリーズ第2弾。前作に引き続き阪元裕吾が監督・脚本、園村健介がアクション監督を務めた。髙石あかりは、本作を含む4作品での演技が評価され、2023年のTAMA映画賞最優秀新進女優賞を受賞している。
  • 主題歌：新しい学校のリーダーズ「じゃないんだよ」
  • 時　間：101分
  • 配　信：Prime Video、Netflix、U-NEXT
  • 評　価：Filmarks 4.0点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 杉本ちさと（髙石あかり・主演）
    • まひろとの殺し屋コンビ。
  • 深川まひろ（伊澤彩織・主演）
    • ちさとの殺し屋コンビ。
  • ゆうり（丞威）
    • 訳ありで、ちさととまひろを狙う兄弟（兄）。
  • まこと（濱田龍臣）
    • 訳ありで、ちさととまひろを狙う兄弟（弟）。
• あらすじ
  • 殺し屋のちさと（髙石あかり）正規クルーのポストを奪うことができれば昇格できるという噂を聞きつけ、ゆうりとまことの兄弟は、彼女たちを標的として狙い始めます。ちさととまひろは、銀行強盗に巻き込まれたり、着ぐるみのアルバイトをしたりと、相変わらずイマイチな日常を送る中で、彼らのポストを狙う兄弟の脅威が迫ります。
  • 本作は、前作を超えるアクションと、社会の理不尽にもがきながら生きる若者たちの姿を描いている。

映画：ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ

• 作品概要
  • 英　題：Baby Asassins Nice days
  • 2024年9月27日公開のシリーズ第3弾。監督・脚本は阪元裕吾。髙石あかりの出身地である宮崎県でロケを敢行。史上最強の敵との対決を描く。
  • 主題歌：女王蜂「狂詩曲」
  • 時　間：112分
  • 配　信：Prime Video（レンタル作品）
  • 評　価：Filmarks 4.3点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 絶妙な殺し屋コンビ
    • 杉本ちさと（髙石あかり、主演）
    • 深川まひろ（伊澤彩織）
  • 冬村かえで（池松壮亮、史上最強の敵）
  • 入鹿みなみ（前田敦子、先輩殺し屋）。
• あらすじ
  • 殺し屋コンビのちさと（髙石あかり）たちは、宮崎県へ出張。最初のミッションを早々にこなし、宮崎でのバカンスを楽しんでいたちさとだが、まひろの誕生日を忘れていたことに気づき、内心焦っていた。次の簡単な任務のため宮崎県庁へ向かうと、そこで二人は、たった一人で149人の命を奪った「史上最強の敵」冬村かえで（池松壮亮）と遭遇。冬村かえでという圧倒的な強さを持つ敵を前に、ちさととまひろは絶体絶命のピンチに追い込まれます。
  • 髙石あかりさんは、本作の撮影にあたり「新しいことをするのはやめよう」と考え、相棒の伊澤彩織さんと共に自然体で撮影に臨んだと語っています。また、自身の故郷でのロケに「ルンッ」とした気分で毎日ワクワクしていたとか。

映画：とおいらいめい

• 作品概要
  • 2022年公開。髙石あかり、吹越ともみ、田中美晴のトリプル主演作品である。
  • 配信：Prime Video、U-NEXT
  • 評価：Filmarks 3.5点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 音（髙石あかり、主演）
    • 髙石あかり、吹越ともみ、田中美晴のトリプル主演。
• あらすじ
  • 2020年、彗星の衝突により人類の滅亡が数ヶ月後に迫っています。 小学生だった1999年にノストラダムスの予言を信じた長女・絢音と次女・花音は、その後に生まれた腹違いの妹・音を含め一緒に生活することに。絢音は、シェルターの個室の設計を担当。花音は、不倫。そして、音は…。
    髙石あかりが主演の一人を務めた2022年公開の作品である。この作品で、髙石あかりは音という役を演じている。2019年に女優活動を本格化させた髙石さんは、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで注目を集めた後も、ジャンルを問わず多様な作品に出演を重ねており、本作もその一つとして、彼女のキャリアにおいて重要な位置を占める作品。

映画：まどろみの彼女たち Perfect・Nervous

• 作品概要
  • 2024年2月9日公開のオムニバス作品。髙石あかりが短編「Perfect・Nervous」で主演を務めた。本作での演技が評価され、第19回山形国際ムービーフェスティバル 船越英一郎賞（最優秀俳優賞）を受賞した。
  • 配信：—
• 主な登場人物
  • 吉野樹里（髙石あかり、主演）
  • 最上綾香（難病を抱える女性）
• あらすじ
  • オムニバス作品「まどろみの彼女たち」の一編である「Perfect・Nervous」での主演作である。
  • 動脈硬化症で両足を切断しなければならなくなり、自死を企てた最上綾香は、その一部始終を吉野樹里（髙石あかり）に…。
  • 髙石あかりは演技の繊細さが評価され、最優秀俳優賞を受賞。特に、セリフに頼らず目線や表情だけで感情を伝える表現力が「新人離れしている」と絶賛されました。

映画：ゴーストキラー

• 作品概要
  • 英　題：GHOST KILLER
  • 2025年4月11日公開予定。髙石あかりの初の映画単独主演作。監督・アクション監督は園村健介、脚本は阪元裕吾と、『ベイビーわるきゅーれ』シリーズの制作陣が再集結した。
  • 時　間：105分
  • 配　信：Prime Video
  • 評　価：Filmarks 3.8点（5点満点）
• 主な登場人物
  • 松岡ふみか（髙石あかり、主演）
  • 工藤英雄（三元雅芸、元殺し屋の幽霊）
• あらすじ
  • 日常生活に鬱憤を抱える大学生の松岡ふみか（髙石あかり）は殺し屋の幽霊（三元雅芸）に取り憑かれてしまいます。当初は反発しあう二人。しかし、ふみかは徐々に工藤に心を開き、彼の成仏のために協力するようになります。
  • 本作は、アクションとゴーストを融合させたエンターテイメントであり、髙石あかりは、ちさと役とは異なる、暴力を目の当たりにすると恐怖で泣いてしまうようなリアルな感覚を持つ主人公を作り上げました。
  • 特に、映像では、ふみかと、ふみかに取り憑いた幽霊・工藤という二つの役を、一人の体で瞬時に切り替えて演じるという高度な表現に挑戦しています。

髙石あかりが主演で魅せた“役柄”の変遷と演技の進化

初期から現在までの演技スタイルの変化

髙石あかりさんの演技は、デビュー以来一貫して「緩急自在の表現力」が高い評価を得ています。

初期（『ベイビーわるきゅーれ』『鬼滅の刃』禰豆子役など）

• 「静」と「動」のギャップ：
  • 映画『ベイビーわるきゅーれ』では、冷静で無表情な殺し屋（動）と、日常での明るくコミカルな姿（静）という、二面性のギャップで観客の心を掴みました。
• 目の演技：
  • 舞台『鬼滅の刃』禰豆子役などセリフが少ない役柄では、目線や体の動きだけで感情を伝える「目の演技」が評価され、監督からも「役に入り込む憑依型で、目の演技だけで感情を伝えてくれる」と絶賛されています。

現在（『わたしの幸せな結婚』『ゴーストキラー』など）

• 悪役・複雑な役への挑戦：
  • 映画『わたしの幸せな結婚』で演じた斎森香耶役は、姉を虐げる悪役でしたが、髙石さんはその裏にある孤独感や嫉妬心を深く掘り下げて演じ、「悪役」に対する自身の価値観が変わるきっかけになったと語っています。
• 単独での高度な表現力：
  • 初の単独主演作『ゴーストキラー』では、「ベビわる」のちさととは異なり、恐怖で泣いてしまう等身大の大学生・松岡ふみかを演じ、役柄の差別化を図りました。また、幽霊とシンクロするシーンでは、二つの役を一人の体の中で瞬時に切り替えるという高度な技術に挑戦しています。
• 自然体の魅力：
  • 彼女の演技は、無理に作り込んだ感じがなく「ありのまま」の雰囲気を活かすスタイルであり、「役を演じている感」がないため、観客に役が本当に生きているように感じられることが最大の魅力です。

視聴者の評価と今後の注目ポイント

髙石あかりさんは、2023年にTAMA映画祭で最優秀新進女優賞を受賞した際、審査員から「若手とは思えないリアルな表現力と、役を背負う強さが素晴らしい」と評価されました。

今後の最大の注目ポイントは、長年の夢であったNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインです。朝ドラは日常のナチュラルな演技が求められる場であり、彼女が持つ「ありのままを活かした演技スタイル」が、半年間の放送を通して視聴者にどれだけ響くかが期待されています。

これまでのアクションや舞台で培った身体的な表現力や目の演技が、明治時代を舞台にした物語の中でどのように活かされるのか、注目が集まっています。

髙石あかりさんに関するFAQ

1. Q1. 髙石あかりさんの出身地はどこですか？
   • A1. 宮崎県宮崎市出身です。
2. Q2. 彼女が芸能界に入ったきっかけは何ですか？
   • A2. 2014年のエイベックス主催のコンテスト「キラットエンタメチャレンジコンテスト2014」で「ナルミヤオンライン賞」を受賞したことです。
3. Q3. 『ベイビーわるきゅーれ』シリーズで演じている役名は？
   • A3. 杉本ちさと（Chisato Sugimoto）です。
4. Q4. 朝ドラのヒロインに選ばれたのは何がきっかけですか？
   • A4. 2025年度後期のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』のヒロインに、2,892名の応募者の中からオーディションを勝ち抜いて大抜擢されました。
5. Q5. 髙石あかりさんの特技は何ですか？
   • A5. 歌とダンスです。ダンスボーカルグループ「α-X’s」の元メンバーでもあります。
6. Q6. 彼女の演技の強みは何ですか？
   • A6. 「緩急自在」の演技と、セリフに頼らず目線や表情で感情を伝える「目の演技」です。
7. Q7. 『ゴーストキラー』は彼女にとってどんな作品ですか？
   • A7. 彼女にとって初の映画単独主演作です。
8. Q8. 彼女が受賞した主な賞は何ですか？
   • A8. 2023年に第15回TAMA映画賞 最優秀新進女優賞、2024年に第19回山形国際ムービーフェスティバル 船越英一郎賞（最優秀俳優賞）を受賞しています。
9. Q9. 今後挑戦してみたい役柄とは？
   • A9. 人間味があり、不器用だったり、どこか欠けている役柄に挑戦してみたいと語っています。
10. Q10. 『わたしの幸せな結婚』で演じた役名は？
    • A10. 斎森美世の異母妹である斎森香耶役（ヒロイン）です。
11. Q11. 朝ドラヒロインは昔からの夢でしたか？
    • A11. 小学校の先生に「あなたの朝ドラヒロインになった姿を見たい」と言われたことが夢の原点であり、小さな頃からの夢であったと語っています。

まとめ

今、最も勢いのある女優の一人、髙石あかりさんの主演作品とプロフィールを網羅的にご紹介しました。

彼女は2014年の芸能界デビュー後、ダンスと歌で培った身体能力と表現力を武器に、2021年の映画『ベイビーわるきゅーれ』で初主演を飾り、激しいアクションとコミカルな日常を自在に操る「緩急自在」の演技力で脚光を浴びました。その実力は、TAMA映画賞や最優秀俳優賞の受賞によって裏付けられています。

特に『ベイビーわるきゅーれ』シリーズ（『ベイビーわるきゅーれ』、『2ベイビー』、『ナイスデイズ』）で確立した、殺し屋・杉本ちさととしての魅力に加え、初の単独主演作『ゴーストキラー』では、恐怖をリアルに感じる等身大のキャラクターに挑戦し、演技の幅を広げました。ドラマでも『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!』、そして念願の『連続テレビ小説 ばけばけ』ヒロインへと、着実にステップアップしています。

彼女の最大の魅力は、「目の演技」による感情の説得力と、「役を演じている感」がないありのままの自然体な表現です。失敗を恐れず、常に新しい役柄に挑戦し続ける彼女の貪欲な姿勢は、今後、朝ドラを経験することで、さらに多くの視聴者に愛される俳優へと進化していくでしょう。今後も彼女の活躍から目が離せません。