「荒れる春場所」と言われる3月場所は、マジ荒れました。
結果、新入幕の尊富士が初優勝(それはそれで凄いこと!)。
その翌場所である5月場所は、少しは安定するかと思っていたら…
初日から横綱・大関・関脇が総崩れ。
小結・朝乃山は初日から休場だったので、三役以上で初日の白星は、新小結・大の里だけという「トンデモ状態」なスタートとなりました。
その後も…
2日目で横綱・照ノ富士、大関・貴景勝が休場となり、それからも大関・霧島、関脇・若元春(途中から再出場)と休場者が続出。
上位陣が総崩れ状態となれば、平幕にチャンス到来というわけです。
結果、「荒れる春場所(3月場所)」に負けないくらい「荒れるトンデモな場所」になりました。
それでも、見方を変えると、面白さ満載の場所だったと言えるのかもしれません。
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さて、恒例ですが、この記事では、来場所(7月場所)の幕内番付予想をさせていただきます。
それとともに、5月場所に期待すること「3つ」について書かせていただきます。
なお、幕内番付予想については、かなり自由にやらせていただいていますので、大相撲の従来の格付視点からすると違和感ある部分が多々あるかもしれません。
「こうなったら、今後の大相撲界にとって、少しだけよくなるかも」…そんな観点から予想させていただいています。
「その予想、変じゃね?」という部分は、笑ってスルーしてください。
来場所(7月場所)の幕内番付予想
筆者(TOPIO)の番付予想は次の通りです。

【2024年5月27日、6時追記】
5月場所が終わった翌日早朝、7月場所のいろいろな予想を見てみました。
そのどれもが、関脇は3人体制。
一方、私 TOPIOの予想は4人体制です。
このように予想した理由は2つ。
- 前頭筆頭で11勝をあげた大栄翔の実力を正しく評価するため。
- 3月場所不調で、5月場所には関脇陥落となった大栄翔ですが、体調が整えば、十分関脇の実力がある。それも、大関すら狙えるほどの力があるわけです。それならそれを正しく評価する。1場所無駄にさせることが、大相撲界にとってマイナスであると考えるべきではないでしょうか。かつて、朝乃山に下した結果的な降格処置が、本当に良かったのか、大相撲界にとって、見えない大きな損失がなかったのか…そんなことを考えながら、7月場所は「4関脇体制にすべきだ」と考えたのです。
- 大栄翔を関脇にすることで、前頭3までが、より充実するため。
- 大栄翔を関脇に格付けすることで、小結に1つ空きができ、小結から前頭3までに充実した関取を配置することができます。小結から前頭3までは、序盤戦で上位との総当たりがあります。つまり、小結から前頭3までを、より充実させたほうが、序盤戦が盛り上がることは間違いないでしょう。それが大栄翔を関脇に格付けすることで実現できるのです。
来場所(7月場所)、3つの期待
5月場所の若手たちの活躍を踏まえた上で、来場所(7月場所)に期待することは「3つ」あります。
★以下、年齢は2024年5月26日現在です。
- 大の里(23歳)の活躍
- 「9月場所後の大関昇進」につながる活躍
- 大関の復調&復活
- 豊昇龍(25歳) or 琴櫻(26歳)の優勝
- 貴景勝(27歳)のカド番脱出&優勝に絡む
- 関脇に陥落した霧島(28歳)が、10勝以上をあげて、9月場所に大関特例復帰を果たす
- 早々に三役を狙える平幕若手(26歳以下)の活躍
- 熱海富士(21歳)、湘南乃海(26歳)、豪ノ山(26歳)、王鵬(24歳)、琴勝峰(24歳)、金峰山(26歳)
大の里の活躍
話のとっかかりは、大の里のことからそれます。
突然ですが、横綱の話。
満身創痍の横綱・照ノ富士が現役でいられるのも、そろそろ限界かもしれません。
「照ノ富士には、伊勢ヶ濱部屋の次の親方として活躍してもらうという方向性がある」みたい。
満身創痍の現状を考慮すると、早く引退して親方業をスタートして、将来の伊勢ヶ濱親方として活躍してもらいたい。
こう考えた場合、照ノ富士の引退を難しくしているのは、「照ノ富士の一人横綱」という状態です。
今の大相撲幕内で、最速で新横綱が誕生する可能性を考えると、現在の大関が連続優勝することです。
現状の大関が、7月場所と9月場所に連続優勝すれば、9 月場所後に新横綱が実現します。
しかし、今の大関は少し(正直いうと「かなり!」)頼りない。
ここから、大の里の話になります。
そこで、現実的な期待が、大の里なわけです。
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大の里が横綱になる前提としては、まずは、大関になることです。
ここで、大関昇進の一般的な基準(目安)をおさらいしましょう。
それは…
- 3場所連続で三役を務め、その直近3場所の勝ち星が33勝以上
5月場所、新小結となって、かつ、12 勝3敗で初優勝した大の里は、「6月場所で、大関昇進に向けてのスタートを切った」と言えます。
つまり、7月場所、9月場所と白星を重ねて、3場所の勝ち星がが33勝を超えれば、「9月場所後の大関昇進が可能」となるワケです。
これ、可能という言葉では言い足りないかも。
5月場所の活躍とその勝ち方を見る限り、かなり高い確率で、9月場所後に大関昇進すると見ています。
大関昇進の次は、横綱昇進。
これ、最速なら、11月場所と来年1月場所で連続優勝すれば、1月場所後に横綱昇進です。
この横綱昇進は、大関昇進ほどには簡単ではありません。
それでも、今の大の里の強さ・勢いなら、「現在の大関が連続優勝する」よりも、可能性が高いと予想します。
【2024年5月27日、6時10分追記】
実は、何かの記事で、かつて大鵬親方が、「三役で3場所」の要件を満たさなくても、それなりの成績をあげたら大関推挙してもいい..と述べたということを読んだ覚えがあります。
残念がながら、いろいろ検索しても出てきません(泣)。
大の里は、今年1月場所の新入幕以来、前頭15で11勝、前頭5で11勝、小結で12勝と、3場所連続2桁を達成しています。
7月場所は関脇昇進するハズですが、もし、7月場所も連続優勝することができたなら、「三役3場所」を待たずに、7月場所後に大関昇進となることは間違いない…と考えます。
「三役3場所33勝以上」は、昇進ルールというより、目安ですから…。
そして、これがもし実現となり、さらに、9月場所と11月場所も連続優勝(4場所連続優勝ということですが…)となれば、11月場所後に横綱昇進となります!
大関、活躍してよ!
前述の大の里の項目の話と同じなのですが、新横綱実現で、横綱・照ノ富士を引退させてあげたい…と筆者 TOPIOは願っています。
そして、新横綱がいち早く実現するためには、繰り返しになりますが、現在の大関が連続優勝することです。
それなのに、4大関体制の5月場所では、「優勝争いを大関がリードした」とは言い難い場所でした。結果、大関の優勝もなかった。
それどころか、2大関が途中休場。
うち、霧島は7月場所は関脇陥落。
そんなこんなで、「大関陣、本気見せてよ!」ということです。
この流れで期待することは次のこと。
- 7月場所は、琴櫻、豊昇龍、貴景勝のいずれかが優勝すること
- 貴景勝は、中盤戦でカド番脱出すること
- 霧島は、10勝以上をあげて、特例で大関復帰すること
「とにかく頑張って!」の一言です。
平幕若手よ、覚醒せよ!
7月場所は、若手平幕の平戸海(24歳)が三役(小結)になると予想します。
5月場所に新小結だった大の里の活躍のように、平戸海も活躍することを強く望んでいます。
そして、平幕の若手(とりあえず26歳以下を若手と定義)は、7月場所では二桁を実現して、9月場所番付ではジャンプアップして欲しい。
9月場所もそれを続けて、11月場所には一人でも多くが三役になることを期待しています。
そのスタートを切るのが7月場所です!
まとめ
恒例の来場所(7月場所)の幕内番付予想(TOPIO版)です。
合わせて、来場所(7月場所)、3つの期待も書かせていただきました。
来場所もワクワクするような展開を期待しています!
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