横綱豊昇龍、引退の危機か? 2025年7月場所の苦境と未来を徹底解説

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※本記事は、豊昇龍の休場が発表される前に公開しています。

2025年7月場所、大相撲界に激震が走りました。

横綱・豊昇龍は、昇進して3場所目を迎えました。新横綱・大の里に対し、先輩横綱としての意地で燃えていたと聞こえています。しかし…

4日目を終えた時点でまさかの1勝3敗と苦境に。特に、2日目から3日連続で平幕力士に金星を配給。この異例の事態に、ファンや関係者からは不安と心配の声が相次いでいます。

4日目の対戦相手であった前頭二枚目の阿炎に押し出しで敗れた際には、行司軍配差し違えという際どい判定が物言いの末に覆りました。豊昇龍の表情を見た者たちからは、「何かを思う表情」「休場しちゃうの?」「どこか悪いのかな」「泣いてるように見える」といった様々な憶測が飛び交いました。

そして迎える5日目、豊昇龍は同じく1勝3敗と不調の東前頭二枚目・王鵬と対戦します。過去の対戦成績は8戦して4勝4敗の五分。現在の豊昇龍関の調子を考えると、王鵬関が勝利する可能性も十分にあります。

もし5日目に黒星を喫し4敗目となれば、そのまま休場となる可能性も指摘されています。そうなれば横綱昇進後3場所目で2度目の休場です。事情は違いますが、元横綱・稀勢の里(現・二所ノ関親方)以来の事態です。これは単なる休場にとどまらず、「引退の危機」とも言える状況を招きかねません。

この記事では、豊昇龍の現在の苦境に深く切り込み、その背景と今後の展望について詳細に解説します。

  • 筆者 TOPIOの個人的な意見ですが、5日目の王鵬戦の結果に関わらず、豊昇龍は6日目から休場することが、日本相撲協会と豊昇龍にとっては深手を追わない選択だと考えます。
  • 2025年7月17日14時追記
    • 横綱・豊昇龍が5日目から休場することが発表されました。
    • 横綱・豊昇龍休場について、NHK大相撲解説者・舞の海氏は次のようにコメントしています。

(4日目の阿炎戦は)おそらく痛みはあったと思いますね。それと2連敗してますから、かなり硬くなったんじゃないかなと思いますね。なかなか安定感に欠けますよね。けがですから仕方がないんですけれどもこの先、横綱を張っていくにはもう少しけがをしない、強い体を作って1年間務め上げてほしいですよね。

引用元:サンスポ
この記事でわかること
  1. 5日目対戦相手、王鵬の取組予想
  2. 5日目黒星の場合の今場所の豊昇龍の動向
  3. 5日目白星の場合の今場所の豊昇龍の動向

なお、豊昇龍については、次の記事なども書いています。とくに、次に掲げた3番目・4番目の記事を読むと、豊昇龍の序盤の不調は3場所続いていたということがわかります。つまり、豊昇龍は不調にならざるを得ない何か(怪我です)を抱えているということなのです。

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目次

第1章:時期尚早だった横綱昇進?

豊昇龍は、現在の角界における最高位を担う期待の横綱なのですが…。

以下、豊昇龍のプロフィールです。

  • 四股名:豊昇龍 智勝
  • 本 名: スガラグチャー・ビャンバスレン
  • 誕生日: 1999年5月22日(26歳)
  • 出身地: モンゴル国ウランバートル市
  • 所 属: 立浪部屋
  • 身 長: 188cm
  • 体 重: 150kg(2025年6月30日現在)
  • 最高位: 第74代横綱
  • 叔 父: 第68代横綱・朝青龍明徳
  • 生涯戦歴: 347勝208敗5休(44場所)
  • 幕内戦歴: 265勝160敗5休(29場所)
  • 幕内最高優勝: 2回(2023年7月場所、2025年1月場所)
  • 横綱昇進: 2025年3月場所
  • 得意技:右四つ、寄り、投げ

横綱昇進は時期尚早だった?

豊昇龍の横綱昇進は、高く評価される一方で、一部では「時期尚早だったのではないか」という指摘も存在します。

この見方は、以下の3つの点から考えることができます。

  1. 横綱昇進時の成績が歴代最低水準であったこと:
    • 豊昇龍は、横綱昇進の目安とされる「大関で2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる好成績」という条件を満たしてはいました。しかし、その直前の9月場所では8勝7敗と振るわず、大関昇進の目安となる「直前3場所での33勝」は、年6場所制に移行してからの横綱昇進者としては最も低い成績でした。さらに、横綱昇進を決めた場所での12勝3敗という成績も、綱取り場所の優勝成績としては「些かレベルが低い」とされ、その3敗すべてが平幕相手への取りこぼしであったことも指摘されています。
  2. 横綱審議委員会での歪んだ決定プロセス:
    • 豊昇龍の横綱昇進については、審判部内でも見送りを支持する声が多数を占め、意見が割れていたと報じられています。しかし、横綱審議委員会ではわずか10分程度の議事時間で満場一致の推薦が決定されました。この経緯から、「作られた横綱」という印象を与えてしまったと批判されており、本来慎重であるべき横綱昇進の決定が、迅速にされすぎたという見方があります。
    • 2025年1月場所で横綱・照ノ富士(現・伊勢ヶ濱親方)が引退し、横綱ゼロとなる事情がありました。また、10月には海外巡業が控えており、横綱不在だけは免れなかったなどの事情が、豊昇龍の横綱昇進を後押ししたとも言われています。
  3. 昇進後の成績不振:
    • 新横綱として迎えた2025年3月場所では、初日に黒星を喫し、9日目までに3つの金星を平幕に与える異例の事態となりました。最終的にこの場所は5勝4敗5休で途中休場となり、新横綱の途中休場としては39年ぶりの屈辱となりました。これは、横綱昇進に難色を示していた関係者やファンの不安が的中した形であり、その実力に対する疑問が再燃する結果となっています。
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第2章:横綱3場所で金星配給8個

豊昇龍は横綱昇進後わずか3場所で、すでに合計8個もの金星を平幕力士に配給しています。これは、1998年九州場所の3代目若乃花以来、新横綱から3場所目までで最も多い金星配給記録とされています。

金星配給の推移:

  • 2025年3月場所(新横綱場所):
    • 5日目:西前頭二枚目・千代翔馬
    • 8日目:東前頭四枚目・髙安
    • 9日目:西前頭四枚目・一山本
    • この場所で新横綱が3個の金星を配給したのは、61年ぶり4人目の昭和以降最多タイ記録となりました。
  • 2025年5月場所:
    • 3日目:西前頭一枚目・王鵬
    • 4日目:東前頭二枚目・阿炎
  • 2025年7月場所(本場所):
    • 2日目:西前頭一枚目・若元春
    • 3日目:東前頭一枚目・安青錦
    • 4日目:西前頭二枚目・阿炎
    • この7月場所では、2日目から4日目まで3日連続で金星を配給する異常事態となっています。これは昨年春場所の照ノ富士以来の屈辱であり、令和に入ってからは3人目です。

金星配給が多いことは、横綱としての深刻な問題点を示唆します。

まず、金星は平幕力士が横綱に勝利した際に与えられる褒賞であり、横綱が格下相手に敗れることを意味します。これは、横綱の「弱さ」を問うものとなり、その権威と品格を損なうことにつながります。

また、連日金星を配給する状況は、ファンに「覇気が感じられない」、「横綱相撲としては0点」 といった強い不満を抱かせ、横綱としての責任を果たせていないという批判に直結します。

さらに、土俵上でのパフォーマンスに対する純粋な不満が、SNSなどで多数見られるほどヒートアップしており、この「金星乱発」の状況は、豊昇龍関が「休場ピンチ」に陥っているだけでなく、横綱としての信頼を大きく揺るがす深刻な問題にまでなっているのです。

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第3章:稽古が足りない!?

豊昇龍の現在の苦境について、日本相撲協会の八角理事長(元横綱・北勝海)は、7月場所4日目後に非常に厳しい言葉を投げかけています。

八角理事長の言葉:

  • 「豊昇龍はいつも序盤が悪い。稽古が足りないということ。気持ちを強く出さないと」
  • 「気持ちを読まれているよね。一発目で引いたよね。いいときは気持ちが強いけど、悪いときにね

この「稽古が足りない」という指摘は、単に練習量が不足しているという意味合いだけでなく、より深い問題をはらんでいます。

稽古が足りないとはどういうことか:

  1. 場所前の体調不良と負傷:
    • 豊昇龍には、横綱には求められる場所前の万全の調整力が無い。
    • 豊昇龍は、7月場所前に発熱して体調を崩し、2日間稽古を休んでいたと報じられています。また、場所前から出稽古で左足親指を痛めており、場所中も治療を続けている状態です。このような満身創痍の状態では、思うような稽古ができず、結果的に「稽古が足りない」状況に陥っていると考えられます。
  2. 相撲内容に良い方向での向上が無く、悪化している:
    • 豊昇龍には、圧倒的な勝ちパターンが無い。
    • 師匠の立浪親方(元小結・旭豊)も、「上半身で取り過ぎている。相撲が悪い。前に出なきゃダメ」と指摘しており、「努力が足りない」とも言い切っています。豊昇龍は、立ち合いで相手の強烈なもろ手突きにのけぞるなど、本来の「素早く激しい攻め」が信条であるにもかかわらず、防戦一方になる場面が見られます。これは、稽古で培うべき基本的な攻めの形や、体幹の強さが十分に発揮されていないことを示唆しています。
  3. 精神的な弱さ:
    • 豊昇龍の立ち会い前の妙なパフォーマンスは弱さの反映。
    • 八角理事長は、「気持ちを読まれている」「悪いときに(気の強さが出ない)」と、豊昇龍の内面的な部分にも言及しています。横綱という最高位の重圧の中で、怪我や連敗によって精神的に追い込まれ、本来の強気な相撲が取れていない可能性があります。これは、単に体を鍛えるだけでなく、精神的な強さも稽古を通じて養う必要があるという、横綱としての宿命を突きつけられていると言えるでしょう。

豊昇龍自身は、以前に体重が増えたことで怪我をしたくないため「前に出る相撲に変えた」と語り、意識的に基礎運動やぶつかり稽古も増やしたと話しています。

しかし、現在の土俵上でのパフォーマンスは、その意識と現実のギャップを示しており、心身ともに「万全ではない」状況が「稽古不足」という厳しい評価に繋がっているのです。

一方、八角理事長は大切なことを失念しています。それは、今の危うい大相撲の状況をつくっている最大の責任は、八角理事長自身にあるということを…。

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それから蛇足ですが、稽古が足りないと豊昇龍に言うだけでは不十分です。4日目で王鵬に黒星を喫した横綱・大の里に対しても「稽古が足りなすぎる、毒饅頭ばっかり喰うやつがあるか!」と怒るべきです。

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第4章:2025年豊昇龍引退の危機

横綱という地位は、大関への陥落がなく、一度昇進すればその責務を全うする重いもの。成績が低迷すれば批判は避けられず、豊昇龍が現在直面しているような「3日連続金星配給」や「横綱昇進後3場所で2度目の休場危機」は、まさに「引退の危機」と表現されるほど深刻な状況です。

この引退の危機を乗り越えるには、以下の点が重要になります。これは前掲した問題3点を乗り越えることに他なりません。

  • 怪我からの完全な回復と克服:
    • 現在抱える左足親指、そして春場所で途中休場に追い込んだ右肘関節内遊離体と頸椎捻挫 といった怪我を完治させることが最優先です。得意の立ち合いからの攻めができない現状では、本来の相撲を取り戻すことは困難です。
  • 相撲内容の改善と「型」の確立:
    • 評論家から「型が無い」「半端相撲」「サーカス相撲」と指摘される相撲内容を改善し、安易な変化や小細工に頼らない、前に出る正攻法の相撲を確立することが求められます。師匠や八角理事長が指摘する「上半身に頼りすぎ」や「前に出ない相撲」を克服し、横綱としての「覇気」を取り戻す必要があります.
  • 精神的な強さの回復:
    • 横綱の重圧、相次ぐ金星配給、そして怪我による不調は、豊昇龍の精神状態にも影響を与えています。過去には「何が起きても休場はしない。負けても休場しない。僕がやらなきゃいけない。最後までやります」という強い言葉を残していましたが、その言葉通りの強い精神力で土俵に臨むことが不可欠です。

一方、今回の事態において、日本相撲協会にも責任が大いにある!と言わざるを得ません。

  • 時期尚早な昇進決定:
    • 豊昇龍の横綱昇進は、審判部内で意見が割れ、昇進反対意見が「かなりの割合で存在した」にもかかわらず、横綱審議委員会がわずか10分程度で満場一致の推薦を決定しました。これは、成績だけでは疑問視される部分があったにもかかわらず、急いで横綱を誕生させた印象を与えています。
  • 横綱空位回避の意図:
    • 照ノ富士の引退により、角界が横綱空位となることを避ける目的があったことが明らかである とされており、これが実力以上の期待値を伴う昇進となった可能性があります。結果として、横綱という重責に豊昇龍関が耐えきれていない現状があるとも考えられます。

協会の昇進基準の厳格化や、力士の心身の状況をより深く考慮した判断が求められます。豊昇龍がこの危機を乗り越え、真の横綱としての強さを見せることができるか、その未来は彼の努力と、周囲のサポートにかかっています。

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第5章:横綱・豊昇龍についての、よくあるQ&A

豊昇龍の苦境を巡り、多くの疑問や懸念が寄せられています。ここでは、よくある質問とその答えをまとめました。

  1. Q: 豊昇龍はなぜ「作られた横綱」と言われるのですか?
    • A: 横綱昇進には反対意見も存在し、特に昇進に必要な「大関で2場所連続優勝、もしくはそれに準ずる成績」は満たしていたものの、それ以前の成績(9月場所8勝7敗)や、優勝場所でも平幕に3敗したことなどから、実力を疑問視する声がありました。また、横綱審議委員会が満場一致で、わずか10分程度で議事を終えたことも「作られた」印象を与えたためです。
  2. Q: 横綱昇進後、なぜこんなにも苦戦しているのですか?
    • A: 新横綱場所から肘や頸椎捻挫などの負傷を抱えており、得意の立ち合いからの激しい攻めが発揮できていません。また、師匠や八角理事長からは「上半身に頼りすぎ」「前に出ない相撲」「稽古が足りない」「気持ちの弱さ」を指摘されています。多くの金星配給や休場は、横綱としての品格や実力への批判につながっています.
  3. Q: 豊昇龍の相撲の課題は何ですか?
    • A: 突き押し力士に対して脆く、立ち合いで圧力に押されると負ける傾向があります。また、「型が無い」「半端相撲」「サーカス相撲」と評されることがあり、安易な変化や小細工を使う相撲も欠点とされています。さらに、フィジカル面の物足りなさや、攻めずに安易に差す相撲も指摘されています.
  4. Q: 過去に3日連続で金星を配給した横綱はいますか?
    • A: はい、平成以降では9度目、令和では3人目の屈辱です。直近では2024年春場所の照ノ富士が記録しています。昭和以降では宮城山、千代の山、稀勢の里などが複数回記録しています。
  5. Q: 豊昇龍の休場は今回が初めてですか?
    • A: いいえ、新横綱場所だった2025年3月場所でも、右肘関節内遊離体と頸椎捻挫のため10日目から途中休場しています。新横綱の途中休場は1986年9月場所の双羽黒以来39年ぶりのことでした。今回の休場となれば、昇進後3場所で2度目となり、稀勢の里(現・二所ノ関親方)以来のケースとなります.
  6. Q: 豊昇龍が金星を配給した相手と回数は?
    • A: 横綱昇進後3場所で合計8個の金星を配給しています。具体的には、2025年3月場所に千代翔馬、髙安、一山本 に各1個。2025年5月場所に王鵬、阿炎 に各1個。そして2025年7月場所には若元春、安青錦、阿炎 に各1個です。
  7. Q: 豊昇龍はなぜ引退の危機にあると言われるのですか?
    • A: 横綱という地位は甘くなく、成績低迷が続けば批判は避けられません。昇進後3場所で既に2度目の休場危機に瀕し、通算8個もの金星を配給している異例の事態は、横綱としての責任を果たせていないと見なされ、引退が現実味を帯びる状況です。八角理事長も「稽古が足りない」「気持ちを強く出さないと」と厳しい言葉をかけています。
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まとめ

  • ※2025年7月17日14時追記
    • 記事冒頭でも追記しましたが、横綱・豊昇龍は5日目から休場すると発表がありました。

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横綱・豊昇龍は、2025年7月場所で1勝3敗と大きく出遅れ、横綱昇進後わずか3場所で通算8個の金星を配給、そして2度目の休場危機に直面しています。彼の横綱昇進は、歴代の横綱と比較して低調な成績や、審判部内の意見の相違にもかかわらず満場一致で決定された経緯があり、「時期尚早」との批判も少なくありません。

八角理事長からは「稽古が足りない」「気持ちを強く出さないと」と厳しい言葉が向けられ、場所前の体調不良や怪我も、その不振に拍車をかけています。現在の状況は、横綱としての品格や実力を問われる「引退の危機」とも言えるでしょう。

特に5日目の対戦相手である王鵬との一戦は、豊昇龍の今場所の行方を大きく左右します。この苦境を乗り越えるためには、怪我の完治、相撲内容の根本的な改善、そして何よりも横綱としての強靭な精神力の回復が不可欠です。付け焼き刃でなんとかなることではないのです…。

日本相撲協会が横綱空位を避けるために下したとされる昇進決定の責任も問われる中、豊昇龍がこの試練を乗り越え、真の横綱として土俵に立ち続けることができるのか、その動向に注目が集まります。

大相撲ファンとしてあってほしくない予想ですが、2025年度中の横綱・豊昇龍の引退もありえるかもしれません。もちろん、そのときには、八角理事長の責任も強く問われるべきでしょう。

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