大相撲2023年7月場所(名古屋)が始まりました。
これから千秋楽まで、初日、3日目、5日目・・・と奇数日後にそれまでの結果をまとめた記事を書いていく予定です。
なお、千秋楽には、9月場所の幕内番付予想の記事も書きます。
注目力士を軸に記事を書いていきます
大相撲2023年7月場所の幕内優勝予想記事を書きました。こちらです→その記事に飛びます。
その記事のなかで、優勝予想の力士以外に注目力士を書きました。ここに列挙しますね。
- 優勝予想で列挙した3力士
- 大栄翔(西関脇1・追手風部屋・29歳)
- 朝乃山(東前頭4・高砂部屋・29歳)
- 北青鵬(東前頭6・宮城野部屋・21歳)
- 大関昇進を争う3関脇
- 豊昇龍(東関脇1・立浪部屋・24歳)
- 大栄翔(西関脇1・追手風部屋・29歳)リスト重複
- 若元春(西関脇2・荒汐部屋・29歳)
- 新入幕で大注目の3力士
- 豪ノ山(東前頭13・武隈部屋・25歳)
- 湘南乃海(西前頭14・高田川部屋・25歳)
- 伯桜鵬(落合改め、西前頭17・宮城野部屋・19歳)
- その他若手の注目力士
- 琴ノ若(東小結・佐渡ヶ嶽部屋・25歳)
- 王鵬(西前頭6・大嶽部屋・23歳)
- 北青鵬(東前頭6・宮城野部屋・21歳)リスト重複
以上、4つの視点でのべ12力士が今場所の注目力士です。
ただし、2力士が重複していますので、合計10の力士を注目していきます。
なお、負けが込んできた時点で、注目力士から除外させていただく形で進めていきます。
優勝予想で列挙した3力士の初日は…
結果から書くと、大栄翔は比較的盤石な勝ち、北青鵬は長身を活かした上手い勝ちとなりました。
一方、朝乃山は足腰の粘りという点で不安の残る取り口で黒星発信です。
大栄翔・関脇
場所前の稽古情報では、好調が伝えられてきた大栄翔。
初日の相手は、前頭2・正代。
立ち会いから、大栄翔がつっぱりで有利に展開させます。
一旦、両者が離れましたが、その際に、大栄翔は正代の正面に向き直してから突き押し再開。
この冷静さが勝ちのポイントでした。
同様の展開で大栄翔は土俵際で負けることがありますが、それは、相手に土俵際で回り込まれそれに足がついていかずに倒れるパターンです。
今場所の大栄翔の活躍が大いに期待される初日となりました。
朝乃山・前頭4
場所前に故障情報などもあったりして、心配な朝乃山。
初日の相手は、前頭3・明生。
勝ちを焦り過ぎた朝乃山・・・というより、技術でうまく切り替えして「浴びせ倒し」をした明生の巧みさが光った一番でした。
朝乃山は、やはり今場所に不安が残ります。
北青鵬・前頭6
幕内で一番身長の高い北青鵬。
まだ、高身長を活かした取り口の完成ができていないような感じで、これが完成できれば、横綱として長く活躍できる逸材ではないでしょうか。
さて、初日の相手は、小兵ながら突き押しの強い阿武咲。
この小兵に対してどのように高身長で戦うのか。
その答えのようなものが、この取組にあったのではないでしょうか。
立ち合い直ぐに、右下手を深くとった北青鵬は、阿武咲に何もさせる間もなく、そのまま「寄り切り」で白星発進。
大関昇進を争う3関脇の初日は…
今場所の結果次第では、9月場所の大関昇進が可能となる3関脇。
つまり、3関脇が同時に大関昇進場所となっています。
場所前の印旛ビューでは、大栄翔のみが大関昇進を明確に打ち出している感じです。
いずれにしても、初日は勢いをつけるためにも重要です。
結果、3関脇全員、白星発進となりました。
豊昇龍
取り口に癖のある前頭筆頭・翔猿が初日の相手。
両者、立ち合いは見合う形に。
その後は、豊昇龍が、土曜を回り込みながら一方的に押す形になるも、ラストは2人が同時に土俵に倒れます。
翔猿は背中から、一方、豊昇龍は腹ばいに。
このとき豊昇龍の左手に土がついたようにも見えたものの、物言いはつかず。
「押し倒し」で豊昇龍の勝ち。
少し危ない白星スタートとなりました。
大栄翔
大栄翔の初日の取組については、前項「大関昇進を争う3関脇の初日は…」に書きましたので、そちらを参照ください。
若元春
ここ一番の勝負では、予想以上の強さを発揮する、元大関・御嶽海が初日の相手。
立ち合いがつんと当たった両者、立ち合いで若元春は、得意の左四つとなり、そのまま土俵際に攻め込み、「寄り倒し」。
場所前の大関昇進に関するインタビューでは、若元春が一番、積極的さを感じられなかったのですが、この初日の取組を見る限り、内に秘めた想いの強さが感じられました。
新入幕で大注目3力士の初日は…
新入幕で大注目の3力士ですが、初日から揃って白星発進です。
しかも、3力の取り口が全員、新入幕とは思えない、今後の活躍を彷彿とする勝ち方でした。
大相撲に近未来に夢が広がる3つの白星でした。
豪ノ山
5月場所では十両優勝を果たした豪ノ山。
新入幕3人・返り入幕1人、計4人のなかでは、東前頭13と一番上位の番付となりました。
初日の対戦は、前頭13・琴勝峰。
指し手にこだわらず、突き・押しに徹し切れた豪ノ山が盤石な寄りで「押し出し」です。
湘南乃海
入門10年目にして、ようやく入幕を果たした湘南乃海。
十両に昇進した今年初場所以来、3場所連続で勝ち越しをして新入幕となりました。
この点では、三段目100目付出でスタートした豪ノ山や、幕下15枚付出でスタートし、しかも3場所の結果で新入幕を果たした、落合改め、伯桜鵬などとは、一味違う苦労人です。
初日の相手は、前頭14・大翔鵬。
指して争いからの右四つで、少し膠着して長い相撲となりました。
湘南乃海の得意は左四つですが、右四つで我慢の相撲。
一方、大翔鵬は得意の右四つであるものの、上手が取れない状態。
最後は、湘南乃海が大翔鵬の上手を遠ざけながらおっつけて土曜際に寄って「押し出し」です。
伯桜鵬
3場所で駆け抜けて新入幕を果たした、落合改め、伯桜鵬。
先場所は十両で14勝を果たし、豪ノ山と同星ながらも、本割と決定戦ともに負けて、十両優勝を逃してしまいました。
場所前に改名し、宮城野親方(元横綱・白鵬)とは、親方が新入幕のときの白星、12勝が目標だととか、楽しみです。
もともと肩に故障があり、左肩全体に大きなテーピングがあり心配しましたが、初日の取り口は、そんなファンの心配を消し飛ばしてくれました。
初日の対戦相手は、重量級でかつ力のある前頭17・碧山。
立ち会い、頭から当たった両者、そのあと、碧山の必要なつっぱりが続きます。
伯桜鵬は、これをしのぎながら土俵際に寄り、左下てを指すと同時に、右から投げるような形で「寄り切り」。
その他注目の若手3力士の初日は…
筆者、個人的には25歳以下の力士を「若手力士」と定義しています。
その定義に見合う「幕内若手力士」で注目しているは次の3力士です。
琴ノ若
随分前から、将来の横綱を担う大器と言われてきた琴ノ若。
初日の取組を見る限り、早いと来年中くらいの横綱昇進もあるかも…という想いを強くしました。
初日の相手は、前頭3・翠富士。
細かいことは書きませんが、盤石の展開となり、「突き倒し」で白星。
北青鵬
北青鵬の初日の取組については、「優勝予想で列挙した3力士の初日は…」に書きましたので、そちらを参照ください。
王鵬
王鵬は、大横綱・大鵬の孫であり、元・関脇、貴闘力の息子ということもあり、注目してきましたが、いま一つ活躍できない。
しかし、今場所は先場所の活躍もあり、一気に番付を10番ほどあげ、再度注目することにしました。
だけど、残念、初日の対戦相手、前頭7・高安に、いいところなく「上手投げ」で黒星発信。
この番付で、先場所のような2桁白星は、まず難しいのではという想いを強くしました。
まとめ
大相撲2023年7月場所、場所前から注目していた幕内力士10人のうち、初日8人が白星発進。
朝乃山、王鵬は、残念ながら黒星発信となりました。
なお、横綱・照ノ富士は、盤石な相撲で白星発進。
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初日を見る限りですが(多少修正!?)、
今場所の優勝は、照ノ富士、大栄翔、若元春の3人から出るかも・・・です。
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次回は、3日目終了後に記事を書きます!