大相撲、2024年5月場所の序盤・中盤の10日間が終わりました。
序盤の波乱の展開が中盤で加速した感があります。
この記事では、その波乱ぶりを振り返るとともに、幕内優勝は誰かという予想(場所前の予想から変更!)したり、7月場所の番付を予想したりします。
序盤5日間を終えたところでも書きましたが、「波乱=面白い」という見方で楽しみましょう。
場所前のいろいろな「予想と期待」
場所前の幕内優勝予想や期待ですが、筆者 TOPIOが5月場所前に公開した記事は次の通り。
(括弧内は序盤・中盤の10日間が終わっての勝敗です)
- 1番手:大 関・豊昇龍(6勝4敗)
- 2番手:大 関・琴 櫻(7勝3敗)
- 3番手:前頭3・高 安(4勝1敗5休)
(括弧内は、序盤・中盤の10日間が終わっての自己評価、◯・△・✕)
- 豊昇龍と琴櫻が活躍し、次期横綱昇進に向けての結果を残す(△)
- 大の里ら若手が活躍し、次期大関昇進に向けての足がかりを残す
- 大の里(◯)、熱海富士(△)、尊富士(✕)、豪ノ山(△)
- 玉鷲・宝富士ら、熟練関取が大活躍して場所を盛り上げる
- 玉鷲(✕)、佐田の海(△)、宝富士(◯)、高安(◯)
- 大の里ら学生相撲出身者が活躍し、輪島に続く、大卒横綱誕生へ動き出す
- 大の里(◯)、尊富士(✕)、豪ノ山(△)
う〜ん、序盤5日間の振り返り時点でも反省しましたが、10日間を終えた時点では・・・ほぼ大外れですね・笑。
5月場所、波乱の展開ふりかえり
10日間で展開された主な波乱は次の通り。
- 初日、大の里以外の三役全員黒星発進
- 横綱・照ノ富士、2日目から休場
- 大関・貴景勝、2日目から休場
- 前頭3・高安、3日目から休場
- 実質的な弟弟子(?)・大の里に勝利した翌日!
- 5休したあと、9日目から再出場し、大関・豊昇龍、大関・琴櫻に連勝!!
- 角番の大関・霧島、7日目から休場
- 関脇・若元春も7日目から休場(11日目から再出場)
- この段階で三役以上は、大関・豊昇龍、同・琴櫻、関脇・阿炎、小結・大の里という寂しい状態に
- 先場所優勝の尊富士が怪我のため初日から休場
- 久しぶりに三役返り咲きの朝乃山も初日から休場
①の件は、リアルタイムに見ていて、ただただ驚きでした。これ「負の連鎖」です。
そして、この「負の連鎖」は、2日目にして、横綱・照ノ富士、大関・貴景勝の休場を招きました。
ところで、10日間が終わって、ほぼ幕尻の前頭16枚目の宝富士が優勝争いしているかも・・・と書きましたが、そのとおりになっています。
5月場所、幕内優勝予想は・・・
ということで・・・
5日目が終わった時に変えた優勝予想を、もう一度、変えちゃいます。
予想する優勝ラインは、12勝3敗。
- 1番手:小 結・大の里
- 2番手:前頭10・湘南乃海
- 3番手:前頭1・大栄翔
以下、勝手な予想です。
優勝は10日間が終わって、7勝3敗以上の関取だと断言します。
ただし、7勝3敗関取のうち、勝ち残れそうなのは幕内優勝経験者の3関取。大関・琴櫻、前頭1・大栄翔、前頭7・御嶽海。それ以外は、実力的に無理でしょう。
なので、現状残る優勝候補は、8勝2敗(大の里、湘南乃海、宝富士)、7勝3敗(琴櫻、大栄翔、御嶽海)の、以上、6関取となります。
このなかで、大の里の残り5日間の対戦相手は次の通り(11日目以降は予想)。
- 11日目:大 関・豊昇龍(大の里●)
- 12日目:関 脇・阿 炎(大の里◯)
- 13日目:前頭7・御嶽海(大の里◯)
- 14日目:前頭16・宝富士(大の里◯)
- 千秋楽:前頭10・湘南乃海(大の里◯)
大の里は11勝3敗同士の相星で、千秋楽、湘南乃海と対戦。白星をもぎ取って、初優勝。
一方、湘南乃海が優勝するには、大関・琴櫻、同・豊昇龍、関脇・阿炎、前頭1・大栄翔から3つの白星をあげて、千秋楽、大の里に勝つ。これ、かなり大変です。
3番手にあげた前頭1・大栄翔ですが、残る対戦は、すべて番付上は格下です。5日間すべて白星をあげれば、千秋楽に優勝のチャンスありかもしれません。
▢ ▢ ▢
ところで・・・
大の里については、11日目の対・豊昇龍戦と、その後の対・阿炎戦に勝てば、横綱含む、すべての上位者から白星(休場した貴景勝を除く)ということになり、優勝にも箔が付きます。
湘南乃海については、優勝争いのなかで、これまで通りの自分の相撲が取れれば、優勝のチャンスあり。
大栄翔については、優勝経験が大きな力となるハズ。なので、こつこつと白星を重ねるだけです。
7月場所、番付の話
まず、大関・霧島。
角番でしたが7日目で休場。来場所は、関脇陥落です。体調を整えて、10勝をもぎ取って欲しいところです。
次に大の里。
筆者 TOPIOの予想では5月場所優勝。つまり、2桁の白星。大の里は、十両2場所、幕内3場所、すべて2桁白星。なので、本当なら7月場所・大関昇進・・・としたいところですが、来場所は関脇。7月場所は10勝以上で新大関誕生となると推測します。
そして、小結。
これは、平幕上位者のなかに10日間で4勝6敗の関取が多く、残る5日間の結果次第ですね。
▢ ▢ ▢
気が早すぎますが、7月場所の上位番付予想はこんな感じ。
(東) 番 付 (西)
照ノ富士 横 綱
琴 櫻 大関1 豊昇龍
大関2 貴景勝
阿 炎 関脇1 霧 島
大の里 関脇2 大栄翔
明 生 小 結 宇 良
若元春 前頭1 御嶽海
▢ ▢ ▢
次は十両陥落の話。
10日間を終えた段階で、7月場所十両陥落が決定的、あるいはそれに準ずるだろうという関取がいます。括弧内は、10日間の戦績です。
- 前頭 6・尊富士(0勝0敗10休)
- 前頭13・水戸龍(2勝8敗)
- 前頭16・狼 雅(4勝6敗)
- 前頭16・友 風(1勝9敗)
- 前頭17・剣 翔(3勝7敗)
これが意味するところは、多くの十両上位者に入幕チャンスありということです。
10日間が終わった状態で、7月場所の入幕枠が5つ。今後の展開で7つくらいになる可能性があります。
つまり、星次第で、十両8枚目くらいまでチャンスありということ。
負けがこんでいる場合でも、残す5日間に白星を重ねれば、7月場所で入幕できる可能性大。
まとめ
大相撲、2024年5月場所、10日目が終わって、勝手な予想を書かせてもらいました。
初日から波乱の10日間。
照ノ富士・高安の休場、大関・貴景勝、同・霧島、関脇・若元春の休場。それでも、平幕や若手力士の活躍があり、残り5日間も面白い展開になると期待しています。
残すところ、今日を含め10日間。
11日目の取組では、「大関・豊昇龍 vs 小結・大の里」、「大関・琴櫻 vs 前頭5・明生」、「関脇・若元春 vs 前頭2・平戸海」がどうなるかワクワクです!
そうそう、再出場した高安の活躍も楽しみです!