糖尿病歴(2型糖尿病)14年のTOPIOです。血糖値コントロールが良好で、もう5年くらい前から薬物療法無し(内科主治医からの薬処方無し)の状態が続いています。そんな糖尿病患者が書く、口腔ケアのお話です。
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口腔ケア関係については、本サイトの姉妹サイトのほうにも筆者がいろいろ書いています。口腔ケアにご関心のある方にお薦めです。

📝 「その1」だけの前振り…
私は、糖尿病宣告以来、定期的に内科(糖尿病専門医)を受診をしています。合わせて、眼科と歯科も定期的に受診しています。眼科受診は、糖尿病による失明のリスクをコントロールするためです。一方、歯科受診は、歯周病のリスクをコントロールするためです。
糖尿病と歯周病にはネガティブスパイラルな関係性があります。「糖尿病の悪化が、歯周病の悪化を招き、歯周病の悪化がさらなる糖尿病の悪化を招く」というものです(☆1)。
以上のような個人的な事情から、日頃、口腔ケアについては意識し、いろいろなことを学び、実践してきました。また、歯科の主治医(☆2)から勧められたことがきっかけとなり、もう10年以上、電動歯ブラシを使い続けています。
最近、あることがあって、今更ながらですが、電動歯ブラシの使い方をきちんと見直そうと考えました。そして、電動歯ブラシの使い方というYouTube動画をかたっぱしから見ました。50以上の動画をガン見しました。しかし、しっくりこないのです。多くは専門家(歯科医、歯科衛生士)による動画なのですが、どれも微妙に言うことが足りなかったりという不十分さを感じてしまうのです。
そんななかで、一風変わった動画を発見しました。他の人達の動画とは違っていたのです。それは、これまでの私達素人の常識を覆すものでした。その動画の主は、愛知県一宮市で歯科医院を開業している前岡遼馬先生です。
そこで、これから不定期に前岡先生の動画を紹介していきたいと思います。
📝 今日の紹介動画は…
今日の紹介動画は、これです。
動画の主は、愛知県一宮市で歯科医院を開業している歯科医師・前岡遼馬先生です。
この動画は、本記事公開日現在、なんと121万回も再生されています。この動画、ぜひ2回は見てください。
私達が考えている、あるいは行動している日常の口腔ケアの常識が、いい意味で壊れます(笑)。
以下に、この動画のサマリを載せます。ただし、サマリを見るだけでは全く意味がありません。
しつこいですが、先生の動画を2回は見てください。1回目は、概要を頭にいれるため、そして、2回目は、具体的に自分が今日から実践することを確認するためです。
📝 動画サマリ
以下、動画サマリです。「まとめ方の責任」は、まとめた私 TOPIOにあります。サマリはあくまでも、私個人が、前岡先生の指導を実践するための備忘録としてつくっています。
動画:『【保存版】二度と虫歯にならない本気の予防法』のサマリ
URL:https://youtu.be/hIsbgINvunY?si=kmy-44hKDd1TUL86
内容:愛知県一宮市の歯科医師・前岡両馬氏による、従来の虫歯予防法の問題点と真の予防法についての解説動画。🔍 1. 現状の問題点
1-1)日本の虫歯予防の実態
- 99%の日本人が正しい虫歯予防法を知らない
- 歯科医療従事者ですら適切な説明ができていない
- そのため虫歯が減らず、歯医者が潰れない構造が続いている
1-2)一般的な予防法の効果は薄い
以下のような巷の予防法はほとんど効果がない:
- 磨き残しのない歯磨き
- 食後の歯磨き
- 虫歯予防効果のある歯磨き粉
- プロのケア
🧬 2. 虫歯ができるメカニズム
2-1)核心となる原理
- 虫歯の原因 = 脱灰と再石灰化のバランスの崩れ
2-2)口腔内の細菌
- 口の中には700種類以上の細菌が存在
- 虫歯菌の特徴:糖質を食べて酸を出す
- 糖質摂取から酸産生まで:約5分
2-3)歯の構造と特徴
- 歯はリン酸カルシウムが主成分
- 酸性環境(pH5.5以下)で溶け出す
- エナメル質:pH5.5で溶解開始
- 象牙質:pH6.0-6.5で溶解開始
2-4)脱灰と再石灰化のプロセス
- 脱灰(歯が溶ける)
- 糖質摂取 → 虫歯菌が酸を産生 → 歯の表面のpHが下がる → 歯が溶け出す
- 時間:約5分で開始
- 再石灰化(歯の修復)
- 唾液の緩衝作用でpHが中性に戻る
- 溶け出したカルシウムが歯の表面に押し戻される
- 時間:完了まで約2時間
🏠 3. 分かりやすい例え(台風と家の修理)
- 台風(糖質摂取):短時間で家(歯)にダメージ
- 修理(再石灰化):時間をかけて修復
- 修理中の再台風:さらなるダメージで穴が開く(虫歯)
❌ 4. 虫歯になりやすい人の習慣TOP3
4-1)間食の頻度が多い
- 量は関係ない(少量でも糖質は糖質)
- 小さなチョコ1粒でも脱灰は起こる
4-2)寝る前に糖質を摂取
- 寝る2時間以内の糖質摂取は危険
- 睡眠中は唾液量が減り、再石灰化が進まない
4-3)飴をよく舐める
- 長時間口の中に糖質が存在
- 継続的な脱灰状態になる
⁉️ 5. 虫歯にならない人の習慣
5-1)食事の回数が少ない
- 3食の食事時間がしっかり離れている
- 間食は3時のおやつ程度(1日4回まで)
5-2)水分をしっかり摂取
- 唾液産生のために必要
- コップ1杯を午前・午後・寝る前に
5-3)砂糖を極力摂らない
- 砂糖は最もリスクの高い糖質
- 中毒性が極めて高い
🍭 6. 糖質のリスクレベル
6-1)高リスク順:
- 砂糖(ショ糖)- 最も危険
- ブドウ糖、果糖、乳糖
- 調理澱粉(白米、パンなど)
6-2)低リスク:
- キシリトールなどの糖アルコール
- 人工甘味料(ただし体への悪影響あり)
🦷 7. よくある質問への回答
7-1)Q1: 歯磨きに虫歯予防効果はないの?
A1: ほとんど効果なし
- 歯磨きは主に歯周病予防のため
- 論文でも1日2回以下と2回超で有意差なし
- 食べカスは唾液で自然に流れる
7-2)Q2: マウスウォッシュの効果は?
A2: 効果なし
- 細菌は一時的に減ってもすぐに増殖
- 常在菌を減らすデメリット
- 爽快感による錯覚の危険性
🎯 8. 虫歯予防の核心
8-1)最重要ポイント
- 糖質を口に入れる間隔を2時間以上空ける
8-2)理由
- 再石灰化には2時間必要
- 脱灰している時間より再石灰化している時間を長く取る
- これが虫歯予防の全て
✅ 9. まとめ
従来の「歯磨き重視」「プロケア重視」の予防法ではなく、糖質摂取のタイミングをコントロールすることが真の虫歯予防法。
脱灰と再石灰化のバランスを理解し、再石灰化の時間を十分確保することで、虫歯は確実に予防できる。
「最高の医療はいつの時代も治療を受けないで済むこと」
サマリ元:【保存版】二度と虫歯にならない本気の予防法
🔍 筆者の問題点と、これからの実践
筆者 TOPIOが前岡先生の動画を見て、日頃の自分の行動の問題点をまとめました。
- 虫歯の原因を理解していなかった
- 自宅で仕事をしていることもあり、間食(糖質摂取)が多い(1日5回以上)
- 寝る2時以内の糖質摂取がしばしばある
- 飴をよく舐めている
- 食事の時間間隔を全く意識していなかった
- 水分(水)摂取を意識していなかった
- 糖質を口にいれる間隔を2時間以上空けるが出来ていなかった
以上の反省を踏まえ、今日からの実践です。
- 虫歯のロジックについては、前岡先生の動画を1週間に2本見て学ぶ
- 間食は、午前・午後、1回ずつとする
- 飴を舐めることは止める
- 食事:4時、10時、16時
- ☆起床は毎日3時頃です
- 意識的な水分摂取
- 食事の前にコップ1杯の水を飲む
- 間食を減らすと同時に、随時、水を飲む
- 糖質制限(糖質コントロール)については、これまでの糖尿病対策を継続
- 電動歯ブラシによる歯磨きについては、前岡先生の別動画内容を実践する
✅ まとめ
これからも、前岡先生の動画で学び、実践する上で、自分に対しての備忘録的な見地から、この記事をまとめました。
また、他の方々にも前岡先生の動画を紹介するという意味合いも、もちろんあります。
健康な口腔ケアを実現し、糖尿病の寛解継続することで、大好きな山歩きも末永く楽しめるようにしたいと考えています。
注記
☆1. 糖尿病と歯周病のネガティブな関係
以下、AI(Claude)でまとめました。
糖尿病と歯周病は互いに悪影響を及ぼし合う「負のスパイラル」の関係にあります [4]。
糖尿病が歯周病に与える影響:
糖尿病患者は免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなるため、歯周病のリスクが高まります。実際に歯周病は糖尿病の合併症の一つとして認識されています [4]。
歯周病が糖尿病に与える影響:
歯周病の原因である細菌が血液を介して全身に運ばれ、血糖をコントロールするインスリンの働きを妨げます [2]。これにより血糖値が上昇し、糖尿病が悪化してしまいます。
負のスパイラルのメカニズム:
口の中の細菌や毒素が血液中を流れる現象(歯原性菌血症)が、歯周病が全身の病気に影響を及ぼす原因となります [3]。歯周病は口の細菌の刺激によって引き起こされる炎症性疾患で、症状が進行すると歯を支えている骨が溶けてしまいます [5]。
この悪循環を断ち切るためには、両方の疾患を同時に管理することが重要です。
参照情報:
- dmic.ncgm.go.jp – 歯周病と糖尿病の深い関係
- miyano-shika.com – 糖尿病と歯周病の負のスパイラルを断ち切る – 岡崎市
- nishitsuji-dent.com – 歯周病と糖尿病の負のスパイラル
- t-pec.co.jp – 歯周病と糖尿病の悩ましい関係 ~ティーペック健康ニュース
- lotte.co.jp – 歯周病は全身の病気に関係している! 歯づまりをシグナルに …
☆2. 3人の主治医
糖尿病患者は、定期的に内科を受診するだけでなく、眼科と歯科の定期受診も必要です。つまり、私には主治医が3人います。内科の糖尿病専門医、眼科医、歯科医の3人です。そして、この3人に情報をつなげるのは患者である私となっています。主にそれは、「糖尿病連携手帳」を媒介にして行います。
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