【朝乃山復活物語2】時限爆弾を抱える右四つ。膝は、もう一度大関の重みに耐えられるのか?

  • URLをコピーしました!
 *本記事を含め、当サイトでは広告を掲載しています。
  • 2025年7月17日注記:
    • 朝乃山は5日目に取組あり、勝ちました。通算で2勝1敗となっています。

_/_/_/

不祥事からの再起を目差し、三役・小結までの復帰を果たした朝乃山。しかし、彼は怪我のため、小結の場所を全休。そして、再び三段目まで堕ちてしまうのです…。

朝乃山を襲ったのは、キャリアを左右する左膝前十字靭帯断裂という非情な大怪我でした。懸命なリハビリで土俵に戻りますが、なぜ怪我は繰り返されるのでしょうか。

彼の肉体が抱える「時限爆弾」の正体を、スポーツ科学の視点から徹底的に分析いたします。その膝は、もう一度大関の重みに耐えられるのか、深く考察してまいります。

_/_/_/

こちらの記事もどうぞ。

<スポンサーリンク>
目次

1. 二度目の転落を招いた「肉体の崩壊」

不祥事からの復活を果たしたものの…

かつて大関の地位に昇り詰めながら、新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン違反による出場停止処分を受け、そして、2022年7月場所には、番付を三段目まで降下させてしまった朝乃山。その後、2023年5月場所には再入幕を果たし、2024年5月場所には三役復帰(小結)も果たしたのです。しかし…

その厳しい試練から復活を目指す中で、彼は不祥事による信頼失墜とは異なる、新たな試練に直面しました。

それは、「肉体の崩壊」とも言える度重なる怪我との孤独な闘いです。特に、脚部を中心に続く負傷は、彼の再起の道を大きく阻む要因となってしまいました。

<スポンサーリンク>

2. 「左膝前十字靭帯断裂」とはどんな大怪我か

悪夢再び…

小結に復帰を果たした2024年5月場所ですが、場所前の怪我により、三役復帰の場所を全休することになりました。このときの怪我は右膝関節内側側副靱帯損傷で、約3週間の安静加療を要するというものでした。

続く、2024年7月場所は前頭12枚目まで堕ちてしまいましたが出場。しかし、怪我のため5日目から休場となりました。その怪我は、左膝前十字靭帯断裂左膝内側側副靭帯損傷左大腿骨骨挫傷。その時点では約2か月間の休務加療を要する見込みというものでした。

当初の怪我、右膝関節内側側副靱帯損傷をかばうあおりでしょうか、左を大きく傷めてしまったのです。

この怪我の深刻さから、関係者からは「1年は土俵に戻れないかもしれない」という見方も出るほどでした。彼はこの怪我に対し、左膝靭帯の再建手術を受け、2025年の初場所での復帰を目指し、懸命なリハビリを開始したのです。

2025年初場所での復帰スタートはかないませんでしたが、翌3月場所、三段目で復帰を果たし、その場所は7戦全勝で優勝。翌5月場所は幕下14枚目で6勝1敗、そして、今場所(7月場所)は、幕下筆頭にまであがって、今場所の勝敗次第では、9月場所は関取(十両以上)復帰が見えてきたのです。

<スポンサーリンク>

3. 復帰後の「怪我の連鎖」とそのメカニズム

度重なる怪我はなぜ起きる…

出場停止処分からの復帰以降、朝乃山は故障が続く状態に陥っています。 具体的には、2023年7月場所で左上腕二頭筋部分断裂により途中休場しましたが、その後再出場し勝ち越しを決めました。

しかし、同年秋巡業では左ふくらはぎ肉離れ、11月場所では左腓腹筋損傷で初日から休場し、途中出場ながら目標だった三役復帰は叶いませんでした。2024年1月場所では右足関節捻挫で途中休場。同年春巡業では右膝内側側副靭帯損傷で離脱し、5月場所は右膝負傷のため全休となりました。

そして、前述の2024年7月名古屋場所で決定的な左膝前十字靭帯断裂の重傷を負い、再び長期離脱を余儀なくされました。

これらの怪我の連鎖は、彼の得意とする「右四つ」の相撲スタイルと、肉体への過度な負担が関係している可能性が指摘されます。

右を差し、胸を合わせて寄る彼の相撲は、その力強さゆえに膝や足首に大きな負荷をかけることが考えられ、一度弱った部位が連鎖的に損傷するメカニズムとなっている可能性も否定できません。

<スポンサーリンク>

4. 現在のコンディションは…

次にけがした場合、どうにもならない…

朝乃山は、2025年3月場所において三段目全勝優勝を果たし、235日ぶりに土俵への復帰を飾りました。この復帰は「長い治療とリハビリを経て」実現したものです。

彼は復帰にあたり、「ヒザに向き合いながら稽古に精進したい」と、膝の状態と向き合いながら精進していく姿勢を示しています。また、2025年7月場所での十両復帰を目標に掲げ、「15日間、大銀杏をつけて相撲を取りたいし、それには今後いい成績を残さないと戻れない」と、関取復帰への強い決意を語っています。

しかし、彼の置かれている状況は依然として厳しく、彼は「次にけがした場合、どうにもならない」という深刻な危機感を抱いていることも示唆されています¹。

彼は「終わったわけじゃない。しっかり切り替えてやるしかない」と語り、前向きに進む意思を示していますが、今後も肉体的な限界との戦いは続くでしょう。

<スポンサーリンク>

5. 朝乃山の怪我に関する、よくあるQ&A 5つをリスト

朝乃山の怪我に関する、よくあるQ&Aをまとめました。

  1. Q1: 朝乃山が負った最も深刻な怪我は何ですか?
    • A1: 2024年7月名古屋場所で負った左膝前十字靭帯断裂です。この際、左膝内側側副靭帯損傷と左大腿骨骨挫傷も併発していました。
  2. Q2: その大怪我はどの程度の深刻さでしたか?
    • A2: 関係者からは「1年は土俵に戻れないかもしれない」と言われるほどの重傷で、靭帯の再建手術が必要となりました。
  3. Q3: 不祥事からの復帰後、他にも怪我はありましたか?
    • A3: はい、左上腕二頭筋部分断裂(2023年7月)、左ふくらはぎ肉離れ(2023年秋巡業)、左腓腹筋損傷(2023年11月)、右足関節捻挫(2024年1月)、右膝内側側副靭帯損傷(2024年春巡業)など、多くの怪我を経験しています。
  4. Q4: 現在の膝の状態と復帰の見込みはどうですか?
    • A4: 左膝靭帯の再建手術は成功し、2025年3月場所で三段目全勝優勝を果たし土俵に復帰しました。来年初場所(2025年1月)の復帰を目指してリハビリを開始したと報じられています。
  5. Q5: 怪我が彼の相撲に与える影響と、彼自身の心境は?
    • A5: 彼の得意な右四つの相撲スタイルは、膝や足首に大きな負担をかける可能性があります。彼は「ヒザに向き合いながら稽古に精進したい」と前向きな姿勢を見せていますが、同時に「次にけがした場合、どうにもならない」という厳しい現実も抱えながらの戦いを続けています¹。
<スポンサーリンク>

まとめ

ガラスのエースか、不屈の鉄人か。復活へのメディカルチェック!

朝乃山は、一度目の転落からの復活劇の途上で、度重なる肉体の故障という新たな「時限爆弾」を抱えることになりました。

特に左膝前十字靭帯断裂という大怪我とそこからの復帰は、彼の相撲人生における大きな転換点です。

彼は「ヒザに向き合いながら」、そして「終わったわけじゃない」という強い決意で土俵に立ち続けています。彼の肉体が「ガラスのエース」となるのか、それとも「不屈の鉄人」として、再び大関の重みに耐えうる強靭さを取り戻せるのか。

その復活の道のりは、今後の彼のコンディション、そして彼自身の並々ならぬ努力と覚悟にかかっていると言えるでしょう。

<スポンサーリンク>
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次