大の里と尊富士〜「大尊時代」到来はいつ? 5月場所・7月場所が鍵!?

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大相撲3月場所では、2人の平幕力士が、初日から千秋楽まで大活躍で盛りあげました。

その2人とは、初場所で新入幕を果たした大の里


そして、3月場所で新入幕を果たした尊富士(たけるふじ)。

結局、3月場所は、新入幕の尊富士が13勝2敗で歴史的な優勝を果たし、優勝次点が幕内2場所目の大の里(大関・豊昇龍も同星)となりました。


3月場所の三賞は、この2人が独占することとなりました。

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この2人の大活躍を見て、世間では、いよいよ「大尊時代」到来か・・・という声があがってきました。


この背景には、大相撲ファンのなかに、「照ノ富士引退の前に早く次の横綱の誕生を望む」「日本人横綱が誕生してほしい」「輪島以来の大学出身横綱を期待している」などの想いがあることでしょう。

この記事では、「大尊時代」の到来の鍵は、5月場所(来場所)と7月場所(来々場所)にあるということについて書きます。


▢ ▢ ▢

以下、とんでもないことを勝手に書き捨てますので、笑って読んでくださいね。

目次

大の里と尊富士、5月場所(来場所)の予想番付

大相撲の場所が終わると「来場所の予想番付」をいろいろな方々が発表します。

実は、このサイトでも筆者(TOPIO)が「来場所幕内予想番付(TOPIO版)」を発表しています。

そのなかで、筆者は次のように予想しました。

TOPIOの5月場所予想番付
  • 大の里 西小結←西前頭5(3月場所番付)
  • 尊富士 東前頭筆頭←東前頭17(同上)

前述のように大の里については、「5月場所は西小結」と予想しました。その根拠は2つ。

  • 東関脇・大栄翔が9敗の負け越しで平幕陥落が確実、かつ、東小結・阿炎が関脇昇進することが確実で、小結に1つ枠が空いた。
  • 西小結・錦木が12敗の負け越しで、2つ目の小結の枠も空いた。

以上の結果を前提に、西前頭筆頭で9勝をあげた朝乃山が東小結に昇進すると予想。

一方、もう一つ空いた小結(西小結)は、西前頭5で11勝(大関・豊昇龍と同じ優勝次点)をあげた大の里しかいないと考えた次第。


ちなみに、3月場所、大の里は6人の役力士と対戦。大関・貴景勝、関脇・大栄翔、関脇・若元春、小結・阿炎の4人から白星をあげています。新三役昇進には申し分ない成績です。

□ □ □

次に、東前頭17(幕尻)だった尊富士を「5月場所は東前頭筆頭」とした根拠は1つ。

  • 2020年7月場所、幕尻(東前頭17)の照ノ富士が13勝2敗で優勝した次の場所に東前頭筆頭にジャンプアップしたという実績。

怪我で相撲が取れなくなった照ノ富士は、大関から序二段まで陥落。

2019年3月場所・西序二段46でリスタートした照ノ富士。2020年7月場所には幕内復帰を果たします。しかし、この場所は幕尻(幕内の一番下)である東前頭17でした。

この東前頭17というのは、3月場所の尊富士と同じ番付です。

さて、2020年7月場所、照ノ富士は大活躍、13勝2敗で幕内優勝を果たします。その結果、翌9月場所では、東前頭筆頭にジャンプアップ。さらに、その1年後には横綱昇進を果たすのです。

この照ノ富士のジャンプアップの実績が、筆者(TOPIO)が「5月場所の尊富士は東前頭筆頭」と予想した根拠です。

なお、3月場所で尊富士は、4人の役力士と対戦して、大関・琴ノ若と関脇・若元春の2人から白星をあげています。新入幕力士としては、大関と関脇を1人ずつとはいえ撃破したので、りっぱな成績です。

一方、照ノ富士は、幕尻で優勝した2020年7月場所で3人の役力士と対戦。朝乃山(当時・大関)と御嶽海(当時・関脇)の2人から白星をあげています。

どうですか、単純にこれだけの比較なら、照ノ富士と尊富士の戦績は同じだ・・・と思いませんか?

照ノ富士と尊富士との大きな違いですが、実はあります。


幕尻優勝力士という点が同じであっても、「かつて照ノ富士は大関であり、2020年7月の優勝は2回目」という実績があったこと。

尊富士には幕内での実績は3月場所の1場所だけしかない・・・。

それが来たるべき5月場所の番付ジャンプアップに少なからず影響するかもしれません。

ちなみに、照ノ富士と尊富士は伊勢ヶ濱部屋で同じ部屋です。

尊富士は横綱・照ノ富士に鍛えられて強くなったとも言えます。

□ □ □

さてさて、「TOPIOの予想番付」以外の話です。


読売新聞(2024年3月25日朝刊)の予想番付は、これ。

読売新聞の予想番付
  • 大の里 西小結
  • 尊富士 西前頭5

大の里は西小結で、TOPIO予想と一致。一方、尊富士は西前頭5。これってTOPIO予想とは大きな乖離が・・・。

いつも筆者がウォッチしている「とある番付予想」と「読売新聞の予想」は大抵一致。今回も一致。そして、それらの予想は、ほぼ毎回、正しい。

なので、「TOPIOには伺いしれない力学が関与している」のかもしれません。


前述に少し触れた、照ノ富士と尊富士の違いです。

以上のことを踏まえ、筆者の予想自体は変えませんが、以下の記事では、尊富士の5月場所予想番付は西前頭5として話を展開します。つまり、最悪を考慮しての展開をしていきます。

大の里と尊富士、プロフィールや過去対戦など

それでは、3月場所で大活躍し、今後「大尊時代」到来かと期待される、大の里と尊富士について、簡単にプロフィールを紹介します。

そもそも「大尊時代」を何と呼ぶか、「伯鵬桜も入れろ」とか「熱海富士も入れろ」とか、いろいろあります。

とりあえず、本記事では「日本人横綱への期待、大学出身横綱への期待」という二重の意味を込め、大の里と尊富士が横綱として大相撲界をひっぱる時代ということで、「大尊時代」(おおそんじだい)と呼びますね。

個人的には「大尊時代」(おおたけじだい)と呼びたいのですが・・・。

大の里


大の里のプロフィール
  • 本 名:中村泰輝
  • 誕生日:2000年6月7日(23歳)
  • 出 身:石川県河北郡津幡街
  • 身 長:193cm
  • 体 重:175kg
  • 趣 味:神社巡り
  • 所 属:二所ノ関部屋
  • 得 意:突き、押し、右四つ、寄り
  • 初土俵:2023年5月場所(幕下10枚目格付出)
  • 入 幕:2024年1月場所
  • 三 賞:敢闘賞2回、技能賞1回
  • ア マ:日本体育大学相撲部での主な実績
    • 2019年10月 国体相撲成年の部・個人戦優勝
    • 2019年11月 学生横綱
    • 2021年12月 アマチュア横綱
    • 2022年7月  ワールドゲームズ無差別級金メダル、同重量級銀メダル
    • 2022年10月 国体相撲青年の部・連覇
    • 2022年12月 アマチュア横綱連覇

提示したプロフィールに関する特段のコメントはありません。「国体個人戦・アマチュア横綱」ともに連覇というのが凄すぎます。

□ □ □

ところで・・・

過去、大相撲では大学相撲部で学生横綱になったりアマチュア横綱になった方々がたくさん入ってきました。

最初のうちは活躍するものの、大関まで活躍した人は少ないですね。

ここ10年くらいの範囲でいうと、大学相撲部出身で大関まで昇進したのは次の3人です。

大学相撲部出身の大関(過去10年)

以下、大関昇進順。

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  • 朝乃山  近畿大学(幕内優勝1回)
    • 個人タイトル7つ獲得も、学生横綱・アマチュア横綱に手が届かず
  • 正 代  東京農業大学(幕内優勝1回)
    • 学生横綱
  • 御嶽海  東洋大学(幕内優勝3回)
    • 学生横綱、アマチュア横綱


これが何を意味するかについては、読者それぞれに考えていただければと思います。


ちなみに、高校生時代・大学時代と、大の里は尊富士と対戦しています。

尊富士

尊富士のプロフィール
  • 本 名:石岡弥輝也
    • 大の里と同じく「輝」が名前に入っています!
  • 誕生日:1999年4月9日(25歳)
  • 出 身:青森県北敦賀郡金木町
  • 身 長:184cm
  • 体 重:143kg
  • 趣 味:良い匂いのボディークリームを塗ること
  • 所 属:伊勢ヶ濱部屋
  • 得 意:突き、押し
  • 初土俵:2023年5月場所(幕下10枚目格付出)
  • 入 幕:2022年9月場所
  • 優 勝:幕内1回、十両1回、序二段1回、序ノ口1回
  • 三 賞:殊勲賞1回、敢闘賞1回、技能賞1回
  • ア マ:日本大学相撲部での主な実績
    • 2年次 全国学生選手権団体優勝
    • 4年次 同無差別級16強

尊富士の日本大学相撲部時代での戦績は、大の里の日本体育大学相撲部時代の華々しいそれと比較すると、ちょっと寂しい。

でも、大相撲に入ってからの戦績は大違い。

大の里は、幕下10枚目格付出でスタートしましたが、幕下2場所、十両2場所で通過するものの、優勝はありません。

一方、前相撲からスタート。そして、序の口、序二段、十両で優勝を経験しています。今回、これに幕内優勝1回が加わったのです。

周りとの地力の差がスタート次点から現在まで歴然としているということですね。

つまり・・・これからの活躍も・・・と期待できるわけです。

「大尊時代」到来は5月場所と7月場所がポイント!?

大の里と尊富士が活躍する「大尊時代」とは、大の里と尊富士が共に横綱として切磋琢磨し活躍し続ける時代ということです。

つまり、大の里と尊富士が共に横綱昇進することが必要です。

それをできる限り早く実現するには、5月場所と7月場所の活躍が肝心になります。

以下にいろいろ考えてみますが、5月場所、大の里は小結、尊富士は前頭5ということでスタートします。

□ □ □

まず、最短で大の里と尊富士が横綱昇進することを考えてみましょう。

そもそもこれには大前提が2つあります。それは・・・

  • ビギナーズラックを克服する
  • 大怪我をしない

ビギナーズラックとは、入幕間もない平幕力士が、対戦がないことで研究されてないことから白星を上げることが多いということ。

これを逆に考えると、番付をあげればあげるほど、対戦相手は強く、かつ、周りも取組に対する研究を深めていくということです。

大の里と尊富士は地力があるというものの、ビギナーズラック的な部分もあります。

来場所以降は、対戦相手は強くなるし、研究もしてきます。簡単には勝てない、ビギナーズラックをどう乗り越えるか。地力を磨くしかないのです。

次に大怪我をしないということですが、これはコメントをする必要はないでしょう。

大関まで上り詰めたものの、怪我で平幕に陥落した力士は、ここ10年でもたくさん居ます。


▢ ▢ ▢

以下、大の里と尊富士がそれぞれ横綱に最短で昇進できるには・・・ということについて書きます。

とりあえず、最短に拘るのは、照ノ富士が満身創痍でいつ引退してもいかしくないからです。

照ノ富士が所属する伊勢ヶ濱部屋の伊勢ケ浜親方は定年間近。部屋は照ノ富士に継承させようという動きがあるとか。

つまり、照ノ富士とすれば10回目の幕内優勝に拘ることなく、そうそうに引退して、親方修行を始める時期なのです。

「照ノ富士引退の結果、横綱在位がない場所になってしまうこと」を回避するためにも、早々の新横綱が強く望まれます。

残念ながら、現状の大関では、すぐに横綱昇進というのも簡単ではなさそう。

なので、大の里と尊富士に期待するわけです。


であの2人の強さを目の当たりにしたので、余計、彼らの早々の横綱昇進を望んでしまうのです。

大の里の横綱最短昇進〜2025年1月場所後

小結は、場所の前半で横綱並びに他の三役力士と総当たりします。また、平幕の上位者ともあたります。

これらを跳ね除け、11〜12勝をあげて、7月場所の関脇昇進を確実にします。

7月場所でも優勝に絡むような形で11勝以上をあげます。

これで9月場所に11勝以上をあげれば大関昇進が決まります。

要するに、5月場所の成績で7月場所で関脇昇進を果たし、9月場所で直近3場所33勝以上をあげて、11月場所に大関となります。

その後は、11月場所優勝次点、1月場所優勝となれば、2025年1月場所後、横綱昇進を果たし、同年3月場所からは横綱としての活躍がはじまります。

別に、最短でなくてもいいのですが、横綱昇進を果たし、その後も横綱として活躍し続けるためには、できる限り若いうちに横綱になるほうが有利です。

以上から、とても単純な帰結ですが、5月場所・7月場所で、いかに上位者に勝ち続けられるかということが「早々の横綱・大の里実現」を左右します。近視眼的にはね。

尊富士の横綱最短昇進〜2024年11場所後

5月場所の尊富士のスタートは前頭5。これは、3月場所の大の里と同じ。

ということは・・・、5月場所、尊富士に期待されるのは、3月の大の里同様に11勝をあげて小結昇進を果たすこと。

ただし、小結にあがれるかどうかは、小結の枠があくかどうか他力本願。ということもあり、5月場所の尊富士には、11勝どまりではなく、あと1〜2つの白星は欲しいところです。

もし、連続優勝ならば7月場所の関脇昇進も可能だと考えます。これが最短コースです。

つまり、7月場所には大の里と尊富士が揃って関脇ということも、あり得るのです(可能性ね)。

で、笑っちゃうくらいの可能性ですが、7月場所も連続の優勝を果たすと9月場所には大関となります。

これが実現しちゃうと、実は、大の里と番付逆転が起こります。

実は、地力としては尊富士のほうが大の里より強いと考えており、そのとおりの番付になるということです。

さらに笑っちゃうかもしれませんが、9月場所も11月場所も連続優勝。

これで、11月場所後に尊富士が横綱昇進ということになります。

▢ ▢ ▢

こんなことは100%起こり得ないだろう・・・という人がほとんどでしょうね。でも、可能性はあるのです。

これにより、尊富士は2025年1月場所から、大の里は2025年3月場所から横綱として活躍することになります。

現横綱・照ノ富士は、尊富士の横綱昇進が決まる11月場所後に引退・・・これがベストですね。

「大尊時代」の到来はいつ?

さて、夢のような展開を勝手に書きました。

現実的には、大の里と尊富士が横綱になるのは、早くて2025年後半になるでしょう。一本調子で勝ち続けることは、大相撲の世界で無理だからです。

また、怪我のリスクもあります。

そして、「◯◯時代」となるには、横綱として活躍し続けるということです。

それらを考え合わせると、「大尊時代」の到来は、2026年以降となるでしょう。

照ノ富士を安心させて引退させてあげるのは誰?

今現在、横綱に一番近いのは、大関の4人です。

不調の2大関は除いて、現実的には、豊昇龍と琴ノ若。この2人が圧倒的な新横綱の最右翼。

この2人、連続優勝すればその後、横綱ですから、早いと7月場所後の横綱昇進が可能となります。

照ノ富士は、7月場所後に引退という感じでしょうか。

筆者は、2026年には4横綱時代になるのではと予想しています。

琴ノ若、豊昇龍、尊富士、大の里(横綱昇進予想順)です。

そうそう、琴ノ若は、琴櫻となります。

まとめ

この記事では、「大尊時代」をいろいろ妄想してみました・笑。

ただし、以上のことは妄想ではなく、そんなに遠くない将来、大の里と尊富士が横綱になることは実現されると考えています。

これに琴櫻らが活躍する複数の横綱時代到来は間違いないと思います。

▢ ▢ ▢

そんなこんなで、「将来の夢に繋がる5月場所」も若手が大活躍する場所になることを期待しています。

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