尊富士の復活と九州場所での優勝可能性は?将来の大相撲界を担う逸材!

  • URLをコピーしました!
 *本記事を含め、当サイトでは広告を掲載しています。

2024年の大相撲界で最も注目を集めている力士の一人、尊富士が九州場所で幕内に復帰します。

その軌跡と今後の展望、とくに九州場所(11月場所)での尊富士の優勝可能性について考察してみます。

_/_/_/

なお、このサイトでは大相撲11月場所について、次の記事も書いています。本記事併せてご参照ください。

スポンサーリンク

目次

尊富士、110年ぶりの快挙からの転落?

尊富士は2024年3月の春場所で、新入幕ながら13勝2敗の成績を残し、実に「110年ぶりとなる新入幕優勝という快挙」を成し遂げました。しかし、その喜びもつかの間、春場所14日目に右足首を負傷してしまいます。

尊富士の選択は2つ。初優勝を諦め千秋楽を休場するか、大怪我を覚悟して千秋楽に臨むか。

そして、尊富士は後者を選択肢。初優勝を果たしたものの、重篤な怪我を負うこととなりました。

この怪我の影響で、夏場所(5月場所)と名古屋場所(7月場所)を休場せざるを得なくなり、尊富士は十両に転落してしまいました。

実は、十両転落だけでなく、幕下転落の可能性も大きくあったのです。というより、怪我の状態から考えると、幕下転落は防げないだろうと思われていました。

尊富士、見事な復活と再入幕?

しかし、尊富士は挫けませんでした。

春場所(3月場所)の初優勝で、夏場所(5月場所)は東前頭6枚目と大きく番付をあげましたが、怪我のため、その場所は全休となりました。

そして、その全休で、名古屋場所(7月場所)は東十両2枚目まで番付を落とします。しかし、怪我の影響大きく、名古屋場所は初日から休場。このまま休場を続けると、翌場所には幕下転落は必至となります。

そこで尊富士は、師匠・伊勢ヶ濱親方と相談の上、9日目から出場。9日目・10日目と白星をあげ、11日目に黒星となると、以後、再び休場します。

この結果、翌・秋場所(9月場所)では西十両11枚目と幕下陥落を免れることになりました。そして、この秋場所(9月場所)にて13勝2敗で優勝し、西十両11枚目という十両下位であるものの、九州場所(11月場所)での再入幕を果たしたのです。

尊富士が再入幕を果たした一番の要因は、「名古屋場所(7月場所)で途中出場をして、2勝をあげたこと」につきます。

これは怪我が回復していないなかで再度の大怪我を負うリスクがあったわけで、大きな掛けだったともいえます。

怪我を押しての初優勝といい、初日休場の場所と途中出場することといい、尊富士のリスクに負けない精神性は評価します。しかし、今後、そのリスクの実行で力士人生を縮めてしまわないことを願うばかりです。

尊富士、九州場所での期待は?

九州場所を前に、尊富士は「全然です。何も変わらない。15日間、相撲をとるだけです」と冷静なコメントを残しています。しかし、その実力は既に幕内優勝で証明済みです。

尊富士の強みは、鋭い立ち合いからのスピードあふれる一気の攻めにあります。また、関取昇進後は「皆勤すれば優勝」という無類の強さを見せています。

つまり、関取になって初めて皆勤(15日間フル出場すること)した2024年初場所(1月場所)では十両優勝。そして、2回目の皆勤となった春場所(3月場所)では新入幕で幕内初優勝達成。さらに、復帰に向けて再入幕を目指している3回目の皆勤となった秋場所(9月場所)では十両優勝。

最近の大相撲は「大の里凄い!」で盛り上がっていますが、尊富士も大の里に負けないくらい「凄い怪物」なのです。

_/_/_/

ところで…

順当に考えれば、尊富士の九州場所は10勝以上の勝ち星をあげて、来年初場所(2025年1月場所)で、上位者総当たりとなる前頭3枚目くらいまで格付けをあげることにあります。

そして、それが実現する可能性は高いと見ています。

根拠は、すでに幕内優勝を果たした実力者であること、そして、直近である秋場所(9月場所)で十両とはいえ優勝を果たしているからです。

でも、それで満足するハズがないのです。尊富士自身も、そして、ファンも…。

尊富士、九州場所での優勝の可能性は?

尊富士の優勝可能性は決して低くありません。その理由は以下の通りです。

スポンサーリンク

  1. 実績: 既に幕内優勝を経験しており、大舞台での戦い方を知っています。
  2. 復活の勢い: 秋場所での十両優勝により、自信を取り戻しています。
  3. 独自の相撲スタイル: スピードを活かした攻めは、他の力士にとって対応が難しい可能性があります。
  4. モチベーション: 再入幕を果たした今、さらなる高みを目指す強い意志が感じられます。

一部の意見としては、「西前頭16枚目という番付は、優勝を狙うには不利な位置にある」というものもあります。

しかし、「西前頭16枚目」ということは尊富士にとって追い風です。

それは春場所(2024年3月場所)の初優勝で証明されています。

この初優勝時、尊富士は東前頭17枚目で格付けとしては幕尻。通常、幕尻が、幕内の力士が前頭上位陣や、ましてや横綱や三役と対戦することはありません。

この場所、尊富士は幕内下位と対戦し続けますが、潜在力も含め実力差は歴然で、中日(8日目)まで勝ちっ放し。つまり、「中日勝ち越し」を達成してしまいます。大物がいないなか、こつこつと白星を重ねたわけです。

こうなると相撲協会も取組を考えざるをえません。

取組9日目・10日目・11日目には、それぞれ小結・阿炎、前頭5枚目・大の里、大関・琴ノ若(現・琴櫻)との取組が組まれてしまいます。そんな逆風に負けない尊富士は、いずれにも勝ち、なんと11連勝を達成してしまいます。

その後は、大関・豊昇龍と前頭1枚目・朝乃山に黒星を喫してしまいますが、結局、13勝2敗で初優勝を果たしました。

尊富士が11連勝を達成できた一番の要因は、中日まで実力差のある前頭下位とばかり対戦してきたからです。そして、尊富士の潜在的な能力が高いため前頭上位や三役との対戦でも力を発揮できたからです。

以上から、九州場所(11月場所)で、尊富士の格付けが「西前頭16枚目」ということは追い風なのです。

しかし、決して楽ではないことも確かです。

_/_/_/

ところで、筆者 TOPIOは、九州場所(11月場所)の幕内優勝を次のように予想しています。

  • 一番手 大 関・大の里
  • 二番手 大 関・琴櫻
  • 三番手 前頭16・尊富士

なお、大の里の優勝可能性などについて、次の記事も書いていますので、ご参照ください。

まとめ

尊富士は25歳という若さで、まだまだ成長の余地があります。同世代の大の里が大関に昇進したことも刺激になっているようです。

そして、同じ部屋(伊勢ケ濱部屋)の部屋頭・横綱照ノ富士からの「早く三役に上がれ」という言葉を胸に、尊富士は着実にキャリアを積み重ねていくことでしょう。

猛稽古で名高い伊勢ケ濱部屋に所属する尊富士。伊勢ケ濱部屋は十両以上の力士(つまり関取)の数も多く、尊富士にとって、これ以上ないほどの素晴らしい環境です。

この環境のなか、尊富士がますます力を溜めていくことは間違いありません。

そして、その力は間違いなく素晴らしい成果(横綱)として昇華するでしょう。

その昇華のきっかけとなる九州場所での尊富士の相撲に、大いに期待が高まります。幕内優勝という大きな目標に向けて、どのような相撲を見せてくれるのか、注目が集まります。

_/_/_/

なお、新十両となる3力士についても注目しています。

次の記事も書いていますので、ご参照ください。

スポンサーリンク

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次