大の里、九州場所で新大関として綱取りスタート!その見どころ3点に迫る!

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大の里、2024年11月10日から開催される大相撲の九州場所(11月場所)では、新大関として土俵に立ちます。

大の里は、初土俵以来、9場所目で大関昇進を果たし、その力強い取り組みと精神力の強さでファンの期待だけでなく、大相撲界の将来を背負っています。

今回は、そんな大の里の魅力と九州場所で注目すべきポイントを、3つを紹介します。

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この記事で分かる、大の里3つのポイント
  • 大の里は、プレッシャーに強いか?
  • 大の里は、新大関での幕内優勝が可能か?
  • 大の里は、対戦相手の攻略法どうする?
目次

新大関はプレッシャーとの戦い?

大の里は九州場所で新大関として土俵に上がります。彼にとって、この地位はこれまでの努力の結晶であり、彼の強さを証明する新たな挑戦となります。

九州場所では、新たな地位に見合った力強い取り組みが期待されていますが、当然、精神的なプレッシャーにも打ち勝つことが求められます。

大の里はプレッシャーは実績で証明されている?

過去の大の里を見ると、昇進に伴うプレッシャーなどには相当に強い力士ではないかと思われます。それは過去の実績が示しています。

  • 幕下付出10枚目で迎えた初土俵(2023年5月場所)
    • 6勝1敗の好成績
  • 東十両14枚目で迎えた新十両(2023年9月場所)
    • 12勝3敗の好成績
  • 西前頭15枚目で迎えた新入幕(2024年1月場所)
    • 11勝4敗で敢闘賞受賞
  • 初三役・小結で迎えた夏場所(2024年5月場所)
    • 12勝3敗で、初場所から7場所目で幕内初優勝
  • 初の「新横綱昇進挑戦の可能性がある」場所(2024年9月場所)
    • 13勝2敗で、2度目の幕内優勝 → 大関昇進を勝ち取る!

大の里は、初土俵から9場所目となる秋場所(9月場所)で新大関昇進を決めてしまったことに注目されすぎて、上表のように、「節目節目でしっかり期待以上の成績を残した」ことにはあまり注目されていません。

繰り返しますが、「節目節目でしっかり期待以上の成績を残す」とは、言い換えると「プレッシャーに強い」ということ。「プレッシャーに潰される」とは「周りの期待に潰される」ということだからです。

大の里は、周りの期待以上の成果をあげられる、プレッシャーに強い関取です。

「中日(なかび)勝ち越し」のプレッシャーは?

「中日(なかび)」とは取組8日目のこと。

さて、前述した実績以外にも、もう1つ「大の里はプレッシャーに強い」ということを実証します。それは…

  • 15日間の戦いのなかで「中日勝ち越し」を難なくやり遂げる関取

言うまでもありませんが、全関取(十両力士・幕内力士)は、優勝よりまずは勝ち越すことを目指します。そして、勝ち越しのなかでも、やれそうでやれないのが「中日勝ち越し」、つまり、「8日間勝ちっ放し」です。

これ、7日間勝ちっ放しで迎えた8日目の取り組みのプレッシャーの大きさは相当なものだと推測します。

この「7日間勝ちっ放しの壁」を大の里はあっさり乗り越えました。

新十両で迎えた2023年9月場所で、難なく壁を乗り越え、9連勝まで記録を伸ばしました。そして、幕内でも先場所(9月場所)で、初日から11連勝と「壁なんてどこにあったの?」というくらい突き進んで、結果2度目の幕内優勝。

もう、「大の里にプレッシャーの二文字は無い」と断言してもいいのかもしれません。

新大関で優勝の可能性は?

しつこいですが、九州場所(11月場所)は、新大関として迎える場所です。

新三役になった関取が思うような成績をあげられないことが多いのと同様、新大関となった場所で期待通りの結果を残せない関取が多いのです。原因はプレッシャー。しかし、大の里はこれまで見てきたように「プレッシャーには強い関取」です。

一方、過去には、大関昇進で迎えた場所で優勝を決めた関取もいます。より具体的には、2000年以降、大関に昇進した関取は26人。そのなかで、大関昇進直後の場所で優勝を果たした関取は3人います。

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2000年以降、大関昇進直後に優勝を果たした関取
  • 栃東(現・玉ノ井親方)
    • 2002年初場所(1月場所) 13勝2敗(初優勝)
  • 白鳳(現・宮城野親方)
    • 2006年夏場所(5月場所) 14勝1敗(初優勝)
  • 横綱・照ノ富士
    • 2021年夏場所(5月場所) 12勝3敗(連続優勝・4度目の優勝)

このうち照ノ富士が大関昇進直後として迎えたこのときは、正確にいうと新大関ではありません。みなさん御存知の通り、照ノ富士は一度、大関までなったものの、その後怪我で序二段まで落ちています。その後の復活で改めて大関になった直後の場所、それが2021年の夏場所(5月場所)です。

2021年の夏場所(5月場所)は照ノ富士にとって新大関ではないものの、大関に再び成り上がった直後の場所として、普通なら相当なプレッシャーがあるので、新大関同様に扱い「3人目」としました。

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以上のように、新大関で活躍するのはプレッシャーのためか難しいのですが、それでも、過去には大関昇進直後の場所で優勝を果たした関取が、2000年以降だけに絞っても、3人もいるわけです。

そこで、大の里ファンの筆者 TOPIOは断言します。

大の里はプレッシャーに強い男、だから、やってくれるかもしれない!!!

大の里の得意技と対戦相手の攻略法?

大の里の得意技は、突き・押し・右四つ・寄りです。

彼は、鋭い出足と馬力を活かした取り口で、右を差し込み、左でおっつけながら前に出ていく相撲を武器にしています。特に、2度目の優勝を果たした先場所(9月場所)では、初優勝の夏場所(5月場所)以上に、「左おっつけながら前に出ていく相撲」に磨きがかかっていました。

九州場所では、彼の得意技に対してどのような相手がどのような対策を立ててくるのか、それぞれの取り組みが一つの見どころとなるでしょう。特に、上位力士たちとの対戦では、互いの技術と戦術がぶつかり合う迫力のある取り組みが期待されます。

しかし、それ以上に大の里も得意技に磨きをかけているのではないでしょうか。

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また、先場所(9月場所)で大の里が負けた2関取に対する攻略法にも興味がありますし、九州場所(11月場所)で注目したい点です。

具体的には、秋場所(9月場所)・取組12日目、東前頭7枚目の若隆景に寄り切りで敗れてしまいました。元関脇で活躍した若隆景、怪我を克服して幕内に戻ってきた勢いはあるというものの、先場所では地力差を感じる状況で、取組前は、大の里有利と見られていました。

若隆景ですが、九州場所(11月場所)には必ず取組があります。

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そして、秋場所(9月場所)のもう1敗は、千秋楽、関脇(当時)・阿炎で、引き落としで敗れてしまいました。阿炎は、この場所不調で、14日目を終わって4勝10敗と大負けしていましたので、当然、取組前予想は大の里の勝ちです。そこに油断があったのかもしれません。

九州場所、前頭4枚目となる阿炎とは、取組が組まれる可能性は大きい。大の里は、対・阿炎戦には立ち会い十分な対策を取ることで乗り越えるでしょう。

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なお、九州場所(11月場所)の大の里の「対戦相手と取組結果予想」については、別記事を書いていますので、ご参照ください。

また、今後、長い期間に渡って大の里のライバルになるであろう尊富士について、次の記事を書いていますので、ご参照ください。

九州場所は横綱昇進を目指すスタート?

ところで、大の里に対するファンの一番の期待は、「早く横綱昇進を実現してもらいたい」ということでしょう。これには、満身創痍状態の横綱・照ノ富士に替わる逸材になってほしい、言い方を替えると、「単に横綱になるのではなく、大相撲界を長く支える大横綱になってほしい」ということ。

「大琴時代到来」(大関・琴櫻にも期待しています!)と言われるような看板力士に、大の里がなってほしいということなのです。

九州場所から大関になった大の里にとって、正真正銘、「綱取りのスタートラインに立った」なりました。九州場所と来年の初場所に連続優勝を果たせば、初場所後には横綱に推挙され、晴れて、「新横綱、大の里誕生!!」となります。

ただし、これには懸念材料もあります。それは…

秋巡業において、大の里が病気のため休むことになったからです。現在では復調し、稽古も始めたとの情報がありますが、他の関取と比べれば、稽古不足は否めません。「横綱昇進スタート」を切った大の里、このビハインドをどう乗り越えるか。

結果は、九州場所(11月場所)の序盤戦5日間で出るでしょう。大の里、名古屋場所(7月場所)では、初日から連敗、序盤で2勝3敗と負け越してのスタートとなりました。ですから…

九州場所(11月場所)は、初日・二日目の大の里に大注目です。

まとめ

今回の九州場所は、大の里が大関としての力を示す第一歩です。

彼の成長と共に、次は横綱昇進を目指す未来も期待されています。

そのため、今場所の結果が今後の相撲人生にどのような影響を与えるかも見逃せません。大の里がさらなる高みを目指し、今場所でどのような相撲を取るのか、その結果に大いに期待しましょう。

九州場所での大の里の取り組みは、多くの相撲ファンにとって大注目のイベントとなります。彼の大関としての挑戦、得意技の発揮、そして地元の応援を背にした戦いぶりに注目しつつ、彼の成長を一緒に見届けましょう。

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なお、新十両となる3力士についても注目しています。

次の記事も書いていますので、ご参照ください。

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