※誤字脱字は随時修正していますm(_ _)m
2025年5月場所は、大関・大の里の「初めての横綱挑戦場所」でした。大の里はその初回の挑戦で十分な結果を出しました。14勝1敗の連続優勝(通算4回目の優勝)です。
本記事は千秋楽結びの一番前に書き始めています(記事公開は千秋楽結びの一番終了後です!)。今見ているNHKの大相撲では「場所後、八角理事長が大の里の横綱昇進について、臨時理事会を招集する」旨の報告がありました。これで、場所後、大の里の横綱昇進が実現することになります。
ここから、本論。
この記事は、恒例の翌場所の幕内番付予想(TOPIO版)です。
前頭筆頭から前頭5枚目まで「負け越しの嵐状態」、加えて、久しぶりの三役入りを果たした小結・高安も負け越しとなり、番付予想に、いつも以上の時間が掛かっています。少し説明すると・・・
大関・大の里が横綱に昇進し、大関は琴櫻1人(奇数)になります。そして、関脇は伴に勝ち越しで東西が入れ替わるしか変化なし(つまり大関昇進者はいない、結果、関脇は偶数)。加えて、小結は高安が平幕に落ち(小結が1つ空席となる)、さらに、もう一人の小結・若隆景は12勝と大勝ち(このまま小結に置くのは現実的ではなく、来場所は関脇復帰だろう、すると小結が2つ空く)。しかし、小結にすんなり上がれる力士が平幕上位にいない・・・。
そんなこんなの混乱のなか、平成26年3月場所に「解」を見いだしました。
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前振りが長くなりました。繰り返しますが、この記事はいつもの次場所の幕内番付予想、「2025年7月場所の幕内番付予想(TOPIO版)」です。合わせて、7月場所に期待する5つのことについて、書かせていただきました。
- 日本一早い!2025年7月場所の幕内番付予想(TOPIO版)
- 2025年7月場所の幕内優勝予想
- 2025年7月場所に期待する5つのこと
ところで、筆者 TOPIOは5月場所の13日目、初日から土つかずの13連勝で早々に大の里が幕内優勝を決め、嬉しさのあまりに「7月場所の幕内番付予想(上位限定版)」を記事化してしまいました。
千秋楽が終わった今、見直すと、かなり間違っています。こちらの記事です。

また、次の記事は、大の里の強さを多角的に分析した記事です。来場所以降の横綱・大の里に期待することも書いています。

2025年7月場所、幕内番付予想(TOPIO版)
来場所の幕内番付予想は、コレです。

今回は冒頭にも書きましたが、難問山積。その原因の一番は、12勝と大勝ちした小結・若隆景をどうするか。また、一人大関となってしまった後をどう補完するか。
関脇は大関昇進する者無しで、東西交換で言わば無風状態。関脇を偶数で決定と捉えれば、小結・若隆景が昇進する余地無し?
一方、若隆景が仮にかつての番付・関脇に返り咲いたとして、小結が2つ空席となるのですが、そこに昇進して滑り込む平幕上位の者がいない!!だから、若隆景は小結に据え置き・・・ではいくらなんでも。それに、2横綱となった今、充実すべきは大関。だから、関脇は多いほうが望ましい。
そんなこんなで出した結論が前掲の予想番付です。「大関の人数が奇数、関脇の人数も奇数」という場所があるか探しました。答えは平成26年3月場所にありました。当時の経緯を少し書きます。
平成25年11月場所で、大関の琴欧州がカド番でしたが負け越し。翌平成26年1月場所は、大関は、稀勢の里・鶴竜・琴奨菊の3人態勢。一方、関脇は、豪栄道と大関を陥落した琴欧州の2人態勢。この1月場所、豪栄道と琴欧州は伴に8勝7敗で勝ち越し。そして、小結・栃煌山が11勝と大勝ち。そこで晴れて、3月場所は関脇3人態勢となりました。
※平成26年3月場所の上位陣
(東) (西)
白 鵬 横 綱 日馬富士
鶴 竜 大関1 琴奨菊
稀勢の里 大関2
豪栄道 関脇1 琴奨菊
関脇2 栃煌山
豊ノ島 小 結 松鳳山
これの再現で、7月場所は「大関・琴櫻1人、関脇は霧島、大栄翔、若隆景の3人」。2つ空席となった小結には、平幕中位から大抜擢するしかありません。
2025年7月場所、幕内優勝予想
「2横綱態勢」となった7月場所。この2横綱の間には、恐らく「どちらが先に横綱での優勝を果たすか」という戦いがあるでしょう。大相撲ファンとしては強い横綱同士が対峙する場所は大いに期待するところ。
そんなことを踏まえ、7月場所の幕内優勝を予想してみました。「○番手予想」ですが「本命」「対抗」「大穴」と読み替えてください。
- 一番手予想:横綱・大の里
- 二番手予想:横綱・豊昇龍
- 三番手予想:関脇・霧 島
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冷静に5月場所を振り返ると、やはり幕内の強さを順位づけると、圧倒的に大の里、そして間違いなく次点は豊昇龍。これは7月場所も変わらないと推測。結果、一番手「大の里」、二番手「豊昇龍」。
そして、三番手に霧島をあげたのは、霧島が優勝を果たせば5月場所の11勝が大関返り咲きの起点となり、早いと9月場所後に大関昇進が決まります。それが霧島三番手にした理由です。期待の反映です。
2025年7月場所、5つの期待
この「5つの期待」についても、冒頭に掲げた参考記事にて、すでに項目は書いていますので、その「5つの期待」を詳細にする形で書き進めます。
期待1、強い横綱の実現
2025年に入って、1月場所、3月場所、5月場所と「強い横綱」は不在でした!!
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「強い横綱」で筆者 TOPIOが真っ先に想起するのが「白鵬」(現・宮城野親方)です。白鵬については所作・言動などが横綱にふさわしくないなど非難も多かったですが、強かったことは間違いありません。
そして、次に「強い横綱」というと、直近では「照ノ富士」(現・照ノ富士親方)です。照ノ富士は早々に大関に昇進し、「近々に横綱になること間違いなし」・・・と言われていました。しかし、怪我で序二段まで陥落。そこからの奇跡の復帰。幕尻で「ギリ返り入幕」を果たした場所で平幕優勝。そして、とんとんと番付をあげて横綱昇進を実現。
照ノ富士は、引退までに10回の優勝を果たし、うち、6回は横綱として優勝。さらに1回は全勝優勝をしました。晩年休場することが多かった横綱ですが、休場明けの優勝を繰り返していました。要するに、本調子の横綱・照ノ富士には誰も叶わなかったということです。
一般的に「強い横綱」というと、千代の富士、貴乃花、北の湖、朝青龍らが出てくるかもしれませんが照ノ富士も間違いなく「強い横綱」だったのです。しかし、満身創痍の照ノ富士は2025年1月場所に引退。それに呼応するように、2025年3月場所から横綱になったのが豊昇龍でした。
残念ながら、その3月場所には「強い横綱」は居なかった・・・。5月場所にも居なかったのです。言い方が過激過ぎる(あるいは不適切すぎる)かもしれませんが、「強い横綱の不在」が大の里の連続優勝をすんなりと実現させてしまったのです。だからこそ・・・
来る7月場所は「強い横綱」を2横綱で体現していただきたい。圧倒的な強さを見せつけ、千秋楽には「土つかず14勝連勝同士の決戦」を強く望んでいます。
そして、少なくとも2025年いっぱいは「強い2横綱」を体現し続けてもらいたい。それは、角界入りを望む若者たちのベース拡大を生むでしょうし、現役力士たちにも目指すべきゴールが明示され、彼らの頑張りにつながるでしょう。
期待2、大関昇進の実績積み重ね
「強い横綱」が実現すれば、次の期待は、「次期横綱を目指せる大関陣」が充実することです。
現在は琴櫻1人。しかし、現状では琴櫻が次の「強い横綱」となることは期待薄。いまのままでは琴櫻が「強い横綱」になれないどころか「横綱昇進」も果たせないでしょう。
理由は、「勝てる型」を持っていないからです。それと、変顔して立ち会い直前に身体全体を力ませるというおバカ(表現は不適切かもしれませんが)をやっているからです。戦いの世界全般で、ここ数年で明らかになった常識は「脱力」です。これの逆をいくのは、やはりおバカです。
話戻して、そんなこんなで琴櫻以外の大関実現が早々に望まれます(実は、横綱・琴櫻も大いに期待しています。期待しているからこそ辛口で書いてしまいました・・・)。
つまり、来る7月場所において、次期大関昇進の起点づくりを、霧島、大栄翔、若隆景の3人には、しっかりやっていただきたい。
5月場所で、関脇・霧島は11勝、小結・若隆景は12勝。この2人はすでに起点づくりは出来ているので、7月場所で少なくとも2桁の白星をあげれば、9月場所の白星しだいで9月場所後の大関昇進が実現します。ダブル昇進もいいですね。
一方、大栄翔については5月場所は10勝なので、固めをつぶって、これを起点と考えれば7月場所には12勝以上の成績が望まれます。
いずれにしても「強い2横綱」に続く、「強い3関脇」を実現し、この3関脇が終盤まで優勝争いに絡み続けること、それが7月場所を一番面白くする展開です。
期待3、9月場所、若手新三役の実現
さて、「強い2横綱」「強い3関脇」が実現されるとします。「強い2横綱」は大の里25歳、豊昇龍24歳と若手です。一方、「強い3関脇」は霧島29歳、大栄翔31歳、若隆景30歳とそれなりの年齢で、大関に昇進できたとしても、活躍し続ける次期横綱は望めないでしょう。
となると、次世代を担う横綱・大関を輩出するためには、若手の新三役実現が望まれます。
ここで将来の横綱・大関を狙える候補として、次の関取たちが「9月場所で新三役入り」できるような活躍(あるいは11月場所で新三役できるような活躍)を期待します。
以下、年齢は2025年5月場所・千秋楽現在です。
- 王 鵬(25歳)
- 平戸海(25歳)
- 尊富士(26歳)
- 伯桜鵬(21歳)
- 阿武剋(25歳)
- 今回の7月場所幕内番付予想で、阿武剋を小結と予想してしまいました・・・
- かなり無理はあるけど・・・
- 安青錦(22歳)
- 琴勝峰(25歳)
- 朝紅龍(25歳)
- 草 野(23歳)
- 若 碇(20歳)
期待4、新入幕力士の活躍
番付予想で筆者 TOPIOが新入幕を予想した草野と若碇。
具体的にはそれぞれ10勝以上の白星で、9月場所には平幕上位にジャンプアップすることを期待しています。
ベテランの活躍
ここまで「横綱の活躍」「中堅の活躍(関脇3人)」「若手の活躍(前述の10人)」と期待を書いてきました。
そして、あと期待すべきはベテランの活躍です。横綱が活躍し、中堅が活躍し、若手が活躍し、そしてベテランが活躍すれば、大相撲が盛り上がること間違いなしです(^^)/
ということで、次のベテランの活躍を期待しています。年齢は若手のときと同様です。
- 玉 鷲(40歳)
- 佐田の海(38歳)
- 高 安(35歳)
- 遠 藤(34歳)
- 竜 電(34歳)
なかでも、玉鷲には3回目の幕内優勝、高安には幕内初優勝を、密かに期待しています!
まとめ
2025年5月場所は、大関・大の里の連続優勝(14勝1敗)で幕を閉じました。場所後の新横綱昇進は間違い無しです。
筆者 TOPIOの私事ですが、場所前の優勝予想一番手が大の里でした。この優勝予想って「ほぼほぼ当たらない(笑)」のですが、今場所に限っては大当たり!
来場所も連続優勝で、本文中にも書きました「強い横綱」を体現してもらいたいです。
あと、5つの期待のなかで「横綱への期待」「中堅への期待」「若手への期待」「ベタランへの期待」と総花的に書きました、とにかく大相撲が、より活性化されることを一番期待しています。
7月場所も楽しみにしています!
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