
シーズン1と2で原作ベースの物語が完結したあとのオリジナルストーリー、『今際の国のアリス』シーズン3。



“ジョーカー”は何を意味し、アリスが目覚めた「現実」は本物だったのか…。
本記事では、シーズン3のあらすじ・結末をプチネタバレで解説しつつ、最大の謎「ジョーカーの正体」や精神世界説の考察を深掘りします。
さらに、“Netflix版オリジナル”の演出意図や原作との違いも考察します。
考察好きのあなたへ──
次に誰かと語り合いたくなる、”理解のその先”をご案内します。
- 『今際の国のアリス』シーズン3のあらすじと結末の解説
- ジョーカーの正体や“現実”の意味を考察
- 構造・演出意図など深掘り解説で作品の理解をアップデート
今際の国のアリス、シーズン3の概要
シーズン3の作品概要
- 監 督:佐藤信介
- 原 作:麻生羽呂氏の同名漫画
- シーズン3の物語展開はオリジナルストーリー
- 脚 本:渡部辰城、倉光泰子、佐藤信介
- 出 演:
- 山﨑賢人、土屋太鳳、賀来賢人
- 須藤理彩、大倉孝二、池内博之
- 玉城ティナ、池田朱那、渡辺謙 ほか
- 話 数:全6話
- 配 信:2025年9月25日、世界配信
主な登場人物
- アリス / 山﨑賢人
- 主人公、臨床心理士の卵(?)、ウサギと結婚
- ウサギ / 土屋太鳳
- もう一人の主人公、アリスの妻
- サチコ / 須藤理彩
- 夫からDVを受け続けている主婦
- ノブ / 醍醐虎汰朗
- 引きこもり
- レイ / 玉城ティナ
- アニオタ大学生
- ユナ / 池田朱那
- 兄と一緒に今際の国に来た大学生の妹
- リュウジ / 賀来賢人
- 大学助教、臨死体験を研究している
- テツ / 大倉孝二
- ギャンブル好きな薬中男
- カズヤ / 池内博之
- ヤクザ
ネタバレ情報ですが、「今際の国」から現実世界への生還を果たしたのは、①から⑥までの「7人」です。これ誤字ではなく、アリス、ウサギ、サチコ、ノブ、レイ、ユナの「7人」です。謎は、本編をご覧ください。
シーズン3のあらすじ
シーズン2のラストにおけるアリス(山﨑賢人)とウサギ(土屋太鳳)。記憶をなくした二人は同じ病院に入院したものの面識は無し。その後、病院内でたまたま出会った二人は、何かひきあうものを感じます。そして、アリスがウサギをナンパするという形で、病院の庭でのデートに向かう…。
次のシーンで、病院の庭にあった1つのテーブル並んだトランプにフォーカス。風がふき、トランプは「JOKER」1枚だけを残し…シーズン2はThe End。
シーズン3冒頭では、アリスとウサギが現実世界で結婚し、幸せな日々を送っていたことがわかります。しかし…
ここでシーズン2ラストの「JOKER」が仕掛けます。なんと、ウサギが「JOKER」に導かれ、再び「今際の国(いまわのくに)」へと戻ってしまいます。突然姿を消したウサギに戸惑い、探しまくるアリス。
アリスはシーズン1で出会っていた安梨鶴奈 / アン(三吉彩花)とカウンセリングの場で再会。そして、アンから人為的に「今際の国」に戻る方法があると聞かされます。
「ウサギが今際の国に行った」と確信したアリスは、アンの助力を得て、ウサギを取り戻すため、アンが言う「危険な方法」で自らも今際の国へ向かいました。
そして、再びの「今際の国」で命懸けの“げぇむ”に挑みながらウサギを探す…。
これがシーズン3のあらすじです。
途中経過は端折りますが、物語ラストでは、再び「JOKER」がアリスの前に立ちはだかります…。
シーズン3、8つの”げぇむ”
『今際の国のアリス』シーズン3では、8つの”げぇむ”が出てきます。
ちょうど、Netflixプレゼンスの動画で、主要キャラを演じている賀来賢人さんと土屋太鳳さんが、「シーズン3の8つの”げぇむ”」の順位付けをやっていましたので、この動画で付けられた難しさの順番で紹介しますね。
【シーズン3の8つの”げぇむ”】
- 1位:ミライすごろく / エピソード5・6
- 「スタッフ+原作者」のオリジナルゲーム!
- 2位:おみくじ /エピソード1・2
- 解答者が間違えると火矢が飛んでくる?
- 3位:ゾンビ狩り / エピソード2・3
- ゾンビは死ぬ!
- 4位:東京びんごたわー / エピソード4
- 東京タワーを使った死のびんご?
- 5位:暴走でんしゃ / エピソード3・4
- 生きるか死ぬかの選択の連続!
- 6位:りずむ / エピソード3
- クレヨンしんちゃんの町の地下で撮影?
- 7位:かんけり / エピソード4
- 簡単そうで超絶バトル発生!
- 8位:ばばぬき / エピソーソ1
- 躊躇無く死ぬ?
ジョーカーの正体は誰か?シーズン3最大の謎に迫る
シーズン2の物語のラスト、病院の庭におかれた複数のテーブルの1つ。そこに置かれたトランプ。それらが風に飛ばされて一枚だけ残されたカードは「ジョーカー」。
この一枚が、「今際の国のアリス(いまわのくにのアリス)」シーズン3最大の謎であり、物語全体の構造を揺るがす仕掛けとなっています。
ジョーカーはただの『残されたカード』ではありません。そこには作品の“もうひとつの世界”を示唆する可能性があり、本章ではそれを3つの観点から考察していきます。
ではまず、シーズン3のあらすじを示した上で、視聴者の度肝を抜いたラストシーンに注目しましょう。
最終話ラストに仕込まれた“謎”
「今際の国」からアンの部屋に生還したアリス。しかし、そこのウサギはいません。アンにお礼を言って、アリスは病院に向かう。病院のベッドには、まだ意識が回復しないウサギが寝ています。そして、ウサギのベットの横には、リュウジ が同じく意識不明のままでいました。ウサギが目覚めたのと同時に、リュウジ命が尽きたようです…。
時が過ぎ、アリスとウサギの日常生活が戻ります。
シーンは渋谷の交差点。ここで主要な登場人物の「今」を見ることができます。
さて、正式な資格を取得したアリスは、死後の世界を垣間見た人たちのカウンセリングをします。
場面は変わり…
カウンセリングを終えたアリスたちは、大きな地震を体感。そして、世界同時多発的に地震が起きていることをニュースが伝えます。
場面は変わって、アメリカのコーヒーショップ。二人の客が入店しテーブルに着く。そこに従業員が注文を取りに来て、カウンターへ向かい注文をスタッフに告げます。その女性従業員の胸にあるネームプレート「Alice」。シーズン3、The End。
以下に、示しますが、「今際の国」の番人が口にした「大勢が死ぬ」、そして、「世界同時多発地震」、それから「コーヒーショップ店員のAlice」。何やら、シーズン4の思わせぶりがたっぷりです。
ジョーカーが象徴する本当の意味
ジョーカーは「秩序の外」に存在するカード。
通常のカードの枠組みに属さず、ゲームによって役割を変えるこのカードは、“制御できない存在”や“ルールの崩壊”の象徴として多くの作品に登場してきました。
「今際の国」においても、ジョーカーは“すべてのゲームを超越した存在”、もしくは「ゲームを作っている存在」とも解釈できます。つまり、アリスたちの物語が終わっても、“新たな物語”が始まる可能性を秘めているということです。
ジョーカーはバンダ / 磯村勇斗?
シーズン2のラストで、生き残った者たちには2つの選択肢がありました。「今際の国の国民となって残る」「元の世界の戻る」。そして、「ここの国民となって残る」ことを選択した一人、それがバンダ(磯村勇斗)でした。彼はシーズン3で早々に登場し、様々な人々を「今際の国」に誘導します。彼らは、バンダから「JOKER」を受け取り、そして、あの世界に赴きます。
なぜか、バンダは、アリスが「今際の国」にとって必要な人物だと確信しており、そのためなら手段を選ばず。つまり、ウサギを「今際の国」に誘導すれば、アリスも、再度「今際の国」に来ると考え実行したのです。
しかし、シーズン3ラスト、アリスがこの国に残らないことを知ったバンダは、落胆し、銃口をアリスに向けます…。
生と死の番人がジョーカー?
詳細は省きますが、どうやらバンダはジョーカーではなかった。
バンダに変わって、アリスの前に現れた謎の男。彼は、「今際の国」にいるある番人でした。それは「生」(現実世界、元の世界)と「死」(今際の国=死後の世界)の狭間にいる存在。
彼はアリスに語ります。
ジョーカーは人間界の真義基づく、不可欠なカードだ。ジョーカーはカードのスキマ、時間のスキマ、生と死のスキマを埋める道化師だ。
引用元、Netflixドラマ『今際の国のアリス、シーズン3』最終話より
(中略)
(それはおまえかとのアリスの問いに対し)
ジョーカーは誰かでは無い、この世界を支配する存在でもなければ、このゲームを統括する存在でも無い。ただのカードだ。君はとても興味深い人間だ。君の運命を左右するカードは、二つともジョーカーだったことは偶然ではないだろう。君の運命は、私の意のままとなった。だが、その偶然に感謝して、君に選択の自由を与えよう。
(中略)
(アリスに「死へとつながる渦」を指して言う)
あの渦の流れに吸い寄せられて死んでいく。(そして逆方向を指し)そして、もう一方は「生」だ。「生」は苦しく、奥の知れない、だが、「死」は流れに身を任せていれば、自然と「死」に至る。君ならどうする?誰もがいずれここへ来る。ここは「生」と「死」の狭間の世界。たとえ君が「生」の世界に戻ったとしても、数十年以内に、必ずここに戻ってくる。結局、最後はみな「死」へと向かう。それでも、元の世界に戻りたいか?苦しみ、もがいてまで。元の世界に戻ったとしても、君が追いかけている彼女も、子供ももういないかもしれない。死の世界に行くのはたやすい。あの渦に身を投じればすぐだ。そして、君が考えている以上に何も無い。苦しみも、悲しみも …
(中略)
私はただ、ここで番人をしながら、生と死の狭間を眺めているだけだ。人はみな死ぬ。私はここで番人をしているだけで、死の門をくぐらなくて済むからね。
(中略)
数々の死戦をくぐり抜け、生き抜いた君の意見が聞きたくなった。これから大勢の人間がここに来る。
ここで明らかになったこと。
- バンダはジョーカーではなかった。そして、この番人もジョーカーではない。
- ジョーカーとは「生」と「死」の狭間。
- ジョーカーは神でもなく、この世界の支配者でもなく、ゲームの統括者でもない。
- ジョーカーはただのカード。
- これから大勢の人がここ(「生」と「死」の狭間)に来る。
このなかで重要なのは④「ジョーカーは神でもなく、世界の支配者でもなく、ゲームの統括者でもない。」ということ。つまり、「存在を超越した存在」それを「ただのカード」と表した。
ただし、「今際の国」には明らかになんらかの意思がある。それが、バンダでもなく、この番人でもないとすれば…。
次にただならぬ発言が⑤「これから大勢の人がここに来る。」という一言。
シーズン3のラストでは、世界同時地震を各国のニュースが報じるなか、「Alice」のネームプレートをしたコーヒーショップの店員が「ジョーカー」を匂わせると思うのは、筆者 taoだけでしょうか。
カード構成とゲーム構造が語るメッセージ
これまでのゲームは、「知恵・肉体・チームワーク・心理」を試す構造でした。
最終的にすべての試練を乗り越えたことで、「生きる意味」や「存在意義」が問われ、ゲームは終結したかのように思えます。
しかし、それら全てを超越した存在が「ジョーカー」。彼(あるいは“それ”)の存在が、“まだ終わりじゃない”と物語に不穏な余白を与えていた、それは次の物語への伏線となるのか?



ジョーカー=新しい支配者?それとも全ての黒幕?
アリスの記憶と「現実」はどこにあったのか?
アリスが目覚めた世界は「現実」なのか?それとも新たな“今際の国”なのか?
この章では、“今際の国”について、3つの視点から徹底的に考察していきます。
ところで、シーズン3では、それまでのシーズン1と2では言及されなかった「今際の国に行く方法」が明らかになりました。そして、その方法により臨死体験状態でいられる時間は「2分間」。これを超えると戻ってくることができません。一方、その「2分間」の間、臨死体験者は「長い時間をかけて”げぇむ”に取り組む」ことになります。アリスは、この危険な方法で「今際の国」に向かい、再び”げぇむ”に取組始めたわけです。
それでは、「あの世界=今際の国」の正体について、代表的な解釈パターンを整理してみましょう。
解釈パターン3つの比較
アリスたちが見ていた世界(今際の国)の正体をめぐって、主に以下の3つの説が挙げられています。
- 精神世界(臨死中の意識)
- 昏睡状態での脳内シミュレーション
- 仮想現実(SF的メタ構造)
「精神世界説」は、心肺停止後の“あの世”との境界にいる意識として描かれているという解釈です。特に現実世界でアリスが心停止していた描写が、この説を強く裏付けています。
「昏睡仮想説」は、意識不明になったアリスの脳内で起きたシミュレーションであり、記憶の断片が「今際の国」を構成しているというもの。登場キャラの一部が“現実の人物の投影”であるような描写もあり、この説も根強いです。
「仮想現実説」はSF的な解釈で、外部のAIや技術によって作られた“構造化された死後の世界”であるという考え。ジョーカーの存在が「ゲームマスター」的な意味を持つことから、より高度な仕掛けを感じさせます。
シーズン3を見る限り、「今際の国」は、①なのかもしれません。
今際の国からの生還者(臨死体験者)たちの記憶
シーズン3の最初の頃で、今際の国からの生還者が、アリスとウサギだけでなく、複数人いることがわかりました。そして、この現実世界においては、彼らは「臨死体験者」として、研究の対象となっています。
そして、厳しい”げぇむ”を勝ち抜いた彼らには、記憶は薄れているものの体験を共有した何かが残っている…。
シーズン2ラスト、病院内でのアリスとウサギの再会シーンでは、互いに「はじめまして」のような空気を醸しつつも、どこか懐かしさを感じさせる描写がありました。“言葉にならない何か”を感じ取っているようでした。
この演出は、「記憶は消えても感情は残る」ことを示唆しているようにも見えます。つまり、今際の国での体験は記憶からは消えていても、潜在意識や魂のレベルで“残っている”可能性があるのです。言い直すと共通体験した記憶は何らかの形で残っているのです。
だからこそ、現実世界に戻っても、何かひきあうものが残るのです。個人の記憶ではなく、複数人(あるいは集団)の記憶です。これは、「今際の国」がここ(現実世界)ではないどこかに現存することを匂わせています。



記憶は消えたようでも、完全に消えてはいないのかも…
原作・シーズン1〜2との比較で見える「Netflix版」の意図
Netflixオリジナルドラマ『今際の国のアリス」は、原作マンガとストーリーの流れは似ていながらも、いくつか重要な点で“別の意図”が読み取れる構成になっています。
特にシーズン3では、原作とは別なオリジナルストーリーの展開になっています。
終わり方のニュアンスや演出、キャラクターの描写などが原作と異なり、映像作品としての“メッセージ性”が前面に押し出されていました。
本章では、原作とドラマ版を比較しながら、Netflix版が視聴者に伝えたかった“物語の意図”を掘り下げていきます。
まずは、最も注目された“結末の違い”から分析していきましょう。
まずは、シーズン1と2における「ドラマと原作との違い」について、ポイントを掲げます。
シーズン1(2020年配信)におけるドラマと原作の違い
物語の導入
- 原 作
- アリスたちは渋谷で花火を見たあと「気づいたら今際の国」に入り込む。
- ドラマ
- 渋谷駅のスクランブル交差点で突然の閃光が走り、人々が消失。アリス・チョータ・カルベが「空っぽの東京」に迷い込む描写で始まる。
- 👉 ドラマ版のほうが“世界が一瞬で変わる不気味さ”を強調。
キャラクターの性格・描写
- 原 作
- アリスは「怠け者でゲーム好き」、カルベは「頼れる兄貴肌」、チョータは「お調子者」で、3人の“冴えない日常”が強調される。
- ドラマ
- 現代的にアレンジされ、アリスはより“繊細で観察眼のある青年”として描かれる。チョータは家庭問題(宗教的な母との葛藤)が追加され、ドラマ性が強化。
ゲームの順番・内容
- 原 作
- ゲームの種類や登場順は漫画的なテンポ。
- ドラマ
- 映像で盛り上がるゲームを優先的に配置。
- 例:「♣のゲーム」など一部改変され、死のインパクトが強いシーン(例:レーザーによる処刑演出)が追加。
「ビーチ」編
- 原 作
- サバイバル的な共同体「ビーチ」は、ヒッピー的なカオス集団として描かれる。
- ドラマ
- よりスタイリッシュに、リゾート風パーティー集団として描かれる。狂気と享楽の対比が映像映えする形に。
シーズン2(2022年配信)におけるドラマと原作の違い
フェイスカードのゲーム
- 原 作
- 「キング・クイーン・ジャック」などフェイスカードごとに多彩なゲームが描かれる。
- ドラマ
- 数を絞って重点化。「キングの鬼ごっこ」「クイーンの心理戦」など、映像的に迫力のある試練を強調。ゲームルールも多少アレンジされている。
キャラクターの生死
- 原 作
- 死亡キャラの順番や方法は異なる。特にチシヤやアグニは“哲学的な選択”を強調して描かれる。
- ドラマ
- 映像的なドラマ性を重視。チシヤの心理戦はオリジナル性が強く、彼の“人間性の変化”が追加される。アグニは過去の罪と赦しの物語が掘り下げられた。
ミラ(ハートの女王)との最終戦
- 原 作
- 「クロッケー」で淡々とした精神戦。アリスが“生きる意味”を問い直す象徴的ゲーム。
- ドラマ
- 「チェス」風の心理戦や幻想的な映像表現を交え、アリスの意識世界を視覚的に描写。よりメタ的・幻想的にアレンジされている。
ラストの描写
- 原 作
- アリスたちは現実に戻るが、ゲームの記憶をすべて失う。淡々とした再会で幕。
- ドラマ
- 記憶は失っているが、感情の余韻や“残り香”が強調される。アリスとウサギが視線を交わし、花火の演出で「繋がりが残っている」ことを暗示。
- 👉 より“エモーショナルな再生”を打ち出した終わり方。
シーズン1・2、ドラマと原作の違いまとめ
- 原 作
- ロジカルで淡々と進み、“死”と“生”をテーマにした哲学的サバイバル。
- ドラマ
- キャラクターの背景や感情を掘り下げ、視覚的・情緒的なインパクトを重視。ラストも「希望」や「再生」をより強調。
- 👉 結論
- Netflix版は原作を忠実に再現しつつも、「感情ドラマの強調」「映像的迫力」「国際的な視聴者へのわかりやすさ」 を意識して改変されています。
シーズン3は、原作にない完全オリジナルストーリーで、原作のゲームも登場しながらも、Netflixオリジナルゲームをメインにした展開が描かれます。主人公アリスとウサギが元の世界で幸せな日々を送っていた中、ある日ウサギが失踪し、死後の世界を研究するリュウジに導かれ、再び今際の国へ旅立つという展開です。
シーズン3はオリジナルストーリー
- Netflixオリジナルストーリー:
- そもそも原作にはない、シーズン3のために作られた新しい物語が中心です。
- 原作のゲームの登場:
- 原作にも登場するゲームがシーズン3に登場し、原作ファンにも楽しめる要素が含まれています。
- メインはNetflixオリジナルゲーム:
- シーズン3で描かれるゲームのメインは、Netflixオリジナルの新しいゲームです。
- 原作とのリンク:
- アリスが最初にプレイするゲームが原作とリンクしているように感じられ、シーズン1を思い出す要素も盛り込まれています。
- 「ジョーカー」の重要性:
- 原作では「永住権」の有無に答えたアリスの前に姿を現す「ジョーカー」が、シーズン3では物語の鍵となり、原作にはない物語が展開されます。
これらの点から、シーズン3は原作ファンとNetflixシリーズからの新規視聴者の両方が楽しめるように作られていると言えます。



原作を知ってると、映像の補完がエモすぎる…!
今際の国のアリス、シーズン3に関するFAQ
ここでは、シーズン3を視聴した人からよく寄せられる質問を11項目にまとめて紹介します。本文では扱わなかった内容を中心に、わかりやすく答えていきます。
- Q1. シーズン3はどこで撮影された?
- A1. 渋谷駅周辺の実景&VFX合成再現が配信後も話題になっています。その他の具体的なロケ地については噂レベルでささやかれているものの明らかになっていません。
- Q2. シーズン3の制作期間はどれくらい?
- A2. 撮影期間は約半年間、ポストプロダクション含めると1年以上かかっています。
- Q3. アリスとウサギの再会シーン、アドリブって本当?
- A3. 監督佐藤信介のインタビューで“役者の自然な反応を活かす演出”方針が語られたが、再会シーンが特別にアドリブだったという公式発表はありません。
- Q4. ジョーカーの登場は原作にもあったの?
- A4. はい、原作でも最終ページにジョーカーが描かれています。ただし、Netflix版のような具体的な演出はありません。
- Q5. スピンオフ「今際の路のアリス」とは?
- A5. 原作の別世界線を描いた続編。Netflixでの映像化は現在未発表。
- Q6 . 最後に現れた2枚のジョーカーの意味は?
- A6. シーズン3最終話のラストのほうで、番人と最後のゲームをしたアリス。そこの現れた2枚のジョーカーについて、番人がジョーカーについて語ります。詳細については、本記事に掲げた番人の言葉の引用をもう一度お読みになって、それぞれの読者さまが考えてください。
- Q7. シーズン3は完全なハッピーエンド?
- A7. 物語のラストでは、大勢の人たちが「今際の国」の「生」と「死」の狭間に来ると予言めいたことを番人が口にします。それに伴い、現実世界での世界同時多発地震。そして、アメリカのコーヒーショップでの女性定員のネームプレート「Alice」。ハッピーな気持ちでラストを見終える人は少ないでしょう…。



このF&Qを読んで「えっ、そこまで気づいてなかった!」という方は、もう一度見直して楽しみましょう!
まとめ
今回は、『今際の国のアリス』シーズン3の核心に迫るネタバレ解説をお届けしました!
- ジョーカーの正体と“あの演出”の意図を徹底解明
- アリスの記憶が示す「現実」と精神世界の境界
一見すると複雑な物語も、伏線と象徴のつながりを読み解くことで、新たな意味が浮かび上がります。



シーズン3は「ただのゲーム」ではなく、人間の選択と再生の物語として描かれていたのかもしれません。
ぜひこの記事をヒントに、自分なりの答えを見つけてみてくださいね。
更新メモ:2025年10月10日 273 75
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