個人使用のクラウド徹底比較:iCloud+、Google Drive、OneDrive、あなたの最適はどれ?

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今日のデジタル時代では、スマートフォンで撮った写真や動画、仕事で作成した大切なドキュメントなど、私たちのデータは増え続ける一方です。これらの膨大なデータを安全に保管し、いつでもどこからでもアクセスできるようにするために、「クラウドストレージ」が注目されています。クラウドストレージとは、簡単に言えば「インターネット上にデータを保存する場所を借りるサービス」のことです。

数あるクラウドストレージサービスの中でも、個人ユーザーに特に人気なのが、Appleが提供する「iCloud+」、Googleの「Google Drive」、そしてMicrosoftの「OneDrive」です。それぞれ異なる強みや特徴を持つこれらのサービスの中から、あなたにぴったりのものを選ぶのは一見難しく感じるかもしれません。

この記事では、クラウドサービスに詳しくない方にもわかりやすいように、各サービスの特徴やメリット・デメリット、料金体系を徹底比較し、あなたに最適なクラウドサービス選択をサポートします。

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目次

Notebook LMによる音声ファイル

本記事作成にあたり、GoogleのAIツール「Notebook LM」でデータ集めや分析をしています。そして、その流れで、集めたデータ関連を語る「説明的な音声データ」を「Notebook LM」で生成しています。その音声データを共有します。AIによる読み上げなので、間違った読み方をしている箇所が多いですが、編集機能がありませんので、ご了承ください。

この音声ファイルは、本記事のテーマを、また違った角度から分かりやすく、男性と女性の2人が語り合うという形式となっています。

【音声解説 by Notebook LM】

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クラウドストレージとは?データの新しい保管場所

クラウドストレージとは、スマートフォンやパソコンの「本体の保存場所(ストレージ)」とは異なり、データがインターネット上にあるサーバーに保管されるサービスのことです。これにより、私たちのデータ管理の方法は大きく変わりました。

クラウドストレージを使うにあたっては、次の3項目を理解し、その便利さを体感することをお薦めします。

クラウドストレージの3大メリット:

  • どこからでもアクセス可能:
    • インターネットに接続できる環境であれば、いつでもどこからでも、あなたのデータにアクセスできます。例えば、自宅のパソコンで作成した資料を、外出先のスマートフォンから確認したり、編集したりすることも可能です。
  • デバイスの容量を節約:
    • 写真や動画などの大容量データをクラウドに保存することで、スマートフォンやパソコン本体のストレージを圧迫せずに済みます。これにより、デバイスの動作がスムーズになることも期待できます。
  • データ紛失のリスク軽減:
    • スマートフォンやパソコンが故障したり、紛失したりしても、データはクラウドに保存されているため、大切なデータを失う心配がありません。多くのサービスには自動バックアップ機能が備わっており、万が一の際も安心です。

これらのメリットから、クラウドストレージは現代のデジタルライフに欠かせないツールとなっています。

特に、Microsoft、Google、Appleといった大手企業が提供するサービスは、非常に厳重なセキュリティ対策が施されているため、安心して利用できると言われています。

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主要クラウドサービスの特徴

繰り返しますが、個人ユーザーに広く利用されている代表的なクラウドサービスとしては、AppleのiCloud+、GoogleのGoogle Drive、MicrosoftのOneDriveが挙げられます。

それぞれのサービスは、異なるエコシステム(OSや提供元の他のサービス群)との連携を強みとしており、あなたが普段使っているデバイスやサービスによって最適な選択肢が変わります。

以下に、3つのクラウドサービスの特徴を記しますが、それぞれ①番目に書いたものが最大の特徴となっています。

Apple iCloud+

Appleが提供するiCloudは、2011年10月12日にサービスを開始しました。iCloudは5GBまで無料で利用できます。2021年6月8日からは、プライバシー機能の強化などを含む「iCloud+」が提供されています。

  • Apple製品とのシームレスな連携:
    • iPhone、iPad、MacといったAppleデバイスとの統合が最大の強みです。新しいAppleデバイスにApple IDでサインインするだけで、すべてのデータが以前のデバイスのように自動的に利用できるようになります。
  • 自動バックアップと写真管理:
    • iPhoneやiPadのデータを自動的にiCloudにバックアップできるほか、「iCloud写真」をオンにすると、撮影した写真や動画が自動的にiCloudに保存され、どのデバイスからでもアクセス・編集が可能です。
  • 強化されたプライバシー機能:
    • iCloud+には、「iCloudプライベートリレー」(ウェブ閲覧時のプライバシー保護)や「メールを非公開」(個人メールアドレスの保護)、「HomeKitセキュアビデオ」(防犯カメラ映像の暗号化保存)といった高度なプライバシー保護機能が含まれています。特に「Advanced Data Protection」を有効にすると、iCloudバックアップや写真など、ほとんどのiCloudデータがエンドツーエンドで暗号化され、Appleでさえもアクセスできないようになります。
  • 家族共有:
    • iCloud+の有料プランは、最大6人の家族と共有でき、それぞれのストレージ容量を節約しながら、プライバシーも保護されます。

Google Drive

Google Driveは、Googleが提供するクラウドコンピューティングサービス「Google Cloud」の一部として提供されており、Google検索やYouTubeと同じインフラ(基盤)を利用しているため、非常に安定しています。

  • 圧倒的な汎用性とコラボレーション:
    • Windows、Mac、Android、iOSなど、あらゆる主要なプラットフォームで利用できるのが大きな特徴です。Google Docs(ドキュメント)、Sheets(スプレッドシート)、Slides(プレゼンテーション)といったオフィススイートが統合されており、リアルタイムでの共同作業に非常に優れています。
  • 無料容量の多さ:
    • 無料プランで15GBのストレージが提供されており、これは他の主要サービスと比較しても多い部類に入ります。この容量はGmailやGoogle Photosなど、Googleエコシステム内の他のサービスと共有されます。
  • AIを活用した検索機能:
    • 保存した写真を「タージ・マハル」のように説明するだけで検索できるなど、AIを活用した高度な検索機能を持っています。
  • 優れたファイル管理:
    • Webインターフェースでのファイル管理が直感的で、フォルダ内のフォルダ作成やカラーコーディングなど、データを整理しやすい機能が充実しています。

Microsoft OneDrive

Microsoft OneDriveは、Microsoftが提供するオンラインストレージサービスで、Windows Liveの一つとして提供されています。旧称はMicrosoft SkyDriveです。

  • Microsoft Officeとの強力な連携:
    • Word、Excel、PowerPointといったMicrosoft Office製品を日常的に使うユーザーにとって、OneDriveは非常に便利です。Officeファイルをクラウドに保存・編集する際にスムーズな連携を実現し、共同作業も行いやすくなっています。
  • Windows OSとの統合:
    • Windows 8以降、OSに統合される形で提供されており、Windowsユーザーにとっては馴染み深い存在です。最近では、Windowsとの統合の強さから、意図しないファイルの同期や個人情報流出の問題も報告されています。
  • ファイルオンデマンド機能:
    • デバイスのローカルストレージを節約できる「ファイルオンデマンド」機能があります。これは、ファイルがクラウドにのみ保存され、必要なときにクリックするとダウンロードされる仕組みです。
  • ビジネス向けサービス:
    • OneDrive for Businessとして、ビジネス用途に特化した機能(企業のポリシーに基づく検閲なし、リビジョン(改訂履歴)保存、サービス品質保証など)も提供されています。
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料金と無料容量の比較

各クラウドサービスが提供する無料容量と、代表的な有料プランの料金を比較してみましょう。

ちなみに、筆者 taoは、パソコンもタブレットもスマホもAppleなので、メインのCloudは、Apple iCloud+です。これは2011年のサービス開始から使い続けています。現在は、2TBを契約中です。

また、従来からMicrosoft 365サービスを何年も使い続けていますので、その流れで、OneDrive 1TBも使い続けています。

そして、最近は、AIでGeminiを使い続けていますので、Google AI Proに課金中です。その流れで、Google Drive 2TBを使っています。

サービス名無料容量有料プラン例(日本円/月、または年額)
Apple iCloud+5GB50GB:150円/月
200GB:450円/月
2TB:1,500円/月
6TB:4,500円/月
12TB:9,000円/月
Google Drive15GB100GB:250円/月
200GB:350円/月
2TB:2,900円/月
5TB:3,600円/月
10TB:7,280円
Microsoft OneDrive5GB個人/家庭向け(Microsoft 365 Basic):100GB:2,440円/年(約203円/月)
個人/家庭向け(Microsoft 365 Personal):1TB:14,900円/年(約1,241円/月)
法人向け(OneDrive for Business Plan 1):ユーザー1人あたり1TB:630円/月

注:料金は為替レートやプラン内容の変更により変動する可能性があります。前述の価格は年額契約もありますが、表では比較目的で月額で統一しています(Microsoftは365サービスの付帯なので年額表示)。

Google Driveは無料容量が15GBと最も大きく、気軽にクラウドサービスを試してみたい方には魅力的です。有料プランについては、iCloud+とGoogle Driveは2TBで月額10ドル前後と、比較的近い価格帯で提供されています。

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メリット・デメリットの比較

各サービスの具体的なメリットとデメリットを比較し、あなたの利用シーンに合致するかどうかを考えてみましょう。

Apple iCloud+

  • メリット:
    • Appleデバイスとの抜群の連携:
      • iPhone、iPad、Macユーザーにとって、データ同期やバックアップが非常にスムーズに行えます。
    • 高いプライバシー保護:
      • 「Advanced Data Protection」を有効にすることで、Appleでさえアクセスできないエンドツーエンド暗号化が提供され、プライバシーを重視するユーザーには大きな安心感を与えます。
    • 写真管理に最適:
      • iCloud写真をオンにするだけで、すべての写真や動画が自動的にクラウドに保存・同期され、あらゆるAppleデバイスからアクセス・編集が可能です。
  • デメリット:
    • 無料容量の少なさ:
      • 5GBの無料容量は、Appleデバイスのバックアップや写真の保存で比較的すぐに不足しがちです。15年間、iCloudを使い続けているユーザー視点でいうと、「5GBの無料容量」は意味無しです。そして、Appleデバイスユーザーなら、最初のクラウドはiCloud+一択ですね。スタートは200GBからで良いのではと考えます。
    • Appleエコシステム外での使いにくさ:
      • Androidデバイスではブラウザ経由でしかアクセスできず、Windowsアプリも同期問題や速度の遅さが報告されることがあります。
    • ファイル管理の柔軟性の低さ:
      • Web版ではアルバム内にサブフォルダを作成できないなど、整理機能がGoogle Driveに比べて劣る点があります。また、Google Driveのような文書作成ツールは組み込まれていません。
    • ちょうどよいクラウドのサイズ提供がない:
      • 現在、パソコン、タブレット、スマホすべてApple製品を使っています。そんなこんなで、現在は800GBくらいクラウドを消費しています。つまり、本当なら1TBサイズで間に合うのですが、そのちょうど良い1TBの選択肢がありません。

Google Drive

  • メリット:
    • クロスプラットフォーム対応:
      • Windows、Mac、Android、iOSなど、多くのデバイスで一貫した操作性を提供します。複数のOSを使うユーザーには特に最適です。
    • 強力な共同作業機能:
      • Google Docs、Sheets、Slidesなどの統合されたオフィススイートにより、チームでの文書作成や共有、リアルタイム編集が非常に効率的に行えます。
    • AIを活用した多機能性:
      • 写真の高度な検索機能など、AIを積極的に取り入れた機能が利用でき、今後もAI機能の進化が期待されます。
    • 無料容量の多さ:
      • 15GBの無料容量は、多くの個人ユーザーにとって十分なスタートラインとなります。
    • データ転送速度が速い:
      • 5GBのファイルを約7分でアップロード・ダウンロードできるなど、高速なパフォーマンスが報告されています。
  • デメリット:
    • プライバシーへの懸念:
      • Googleはデータ活用をビジネスモデルとしているため、広告表示などへのデータ利用に抵抗を感じるユーザーもいるかもしれません。
    • エンドツーエンド暗号化がデフォルトではない:
      • 高度なプライバシーを求める場合、別途サードパーティの暗号化サービスを利用する必要があります(法人向けプランではクライアントサイド暗号化オプションあり)。

Microsoft OneDrive

  • メリット:
    • Microsoft Officeとの強力な連携:
      • Word、Excel、PowerPointなどのOfficeファイルを日常的に使うユーザーには、OneDriveは非常に便利です。共同作業もスムーズに行えます。
    • Windows OSとの高い親和性:
      • Windows PCの標準的なファイル管理ツール(エクスプローラー)から直接アクセス・同期できるため、Windowsユーザーには使い慣れた感覚で利用できます。
    • ファイルオンデマンド:
      • クラウド上のファイルをローカルにダウンロードせずに、ファイルの一覧だけを表示できるため、PCのストレージ容量を節約できます。
  • デメリット:
    • 無料容量の少なさ:
      • iCloud+と同様に、5GBの無料容量はすぐに不足する可能性があります。
    • 日本語対応の不足:
      • サービスや情報の一部が英語のみで提供されていることがあり、英語が苦手なユーザーには不便に感じられるかもしれません。
    • リージョンの少なさ:
      • データセンターの地域(リージョン)が他の大手サービスに比べて少ないため、障害時の耐性や通信速度に影響が出る可能性があります。
    • 過去のデータ管理問題:
      • 意図しない同期による個人情報流出やデータ消失の事例が報告されており、設定には注意が必要です。
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あなたに最適なクラウドサービスは?

これまで見てきた各サービスの特徴を踏まえ、どのようなユーザーにどのサービスが向いているかをまとめました。

  • Apple製品をメインで使っている方:
    • iCloud+ が最も適しています。
      • Appleデバイス間のシームレスな同期、簡単なバックアップ、写真管理、そしてAppleが提供する強固なプライバシー保護機能が大きな魅力です。家族でApple製品を共有している場合も、ファミリー共有機能が非常に便利です。
  • Androidユーザー、複数のOSやデバイスを使う方、共同作業を頻繁に行う方:
    • Google Drive がお勧めです。
      • その汎用性と、Google Docs、Sheets、Slidesといった統合された共同作業ツールは、特にチームでの作業や、デバイスに依存しない柔軟なデータ管理を求める方に最適です。無料容量が15GBと大きいのも魅力です。
  • Microsoft Officeを日常的に使う方、Windowsユーザー:
    • Microsoft OneDrive が有力な選択肢となるでしょう。
      • Office製品との高い連携性は、文書作成やデータ分析などを頻繁に行う方にとって大きな利点となります。Windows OSとの統合もスムーズな利用を可能にします。

複数のサービスを併用する「いいとこ取り」も有効:
多くのユーザーは、一つのサービスに限定せず、それぞれの強みを活かして複数のクラウドサービスを使い分けています。
例えば、Apple製品のバックアップやプライベートな写真・動画はiCloud+に、仕事の共同作業や汎用性の高いファイルはGoogle Driveに、OfficeドキュメントはOneDriveに、といった使い分けです。
これにより、各サービスのメリットを最大限に享受しつつ、デメリットを補い合うことができます。

クラウドサービスより、NASがいい?

画像引用元:価格.com

NASとは、Network Attached Storage(ネットワークアタッチトストレージ)の略で、ネットワークに接続して使用するストレージのことです。前掲の写真のようなものをいいます。

これは、外付けHDDのようにパソコンに直接接続するのではなく、LANケーブルでルーターなどを経由して接続し、複数のデバイスから同時にアクセスしてファイル共有やバックアップなどに利用できます。

この類のNASは個人が自宅に設置して運用します。これにより、クラウドサービスのように、データを持ち歩くことなく、そして、スマホなどのデバイス容量を圧迫することなく、いつでもどこからでもデータを参照・編集することが可能になります。

NASは一度設置してしまえば、容量も自由だし、月額料金もかからないし、「クラウドより断然 NASでしょ!」という方もいます。筆者も自宅にNASを導入していますが、実際はあまり使っていません。それは、iCloudやGoogle Driveのクラウドのほうが使いやすいし、安全だからです。

これは考え方で、NASを否定するものではありません。

最近のNASは使いやすくなって来ましたが、そこそこ初期投資には値が張ります。また、セキュリティ面は自己責任です。盗難や火事などによる喪失も考えられます。

最終的にクラウドサービスを選択するか、NAS導入を選択するかについては、メリット・デメリットを勘案してお考えください。

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ちなみに、筆者の自宅にあるNASはかなり旧式のものです。今、買い替えるとしたら次のものを買います(とりあえず、クラウドサービス合計で5TBあるので、実際は買いませんが・・・)。機能的には、これがあれば十分ですね。ただし、価格(すなわち初期投資)は10万円を超えます(T_T)

まとめ

Apple iCloud+、Google Drive、Microsoft OneDriveは、それぞれ異なるエコシステムと強みを持つ主要なクラウドストレージサービスです。

Apple iCloud+ はAppleデバイスとのシームレスな連携と強力なプライバシー機能が特徴で、写真やデバイスバックアップに最適です。

Google Drive は最も汎用性が高く、多種多様なプラットフォームに対応し、Googleの生産性ツールによる共同作業機能が優れています。

Microsoft OneDrive はMicrosoft OfficeやWindowsとの高い親和性が強みで、ビジネス文書の管理やWindowsユーザーに適しています。

無料容量や有料プランの料金体系もそれぞれ異なるため、ご自身のデバイス環境、データの種類、利用目的、そしてプライバシーや共同作業の必要性などを考慮し、最適なサービスを選択しましょう。まずは無料プランを試してみて、ご自身の使い方に合うかどうかを確認することをお勧めします。複数のサービスを組み合わせて利用することで、各々のメリットを最大限に引き出すことも可能です。

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