自民党の鶴保庸介参議院議員が、能登半島地震に関して「運のいいことに能登で地震があった」と発言し、大きな波紋を広げています。
この発言は、自身が推進する「2地域居住」の議論が進んだことを説明しようとしたものとされていますが、被災地への配慮を欠くとして与野党や国民から厳しい批判が相次ぎました。
鶴保氏は発言を撤回し陳謝しましたが、この一件は彼の過去の言動や数々の疑惑に再び光を当てる形となりました。
本記事では、鶴保庸介氏について、これまで報じられてきた多様な「不祥事」とされる事柄を、事実に基づいて淡々と解説します。これらの事案を通じて、読者の皆様が鶴保氏の国会議員としての資質について深く考える一助となれば幸いです。
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ところで、個人的なことですが…
長く自民党を支持してきた筆者 taoとしては、大事な参院選2025のさなか、「なんてことしてくれたんだ!!」・・・という残念な思いがあります。
- 鶴保庸介氏による能登半島地震に関する「運のいいことに」発言の詳細と、その後の経緯について
- 鶴保庸介氏が過去に抱えていた女性問題と、それに伴う具体的なトラブルについて
- 鶴保庸介氏の主要な政治的経歴と、能登地震に関する発言以外の主な不祥事や批判について
なお、鶴保庸介氏については、こちらの記事も書いていますので、ご参照ください。

Notebook LMによる音声解説♪

この記事を作成するために、GoogleのAIツール「Notebook LM」でデータ集めや分析をしました。そこで集めたニュースデータ等をベースに「音声解説」を「Notebook LM」で生成しました。これはAIによる自動生成なので、その構成や内容に筆者 taoは関知していません。そんなこんなの経緯がありますが、この解説音声データを共有させていただきますね。なお、共有については、Google AI Studio Proにて、著作権問題等について当面の問題なしとの確認をしています。
また、この解説音声はAIによる読み上げです。間違った読み方をしている箇所がちょいちょいあります。たとえば、「鶴保(つるほ)」氏を「つるほぼ」氏とか「つるぼ」氏というように読んでしまっています。申し訳ありません。編集機能がありませんので、そのまま共有することをご了承ください。
この解説音声ファイルは、本記事のテーマを、また違った角度から分かりやすく、男性と女性の2人が語り合うという形式となっています。
【音声解説 by Notebook LM】
政治資金と選挙に関する疑惑
鶴保庸介氏の政治活動においては、政治資金の不適切な利用や選挙関連の違反が複数回報じられています。
公選法違反問題
まずは、公選法違反問題です。これは、鶴保氏が初当選した1998年の参議院議員通常選挙と、2004年の参議院議員通常選挙の2度にわたって浮上しています。
1998年には、鶴保氏の運動員が買収容疑で逮捕され、現金を手渡したとされています。また、別の石油小売販売業者も有権者への接待で供応容疑により逮捕されています。
2004年にも、渡船業者が鶴保氏への投票を依頼し、飲食接待をしたとして供応買収容疑で逮捕されました。これらの事案は、選挙活動における透明性と公正性への疑念を招くものでした。
政治資金キャバクラ等支出問題
政治資金キャバクラ等支出問題では、鶴保氏が代表を務める自民党支部が、2012年から2013年にかけてキャバクラやラウンジ、クラブでの飲食代を政治活動費として計上していたことが報じられています。
合計で約25万6千円、さらに2012年にも約17万円が支出されており、2017年には銀座のキャバレーでの飲食代も政治活動費として支出され、後に報告書が訂正・削除されました。
会計責任者や鶴保氏の秘書は「誤解を招く支出」「不適切な支出」と認めつつも、一部は「後援会などとの会合で適切」と説明しています。
違法パーティー券販売問題
違法パーティー券販売問題は、2013年に鶴保氏の資金管理団体が、政治資金規正法の上限を超える300万円分のパーティー券を他人名義で購入する偽装工作があったと報じられたものです。
購入直後に鶴保氏が国土交通副大臣室で当該NPO法人の副代表と面会していたことから、このNPO法人がその後国土交通省所管の補助事業に選定されたこととの関連性が指摘され、「口利き」や「収賄」の疑惑が浮上しました。
鶴保氏は疑惑を否定し、後に購入者に300万円を返金しましたが、当時の官房長官や公明党幹事長からは説明責任を果たすよう求められました。
また、免税店経営会社の台湾系米国人社長が他人名義で100万円分のパーティー券を購入していたことも判明し、利害関係者からの献金の可能性が指摘されています。
政治資金ゴルフ代支出問題
さらに、政治資金ゴルフ代支出問題として、2015年に鶴保氏の自民党支部が約2万9千円のゴルフ代を政治活動費として支出していたことが判明しています。
これ以前にも、2013年と2014年にも同様にゴルフ代が支出されており、事務所は「業務の一環」としながらも、「国民の目線は厳しく、支出の形を考える余地がある」とコメントしました。
辺野古埋め立て工事業者に面会費要求及び公選法違反疑惑
辺野古埋め立て工事業者に面会費要求及び公選法違反疑惑では、辺野古の移転に関連する採掘業者が、鶴保氏の後援会長を務める人物から数十万から数百万の面会料を要求され、合計850万円に上ると報道されています。
また、参院選の選挙運動の動員費用や有権者との飲食費用も業者が負担したとされ、これらを合計すると1千万円に膨れ上がる計算とも報じられました。
鶴保氏はこの報道に対し「まったく身に覚えがない」と主張しています。
行動と発言に関する批判
鶴保氏を巡る批判は、その行動や公の場での発言にも及んでいます。
速度違反による度重なる摘発・検挙
速度違反による度重なる摘発・検挙は、鶴保氏が複数回にわたって制限速度を大幅に超過して運転し、検挙された問題です。
2006年には大阪府内で時速95キロ(制限速度60キロ)で運転し、罰金処分を受けました。この際、鶴保氏は「急いでいたとはいえスピード違反はよくありませんね。反省」とコメントしていました。
さらに、2016年にも高速道路で時速123キロ(制限速度80キロ)で走行し、43キロ超過で摘発され、30日間の免許停止処分と罰金6万円の略式命令を受けました。当時、沖縄及び北方対策担当大臣として初入閣したばかりでしたが、辞任を否定し「襟を正して職務にまい進していく」と釈明しました。
「土人」「シナ人」発言に対する見解
「土人」「シナ人」発言に対する見解は、2016年に沖縄の米軍施設工事現場で機動隊員が抗議市民に対し「土人」「シナ人」と発言した問題に関連します。鶴保氏は当時沖縄及び北方対策担当大臣でしたが、「大変残念な発言」としつつも、「この発言が間違っていると言う立場にはない」「ことさら人権問題と考えることではない」との見解を示しました。
さらに国会審議では「『土人である』と言うことが差別であるとは個人的に断定できない」と述べ、「言論の自由はもちろんどなたにもある」と擁護する姿勢を見せました。これに対し、野党からは辞任要求が上がり、与党公明党や沖縄県からも厳しい批判が寄せられました。
能登地震「運のいい」発言
そして、直近の能登地震「運のいい」発言です。
2025年7月8日、参院選の応援演説で「運のいいことに能登で地震があった」と発言し、社会に衝撃を与えました。
鶴保氏は、地震が「2地域居住」の議論を進めるきっかけになったと説明しようとしたと報じられていますが、被災者の心情を逆撫でする発言として、自民党の森山幹事長から厳重注意を受け、小泉進次郎農林水産相からは「言語道断」と非難されるなど、党内外から強い反発を買いました。
鶴保氏は会見で発言を撤回し陳謝しましたが、時折「薄ら笑いを浮かべる場面があった」との指摘もあり、その対応にも批判が集まりました。
個人生活と周辺関係の疑惑
鶴保氏の個人生活や、その周辺関係においても、いくつかの問題が報じられています。
年金未納問題
年金未納問題は2004年に浮上し、鶴保氏が1995年4月から1997年4月、および1998年7月にかけて合計5年4カ月間にわたり国民年金保険料を支払っていなかったことが発覚しました。
鶴保氏は「諸般の事情で払うことがかなわなかった」と説明しています。
女性問題と妊婦に対する暴言
女性問題と妊婦に対する暴言は、2016年8月に週刊誌で報じられた問題です。
鶴保氏が18歳年下の女性との交際中、女性が妊娠した際に「早く入籍したい」という要望を当初拒否したとされています。鶴保氏の両親が結婚に乗り気でなかったことも背景にあったと報じられています。
入籍の条件として、鶴保氏は女性に同時に離婚届を書くことを要求し、女性は渋々応じたとのことです。さらに、妊娠中の女性に対し「寝転がる時は俺に断ってからにしろ!」「なに、トロトロ歩いてるんだ。早く歩けよ!」といった暴言を浴びせたと報じられ、「冷血漢」と形容されました。
出産2カ月後の2014年4月には、女性が知らない間に鶴保氏が離婚届を提出したとされ、養育費月額10万円を支払うことで離婚に同意しましたが、2015年10月からはその支払いが滞ったと報じられています。
鶴保氏は養育費の支払い遅延について、振込先口座の変更が原因と説明しています。女性の父親は、鶴保氏について「思っていた人柄とは全く違っていたので、がっかりすることの連続でした」と述べています。
公設秘書の不適切行動
公設秘書の不適切行動は、2021年1月に発令された新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下での出来事です。
鶴保氏の公設秘書2名と、別の衆議院議員の公設秘書1名が、和歌山市内で複数の飲食店をはしごし、カラオケバーで新型コロナウイルスに感染し、クラスターとして認定されました。
これは、国民に自粛が求められる中で、政治家の秘書による不適切な行動として問題視されました。
統一教会との関係
統一教会との関係も報じられています。
2016年9月には、統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)の関連団体である「世界日報社」のインタビューに応じたことが確認されています。
また、2023年1月には、2022年6月の参議院選挙期間中に、鶴保氏が地元の旧統一教会の教団施設「和歌山家庭教会」で開かれた会合に出席し、演説していたとする記事が報じられました。記事には、教団創始者の文鮮明と現総裁の韓鶴子の写真の横で演説する鶴保氏の写真も掲載されています。
鶴保氏は、週刊誌報道の内容を認めた上で、「誤解を与えないように努力しなければならない」と述べ、2021年4月にも別の関連団体の会合に出席したことを明らかにしました。
2022年9月に自民党が実施した調査に報告しなかったことについては、「統一教会主催の会合だと認識していなかった」と説明しています。
その他
その他として、反社会的勢力から事務所を借りていたとか、献金を受けたという問題も複数指摘されています。
これらの問題について、鶴保庸介氏の事務所では「適切に処理して何ら問題のない献金」、「法にのっとって処理している。担当者は処分を知らず、道義的問題については事実関係を調べ考えたい」、「確認を怠った事務的なミス。法的に問題はないが、返還する方向で適切に対処したい」などと述べています。
政治家としての変遷と評価
鶴保庸介氏は、1967年大阪府生まれ、東京大学法学部を卒業後、衆議院議員秘書を経て、1998年に31歳で参議院議員に初当選しました。これは当時の最年少記録でした。
彼は現在、参議院予算委員長を務め、当選5回を数えるベテラン議員です。また、自民党の二階俊博氏に近い「生粋の二階派」として知られています。
野田聖子衆議院議員とは2001年頃から2006年まで事実婚の関係にあり、その解消後も、野田氏が2021年の自民党総裁選に立候補した際には鶴保氏が推薦人に名を連ねるなど、政治的な協力関係が続いていたことが報じられています。
一方、政策面では、鶴保氏のスタンスには変遷が見られます。
例えば、憲法改正については2022年のアンケートで「賛成」と回答していますが、9条改憲や緊急事態条項については回答していません。
外交・安全保障においては、敵基地攻撃能力には「どちらかと言えば賛成」とし、集団的自衛権についても当初は「行使できないままにすべき」としていたものの、後に「憲法を改正した上で可能にすべき」、さらには憲法改正なしでの平和安全法制を「評価する」とし賛成票を投じています。
ジェンダー政策では、選択的夫婦別姓制度について、2004年には反対、2010年には反対請願を提出、2016年には「賛成」、2022年には「どちらかと言えば反対」と回答するなど、意見の変化が見られます。
また、科学技術政策担当大臣であった2016年には、ノーベル賞を受賞した生物学者・大隅良典氏の基礎研究への理解を求める発言に対し、「社会に役立つか役立たないか分からないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない」と反論し、物議を醸しました。
こうした多岐にわたる問題は、鶴保氏の政治家としての判断基準、責任感、そして公共の利益に対する姿勢について、国民が考察する材料を提供しています。
政治家には高い倫理観と説明責任が求められます。
まとめ
鶴保庸介氏は、長年にわたり国政の場で活躍し、要職を歴任してきた政治家です。しかし、そのキャリアを通じて、公選法違反、政治資金の不適切な使用、速度違反、そして私生活における問題や、公の場での物議を醸す発言など、多くの「不祥事」が報じられてきました。
特に、今まさに物議を醸している能登半島地震という甚大な災害に関する「運のいい」発言は、その言葉の選択と被災地への配慮の欠如が強く指摘され、改めて政治家の発言の重みが問われることとなりました。
本記事では、これらの事案を客観的な情報に基づいて提示しました。これらの事実から、鶴保庸介氏が国会議員として国民の信頼に足る人物であるか、そして公共の代表としての責務を全うする資質があるかについて、読者の皆様ご自身が判断されることを期待します。
政治家には、政策遂行能力だけでなく、人間としての「常識」と「誠実さ」が不可欠であると、改めて考えさせられます。
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