大相撲2023年7月場所(名古屋)、5日目を終えて・・・

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7月場所(名古屋)序盤戦5日目を終えて、今場所注目の10力士についての通算成績などをまとめます。

□ □ □

序盤戦5日間を終え…

「荒れる名古屋場所」

の感がますます強くなりました。

すでに4日目にして、三役以上の勝ちっ放しは無し。


つまり、5日目を終えての5連勝は全員平幕。

先場所から覚醒した感のある前頭筆頭・錦木。

ベテランの技が光り、初優勝も狙えそうな前頭7・高安。

そして、新入幕の豪ノ山の3人。

加えて、横綱・照ノ富士は4日目から休場。

朗報としては、初日から休場していた新大関・霧島が4日目から出場したことは嬉しいことですが…。

さて、結論から言うと、序盤5日間が終わって、この時点で無敗&1敗力士までは、十分に優勝可能性があるでしょう。


その人数は、10人です。

目次

注目10力士の序盤戦5日間、通算成績

#
四股名
番付
通算成績
注目ポイント
1
豊昇龍 東関脇1 4勝1敗 大関昇進挑戦場所
2
大栄翔 西関脇1 4勝1敗 大関昇進挑戦場所 & 優勝候補
3
若元春 西関脇2 3勝2敗 大関昇進挑戦場所
4
琴ノ若 東小結 3勝2敗 注目の若手力士
5
朝乃山 東前頭4 3勝2敗 優勝候補
6
北青鵬 東前頭6 3勝2敗 注目の若手力士 & 優勝候補
7
王鵬 西前頭6 2勝3敗 注目の若手力士
8
豪ノ山 東前頭13 5勝0敗 注目の新入幕
9
湘南乃海 西前頭14 4勝1敗 注目の新入幕
10
伯桜鵬 西前頭17 3勝2敗 注目の新入幕



ちなみに、筆者 TOPIOが選んだ、5日目・今日の一番はコレです。



先場所から13連勝と、覚醒した前頭筆頭・錦木。

序盤戦の5日間で、霧島に対する不戦勝を含め、関脇以上に全勝です。

序盤戦5日目が終わって、現在、一番の優勝候補は錦木かもしれません。

注目10力士をさらに絞り、コメント

注目ジャンルごとに、少し絞っていきます。

大関昇進挑戦場所の3関脇

序盤戦5日間の3関脇の結果は、豊昇龍と大栄翔がともに4勝1敗、若元春が3勝2敗。

「大関昇進のための直近33勝以上」を果たすために今場所必要な白星は、それぞれ大栄翔が11勝、そして、豊昇龍と若元春がともに12勝です。

以上のことを考慮すると、すでに2敗となった若元春の12勝は厳しいかもしれません。

つまり、3人同時の大関昇進は、可能性が後退したといえるでしょう。

中盤戦以降は、豊昇龍と大栄翔の同時昇進実現に注目していきます。

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豊昇龍は、前半は調子の良さが見られませんでしたが、4日目・5日目と本来の力を出し、上向いています。

若元春は、3人のなかでは一番安定感がありしたが、5日目の対・錦木戦での敗戦は痛い黒節でした。ただし、昇進可能性は零ではないので、諦めずに、まずは優勝争いに絡む活躍を望みます。


大栄翔は、4日目の黒星が痛かった。土俵際で勝ち急ぎ、足がついていけずにパタリと倒れてしまう、いつもの負けパターン。これが出るようだと、優勝どころか、11勝も遠のくかもしれません。しかし、そんな心配も5日目の対・明生戦の取組で吹き飛ばしてくれました。

優勝予想の3力士

筆者 TOPIOが今場所の優勝予想として挙げたのは、大栄翔、朝乃山、北青鵬。

残念ながら、序盤・3日目にして、北青鵬優勝の芽はなくなった・・・と思いましたが、5日目の対・朝乃山戦の白星で、優勝争いにギリ残った・・・というところでしょうか。

次に朝乃山。初日は勝ちを急き黒星スタートとなったものの、その後の3日間は盤石の「大関の地力を感じさせる展開」で、今場所の上位陣の体勢ならば、十分に優勝が望める状態でした。しかし、5日目の対・北青鵬戦での黒星で、暗雲です・・・。朝乃山は、かねてから自分より背の高い力士に対して弱いとの指摘がありますが、来場所以降、対・北青鵬の対処を考えないと、大関復帰自体が難しくなるかもしれません。

大栄翔は、前項でも書きましたが、大関昇進可能性だけでなく、優勝可能性があります。5日目に連敗しなかったことが大きい。しかも、5日目は、今場所、調子の良い、前頭3・明生戦。これは価値ある白星です。さらに、幕内優勝経験があるということも、今後の優勝争いのなかで有利に働いてくるでしょう。また、幕内上位陣のなかに同部屋力士・翔猿(前頭筆頭)がいることも、今後、優勝争いをする他の力士に比べると、断然有利ですね。

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繰り返しますが、序盤戦5日間を終えた段階で、大栄翔には、十分に優勝可能性あります。


ところで、序盤戦5日間で、勝ちっ放し5連勝となった、錦木、高安、そして、新入幕・豪ノ山ですが、特に、前頭筆頭で、関脇以上にすでに全勝している錦木が、いまのところ優勝では頭ひとつ抜けた最有力です。

同じく、ベテランの技が光る5連勝の高安も優勝可能性は高い。これまで何回となくあった優勝を逃してきた悔しさを今場所にぶつけて欲しい・・・。

ラスト、豪ノ山ですが、優勝可能性は、錦木や高安と比べると低いと見ています。このまま幕内下位の力士たちのなかで白星を重ねた場合、早いと、中盤戦の9日目・10日目あたりから、幕内上位と当たり、もし10勝をあげるようなら、三役との対戦もあるでしょう。強さ溢れる豪ノ山ですが、三役力士たちをなぎ倒す力をつけるには、もう少し時間がかかるでしょう。

注目の若手3力士

TOPIOが場所前に挙げた、活躍が期待できる若手3力士は、琴ノ若、北青鵬、王鵬。

序盤戦5日間は、琴ノ若と北青鵬が3勝2敗、王鵬は2勝3敗。


まだまだ、それぞれ活躍する可能性は大と見ています。

まずは、それぞれに、1日でも早い勝ち越しを目指してもらいたいです。

注目の新入幕3力士

場所前から、その活躍が注目された新入幕力士の3力士、豪ノ山、湘南乃海、伯桜鵬。

序盤戦5日間を終え、豪ノ山が5連勝、湘南乃海が4勝1敗、伯桜鵬が3勝2敗と、3人ともに大活躍といえるでしょう。

豪ノ山は2桁白星も可能な勢いであり、どこまで優勝に絡むかということも楽しみです。特に、5日目、好調・琴恵光との対戦は、凄まじすぎる素敵な取組でした。

3人のなかでは、肩を故障している伯桜鵬の今後の取組が、多少心配。

序盤戦5日間、5連勝&4勝1敗の10力士について

繰り返しますが、5日目にして5連勝は、平幕の3人となりました。

一方、1敗力士までは、十分に優勝可能性があります。

ということで、中盤戦を楽しむためにも、今一度、序盤戦5日間で5連勝&4勝1敗の力士を挙げておきましょう。

  • 5連勝
    • 錦木(前頭筆頭)
    • 高安(前頭7)
    • 豪ノ山(前頭13)
  • 4勝1敗
    • 豊昇龍(関脇)
    • 大栄翔(関脇)
    • 玉鷲(前頭7)
    • 錦富士(前頭8)
    • 北勝富士(前頭9)
    • 湘南乃海(前頭14)
    • 遠藤(前頭16)


場所前からの筆者イチオシの優勝候補は、いまでも大栄翔ですが、冷静に見て、現段階で一つ頭を抜けているのは、前頭筆頭・錦木ですね。上手さと勢いがあります。

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ここに挙げた10力士が優勝に絡むかどうかは、9日目までに勝ち越しが実現できるかどうかにかかっている・・・と考えます。

まとめ

大相撲7月場所(名古屋)の序盤戦5日間を終えて、事前に注目している10力士を中心に、コメントしました。

まだ序盤戦5日間が終わったばかりなので、優勝云々は早いという向きもあろうかと思いますが、錦木、大栄翔、豊昇龍あたりを軸に優勝争いが展開されるでしょう。

一つ心配なのは、4日目から途中出場している新大関・霧島です。怪我を押しての出場が、力士生命を脅かすことにならないことを祈るばかりです。

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残念ながら、横綱不在となった7月場所ですが、新横綱が出現するまで、照ノ富士も引退は躊躇するだろうことなどを考えると、無理をして引退を早めることは良いこととは思えません。

しっかり、休息&治癒をして、9月場所に、また、あの力強さを見せて欲しいですね。

ところで、勝ちっ放し5連勝の新入幕・豪ノ山は、星数だけで言えば、優勝可能性もあります。少なくとも、2桁勝利は望めるのではないでしょうか。


近々での大関候補と考えてもいいかもしれません。

これからますます、新入幕3人の活躍が楽しみです。

次回は中日(8日目)が終わって、記事を書く予定です。

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