イーロン・マスク率いるDOGE(政府効率化省)とは何?未来の行政改革と国際影響を考察!

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イーロン・マスクが率いるDOGE-Department of Government Efficiency(政府効率化省)-は、行政手続きの無駄を省き、最新技術を活用して未来の政府運営を実現しようとする革新的なプロジェクトです。

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DOGEは、アメリカ合衆国において大統領首席補佐官の管轄下に置かれている政府機関。ドナルド・トランプ大統領が2期目の政権時に設置した。当初はあくまでも諮問委員会であり、公式の政府機関ではなかったが、トランプが2025年1月20日の大統領就任直後に署名した、設置を命ずる大統領令の中で政府機関と位置づけられた。

政府外部のイーロン・マスクによって主導され、マスクはDOGEによって米国連邦予算を2兆ドル削減できると考えていると述べている。

この記事では、DOGEの成り立ち、具体的な役割、そしてアメリカや世界への影響についてわかりやすく解説します。

この記事で分かること!
  • DOGEの成り立ち
  • 機関としての役割と取り組み
  • 賛否両論と今後の国際的影響
目次

DOGEの成り立ちは?

2024年11月、ドナルド・トランプは自分が大統領に再任した以降に機能させる目論がある政府効率化省の設立を発表しました。そして、その指導部のヘッドとなる共同委員長として、イーロン・マスクとヴィヴェック・ラマスワミを選出しました。

のちに、ラマスワミは2026年にオハイオ州知事選立候補のため、2025年1月に就任辞退と報じられるも、DOGE路線を巡って、マスクと対立した結果と言われています。

ラマスワミは規制緩和を重点に考え、一方、マスクはAIによる政府職員削減などを主張し、対立があったようです。

DOGE(政府効率化省)は、トランプ大統領は大統領令によって政府機関の1つと位置づけているようですが、「省」と名はあるものの国務省や国防総省といった既存の「省」と同種の組織ではありません。

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ところで、イーロン・マスクは、これまで宇宙開発や電気自動車などで大きな成功を収め、常に革新的なアイデアを発信してきました。

そんな彼が、政府の古い仕組みや煩雑な手続きに注目し、テクノロジーを駆使して効率化を図るためにDOGE(Department of Government Efficiency=政府効率化省)を立ち上げを主導しました。

冒頭の引用にも掲載しましたが、マスクは、このDOGEを機能させることで、「米国連邦予算を2兆ドル削減できる」と主張しています。

もともとは実験的な試みとして始まったこのプロジェクトですが、成功例を積み重ねることで、今後政府全体に影響を与える存在になることが期待されています。

DOGEは何をする機関か?

DOGEの目的・役割は、端的にいうと「政府の効率的運営の実現」です。

具体的には、以下のような取り組みを通じて政府の効率化を目指しています。

  • デジタル化の推進
    政府の手続きやサービスをオンライン化し、紙の書類や煩雑な手続きの削減を図ります。国民がより簡単にサービスを利用できる環境を整備します。
  • 業務プロセスの改革
    行政内部の重複業務や無駄な手続きを見直し、透明性のあるスピーディな業務運営を実現するための仕組みを作ります。
  • 最新技術の導入
    AIやブロックチェーンなどの先端技術を取り入れることで、情報管理や意思決定プロセスを革新し、正確かつ迅速な対応を目指します。

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ここまでは、あるべき論的な目的ですが、真の狙いがあるとも言われています。

それは【ウォーク・マインド・ウイルス(Woke Mind Virus、覚醒思想ウイルス)の駆除】です。

ウォーク・マインド・ウイルスの駆除を理解するためには「ウォークネス(Wokeness)」の理解が必要となります。

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1980年代初頭以降、最近まで、資本主義社会を席巻したイデオロギーは、新自由主義であった。新自由主義者たちは、企業による私的利益の追求を手放しで賞賛し、強欲を美徳とみなし、政府の介入には強く反対してきた。

これに対して、企業もまた、公共の利益や社会正義にもっと配慮すべきであるとする「意識高い系」の「ウォーク資本主義」は、新自由主義を反省し、新自由主義から決別しようとするものであるかのように見えた。

ところが、著者のローズ教授が明らかにしたように、現在、世界を席巻している「ウォーク資本主義」は、実は、「意識高い系」に偽装された新自由主義であり、言わば新自由主義の進化系だったのである。

この「意識高い系」に偽装された新自由主義は、見えにくくなっている上、ポリティカル・コレクトネスの威力によって批判しにくくなっているだけに、かつてのような露骨な新自由主義よりも、ずっと質が悪いと言えるだろう。

この悪質な偽装された新自由主義たる「ウォーク資本主義」は、すでに日本にも浸透しつつある。

カール・ローズ (2023). WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす (Function). Kindle Edition.

引用元:『WOKE CAPITALISM 「意識高い系」資本主義が民主主義を滅ぼす』中野剛志氏の巻頭解説より

バイデン大統領時代の民主党リードの政治で浸透・拡大された「ウォーク資本主義」への明確な反動が【ウォーク・マインド・ウイルス(Woke Mind Virus、覚醒思想ウイルス)の駆除】です。

そして、この「ウォークネスの排除」はトランプ・大統領の政治目標と合致していると言われています。

民主党時代の偏ったイデオロギー支配への明確なアンチテーゼです。

具体的には行き過ぎたDEI政策の修正・軌道変更、リベラルよりの官僚解雇し、保守的メンバーに置き換える等々が粛々と行われると思われます。

今後、アメリカと世界にどう影響を与えるか

DOGEが実際に成果を上げることができれば、まずアメリカ国内では政府運営が大幅に効率化され、行政サービスの質が向上するでしょう。

手続きがスムーズになることで、国民や企業の負担が軽減され、経済活動の活性化にも寄与する可能性があります。

また、このプロジェクトが国際的に注目されれば、他国の政府も同様の効率化改革に乗り出す動きが広がり、世界全体で行政の透明性や効率性が向上するという大きな波及効果が期待されます。

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共和党と民主党の重視の視点を考えると、今後の影響(変わり方)が見えてくるかもしれません。

共和党は能力主義、民主党はDEI(多様性・公平性・包括性)を重視します。

主要メディアはDOGEについて「独裁的、違法、差別的」と批判しますが、DOGE視点に立てば、主要メディアこそ「ウォークネス」にどっぷり浸かっているということになります。

これら、DOGEの視点、行動は、間違いなく世界に少なからず影響を与えることになるでしょう。

これからどんどんDEI施政が強まりそうな「ウォークネスに侵食されつつある日本」においても、DOGEの影響は間違いなくあると考えます。

これと同様な視点、USAID問題で、日本の大手マスコミがどのような変貌をするかを見守りましょう。

賛否両論とアメリカでの立ち位置

DOGEに対しては、さまざまな意見が存在します。

  • 批判する意見
    一部の人々は、政府の仕組みを急激に変えることが現実的ではなく、過度にテクノロジーに依存する点が問題だと指摘しています。また、既存の行政システムには多くの慣習や安全策があるため、急な改革は混乱を招く恐れがあるとの懸念もあります。
  • 賛同する意見
    一方で、支持者は長年の行政手続きの非効率性や透明性の欠如を改善するためには、革新的な取り組みが必要だと考えています。最新技術を活用することで、迅速かつ正確な行政運営が実現できるという期待が高まっています。

これらの意見を踏まえると、アメリカ国内ではDOGEは革新の先駆けとして注目される一方、伝統的な官僚制度や既得権益と対立する存在ともなり得ます。今後、政策の実績や具体的な成果が評価されるにつれて、支持層が広がるか、または反発が強まるかで、アメリカの政治の中での立ち位置が決まっていくでしょう。

まとめ

イーロン・マスク率いる政府効率化省は、行政手続きのデジタル化や業務改革を通じて、未来の政府運営を実現しようとする革新的なプロジェクトです。

成り立ち、具体的な役割、そしてアメリカや世界への影響とともに、支持と批判の両面の意見も存在することを理解することで、今後の行政改革の展開に注目する必要があります。

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